えっと…日本強すぎじゃね?
まさかドイツ相手にワンサイドゲームになるなんて誰が予想したか。若林がチートすぎてシュナイダーといえども点が入る気配すらありません。そしてこの「ライジングサン」ドイツ戦では久々にある男の名前と過去回想といえども本人が登場します。高杉真吾である。
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忘れ去られた男・高杉真吾
修哲カルテット
昨年、ワールドカップに便乗して『キャプテン翼』が4度目のアニメ化をしました。コンプライアンスの影響か吉良がお茶を飲んでたりと見どころ満載でしたけど、個人的に一番衝撃を受けたのは「修哲カルテット」という名称です。
「修哲カルテット」なんて名前、原作本編では一度たりとも呼ばれたことはありません。翼と岬がゴールデンコンビなら、滝と来生と井沢はシルバートリオ。修哲軍団は「修哲トリオ」と呼ばれていたのです。
オレも一応、修哲なんだけどなァ…
修哲のキープレイヤーだったのに一人だけハブられる高杉くんの「オレも一応、修哲なんだけどなァ…」って台詞は、高杉真吾の代名詞とも呼べる。高杉が含まれない「修哲トリオ」。では酷い扱いだったかといえば、決してそんなことはありません。
小学生時代は世代ナンバーワンです!
中学生時代もトップレベルだったのです!
高杉くんはすごかったのである(←過去形)。
小学生の頃は最強DF
スイーパーの高杉真吾だ!!
修哲は昨年(翼世代が5年生)の頃に、単独で全国制覇を成し遂げています。若林が1点も取られずに優勝したそうです(どうやって優勝できたかは永遠の謎です)。そんな若林と一緒に「修哲ゴールをまもってきた」と評されたのが初登場した高杉でした。
すなわち、高杉は5年生の頃から修哲のレギュラーだったのでしょう。しかも若林と共に守ってきたって評価ですからね。小5にして最強のDFだったのである。小6でもナンバワーンDFは揺るぎません。
無印時代の『キャプテン翼』で、味方DFは「なにィ」要員のため、試合中に活躍は殆どありません。やられ役です。(選抜)南葛SCの高杉もやはり「なにィ」ばっかだし、スイーパーなのに守ってる時は消えてしまい、ノーマクでシュートを撃たれまくります。
「スローインに定評の高杉」や、沢田タケシくらいの強キャラを止めていたりと、随所にキラリと光る活躍を見せてくれました。
優秀選手
DF 高杉真吾(南葛)
「第6回全日本少年サッカー大会」では優秀選手に選ばれるのです。長野元春(明和)とか「大里次郎」(日立)って誰だよって感じですね。実際、作中では消えますし。どう見ても高杉はナンバワーンDFです。本当にありがとうございます。
ただ単純に他にDFがいなかっただという意見は確かにある。DFで優秀選手に選ばれたの3人だけって…(キーパーすら3人選出してるのに)。無印小学生編はDFが全然いなかった。それでも!日本最強DF高杉真吾!
中学生の頃も強キャラ
やる男・高杉真吾
中学時代の高杉は小学生とは比べ物にならんぐらい活躍します。陽一先生の中でも当時は愛すべきキャラだったのでしょう。もちろん味方DFはザルで点をバンバン取られてしまう「なにィ」要員は変わりませんが大活躍。
中学編からはDFの強キャラである「早田」と「次藤」が登場し、高杉はNO.1DFの地位でなくなりますが、すさまじい「見せ場」を何度も作る。早田にはDFとして負けられんって矜持を見せたり、パワー要員の次藤や日向にパワーで真っ向から立ち向かいます(勝ったとは言ってない)。
「スローインに定評の高杉」は健在で、パワーで挑むって見せ場まである。特質すべきは、東一中戦でオーバラップしてジャンピングヘッドで同点シュートを叩き込んだ活躍でしょう。高杉真吾ここに有り!ですよ。
大活躍だった中学編。
当然のようにDF優秀選手に選ばれます。
優秀選手
DF 高杉真吾(南葛)
小学生時代に続いて中学でも優秀選手に選出された高杉。
ナンバーワンDFの地位こそ次藤と早田に譲りますがDF序列では「ナンバー3」だったのです。石崎よりも上だったのです。優秀選手が日本代表になるので、高杉の代表レギュラーは確実かと思われました。
しかし、ここから高杉の霊圧が徐々に消えることになるのであった…。
元修哲で唯一の代表レギュラーだった
松山をコンバートだとぉ…?
