『BE BLUES』の江藤さん
江藤さんは可愛い(挨拶)。
一昔前は幼なじみヒロインは正妻って決まってたのに、今や幼なじみヒロインは負けヒロインの代名詞になってしまいました。また最近のラブコメはパッケージヒロインが正妻って決まってたのに、初登場した時はどう見てもサブヒロインってポジションの子が正妻になっております(ぼく勉&五等分)。
この流れは『BE BLUES』にも当てはまっていると言えるだろう。
小学生編&中学生編には存在すら無かった江藤さんが、優希&アンナを差し置いてお嫁さんレースでトップ独走しているのです。強い。
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冬の選手権
ぶち当たる壁
402話
ごめんなさい。もう君を誘うことができなくなってしまったんだ。10月に練習来てもらった直後に…君にあてがうつもりだった枠が埋まってしまったんだ…。チームが福岡南の2年生を呼んで、即内定を与えてしまってね…
最近の展開は、クニキータの練習参加からプロ編になるのかな?って思いきや、まだ部活編でチームに貢献できるようになりたいとかふわふわしてて、どこ向かってんだよ!と謎でした。
しかし、そこからきっちりと「次の壁」を提示して盛り上がってきましたね。やっぱ、バトル漫画もスポーツ漫画も熱血メソッドは目に見える分かりやす「壁」でしょう。それを超える「まで」と「超えた時」は熱量爆上げですね。
ふわふわしてた目標がきっちりと高い壁として龍ちゃんの前に立ちはだかる。
クニキータは龍ちゃんでなく別の選手を取ることに決めたのでした。それが、龍ちゃんと同じ年のチームが福岡南の澤村大道。
福岡南の澤村大道
403話
澤村大道のスペック
・龍ちゃんとポジションとプレースタイルが同じ
・龍ちゃんの上位互換
・身長は10センチ高い
・性格も申し分ない
澤村大道は龍ちゃんの上位互換だそうな。
メタ的に見ると立彦と被る部分もある。というのも、立彦も最初からすげープレイヤーってわけでなく後発的に伸びて花開いた選手ですからね。澤村大道も無名選手から一気に身長伸びてトッププレイヤーになったそうです。
後発出の星が輝くって比喩はこれまでも使われてました。
桜庭さんがデレた時のミルコの発言とか、怪物と化した立彦を見たミルコとか。
319話
後発で輝き出した星ってポジションである澤村大道。
現状は、龍ちゃんより輝いてる男である。
そういう意味ではプロレス的アングルはよく出来ていますね。澤村大道は後発出の星だし、龍ちゃんが超えなきゃいけない相手です。分かりやすく明白にクニキータに入団するための大きな壁となっています。
そのためには小学生時代の…天才だった頃の能力を取り戻さなきゃいけないってのもフックが効いてますね。ここまで全国大会を描かないことに定評のあった『BE BLUES』ですが、冬の選手権への布石はばっちり。盛り上がる種撒きしてる。
全国大会へ
404話
404話で提示された冬の選手権の組み合わせ表。
ビシビシと感じますね。田中モトユキ先生の意気込みが!
ここまで全国大会を全てダイジェストどころか結果のみで一切描いてこなかったのは、今年の選手権への布石!今度の大会はガチのマジでやるぞ!って本気度がヒシヒシと感じられます。少なくとも準決勝と決勝戦は熱戦を描くのではないでしょうか。
順調に勝ち上がれば、準決勝の相手は最条(滋賀)でしょう。
そう!遠藤高虎ですよ!
313話
龍「また会えるよな、全国で。」
虎「ああ!楽しみにしとるで!」
代表の高校選抜合宿で全国大会で再開を約束し固い握手を交わした龍ちゃんと高虎である。しかし、次の夏のインハイはすっ飛ばされて武蒼が優勝したという結果のみだったわけです。あの日、約束した遠藤高虎との再会を僕たちはまだ知らない!ですよ。
このまま高虎はフェードアウトかと思いきや、トーナメント表を見て核心しましたね。
準決勝で相まみえると。約束を果たすときが来たと。
そしてトーナメントの逆側、決勝戦の相手も面白い。
プリンスリーグでノアさんの赤城中央(昨年準優勝)と選手権で決着つけようって言ってたが、プロレスアングル的に赤城中央は決勝で武蒼で当たることはないでしょう。なぜなら準決勝で澤村大道の福岡南と当たるから(この布石で澤村大道と当たらなかったらそれはそれですごいが…)。
冬の選手権準決勝は「武蒼VS最条」「赤城中央VS福岡南」は規定路線じゃないかなって。学生スポーツ漫画の醍醐味であるトーナメントの盛り上がる要素は満載である。
銀河を目指す
405話
サッカーができるようになり、インハイで日本一にもなった。次の選手権も二度目。高2でプロのスカウトから声をかけられるぐらいの選手にもなりました。ぶっちゃけ、このままいけばクニキータでなくともプロになれそうな選手である。
十分な結果を出してるけど、「なんでこんなに苦しいんだろうな…」と夜空に手を伸ばすのがグッときますね。龍ちゃんの疑問にあっさり答えを教えてあげる優人に鳥肌が立つぐらい感動しました。夜空を見上げながら即答です。
目指すところが、もっと遠くて、もっと高いところだからかな。富士山制覇したらエベレスト!そこも制覇したら月!月にたどりついたら…銀河!目指すよね、龍ちゃんなら。
銀河!
