青騎士14号A、B読了。
頂きました。今号は『乙嫁語り』は休載です。体調不良で手術を受けられてるとのことですので、全快を待ちたいと思います。連作作品はかなり盛り上がりを見せるのが多くなってきてる印象。
お姉さまと巨人(Be-con)
最近は雑誌の表紙を飾る機会も増えてきてて、すっかり青騎士の看板作品になりつつある『お姉さまと巨人』である。本編もここが最高潮ってぐらい盛り上がってるし、今回は2本立てです。
ヒナコが現実世界で「お姉さま」だったジュンコと相対するのは宿命めいたものがあります。流石はラスボス(?)的な運命の相手だけあって、ジュンコはめちゃくちゃ強い。攻撃を無効化する「絶対領域」(カットに太もも的な絶対領域もグッド)、そしてどんなものも貫く「絶対攻撃」。
マジで圧倒的強者…なのにヒナコは「先程の力があれば私たちを殺すのも一瞬でしょうに」と優しいと。その秘密はエイリスにあり…。12話ラストのホラーっぽい「なにさらしとんじゃおどれ」から、13話では含みがある伏線まで出して鳥肌立った!
しかし、読み終わったら「教会騎士精鋭」の4人が一番印象に残りました。強者なんだろうけど、エイリスVSジュンコでは完全無視されて流れ弾で死んでいく…。草しか生えん。
鎮護庁祓竜局誓約課(鵜山はじめ)
【朗報】真淵草乃さん現役JKだった!
女の子が可愛い令和の『蟲師』と評してる『鎮護庁祓竜局誓約課』は竜に関するアレコレだけでなく、草乃さんの可愛らしい一面を全面に接種できる迷うごと無きペロペロ回だった。とても素晴らしかった。
鎮護庁祓竜局誓約課のお仕事と現役JKの二足の草鞋な彼女の学園日常回です。友達とのキャッキャッウフフから、誓約課の仕事は実質山の中でのサバイバルなので下着がどんどん地味になってること。かわいい下着は学校でしか着けられないことが語られました。
入浴シーンから、気合入った下着描写まで100000点のクオリティでした。ブヒブヒ。
メガロザリア(みやまるん)
死んだら時間巻き戻ってやり直せる(殺した人間は存在が消える)ゴミカスクズな性格のお嬢様ロザリアと、少ない手掛かりでロザリアを魔女と見てどんどん彼女を追い詰めていく探偵(彼女はやり直せない)の、ループとガチクズ極悪令嬢と成り上がりとデスノートを合わせたような作品。
で、10話では誰も死にませんでした。
珍しく日常回のような話。サービスあり、ギャグがキレキレで、ロザリアが恋する乙女仕草を爆発してニッコリできる話。…からのラストよ。「あ、次回こいつ死ぬな…」が丸わかり出し、殺意の波動が爆発するド修羅場を予感させる引きは、箸休め回としても次回への期待値としても満足。
つらねこ(熊倉隆敏)
神回やんけ!!
『つらねこ』は第2の『もっけ』みたいな感じで、かわいらしいキャラと妖怪や漂う雰囲気が好きだったんですが、そんなもんじゃねーよと壮大な物語があることが判明した10話でした。
今作の堅実に、誠実に、一つ一つ細かく丁寧にブロックを積み上げるようにして、壮大な物語を組み上げているのが明かされた。それがラスボス(というほど憎いわけでないが宿命のライバルのようなポジションだった)イチマって名前です。
1話
「イチマ」と呼ばれる褐色美少女。謎だらけでラスボスっぽい風格を持ってました。彼女が掘り下げられた8話では他人の不幸を吸ってること、そして眠りにつくこと、ネズミの「姫」と呼ばれることが描かれてました。
んで、10話では「イチマ」という名前になる前…すなわちその名前になる過去エピソードが描かれてました。
( ;∀;)カンドーした!!
ある老人が以前に夫婦で喫茶店を営んでいたこと。店の前で眠ったままのボロボロの少女を拾ったこと(褐色ではない)。起きるまで…と老夫婦で世話をしたこと。治安機関が「窮鬼」として彼女を追ってること(貧乏神のように近くにいる人を不幸にする妖怪)。
事実、老夫婦のまわりは不幸ばかりが降りかかる。そして火事で妻を失った老人は窮鬼を恨むが、真相を知って考えを改めた事が語られたのです。
短い間だったが、あの子は俺達の子、「一満(いちま)」だったよ(10話)
ある老夫婦が亡くしてしまった実子「一満(いちま)」。目覚めることない少女。かけがえのない時間を過ごした少女は亡くした「一満(いちま)」だったと。
んで、謎の少女の名前は「イチマ」。他人の不幸を吸って、自分に取り入れて、長い間眠りについて突如起きる。まだまだ詳細は分かりませんけど、「イチマ=老夫婦が世話した一満(いちま)」なのは間違いないでしょう。
こいつは…すごい壮大な物語になってきた。気になるのは六尺さんの反応よ。ただ切ないお涙頂戴の話を聞いた以上の含みがあります。六尺さんはイチマと何か関係があるのか?
- 老夫婦が拾った「窮鬼」の子(褐色ではない)
- 六尺さんの含みのある反応
- 老人を命を賭して救う六尺さんお行動
- あの子は「一満(いちま)」で号泣する六尺さん
- 褐色少女の「イチマ」は他人の不幸を吸う
現時点でこれらを組み合わせると、老夫婦が拾った寝たきりの「窮鬼」こそ六尺さんだったのでは?褐色少女「イチマ」は他人の不幸を吸う。記憶すらね。
六尺さんは上袮知里(チビちゃん)とイチマを「ネ」で引き合わせた者。「やっと会えたねチビちゃん」「私の友達も同じように囚われの身でね~」(1話)って、自分の不幸吸ってくれた褐色少女の「イチマ」なのではと思ったり思わなかったり(全然違うかもしれんが)。
コロッケと栞(高橋祥志)
6話
ふーん、エッチじゃん…。
仁美、千鶴と続いて3人目の主人公である成田巴は素晴らしい褐色少女であった。「癖」にぶっ刺さりまくる。入浴シーンで陸上部らしく日焼けしてる部分と、色白の部分が絶妙な絶妙な色彩コントラストを出してた。
巴の入浴シーンだけで大満足ですけど、今後に繋がる(?)人外・ミーツ・ガールとしても期待を持たせるものでした。
仁美、千鶴は人外とのラブコメ模様だったのに比べて、巴は普通に部活の先輩とラブがコメってた…と思いきや、藍沢先輩にはある秘密というか正体がアレで、その上でフラグが完全にへし折れてた(ように見える)。
だ・け・ど!
神的存在であるお狐様と壮大なフラグが立った(おれには見える)。名作エロゲ『Air』で例えれば「神奈備命≒観鈴ちん」みたいな。『SNOW』で例えれば「菊花≒彼方」みたいな。世代を超えたラブロマンスを予感させます(おじいちゃん、エロゲで例えても今の若者誰も分からないから)。
成田家を代々見守ってたお狐様。巴の母(沙織)とも友達以上恋人未満な仲だったことが伺える。これまでのオムニバス形式を踏まえれば、ヒロイン(ほぼ主人公)は人外・ミーツ・ガールになる。巴の相手は…どう見ても…っていうね。
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