MFやFWが激戦区なのに比べて代表のDFはレギュラー4人体制で4人しか選ばれていません。相変わらずDFの人材不足です。とはいえ、無競争で4人全員レギュラーのはずが、臨時コーチの三杉が高杉にとって衝撃の提案をするのです。
それが、松山をDFにコンバートして使うである。
4人全員レギュラーのDFにはじめて競争が生まれるのでした。次藤か早田か高杉か石崎の誰か1人はベンチになるのです。三杉のスタメン構想時点では、DF序列は「高杉>石崎」だったようで、まだレギュラー候補は高杉でした。
しかし、いつの間にか石崎がレベルアップしたのかレギュラーとして定着するようになります。DF序列がどうなったかは分かりませんけど、高校生との練習試合やドイツ遠征では翼不在で松山がMFだったので高杉はレギュラーでした。
特に修哲のボスだった若林のハンブルグとの試合でも、元修哲で高杉だけスタメンで試合に出ていたのは感慨深いものがあります。
男・高杉スタメン
修哲軍団で唯一のレギュラー!
滝?来生?井沢?お呼びでない!見てますか若林キャプテン?元修哲でたった一人だけ日本代表のスタメンになった高杉真吾の勇士を…。なお、久々の再会だったのに、修哲で唯一のレギュラーだったのに、若林と高杉は一言も喋りませんでした。
おい!若林!なんで滝や来生と懐かしがってんだ?なんで日向とバチバチやりあってんだ?もっと注目すべき人がいるでしょうが!ここに!高杉だけが修哲軍でレギュラーだったのに一言ぐらい何か言ってやってよ!
「オレも一応、修哲なんだけどなァ…」ですよ。
「すごいな高杉!修哲でたった一人レギュラーか?」とかあるでしょうが。
とはいえ、この辺までは「元修哲」という括りでは一番の出世頭だったんです。高杉はすごいヤツですよ。修哲ナンバーワンだったのだ。なお、翼が復帰し、DFに松山が来てからレギュラーを外された模様。
( ゚Д゚)ハァ?井沢?顔なのか…
高杉くん…(´;ω;`)ブワッ
DFは「松山、次藤、早田、石崎」の4人がすっかりレギュラー固定で高杉は試合に出れずベンチを温め続けました。このまま出場は無理…かと思いきや、決勝の西ドイツ戦で石崎が負傷してしまいます。
代表DFで残ってるのは高杉しかいません。石崎の代わりに高杉が入るのはどう見ても自然の流れでした。しかし監督が呼んだのは本職DFの高杉を差し置いて同じ元修哲の井沢だったのである。
なんで井沢やねん…。当時の『キャプテン翼』で顔面偏差値がいかに重要だったのかを如実に示したエピソードです。DFの高杉でなく、顔がイケメン系の井沢を起用した伝説の「格差」をまざまざと見せつけられるのでした。
顔ですか。そうですか。高杉くんは確かにイモいけどさ、小学生時代はナンバーワンDFだったし、中学編でも随所に活躍したし、本職DFとして途中までスタメンだったのに…。ひどい扱いですよマジで…。高杉のDF序列は井沢以下かよ。
ワールドユース編
代表公式戦で出れた
石崎にDF序列抜かれ、三杉までDFにコンバートで復活して完全にモブになってた高杉。ワールドユース編では代表に選出されるも、出番など無いかと思いきや試合出れました。
まあ、7人(日向、岬、新田、政夫、和夫、早田、次藤)が一時代表追放されてた期間だけではありますが…。とはいえ代表公式戦初レギュラーです。「スローインに定評のある高杉」の健在っぷりと「やられ役」としての仕事はきっちりこなした。
まあ、客観的に「そこそこ」活躍した。
少なくとも元修哲では一番魅せてたな。井沢よりも高杉のがスゴイよ。うん。
高杉さん「そこそこ」活躍する
