『楽園 Le Paradis 第38号』感想 「写研書体の最後の運用媒体」だった件

 

『楽園 Le Paradis 第38号』読了しました。

 

頂きました。今号から紙版は用紙が変わってるそうです（←まったく気付かなかった）。さらに巻末の楽園についての説明がビックリ。

 

第1号刊行事より弊誌掲載の漫画作品本体の写植を賄って頂いた写研書体がこの号限りで運用の見通しが立たなくなり、現状では次号より写体変更のやむなきに至ります。「楽園」は日本の漫画の歩みと共にあった写研書体の最後の運用媒体としてここまで歩んで参りましたが

 

今まで写研だったの？90年代みたいな？素人意見だけどパソコンのDTPが普及する中で写研はデジタルを拒んで消えたと思ってましたわ。ちょっと調べたらこんなニュースもあり2024年より写研書体はデジタルで復活するかも？

 

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『楽園 Le Paradis 第38号』感想

ぱらのま（22話）

一部書店にて発売が始まりました「楽園」第３８号からご紹介その12はkashmir「ぱらのま」。 残念なお姉さんと巡る気ままな一人旅が基本の本作ですが今回は二人でショートトリップ。
コミックス『ぱらのま』姉妹作品『てるみな』共に第４巻まで絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/RDxr64RW99

— 楽園編集部 (@rakuen_info) February 26, 2022

 

東京都江東区を訪れる。何を隠そう私は以前勤めてた会社が近くて江東区に住んでたのである。けっこう見慣れた街並みだし、行ったことがある（というか住んでた）場所が多くて思わず「ニヤリ」としてしまった。

 

この手の旅漫画では知ってる・行ったことあるどころか住んでた所がピックアップされると謎の勝ち誇りをしてしまう。飯屋もほぼ網羅したのでどっかで飯食って欲しかったなー。

 

それはそうと、お姉さんとメガネちゃんのやり取りは「そうじゃないだろ！」と妄想してしまう。

 

お姉さん「どーしよっかこの後」

メガネちゃん「じ、時間はありますよ」←赤面させながら

お姉さん「せっかくだから残りの四大フランチャイズ神社制覇してみる？」

 

違うだろー！！

 

深読みすると、お姉さんのさりげない「どーしよっかこの後」は、「この後ホテルでも行く？」って誘いなんですよ。頬を赤らめたメガネちゃんは絶対そう受け取ったって。オーケーって意味合いで返事した（と思う）。そんな高度な百合妄想できました。はい。

 

 

ディアティア foreve（1話）

一部書店にて発売が始まりました「楽園」第３８号からご紹介その６はかずまこを「ディアティア forever」。「楽園」第１号刊行以来１２年余のシリーズ完結記念アンコール♪
環と佐久間の可愛すぎる初恋を描いた『メビウスハート』第１巻絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/xizjSBVBhn

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『ディアティア』は永久に不滅です！（某ミスター長嶋風に）

 

成田と桐ヶ谷のケーキの上に砂糖とハチミツとチョコレートをふんだんにかけたような甘すぎるイチャイチャラブコメ『ディアティア』が帰ってきました。

 

まだ1話目なのでちょっとしたすれ違いや日常描写で甘さはそこそこでしたが脳みそが溶ける予感しかない。

 

あと桐ヶ谷さんの自撮り失敗写真は目がちょうど隠れてて風俗の指名写真みたいになってて何かエッチでした（感想？）。

 

 

メジロバナの咲く（12話）

一部書店にて発売が始まりました「楽園」第３８号からご紹介その１は中村明日美子「メジロバナの咲く」。
ステフの謎めいた過去に迫るエピソード・続編です。
『メジロバナの咲く』コミックスは第２巻まで絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/JnwG8FsyYj

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ステフの過去編。まあ、ステフよりもリズがメインかな（自分の中で）。リズがどのようにステフに惹かれていったかがよく分かる。物語に深みが出てきました。

 

いやはやそれにしても…。『

Fate』の遠坂凛が飲み込んだ言葉を借りれば「救われないじゃないの…」ですよ。

 

初登場した時から報われない子オーラ全開でしたけど、ステフとの関係が判明した今となってはより一層「可哀想な子」感が強まりました。この子はいいなぁ。刺さるなぁ。報われる…のは無理でも救われて欲しい。

 

そんなしんみりセンチメンタルな気分からラストでルビーとバカやってる姿を見てリズの幸せを願う一読者として、だいぶ救いとなりましたね。恋敵と出会えて「よかったな」と思ったほどです。

 

 

制服date（15話）

一部書店にて発売が始まりました「楽園」第３８号からご紹介その16は黒咲練導「制服date」。彼氏君と彼女さんの‥‥‥いやもう、ね。
彼ら二人の熱すぎる放課後の「後」を余す所無く描く『制服date』第２巻まで絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/AJLjWU4uBZ

— 楽園編集部 (@rakuen_info) February 26, 2022

 

何かで読んだんだけど（何だったか忘れた）、もっとも色の組み合わせで目立つのは「黒色と黄色」で2番目が「黒色と白色」なんだとか。

 

ほら。踏切とか「黒と黄」でしょ。この組み合わせが目立って遠くからでも注目されるからなんですよ。人目を引く。「黒と白」だとサッカーボールが真っ先に思い浮かぶかな。遠くからでもボールが分かると。

 

そんな「目立つ」「目を引く」のは人間工学に限りません。エロスにもいえます！しかも刺さるんです（性的な意味で）。「黒と黄」って「黒髪におしっこ」、「黒と白」って「黒髪にスペルマ」じゃん！エロくない？（←）

 

つまり今回の『制服date』は黒髪ロングで黒タイツの彼女さんが牛乳でびちゃびちゃになるというコンテラストでエッチでした（結論）。

 

 

スターリングラードの凶賊

一部書店にて発売が始まりました「楽園」第３８号からご紹介その３は速水螺旋人「スターリングラードの凶賊」。満を持しての新連載です。
幅広く材を採り描かれた値千金の１０作品を収録した『ワルプルギス実行委員実行する　速水螺旋人作品集』絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/OLyra7d56F

— 楽園編集部 (@rakuen_info) February 26, 2022

 

ロシアとウクライナのアレがあるだけにタイムリーな新連載です。舞台は1942年のレニングラード（現サンクトペテルブルク）。レニングラード包囲戦で有名なところですね。そこを題材にした戦記漫画といったところ。

 

煽りの「二人のセルジオへ。敬意とともに」というのはどういう意味だろう。1人は映画監督のセルジオ・レオーネでしょう。レニングラード包囲戦を映画にしようと構想して逝去されました。

 

事実、西部劇風味を感じさせるアクションや荒野の味わい。冒頭のトランペットとか…あだち充先生もビックリの良い意味で贅沢で無意味っぽい「間」「あんま意味ないオープニング」などを感じさせる。あと『ウエスタン（ワンス･アポン･ア･タイム･イン･ザ･ウェスト）』の匂いがある。

 

ははーん！これはセルジオ・レオーネが構想通りレニングラードを撮ってたら…というコンセプトがあるなと思ったり思わなかったり。知らんけど。

 

ミクロに見ても面白い！ふとしたことで出会った日本人とソ連人の今後が気になるし2人には秘められたバックボーンがありそう。続きが楽しみです。

 

 

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