『キャプテン翼』はワールドユースまでの変態アクロバティックサッカー満載だった頃の方が楽しんでました(挨拶)。どうもリアル志向になってからのキャプ翼はイマイチでした。
とはいえで、現在やっている「ライジングサン」シリーズはなかなかどうして。五輪で金メダルを目指す話で、過去に対戦したアルゼンチン、打ち切りの憂き目でカットされたオランダ…と旧来のファンがグッとくる対戦が続きました。
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そして、ついに来たのである。
「VSドイツ」が!
初代『キャプテン翼』のドイツ代表(当時は西ドイツ)はラスボスで、若き皇帝シュナイダー、岩を砕く修行してたキーパーのミューラー、仕事師カルツ、電柱マーガス、データだけで雑魚化したシェスタ―…と、かなり個性豊かなチームでした。まさに最強のラスボスという風格があったのです。
シュナイダー
ちなみに私はキャプ翼で最も好きなキャラはシュナイダーです。良いですよね。ドイツ人なのに「ファイヤー」って叫ぶのはロックで(褒めてます)。
ファイヤーショットは実際にボールが燃えており、凄まじい破壊力で日本を大いに苦しめました。取れるの若林だけ(多分)。しかもFWなのにいきなり中盤に現れるは、ゴール前にいきなり出てきて翼と競るなど、瞬間移動まで出来る恐ろしい男である。
そんなわけで、シュナイダー率いるドイツは圧倒的な強さで、無印キャプ翼のラスボスとしての仕事を果たすのでした。そして続編「ワールドユース」。悲劇がはじまったのでした。シュナイダーとドイツの格は谷底まで落ちるのだった。(イタリアも大概だが…)
カマセ犬・ドイツ
若き皇帝から真の皇帝へ
ワールドユースが開催された当初のドイツとシュナイダーの持ち上げっぷりは凄かった。ブラジルと並ぶ優勝候補の一角と煽られてました。パーティーで乱闘寸前の騒ぎを翼と一緒に止めたシュナイダーは格好良かった。まさに翼と並ぶ格がありました。
そしてシュナイダーは絶対に負けられない理由があったのです。それが指導者として復帰した父親の存在。無印版では落ちぶれてましたからね。翼との対戦がきっかけで元通りの家族になったのでした。いわく「父さんに2度と恥をかかせるわけにはいかない」である。
さらに、カルツはシュナイダーに新必殺技「ネオ・ファイヤーショット」があると言うのでした。テクモ版のゲームではお馴染みですが、原作では今なお披露されていない幻のシュートです。おそらく、高橋陽一先生が忘れてしまったと思われ。
というのもワールドユースでは結局「ネオ・ファイヤーショット」を披露せず…どころか試合を丸々カットされて結果だけ描かれたからです。
悲劇1、スウェーデンのカマセ犬になる
優勝候補の一角ドイツユースやぶれるゥ~っ
「5-3」でスウェーデンに敗北してしまうのでした。
まさかのカマセ犬化である。試合丸々カットされての敗北。
これだけでも「なんだかなぁ」って感じでしたが、ドイツの悲劇は終わりません。現実世界では「7-1」とフルボッコにしたブラジル(2014年W杯)相手に目も当てられない結果が発表されたのでした。
悲劇2、ブラジルに大敗
5-0
ブラジルに「5ー0」と大差で惨敗してまったのであった。
無印時代のラスボスがこの扱いよ。酷過ぎる…。陽一先生はドイツに恨みでもあるのでしょうか。あまりにもあんまりなカマセ犬化してしまったドイツだったのでした。
シュナイダーの新必殺技「ネオ・ファイヤーショット」とは何だったのか。いや、それどころかシュート打つシーンも何も無い。丸々カットです。ただスウェーデンの引き立て役になって、ブラジルに虐殺されたという結果のみチラリと描かれただけ…。
評価が地に堕ちた『キャプテン翼』でのドイツ。
まあ、シュナイダーはその後の「ROAD TO 2002」では評価を上げるというかけっこうな活躍します。「ハンブルガーSV対バイエルン・ミュンヘン」では、ハンブルガーのSGGK若林から2ゴール上げます。
ハンブルガーSV戦
ハンブルガー戦のシュナイダーさん
当時の若林は完全無欠のチートでしたので、2点取ったのは素直にすごいでしょう。しかし、冷静に考えると、肖やレヴィンなど凄まじい面子のバイエルンに対して、ハンブルガーなんて若林とカルツしかいませんでした。