まあ、この程度の活躍でレギュラー定着とまではいかなかったのでしょう。早田と次藤が戻ってくれば、当然のようにベンチを温めるようになります。さらに悲しいことに、葵新伍が代表に守りのスペシャリスト・赤井止也なる者を連れてきて、ますます高杉の立場がヤバくなるのでした。
なーにが葵新伍で「青い信号」じゃい!こっちは高杉真吾で「高すぎな信号」じゃぞ!なんて同じ「しんご」って名前で絡むことも無く、モブのベンチ要員と化した高杉。ワールドユース本戦で出番は微塵もありませんでした。
試合出れるかも…?という場面は一応あった。松山不在時と石崎負傷時である。しかし、使われたのは赤井と浦辺だったのよね。小学生時代ナンバーワンDFだった高杉の序列が落ちるところまで落ちたな。守りのスペシャリストだったのに…。
高杉さん、小学生時代は遥か格下だった浦辺にまで抜かれてしまう。
DF要員が増え続ける…
GOLDEN-23
その後、サンフレッチェ広島に入ってJリーガーとなった高杉。すっかりアンダー代表には一応呼べれるけど試合には出れない状態が続きます。それでもここまで『GOLDEN-23』(マドリッドオリンピックアジア2次予選)までは、代表に石にかじりついてでも滑り込んでいました。
Jリーグでどれくらい活躍できてるか分からんし、サンフレッチェでレギュラーかも分からんが、代表にだけは死んでも入る男・高杉である。人材不足だったDFも、井沢や浦辺が本格的DF要員となり高杉の序列はガンガン落ちてます。
おかしい。
昔はナンバーワンDFだったのに…。名前がしょっちゅう高杉「真吾」と「晋吾」でコロコロ変わるのもおかしい。今なお、「真吾」なのか「晋吾」なのか変化するどうでもいい男だというのか。
さよなら高杉くん
さらに「リアルジャパン7」が本当は11人いたとか清々しいぐらい後付け設定で「リアルジャパン11」だったとDFとして、曽我と井川まで加わったのです。赤井止也がクラブでケガしてオリンピック出れない状況でも高杉の首が寒いことに変わりありません。
高杉の出番無くオリンピック出場決め、「ライジングサン」では五輪本戦の代表が発表されました。ここまで代表に滑り込んでいた高杉は…ここにきてついにリストラされました。
マドリッド五輪代表
DF、石崎了
DF、三杉淳
DF、早田誠
DF、次藤洋
DF、浦辺反次
DF、井川岳人
DF、曽我佑二
そこに高杉の名前は無かった。無かったのだ。高杉アウトー!代表から漏れてしまった。Jr.ユース(U-15)代表では修哲軍団で唯一のレギュラー候補で試合出てた、修哲一番の出世頭は修哲唯一の代表落ちになってしまったのだ…。
井沢も滝も来生も選ばれてるのに、高杉だけ選ばれなかった。オレも一応、修哲なんだけどなァ…。ヤンマガのセンゴク風に言えば、キャプ翼の修哲史上最も成功し落ちぶれた男である。小田和正(元ふらの)選ぶくらいなら高杉くん呼んであげてよ…。
こうして作中でリストラされた高杉は完全に消えてしまうのでした。初めての代表落ちでも掘り下げられることもなく普通にいなくなりました。追及ゼロ。霊圧ゼロ。
忘れられて無かった高杉くん
【朗報】高杉くん忘れられてなかった
おれたちの盟友、修哲カルテットの一角高杉がこのオリンピック代表メンバーから漏れてしまったのもこれなら納得できるぜ
自然に代表落ちして、気づいたらフェードアウトしてた高杉。特に追及も掘り下げられることもなかったのですが、ドイツ戦で先発した井川と曽我の活躍を見て「高杉がこのオリンピック代表メンバーから漏れてしまったのもこれなら納得できるぜ」と言われてました。
良い意味で捉えれば高杉の存在は忘れられてなかったであるが、元修哲の3人に高杉が選ばれなかったもの当然だよねってナチュラルにDISるぐう畜発言でもある。高杉は井川と曽我よりも雑魚じゃんって言ってやるなよ!
