ふぅ…。
『イブのおくすり』(FLOWERCHILD)読了。
ええ、感想をズバリ言いますと…とても使えます!
常に真面目キャラの衣舞ちゃんには秘密があった!?それは美人保健室教諭の由仁先生とのちょっぴり危険な関係…とある学校でひっそりと繰り広げられる思春期青春百合物語!
<試し読みできます>
『イブのおくすり』
え?これ一般誌なの?
っていうぐらいエチエチでした。
濡れ場ありの百合漫画というか濡れ場がメイン。
メインの2人は、かなり見た目が幼い生徒の衣舞ちゃん(〇学一年生)と保健教諭の由仁先生のおねショタならぬ、おねロリのイチャイチャでヌチャヌチャでグチャグチャであります。ヤります。ヤりまくりです。他に衣舞ちゃんの親友の永南を中心としたものも。読み切りも収録(1つはふたなり有り)。
ギャップがすごい
あらかわいい
まず最初に読んだ印象はキュートな絵柄でしょう。めちゃくちゃ可愛らしいんだもん。キャッチーでポップな画風で、てっきり「そういうもの」なのかなって思ったものです。具体的には美人の先生と可愛らしい生徒の美しいキャキャウフフを想像したんですよ。あっけらかんとしたものかなって。
ところがどっこい!あまりにも濃厚すぎるレズセッ展開に「ふぁっ!?」と声出しちゃったよ。例えるなら『メイドインアビス』みたいな。かわいらしい絵柄から炸裂する残酷展開を見てギャップにビックリみたいな感覚です。
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この絵柄でそう来るのかよ!って衝撃を受けてしまったでござる。
だがそれがいい。それでいい。エッッッッツ!!!
心の機微がええね
さ…さそって、ない…
かくいう私も百合漫画で一線を越えるのは好きですからね。ただ、「ストーリーがあってそのためのレズセッ」と思ってました。『イブのおくすり』は「ストーリー」が主軸よいうよりも「レズセッ」のために話が転がってる感じなんです。
ぶっちゃけどっちがメインなのかは分かりません。それぐらいキモになってるレズセッです。大幅に尺を取って濃厚に描かれている。それでいて、ちゃんと話も転がし、心理描写は少女漫画みたいにグッとくる精細さがあるんだもん。まいった。
1話では、衣舞ちゃんは由仁先生に見せたいものがあるって保健室を訪れて制服をたくしあげてブラジャーを見せてくれます。それは以前に由仁先生にB地区クリクリされながら、ブラ付けなさいってアドバイスされて買った初ブラを見せに来たのでした。
そこで由仁先生から「ねぇ誘ってる?」「先生に外してもらいにきたの?」と聞かれて核心を突かれたように赤面する衣舞ちゃんの反応よ。
ブヒブヒ
建前「ちが…」「い…や」「やだぁぁぁぁ」
本音(大人の女の人に甘やかしてもらう心地よさ)(もっと)(甘えたい)(もっと)
致してる最中、口では「やだぁぁぁぁ」と言ってるのに、モノローグが「もっと」「もっと」とねだってる上に甘くとろけた表情である(悶えろ)。破壊力は抜群ですね。
ムッハー!
たまらん!
口では嫌がってるのに、こっちの口は正直だぞを地でいくといいますか。嫌だと言いつつ欲しがってる。言ってることと正反対の心情に白旗を挙げて降参してしまいます。こういった心の機微がとても精彩で濃厚ディープなエロスでありながらよくできた少女漫画みたいでもあります。
エッッッッツ!!!
使えます
可愛い女の子がキャキャウフフしている姿は尊いものじゃないですか。常識じゃないですか。それだけで頬が自然とニヤニヤ緩んでしまうものであります。だからこそ、ガチで濃厚なレズセッは一つの問題でもある。
女の子同士の愛を育む過程としてストーリーに挿入されるベッドシーンはメインのおかずではない。レズセッはあくまでもメインを引き立てるものって思ってたんですよ。カレーライスでいえば福神漬けみたいな役割がレズセッかなと思ってたんです。
ガチのマジで濃厚に女の子同士で絡み合う描写があると「え?」と思ってしまうんですよね。綺麗な美しい百合を感じられなくなるというか。つまり、自分は男視点なんです。濃厚な百合エロだと感情の持って行き場がなくなる。
ようするに、エロスにはオスとして下半身に感情移入しているんです。
カレー(ストーリー)を引き立たせる福神漬けみたいなベッドシーンやソフトでキス止まりなら俯瞰的な視点で「綺麗なもの」見てる感覚でニヨニヨできるのですが、ガチな百合エロは感情の持っていき場所はどこにもない…。ぼくの下半身はどーすればいいの?ってなる。
かの名作「カタハネ」PC版をプレイしていたときも、エロゲなのに一回も使ってないからね(男視点有の偶像でもあったけど)。美しい女の子同士のストーリーに男の下半身は邪魔になってしまうんですわ。
めちゃくちゃ使えます
ふぅ…
なのに!
『イブのおくすり』は捗ります(←)。
女子の組んずほぐれつのイチャコラを濃厚にエロエロで描くんだもん。気づけばが下半身はハッスルダンスを踊っていたのです。どこに感情移入してるか自分でも分からんのに、ハッスルハッスル♪してたんですよ。目からウロコです。
女の子が組んずほぐれになる姿が…まぐわう様がこれほどまでにハッスルできるモノだったなんて知らなかった。とろける表情やしぐさ。メス顔から息遣いまで綿密に詳細に描かれると、エロスの感情はオス視点こそって自分までKO負けしてしまうんですねぇ…。
あと、女同士故というか、感情の生々しいのもグッドです。刺さった。百合エロで濃厚なのに詳細で、攻守が逆転してる現象にはたまらんものがある。とても良いおねロリの百合エロスでした。レズセッお軸に繊細な心理描写のバランスが最高。まる。
コメント
こいついつもハッスルしてんな
エロ百合が読みたいなら
・生贄ちゃんが行く
・ブラックリリィ
を薦めとこう。「セックスがなければ百合」というのであれば椎名波作品も当てはまるがあれはちょっと上級者向けだね