しかも、カルツにほとんど完封されてたし。客観的に評価するとサッカーの戦闘能力は「カルツ>シュナイダー」だったよね(キャプ翼は強さがあるからな)。ホームで負けそうになったのである。
結局、サッカーの実力でカルツをどうにもできず、シュナイダーが取った戦法は話術でハメる、ひじ打ちでぶん殴る…という狡いことでした。セコイ…。とてもかつて見せていた、圧倒的なサッカーの皇帝ではなかったです。
やっぱりワールドユースで追及された「ネオ・ファイヤーショット」を出すことがありませんでした。もう絶対作者が忘れてるよな…。
そういえば、この試合で監督の指示無視した若林は干されてしまい、シュナイダーにバイエルンに来いと誘われてましたので、陽一先生の構想ではチャンピオンズリーグで翼のバルサと決勝で戦うのは若林とシュナイダーがいるバイエルンになると踏んでます。いつになるか知らんが…。
そんなわけで、一応の活躍はあるものの、シュナイダーはワールドユース編の失態を挽回するってほどの活躍じゃなかった。そして、ワールドユース編で落とした格を浮上させたのが、「ライジングサン」なのです。皇帝シュナイダーの復活!?
シュナイダー出てなかった
ドイツはその大会、準決勝でシュナイダー、ミューラー。攻守の2大エースを負傷で欠いていたとはいえ、ブラジルに5-0の大敗を喫していた
ブラジルに「5-0」で惨敗したアレ、シュナイダーとミューラー出てなかったそうです。すごい後付けですね(褒め言葉)。地の底まで落ちてたかつてのラスボスが復権しつつある。まあ、ブラジル戦は出てなかったとしても、スウェーデンに敗けた試合は出てたけどな!
そしてオリンピックのグループ予選。ブラジルと同組で全勝同士で決勝トーナメント出場が決まっている中、シュナイダー率いるドイツの逆襲が描かれたのです。
「ドイツVSブラジル」五輪編
ブラジルをボッコボコにするシュナイダーさん
シュナイダー△□×(さんかっけー死角無し)
ちなみにこのポーズは、日向もサンターナもやりました。流石ワンパターン…もとい、自分で描いたイベントも何度も何度も繰り返し再利用する地球に優しいエコ作家・陽一先生ですよ(褒め言葉)。
なんとシュナイダーはブラジル相手に4点も取るのであった。同時にブラジルの天才キーパーだったサリナスが森崎くん化したわけだが…。いや、サリナス相手に4点も叩き出したシュナイダーがスゴイんですよ。
結局「4-4」で引き分けます。つっても、ブラジルは決勝トーナメント行けるのが決まってたので、前半は舐めプしてたわけですが…。サンターナとナトゥレーザとリバウールさんは後半から出場なので、やっぱブラジルの方が格上感は否めん。借りは返せなかった。
そうは言っても、シュナイダーの凄みを久々に見れたし、後半のブラジルの猛攻を防ぐカルツとミューラー(4点取られるが)の活躍は光るものがありました。その結果、カルツはアバラを負傷し、ミューラーの左手はいかれました。
そんで、「日本VSドイツ」ですよ。安定のゴミだったマーガスとシェスターと違って、ブラジル戦でも大活躍だったカルツとミューラーが負傷。うーむ…いまいち盛り上げに欠けるものの、それでも日本は大苦戦するでしょうね。つまり、シュナイダーのワンマンステージになる可能性が微粒子レベルで存在する。
決勝トーナメント
ベスト8
あー、もう今後の対戦相手が見えたわ。どうせならフランス勝ち上がってこねーかな…。無印の中ボスだったし、再戦もしてないので、ブラジル倒して決勝来いよって感じス。
まあ、トーンナメントの展望は次のドイツ、準決勝でスペイン、決勝でブラジルで間違いないでしょう。王道という名のワンパターンを繰り返す高橋陽一先生ですからね(褒めてます)。ワールドユースにもいたUSAバンダナ野郎がちょっと気になる…。
ドイツは、ミューラーとカルツが万全ではないけど、むしろ面白い予感しかないね。それで大苦戦なら有りでしょう。キープレイヤー2人が怪我で互角ならば、シュナイダーの「格」や「凄み」が見れるってことです。絶対ギリギリの勝利だろうし、カルツとミューラーが負傷状態ならシュナイダーひとりにやられる事とイコールじゃん!