ちなみに、「修哲カルテット」と原作で言われたはここが初です。アニメから逆輸入したのか知らんが、ハブられまくった高杉が修哲の仲間だったと言われたのです。代表に呼ばれなくなったここで…。
ドイツ戦のDFは「三杉、井川、曽我、早田」の4人。三杉の心臓病が再発しそうなことや、曽我がケガで今後出れなさそうなことが描かれてました。石崎は活躍するし、これから次籐の出番はあるでしょう。ただ、もうそこに高杉くんは入り込む余地が微塵も無いのだ。
なんでここまで落ちぶれてしまったのだろうか…。小学生時代は最強DFだったのになぁ…。そして、名前だけでなくライジングサン10巻では数年ぶりに高杉の姿が確認できます。
高杉くんを忘れないでください
高杉くん登場
いつのまにか代表落ちして作中でリストラされてしまった。かつてのナンバーワンDFの姿を久々に確認できました。石崎が活躍する布石の昔の思い出の中だとしても、高杉くんは生きていたのである(感涙)。
ひとつだけお願いがあります。いなくなってしまった高杉くんのこと、時々でいいから…思い出してください。
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コメント
アニメで次藤にふっとばされてたな。
てか、ドイツにあの展開は無いよね。
W杯見てなかったのかな?
ドイツ?ドイツ何て弱いよ
笑いすぎて腹が痛いw
さすがヤマカムさんすごいとこ突っ込んでくるな~
連載中のキャプテン翼は読んでないんだけど、
集合写真にいない立花兄弟も代表落ちしたの?
立花兄弟は、前作のオーストラリア戦のファイナルスカイラブハリケーンでの負傷が多分尾を引いたのではないかと。
テクモのゲーム版でも使いどころの無いキャラでしたね・・・。
高杉くんのおかげで、みぞおちという言葉を学びました。
関係ないけど赤井止也ってDFじゃないんだっけ?
高杉は小学生時代、南葛レギュラーで唯一チン毛が生えているというアニメオリジナルの設定があります。
自分はキャプ翼はテクモ版で止まってるせいか、ドイツ、特にシュナイダーが落ちぶれていくのが何かこう納得いかない。かつてのゲームでは怒りでコントローラーをスローインしてしまうほど強かったのに…。
滅茶苦茶面白かったわw
高杉大好き
古き良きヤムカム記事って感じで楽しめました。
いやいまもいい記事は多いですが、懐かしい感じでてました。
バトルならドラゴンボール、バスケならスラムダンク、テニスならテニスの王子様、忍者ならナルト、囲碁ならヒカルの碁、幕末ならるろうに剣心、頭脳戦ならデスノート、ギャグならテニスの王子様、
その先駆けだもんな、サッカーといえばキャプテン翼!
あのジダンも認めてるくらいだし。
こんなキャラいたんかい…
サッカー漫画はキャプ翼、BEBLUESも面白いですが、アオアシも最高ですよー。ヒロインがめっちゃブヒれます。
何か必殺技でもあれば…
むしろ、来生と滝はなんで代表入りできたのかと。
いやー面白い記事でした。
キャプテン翼は読んだことないんですが、
山田さんのツッコミの鋭さに加えて、『おれたちの盟友、修哲カルテットの一角高杉がこのオリンピック代表メンバーから漏れてしまったのもこれなら納得できるぜ』とかいう激しい説明台詞や、等身どうなってんのと言わざるを得ない絵がちょいちょい挟まれるのも手伝って、笑いが止まりません!
ありがとうございます!
ユウナん…私たち、高杉のこと、忘れないよ(腹痛い
キャプ翼でカルテットと言えば大友カルテットだからなぁ
陽一先生は忘れてんじゃないかな
修哲カルテットはライジングサンの3巻のオランダ戦で岬からのパスで日向が決めた時に岬が明和に残っていたらのところでも使われてます。
>何か必殺技でもあれば…
つ「ネオローリングスロー」