『ダンジョン飯』13~14巻読了。
これにて完結です。見事なファンタジー物語だった(感動)。
食べることは生きること
地上に生きる全ての生物の欲望を喰らおうとする悪魔。
止められるのは、ライオスのみ!
世界を救うための戦いの行方は!?
はじめはタイトル通りダンジョンでモンスターを食材にした、当時流行ってた料理ものの亜種で、なろうっぽいファンタジーを組み合わせた短編みたいな話と思いきや、物語が進むとどんどんディープな世界観になって引き込まれたものです。
ラスボスは悪魔(翼獅子)
俺が悪魔を倒したらどうなる?(86話)
ライオス△□×(さんかっけー死角無し)!
狂乱の魔術師シスルすら悪魔・翼獅子の手のひらの上だった。
今度はマルシルまで取り込まれてしまうも、なんとか説得して世界が大変なことになった件を許して貰おうと、ライオスが悪魔を倒したらマルシルを不問にしてくれと提案する。これをミスルンが了承(というか倒さなきゃどっちみち世界滅ぶ)。
まるでライオスが勇者のような言動である。
88話
ライオスも取り込まれちゃいました。
彼が持ってた本当の欲望は(人間は汚いので)「魔物になりたい」というものでした。同じ環境で育った妹のファリンも少なからずこの願望があったことがハッピーエンドで明らかになる(もとから魔物食べたい女子)が、兄妹揃って魔物に好きなのは枚挙に暇がない。
ライオスが望んだ魔物になりたいは「俺の考えたかっこいいモンスター」でした。
俺の考えたカッコいいモンスター
俺の考えたカッコいいモンスター(90話)
…(真顔)←まるしる&チルチャック&センシ&読者
いやもう、ライオスさん流石っす。凄いとしか例えようのない願望「俺の考えたカッコいいモンスター」になった男である。
しかし、これ自体が『ダンジョン飯』の旨味をギュギュっと煮詰めた果てです。究極の料理と言っても過言でない。この漫画のキモは読めば読み返すほど味わい深くなる、伏線・小ネタ・よもやま話が無限大な作りで描かれてる事だからなり。
スルメのように噛めば噛むほど味が出るスルメ漫画の集大成こそ「俺の考えたカッコいいモンスター」です!
そもそも「俺の考えたカッコいいモンスター」は中二病だったライオスの昔のドリームです。つまり卒業したものだったわけですよ。
【俺の考えたカッコいいモンスター】
かっこいいよなー。俺も昔は混ざった種類が多いほどいいとか思っていたが、結局2種類程度のほうがお互いの魅力を高め合っているというか(3話)
「俺の考えたカッコいいモンスター」は実は3話から登場してた。
ただ、この時点では既に色んなモンスターを多数組み合わせるのは昔の話で、成長したライオスは2種類程度のモンスターを合わせたほうが魅力高めてカッコいいという結論に達してました。
多数モンスターを雑多に混ぜる中二病は卒業しており、2種類ぐらい混ぜるのがベストのモンスターって大人になったわけです。しかし、少年心が蘇った事象があります。それが妹・ファリンが魔獣化した姿です。
すごくかっこいい…(37話)
5種のモンスターを合わせたファリンの変わり果てた姿を見て、ライオスはただただ感嘆したので。「すごくかっこいい…」と。
少年の頃に夢見た多種モンスターの配合はスマートではない。大人になったライオスは2種類ぐらい会わせるのがカッコいいと大人ぶってた。でもそうじゃなかった。少年時代に夢見た沢山のモンスターを合体させるのはめちゃくちゃカッコいいって気付いてしまったのです。
だからこそ、「俺の考えたカッコいいモンスター」をマルシルの悪夢を救う為に召喚したのです。
諦めた(42話)
マルシルを救う為、子供の頃に考えた雑多フュージョンしたモンスターを諦めてスマートに2種類が至高…から、ファリンの獣人化で、雑多モンスター配合はカッコいいと改めて気付き、夢の世界で「我が最強のしもべ」として召喚したのは、中二病全開だった「俺の考えたカッコいいモンスター」でした。
ただ、「俺の考えたかっこいいモンスター」はさらに進化してるのである。子供の頃から夢想したのは二岐大蛇でした。しかし、物語終盤で魔物になる夢を叶えた姿は三岐大蛇になってました。
冒険の果てがある
