『葬送のフリーレン』第111話:護衛依頼
『葬送のフリーレン』が超久々に掲載されました。最後に掲載されたの4月ですからね。もう5ヶ月以上も休載されてたので掲載された嬉しさもひとしおです。
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久々でもまったり
んで、久々掲載の『葬送のフリーレン』ですが、良い意味で山場も無く「普通」でした(褒めてます)。
もはやサンデーの看板作品になって長期休載明けとなるとドカン!と花火を上げるような展開になりがちじゃないですか。「うおおおお!」って盛り上げるものじゃないですか。
それでもブレずに、この漫画の良さの一つであるまったりした雰囲気と日常(冒険漫画だけど)をやったあたりに、この漫画は信用できるなと思いました。はい。
噛めば噛むほど味わい深い
…そうか。今では当たり前のようにしているけど、私はパーティーでの戦い方をヒンメル達から学んだんだ。ありがとう。(111話)
えんもー☆
サブタイ通り「護衛依頼」を受けてモンスターに襲われてアイゼンの頑丈さが光っただけの何てことない冒険の一コマ。でも味わい深さが半端ないんですよ。
既に80年以上先の未来からタイムリープしたことを打ち明けてるフリーレン様は、改めて80年以上前に勇者ヒンメル一行との旅がどれだけ今の自分に影響与えてて、感謝してることを噛みしめるのである。
今では当たり前のようにしてるパーティーとの連携もヒンメルたちと冒険したからこそだったなぁと改めて思い返す。今では当たり前のことをヒンメルの影響だったかと気付くのです。素晴らしい!
今では当たり前の事はヒンメルの影響
フリーレン「私なら放っておくけどね。」
ハイター「相変わらずですね。」(111話)
これが最も80年以上前のフリーレン様と今のフリーレン様が違うところでしょう。護衛の依頼を受け、ヒンメルは「すまないフリーレン。困ってたようだけどね。」と謝る。なんてことない感じで別にいいよと了承するフリーレン様である。
急いでるわけでないし北部高原は魔物が多いし、結局は誰かがやらなきゃ依頼なので問題ナッシングであると。それを聞いたヒンメルの含みのある「フリーレン…」が深み増し増しですよ。
というのも即座に「私なら放っておくけどね」と軽口を叩けば、ハイターは「相変わらずですね」と。
このやり取りから、80年以上前のフリーレン様は寄り道系の依頼を受諾するのを快く思ってなかった事が伺える。ハイターはタイムリープしたフリーレン様の放っておくに相変わらずって反応ですからね。
しかし、我ら読者は知ってる。面倒で寄り道にしかならない依頼を行く先々で受けまくってる未来フリーレン様を!放っておかないのです!
感慨深いものがある
放っていけないフリーレン様
「私なら放っておくけどね」と言えばハイターに「相変わらずですね」と80年以上前はこういうお使いとか寄り道イベントを絶対やらない系だったことが伺えますね。
でも、今のフリーレン様はクッソ面倒な依頼を行く先々で全て依頼受けてる。
ここが今のフリーレン様と80年以上前のフリーレン様で一番変わったことだよなぁとしみじみと思います。フリーレン様は80年後は何の意味も無い依頼だろうとほとんど受けて寄り道しまくってます。そは護衛系やモンスター退治だけでなく、ただのお使いやしょうもないもまで…。
だから、ハイターの「相変わらずですね」は軽口を素直に受け取ったアンサーであり、今のフリーレン様の面倒な受注消化しまくってる様子知ったらビックリ仰天するでしょう。
なんで面倒な依頼受けるの?
