『ダンジョン飯』(九井諒子)7巻読了。
相変わらずめちゃくそ面白い。
新しく仲間になった猫忍者のイヅツミ。
俊敏さを武器に、魔物を撃破していく彼女の弱点…それは偏食!
野菜嫌い! キノコ嫌い! 魚嫌い! そんなことは許されないぞ。
なんでも食べて迷宮の踏破を目指せ!描き下ろし漫画「モンスターよもやま話」も収録。ファンタジー巨編、待望の第7巻。
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『ダンジョン飯』7巻
最初はダンジョン内のモンスターで料理を作るってライトな作品かと思いきや、話が進むにつれて本格的ファンタジー作品となって目が離せません。それでいて初期から変わらぬダンジョン飯っぷりは健在。
あと、最新刊を読むことで既刊を何度も読み返す楽しみ方があります。
噛めば噛むほど味が出るスルメみたいな漫画です。
これはそういう意味だったかって発見
49話
8巻ではセンシの過去が明かされます。
こんな過去があったのかとビックリです。ハーフフットのチルチャックを子供扱いしてたのは種族と知らなかったこと。なぜチルチャックへの庇護欲が強かったのかとか被ってる兜の先代の影響が大きかったのか。
もともと坑夫団の一員で、この迷宮にたどり着いて迷子になってしまったこと。一番若手(36歳)だったのでリーダーのギリンの大人が若者の面倒をみる責任があるって信念を受け継いでるのが分かりました。チルチャックに対する行動も納得である。
今被ってる兜は額の先端部分が×印なのは、ギリンの兜を直した被ってると。
なかなか感動的である。
ちなみにダンジョンで死んでも、普通に死ねません。「ここでは死自体が禁じられてる」(19話)と語れたように、狂乱ちゃんのせいで亡霊となって彷徨う仕組みなのでギリン一団は霊で再登場する可能性が微レ存(正気を保てるかは定かでないが)。
「アンヌに感謝して食え」
馬(アンヌ)
チルチャックに対する33話の子ども扱いとか、「若者がひもじい思いをするのは耐えられない」(41話)とかも深みが増すってもの。過去の話が重厚な味になる。良い。
あと、シセルの昔のパーティで連れていた馬の名前が「アンヌ」ってのもポイントやね。これは4階の湖に生息し、おそらく10年来のシセルと親友だった水棲馬(ケルピー)につけてた名前でもある(14話)。
昔の一団が連れていた馬と同じ名前をつけていた。
泣きながら食わざるを得ず別れで泣いてる描写といい、馬を絞めたのはおそらくギリンだったことといい。それを踏まえると14話のケルピーを捌いたのも深味が増すってものでしょう。
14話
「あんなに可愛がってたのに食べるの!?」「信じられない、どうして…」と尋ねられ押し黙ってたのも同じことを過去に通過してたんやね。ケルピーのアンナを捌くのは一人でやるって誰にも手伝わせなかった。何を思って焼肉焼いてのか。
ただ可愛がってた水棲馬(ケルピー)を捌いて食う以上に業が深かった。
昔通ったエピソードの味が増すのが『ダンジョン飯』クオリティ。
ハーフフットって…!?