子供の頃の「俺の考えたカッコいいモンスター」
現在の「俺の考えたカッコいいモンスター」
狼モンスターの頭が増えており、三岐…頭3つモンスターこそ「俺の考えたカッコいいモンスター」という新設定を加えてるわけです。
キメラのファリンを見て、かっこ良すぎるしめっちゃ強いのを目の当たりにし、中二病が蘇ったライオスは少年時代に考えた「俺の考えたカッコいいモンスター」を蘇っただけに留まらず、よりディテールを掘り下げるオタク魂全開にするのであった。
「狼の頭」と「追加設定」
「欲望を消化することがきる」!ここは最近、書き足された文章みたい!(91話)
もちろんライオスは悪魔の食欲を食う為に設定を付け加えたわけではない。断じて違い。マルシルの想像通りです。しかし、それは必然でもあったわけです。
まず、昔に夢見た最強モンシターの2頭から、3頭になった…狼モンスターを頭に加えたのは、この冒険があったからこそでしょう。
いま彼女は俺の頭の下だ。ということは地面を掘り抜けて行けばいい。これが夢のいいところだよ。自分の夢、限定だけど…(42話)
謎の強敵に襲われるマルシルに会う為…救う為…狼モンスターを必要としたライオスである。マルシルお姫様を救う為なら絶対必要な追加要素ですよ。
また、狼モンスター自体は少年時代に「俺の考えたカッコいいモンスター」で泣く泣く削った設定であることがカナリア隊リシオンとのやり取りで分かります。
何を隠そう昔の俺の将来の夢は狼男でね…
じゃ、その体質は後天的に!?(獲得したものだよ)
カナリア隊のリシオン(狼に獣人化できる)から知ったこと。それは、ライオスが少年時代に夢見た「俺の考えたカッコいいモンスター」接待の前に消した、純粋なる少年のドリームそのものです。
狼男に憧れてました!
中二病が発動する前に現実的でないって斬り捨てた「狼男」が、中二病全開したあと、それを諦めたあと、「狼男」って設定は全然有りなんや!って知ったわけです。
- 雑種組み合わせモンスター…有り
- 諦めた狼男…有り
こんな紆余曲折を踏まれると、ライオスの「俺の考えたカッコいいモンスター」は胸にストンと落ちるよね。子供の頃からの最強モンスターを具現化させ、狼頭を追加させる紆余曲折があるわけですから。
- マルシルを救う為に狼は必須
- カナリア隊リシオンを通して狼は後天的であり夢
そんな狼に対するものがあった上での「俺の考えたカッコいいモンスター」のニ岐から三岐の大蛇こそが「俺の考えたカッコいいモンスター」の最終段階と想像できるわけよねん。
ダンジョン飯の軸があった
…知りたくなった…本来、人智が及ばぬ程の存在のキミがここまでして執着する〝欲望〟とは—果たしてどんな味がするのかと(91話)
ライオスの勝因は味が知りたくなったである。
これはもう1話のすべての始まりです。
『ダンジョン飯』ラストバトルの相応しいものだと思う。
ずっと黙っていたがオレは魔物が好きだ。姿や鳴き声、どんな生態をしているのか。そのうつ味も知りたくなった(1話)
そして翼獅子が欲望を食べると知り、味を知りたくなったので「俺の考えたカッコいいモンスター」に「欲望を消化することがきる」って追加設定を加えたと。
モンスターの味を知りたくなった男の決着として悪魔の欲望の味を知りたくなったとか最高すぎる。もっといえば、翼獅子も最初は塵芥だったけど生物の「食べたい」を知りたくなって食欲を理解し、人間と出会った事で悪魔のような神のような壮大な存在となったわけですからね。
『ダンジョン飯』とは何か?そんな漫画のタイトルが哲学のように効いてる決着が見事な起承転結のようで、1話から変わらないテーマでもありました。
ダンジョン飯…それは食うか食われるかのみです。
そこには上も下もありません。
ダンジョン飯。それは食うか食われるか。そこには上も下もなく、ただひたすらに食は生の特権であった。ダンジョン飯、ああダンジョン飯(1話)
1話のナレーションで「ダンジョン飯」をきちんと説明されてましたからね。
人智を超えた悪魔だってそれは同じです。
食うか食われるか!!お前が食い続けるよいうのなら、俺は俺が生きるためにお前を食う!!(91話)
タイトル回収!