励みになっているよ。
えんもー☆
80年以上先からタイムリープしたので、未来の具体的なことを言えない。ハイターやアイゼンには「いい仕事した」とフワッとした回答。弟子のフェルンとシュタルクと一緒に旅したからこでしょうしょう。
具体的な未来のことを言えない!それでも抽象的な感謝を述べるフリーレン様なのです。で、勇者ヒンメルが未来について聞けば「励みになっているよ」と一言。すごく尊い。めっちゃエモい。
というのも前述したようにヒンメルの影響受け捲ってるフリーレン様は護衛みたいな依頼も、もっともっと面倒くさい依頼を受注して「寄り道」しまくってるんですよ。旅路ではただの邪魔で雑音でしかない人助けの依頼を受けるフリーレン様は、対価を絶対貰うことがデフォです。
それこそが勇者ヒンメルの影響です。
77話
しょうもない寄り道まで含めて人助けに毎回報酬を絶対要求するのがヒンメルのジャスティス。その理由はとても勇者…英雄らしいものでした。
報酬を貰っておけば貸し借りは無くなるだろう。僕達は勇者一行なんだ。僕達が求めているのは誰かを助けることであって感謝の言葉じゃない。相手に貸しを作ってしまったら本当の意味で助けたことにはならないだろう。(77話)
一方的に勇者のように英雄のように助けてしまったら貸し借りで貸した関係になってしまう。だからどうしようもないしょうもない役にも立たないものでも絶対に人助け依頼には対価を要求して受け取ったのが勇者ヒンメルなのです。
これをすることで一方的な人助けしたって感謝を受け取ることなく、あくまで表面上はイーブンな依頼・受注をした関係を構築できて対等であると。
このヒンメルイズムを約80年後、最も忠実に受け継いでるのがフリーレン様パーティーですよ。しょうもない依頼だろうと、100%面倒な依頼だろうと受注して、なんのかんので解決してきた。対価に焼くに立たない(中には結果的役だったものもある)魔導書を貰ってる。
- ただの寄り道や人助けも絶対受注してやり遂げる
- しょうもないものでも役立たずでも対価は絶対に貰う
- それによってただの人助けで終わらず対等な関係にする
この精神は今も変わらずフリーレン様に受け継がれてるもので、これまでの旅でも英雄と言われてもいいようなミッションに対して報酬GET(まじでしょうもない)、対等な表面上は「WIN-WIN」を貫いてきました。
・人助け依頼も絶対報酬は貰う
一方的に人助けしてしまったら、貸し借りみたいな関係が出来てしまう。だから、しょうもない報酬だろうと絶対に要求するし、しれによってお互いが対等になれる。一方的に救った英雄では無いのが勇者ヒンメルの美学なのです。
それは約80年後のフリーレン様にも100%受け継がれてるのです。冒険の先々で依頼を受ける。たいしたこと無いものからヘビーなものまで。でも、全ての依頼にしょうもない魔導書の要求でチャラにして、一方的な貸しを作った救世主になってない。
フリーレン様にはヒンメルから受け継がれた勇者道の美学がある!
だからこそ、未来知ってて、フリーレン様に多大な影響を与えたヒンメルとのやり取りはエモさの極みなのです。
励みになっているよ。
しょうもないものからヘビーなものまでたくさんの依頼受けて、魔導書くれるならチャラで対等ってフリーレン様にヒンメルの生き様がが刻まれてた。今のフリーレン様のライフスタイルの根底で「励み」になってる。
ヒンメルの一方的に人を救っただけでなく、あくまで報酬貰ってお互い「WIN-WIN」な関係構築したものは今のフリーレン様に受け継がれており、それこそが励みになってるのは明々白々。
護衛依頼って寄り道しても、それは誰かがやらなきゃいけな仕事だし、報酬を絶対受け取ることでイーブンの関係を築くテイにする…ってものはフリーレン様の生き様で「励みになってる」でしょう。
とはいえだ。
もっともっと深読みできるのが『葬送のフリーレン』の面白いところ。
>励みになってる
>はげみになってる
>はげになってる
1話
イケメンだったヒンメルも年齢の衰えはただの人。エルフのフリーレン様に老いたこと、ハゲなんで髪型にこだわっても意味ないとこを言ってました。
深読みすると、ハゲたヒンメルの死に際の姿を知ってるからこその、「はげみになっているよ」と解釈できなくもない。いやそれは流石にピュアな2人の尊さをブチ壊すので穿った見方だが…。
「励み」がヒンメルが老いて「ハゲた」とは無関係と思いますが、ヒンメルの寄り道しまくって助け捲って…あくまで対価を貰うテイをすることで、一方的に押し付ける人助けの事は今のフリーレン様はまったくしてない。しょうもない魔法だろうと絶対対価貰うテイを築いてます。
「私なら放っておくけどね」「相変わらずですね」という80年前の通常フリーレン様ではない。なんのかんの、しょうもない魔導書報酬で「私なら絶対助けるけどね」となるフリーレン様を知ってるからこそ、今回のエピソードは味が深いのです。
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コメント
今のフリーレン様も80年以上前のフリーレン様もヒンメルが好きなことを自覚してないのか
ハゲみwww