43話
新たに仲間になったイヅツミが「ハーフフット」って種族の由来を語ってました。
その変な種族名
窃盗罪で片足落とされることが多かったのが由来なんだってな
『ダンジョン飯』のハーフフットって見た目は子供なので足が半分の長さ的な意味でハーフフットでなく、由来は片足落とされたからだそうな。ハーフフットという名の種族が色々と意味深じゃぞい。
少なくとも10年以上ダンジョンに籠ってたセンシはそんな種族の存在自体知らなかった。10年以上前まで、この島に来なかったのでドワーフが既知しなかっただけなのか、世間的に昔は無名だったかは知らんが、なかなか興味深い。
1000年以上前 | 人間とドワーフとエルフが仲良く王国を繁栄させる。 |
1000年前 | 栄華を誇った王国が滅びる。狂乱の魔術師が不死にさせる黒魔術展開させる。 |
遥か昔 | 西のエルフと東のドワーフ(&ノーム)で戦争。ドワーフは地下へ潜る。
エルフは土地を持て余して人間へ譲渡。 |
現在 | 小さな地鳴りと共にデルガル国王現れ塵となる。 |
ダンジョンがある島の歴史ではハーフフットは表舞台で語れてない。
これがこの島特有なのか全世界共通かは定かではありません(ここ10年で一般常識の種族とはなってる)。ハーフフットって由来が片足落とされるものが多数だったって34話のエルフに関するアレコレと関係あるのかなって考えてしまう。
34話
黒魔術に関する品物に関わっただけでエルフに拉致され二度と帰ってこなかった同族が多いもんで
窃盗して片足落とされる者が多数だから「ハーフフット」と名付けられた種族であることと、エルフに拉致されたハーフフット族が多かったことは何か関係があるのかと思ったり思わなかったり。
もちろん、ハーフフットの能力は単純に窃盗には向いてるけどね。種族の名前になるほど窃盗した者大多数だったのか、古代魔術を秘匿したいエルフに拉致されて片足切断されて、そんな名前になったのという悲しい歴史もあるかも?分かんないけど。
チルチャックは改めてシセルに自己紹介した時、ダンジョンある島の「東北にある小さな盆地の村」が出身と述べてけど、48話の扉絵で周辺地図&既存キャラの出身地の説明に無かったので気になりました。「ハーフフット」の集落は意味深かなって。
(続くぞい)
コメント
ヤアドが全部アヤドになっとる
男性向け漫画でもなければ男性が書いてるわけでもないのに
狂乱が女の子でないのに文句つけるのはお門違いすぎ
理解はできるが感情が追っつかないってこと、あるだろう?
とりあえずタデの出番もっと増やしてほしい。
ヤアドの父は暗殺されてなかったっけと思ったコミック見返してみたら暗殺されてたのはデルガルの父だったね。
勘違い勘違い
「翼もつ剣をたずさえ…」とかいう予言は、12話でライオスがあの国の色々なタイミングで現れたちゃったのが起源ぽいですよね。
とんでもないとこでフラグ立ってて面白い。
スカイフィッシュはどちゃくそ笑った
エルフボスの耳は隠れてるってより縦にすっぱり切れてるように見えませんか?
迷宮内に残った人間は?、のコマにも小さく映っています
耳の角度がマルと似てるので同族なのはそつかもしれませんね
欠けてる量が地位と関係するんですかね?
エルフの耳の欠け方なんか去勢した猫の印みたいやな…
狂乱の魔術師を「彼」と呼んだことは既巻でもありましたよ
西方のエルフの顔での性別の見分け方は、下まつ毛の有り無しだと思ってる
有るのが女 無いのが男
マルシルはハーフエルフなんだと思う
母親はエルフであることが描かれていたし、父親は早くに無くなっている事が分かってる
だから父親が人間のハーフエルフだろう
私もハーフだと思う
生粋エルフは尖ってる
ボスも人間とのハーフに見える
耳が欠けてるのはそれだけ過酷な戦闘を生き延びた証ではないかな
長い分トールマンやドワーフより切れやすそうだし
規則正しく両耳同じ位置欠けてるので戦闘や戦争でなく何かの儀式とかファッションとか身分とかを現わす人工的なものでは?
エルフの寿命は500年ぐらいなので1000年前の戦争を経験してることもないでしょう
マルシルに恋愛要素は……。
ライオスの方に致命的な問題があって恋愛要素が発展する兆しが見えない……。
やっぱり聞こえてんじゃねーかの霊がヤアドの父なんじゃねえの?
狂乱の魔術師が「彼」だって良いじゃないかペロペロしよう
ボスっぽいエルフの耳は隠れてるのか欠損してるのか断定できないなあ・・・。
どちらかというと欠けてるように見えるが。
誤字も多いし文章になってないところも多々あるし、何よりちゃんと読んでないのか?と思う理解力…読解力の無さが気になる。好きな作品だからさ、もうちょい頑張ってくれよ