そう手を叩きたくなるぐらい絶妙な決着でしたね。味を知りたくなり、「ダンジョン飯」とは何かを1話で説明された通りの翼獅子戦は「うおおおおお!!」ですよ。
金も無くファリンを助けに行くために魔物を食い始めることからはじまり、魔物になったファリンを助ける為、ファリンを食うって味わい深いよねぇ。見事な大団円でもありました。
ライオスとマルシル
96話
この漫画は小ネタや伏線が多すぎて拾って語り出すと終わらなくなるのでこれぐらいにしといて、マルシルを語っておきたい思います。
なんか味方によっては(ラブコメ脳をもってすれば)マルシルまじヒロインすぎない?
そもそも、ライオスが翼獅子に取り込まれたのもモンスターになりたい欲を抗ってたのに、「マルシルだったひとりにしない」って言葉にビクッと反応してのまれたわけですから。
鋼鉄の意志を持って臨むも揺らぐライオスさん(88話)
また括目すべきは「ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル(AA)」で39話・40話で描かれたシェイプシフターの答え合わせが掲載されてました。
シェイプシフターの真実
ライオス視点のマルシルめちゃくちゃ美人である。
髪の毛結ばないロングストレートが特に心の琴線に触れてます。
作中で明言されたわけでも直接的描写があるわけでもないけど、ラブコメ脳を持ってすると「ひょっとして?」があるのです。作中ではラブがコメってもおかしくないというか、見方や視点次第でニヨニヨできるのわんさかです。
46話
『ダンジョン飯』は噛めば噛むほど味わいが出る何度も読み返すと新たな発見がある作品です。「ライマル」カップリングも実は噛めば噛むほど味わい出るのでは?
特にサキュバスよね。
「魅力的な姿」になって獲物に近づきます。
60話
ライオスにとっての「魅力的な姿」はマルシル!!
マルシルの姿では精気を吸われることを何とか抵抗してましたが、モンスター化したマルシルには一発ノックアウト負けしちゃいました。つまりそういうことです!
1位、モンスター化したマルシル
2位、髪の毛ストレートのマルシル
ケモ属性の癖持ちのライオスだが明確に魅力的はマルシルというね。公式が「これマジでライマルあるやんけ?」って燃料を随所に出してくれてるのです。だからこそ、「島に残らないか」がなんかプロ―ポーズのように見える(私の中では)。
どう見ても…
14巻おまけ(モンスターよもやま話14)
どう見ても夫婦です!
本当にありがとうございました!
王となったライオスのプレイべートの空間で編み物をしてるマルシルである。直接描写だけでは、マルシルは宰相みたいなポジションで王国にいましたが、これはどう見ても…ねぇ?
そもそもマルシルに取っての編み物ってのは家族団らんそのものの心象風景です!
79話
マルシルママの傍らにある毛糸わんさかよ。これはもうお母さんの役目が編み物で家族団らんの幸せだった過去そのものでしょう。
もっと深読み・裏読み(という名の妄想)すると、マルシルパパ(名前はドナトー)が病のせいでみるみる痩せて老ける前の家族団らんのワンシーン。母親は常に編み物をしてた事が伺えます。
これを踏まえて、病になる前のマルシルパパが大食漢だったほんの短い時期は興味深い。なぜなら、マルシルは父親のお腹に妹を示唆してるからなり。
マルシル「妹がこの中に…」(81話)
実際にマルシルに妹(もしくは弟)がいたかどうかは分かりません。流産などで生まれなかったかもしれんし、実はいるかもしれない…。描写だけでは分からんが、お腹出てた父親に「妹がこの中に…」って、それはもう母親が編み物してた時に、妊婦だったのではと思ったり思わなかったり。
幼少期マルシルは妹か弟が生まれるかも…って聞かされ、ルンルンで気分でお腹出てた父親を「妹がこの中に…」過去だったかもしれないわけです。
だからこそ、「14巻おまけ(モンスターよもやま話14)」でライオス王の傍らで編み物してるマルシルは無限の深読み(想像)ができる。お腹には…?って。子供できたんかな?
エルフの寿命500年で、ハーフエルフの寿命は1000年ってのが『ダンジョン飯』の設定。マルシルは1000年も生きるわけです。じゃあ、彼女は孤独だったかといえばそうはならんはず。
なぜなら、翼獅子…悪魔との契約は絶対だから。あなこといいな!できたらいいな!あんな夢、こんな夢一杯あるけど、みんなみんなみんな叶えてくれる。ダンジョン内部だけで叶えてくれるのです。
ライオスが翼獅子と契約する内容は以下の通り。
88話
- ライオスが魔物になる
- 代わりにライオスの身体貰う
- 仲間の安全は保障する
- マルシルをひとりにしない
- 妹と共にライオスの姿で看取る
- 望むなら子供を作ってもいい
悪魔との取引…これなんのかんので全部達成してるのでは…?