無印時代のラスボス、地に落ちたシュナイダーが、再び輝いている。ブラジル戦もなかなかの活躍でしたので、まじ楽しみ。そして、ワールドユースで追及されたのに、まだ出ていない「ネオ・ファイターショット」を披露して欲しい!
新必殺技ネオ・ファイヤーショット
シュナイダーには「ネオ・ファイヤーショット」って新必殺技があると語られ、披露することなく20年以上経過してしまいました。陽一先生が忘れてしまった可能性が高いが、それでも、いい加減に原作でも出してくれと思う。存在が語られ、20年以上も見せてない必殺技。
一度でいいから見てみたい!
原作でシュナイダーが「ネオ・ファイヤーショット」打つところ!
歌丸でした。まる。
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コメント
怪我を押して戦うミューラー、反則したチームメイトへの漢気溢れる声掛け、キーパーコーチの、「なんかいいことないかのう」のヒキと、リバウールの怪我、PKにビビるブラジルイレブン、と来て、何で翌週やすやすとPK決まっちゃったんだろうと遠い目をしてました。サリナスよりはだいぶ格上感はありましたが…
エコ作家で流石に草
ドイツ人なのにファイヤー!
言われて見れば確かにロックだw今まで全く違和感無かったw
無印の初登場で、日向を空高く吹き飛ばしたシュナイダーのラスボス感は凄かった。
ウルグアイ戦で個人プレイの南米と組織の欧米って言葉にプレイで反論するとこすき。
現実世界じゃ7-1でフルボッコにされてるブラジルをここまで
持ち上げれるのは陽一先生だけやで。
今ミニスーパーファミコンが話題になってますが、昔のキャプツバはゲームが優秀だったなー。かなり面白かった。
シュナイダーはとにかく「ファイヤーファイヤー」叫んでどっからでもファイヤーシュート打ってくるので超ムカついた記憶がある。SGGKさんでもほぼ取れねえぇし。漫画では少し落ちぶれたようですが、私の中では変態だらけのキャプツバの中でも最強キャラ。
テクモ版キャプ翼は控えめに言っても神でしたねえ
復讐に燃えるドイツがそれぞれ修行し、ストーリー序盤でプレイヤーを苦しめ
ドイツメンバーが結集したラスボス戦で、シュナイダーが演説からのネオファイヤーの流れはいつ見ても神
コメントから世代を感じる
無論、俺も同世代ですが
「プレイボール2」目当てでグランドジャンプを読んで久々に再会しました
よくある続編のパターンで息子達世代の活躍話かと思ったんですが、
まさか(?)のご本人登場、しかも未だオリンピック(U-23)の年齢とは
このペースだとワールドカップはいつになるのやら・・・
実際の開催地と異なるのは開催年の特定を避けるためか、それとも
権利関係の問題でしょうか?
テクモ版といえば、シュナイダーの『この借りは必ず返す!』と
ゲルティスくんの“ダークイリュージョン”ですね
やっぱりみんなテクモ版好きですなー。特に2、3はシステム、演出、音楽と完成度高いですよね。
テクモ版のドイツは魅力的だったなー
メッツァ、カペロマン、フライハイト、ポブルセンなど、
原作キャラのみならずオリキャラも強くて個性があった。
問題は陽一先生が「日本vsドイツ」をきちんと描いてくれるか
正直また見開きで「皇帝無残!」な決着をしててもおかしくないと思っていたのでまずは一安心ですが
とにかく全力vs全力をやってくれないからなぁ・・・
アフィの表紙がみんな同じポーズ…
前作の準決勝シュナイダー出てなかったんだね
ミューラーは予選でレヴィンに両手を破壊されていたからわかっていたが
話を収束しなければならないとはいえもう少し何とかならなかったものなのか