龍ちゃんは銀河を目指す。
レアルマドリードの通称みたいだけど、具体的には日本代表とかなのかな。多分。
メタファー的描写で、プロになった(立彦)を目指すってシーンは幾度もありました。夜空に輝く1つだけの星を見上げて手を伸ばしたり行きたいといったり。
夜空に輝く星は1つだけで、プロで活躍する立彦の例えとして描かれてました。
自分もそこに行きたいって目標(J1で活躍したい?)は何度もあったけど、優人と一緒に見上げた夜空は星がたくさんでした。それを「銀河」と例えたのは興味深い。一つだけある星に、二番星になるとかそういう意味でなく銀河を目指さなきゃって。
1つの星でなくたくさんの星。目指すのは1つや2つが輝く星でないのかなと。『BE BLUES…』ですしね。先に輝こうが後から輝こうが夜空にキレイな星がわんさかになるって比喩なんじゃろうなと。
もっと興味深いのは、優人の「オレは…あとどれだけついていけるんだろう…」って独白やね。日本代表まで一緒についていきたいって深層でもある(ような気がする)。
相棒がひと月悩む
冬の選手権は因縁もすごい。
おそらく今年の決勝で当たるだろう福岡南は、龍ちゃんのクニキータ入団をダメにした澤村大道がいるだけではない。去年の冬の選手権で敗けた相手でもある。
ダイジェストで飛ばされたけど、優人がPK外してやぶれたところです。
そのせいで、優人はひと月も悩み寝れなくなり夜な夜なさまよう男と化してましたから。
去年
今年
去年、ひと月も同じ部屋で暮らしながら優人に気づいてあげられなかった龍ちゃん。
今年、ひと月も同じ部屋で暮らしながら龍ちゃんに気づいてあげられなかった優人。
「冬の選手権」ってのはトラウマを生み出す装置であり因縁がありすぎる。
あえて同じ様な境遇にしていたと推測される。
龍ちゃんにも優人にも関わる学校は福岡南!去年敗けた相手であり、新しい宿命めいたライバルポジションのキャラもいる。「武蒼VS福岡南」は煽り的な前フリがめっちゃある。
合言葉は去年のリベンジやで!
昨年の借りを返す!去年の忘れものを取り戻そう!
優人がPK外して敗北してトラウマ植え付けられた福岡南。龍ちゃんのクニキータ入団の上位互換がいるからって無くなったしまいトラウマ植え付けられた福岡南。ドラマがありますねぇ。
ここで我らが忘れてはいけないのはサッカーだけでないことです。
江藤さんも去年の冬に忘れ物をしています。
渡しそびれちゃったよ~
去年の冬…選手権後にバレンタインを渡せなかった江藤さんを忘れてはならない。合言葉は「去年の借りを返そう!」です。つまり、これは江藤さんがバレンタインを1年越しに渡すための壮大な冬のはじまりでもあるのです。はい。
あぁ、見える。見えるよララァ…。
1年越しにバレンタインを渡せる江藤さんの宿命が…。
まとめ
江藤さん可愛い
去年の冬と比較すると、龍ちゃんと江藤さんの関係が一番かわったよ。江藤さんがバレンタイン渡せなかったのはサッカーが恋人の龍ちゃんのアウトオブ眼中だったからに他ならない。江藤さん派を最も悲しませた「お邪魔…かな」の独り言は涙無しには見れません。
しかし!
今の龍ちゃんはしっかりと江藤さんを見ている。「見せたいな」まで言ってますからね。特に江藤さんに見せたいとか含みが半端ない。江藤さん大勝利すぎるんだよな。
コメント
幼馴染のユキはともかく、アンナ?誰だっけ?
あれ、引用してる画像がなぜかヒロインより男の方が多いぞ…?
やっぱり江藤さんなんだよなぁ(しみじみ)
個人的に優人は裏主人公だと思っているので、ぜひ銀河までついていってほしい。龍の怪我が無ければ武蒼になんて絶対ついていってないだろうし。
アンナに再登板の可能性があるとすれば海外編じゃないの