もちろん翼獅子はライオスが上も下もない食うか食われるかのダンジョン飯ジャスティスで食われた。元の姿である塵芥になってしまったので今は何の力も無い。しかし、この時の契約は有効なのではないかと思わせるその後よ。
まず、ダンジョン内でのみのルール(蘇生など)は「俺の考えたカッコいいモンスター」ライオスがぶっ壊した。壁を取っぱらってしまった。
90話
ダンジョン内でのみ適用できたルールが地上でもできるようになりました。ファリンを地上で蘇生魔法使って蘇らせたように、地上でもダンジョン内ルールが適用されてました。
ただ、誰もが一瞬!だけど閃光のように!とダンジョンと地上が繋がった為に短い期間のみのルールで、ファリンに蘇生魔法するのはタイムリミット有りきという認識でした。同じ認識でアヤドも地上に出てタイムリミット来れば塵となるって認識だった。
だ・け・ど!
超元気だわ。全然塵にならないわ(14巻おまけ モンスターよもやま話14)
ダンジョン内でのみ生きられる設定だったはずなのにヤアドはめっちゃ普通に生きてる。1話でデルガル(身体は息子)が地上に出たら一瞬で塵になったように、ダンジョン内ルールは絶対です。
にも拘わらずヤアドは「全然塵にならないわ」と健在なんです。ダンジョンと地上が繋がった…ダンジョン内でのみのルールはもしかして半永久なのでは…?そう思わせる地上でもルール適用されてるシーンです。
翼獅子との契約も実は力失っても継続なのでは…?
もちろん直接描写されてるわけでないので、あくまでも読者「こうなんじゃないか?」と想像するしかない。
でも見えませんか?「マルシルをひとりにしない」「妹と共にライオスの姿で看取る」「望むなら子供を作ってもいい」って悪魔との契約が実行される未来が…。
ファリンは半分モンスターなんで1000年以上生きたかもしれない。一方、ライオスはおまけ漫画で100年後にケン助が「魔物の肉を求め彷徨う王の霊」となることから、トールマンの寿命で死んだのは確定。100年後にライオスは生きてない。
でも、蘇生魔法なのか輪廻転生なのか、ダンジョン内ルールの魂が残ってる。ダンジョンと地上が繋がってルールは地上でもOKでヤアドが全然灰にならんことから、ダンジョンルールはもう半永久なんじゃねってね。
ライオスはトールマンで寿命は60~80歳で天寿をまっとうする。100年後には生きてない。それでも…ダンジョン内ルールが地上でもずっと適用されれば魂は留まり、蘇生魔法を筆頭に蘇られる。すぐにリンク切れると思ってたダンジョンと地上が繋がった事のルールは実は長い…って描写よ。
あぁ、見える!見えるよララァ!悪魔との契約を実行され、ライオス自身はトールマンの寿命で亡くなっても、蘇生かなんか知らんが悪魔との約束通りマルシルを看取ったライオスの姿が僕にも見えるんだ…。
てかもうこれライガー(ライオンと虎のハーフで生殖能力無し)のような、ハーフエルフのマルシルは子供を宿せない設定です。でもこれどう見てもアンサーすぎるんよね。
どう見ても妊婦です!本当に(ry
- ダンジョン内でのみの軌跡が地上と繋がった
- その効果はとても長い様子
- ライオスが悪魔との取引したものは具現化してる?
- ハーフエルフじゃあり得ない「望むなら子供を作ってもいい」が…!?
- マルシルの心象風景の家族の在り方はお母さん毛編
- お腹出てる父に「妹がこの中に…」と妹か弟生まれる示唆
- 毛糸編んでるお母さんは新しい家族の示唆?
- 迷宮ルールは地上と繋がって短期間でなく半永久に続くっぽい
- 「マルシルをひとりにしない」「ライオスの姿で看取る」「望むなら子供を作ってもいい」
ダンジョン内のルールが地上と繋がったことで、短い間だけのリンクする設定と思いきや、めっちゃ長期間繋がったままでルールも適用されてる。これは想像・妄想広がるね。一つだけ言えるのはハーフエルフのマルシルを看取るのは約束された勝利のヒーローってこと。
ラブコメ脳で読んでも、何度も何度も読み返す度に違う「これは○○かも!?」って発見を無限にできる。ライオス×マルシルは最高と断ずるに些かの躊躇も無いわ!
この漫画のヒロインはマルシル!
コメント
良い漫画でしたね
すごい…深く読み込んでますね
言われてみたらそんな気もしてきた笑
一応念のため
ファリゴンはキメラじゃなく、エアドラゴンの首から上がふぁりんになってる状態ですよ。
いま14巻読み終わりました、素晴らしい考察ありがとうございます
だから、96話でマルシルが髪をバッサリ切ろうかなって言った時、ライオスは嫌な顔したんですね!納得!
はああ、、、、なるほど、色々と気付かされて楽しくなりました。ありがとうございます!
1巻から読み直してみよう。
マルシルの子供いたのか
良かったわ
原書の指輪物語とかアラゴルンがエルフの血ひいてて長生きだしそういう世界も合っても良いのかなとも
管理人さんと同じ考察です。ヤアドがしんでないことや『マルシルを1人にしない、子供をつくる』の約束は今も生きているはずなので、ライオスマルシルカップルは絶対あると思います。というか、ライオスは王様だし、ヤアドあたりが『嫁もらって子孫を残せ!』と言いそうなもんだけど、ライオスの自室でマルシルが編み物…→もしお妃候補がいたとしたら、そんなの許されないよね?
てことで、マルシルが公式で皇后になったってことでいいんだと思いました。
誰かイチャイチャしてる本書いてほしい!
先週なんとなしにアニメを見てハマり、そのまま漫画を14巻衝動買いしました
そして昨日完結まで読み終わりました。
最終巻は全編が大団円のエンディングで読みながら涙が少しずつ零れていくのを感じました。
異世界グルメ漫画に見せかけて最初から最後まで命の循環や生きることについて問うてた素晴らしい漫画でした。
自分は特にカプ厨ではないのですが、作中でもライオスはマルシルに友情以上の感情を持ってるような描写が度々出てくるのでその度に胸が温かくなりました。(自分が一番好きなのは新しい魔物食を嫌がるマルシルに対してライオスの「そんなこと言いながら最後はいつも笑顔になってくれる」というシーンです)
自分もエンディング後の世界が気になっていろいろ考えていたので管理人様の考察は大変参考になりました。
その上で自分の考えなのですが、まず翼獅子との契約は有効であるという考えには賛成です、理由として管理人様が言及しているようにキメラライオスがダンジョンの壁を壊したためダンジョンと外の世界が混ざり合いダンジョン内の法則が外でも適応されるようになった為です。
そして翼獅子はライオスに欲望を食われただけなので翼獅子本体の力と契約は継続されているように思います。(翼獅子は彼が最初にライオスたちを誘惑するときに使っていた言葉の通り自我のないただの力そのものになったのだと思います)
そして翼獅子とライオスの契約をなぞったときライオスにとって一番大事なのが「マルシルをひとりにしない(悲しませない)」だと思いました。
ここからは私の考えになるのですが、おそらく上記の契約が成就された場合、もっというとライオスとマルシルの間に子供ができた場合マルシルを最期に看取るのはライオス(とファリンも?)そっくりな彼らの子孫ではないのでしょうか。
ライオス自身は王として天寿を全うして死んだような描写でしたし作中でもセンシやナマリを代表してダンジョンルールである蘇生や不死は普通ではないしそれに慣れてはいけないという表現をされています。
そういった死生観を経たうえでライオスがマルシルを看取るのに蘇生を望むというのは考えにくいので自分は「ライオスが死んでも二人の子孫が脈々と続いていくからマルシルは寂しくない」というのが契約の正体だと思いました。
もちろん作中で正解が描写されているわけではないので各々が想像するその後を楽しめればなと思います。
食うか食われるか、そこには上も下もなく、ただひたすらに食は生の特権であった
ダンジョン飯
ああダンジョン飯
ああああああああああ!!!!
もう!ソレにする!
マルシル良かったね。
アニメからハマりそのまま漫画に手を出したら面白くて最後まで一気に読んでしまった。
ちまちまモンスターを倒して食事しているのが好きだったので、徐々に話が大きくなっていくのに不安を感じたが、何のかんの最初からの雰囲気を保ちながら
大団円で最後を迎えてくれたので気持ちよく読み終える事ができた(^ー^)
最後のマルシルの姿にあれ?っと思ったがここの考察を見て腑に落ちました♪