『葬送のフリーレン』第119話「思い出」感想・考察 「それに最後には必ず会いに来てくれる」が含みありまくる件

 

『葬送のフリーレン』第119話「思い出」の感想・考察！

 

サンデー表紙がめっちゃいいね。「私の胸に…君がいる」「勇者は未だ生きている」「私が覚えている限り」って煽りも今回のエピソードを踏めるとてえてえ…。

 

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入れ替わったわけでは無かった

こっちではほんの少しの時間しか経っていないということか。本当に私は時間を遡ったのか？（119話）

 

84年前にタイムリープしたフリーレン様は、意識とか魂的なものが入れ替わったわけでなく、単純に未来フリーレン様だけが時間を遡っただけ。さらに現代軸では時間が殆ど経過してませんでした。

 

石碑に触れて「フィアラトール」が帰還方法なのは分かったけど、過去に飛んだカラクリは何だったんだろ。別にフリーレン様は何か唱えた素振りもなかった（解析しようと魔力は使ってる）。

 

 

気になるのはタイムリープ直前まで石碑に魔力はまだ残ってたのに、戻ってきたら「まるで役目を終えたかのように」魔力が消えてたこと。これは偶然そういうトラップが発動してタイムリープしたというわけでなく、女神様の意志のようなもの感じるなぁ。

 

女神様は魔法を込めた石碑を10個この大陸に残したらしいけど、何か未来を視てフリーレン様の為の石碑だったのかもしれない。知らんけど。

女神様は戦士に恩寵を授けた

女神様は無学な戦士にすら恩寵を授けてくださる。爺様がよく言っていたことだ。（119話）

 

神話時代に降臨した女神様は北部高原の村の戦士たちに「寵愛を授けた」らしい。具体的な事は何も伝わってませんが、戦士たちは女神様の石碑に武運長久の祈りを捧げる風習が残ってました。

 

 

無学な戦士に何かしたのは今後の伏線なのだろうか。地上に降臨してなくても、聖典を授けてたりするので、この女神様エピソードがいつなのかは分からん。

30年以上前のヒンメル

119話

 

今の時間軸は「ヒンメル死後31年」なので、おそらく30年以上前というのは三十数年前なのでしょう。

 

エーラ流星を見に行くちょっと前に、フリーレン様との約束通り帰還魔法「フィアラトール」を解き明かしたヒンメルである。あと数年？で寿命なのにめちゃくちゃ強いな…。

 

魔王討伐して50年近くも経てば、「物語の中か」「そうか。遠い過去なんだな」という言葉が哀愁を感じますね。

フリーレン様との約束を守ったの素直に凄い

ただようやく調べ物が終わってね。僕はフリーレンとの約束を果たしにここに来たんだ。もしかしたら今の彼女はもう僕のことなんて忘れてしまっているかもしれないけれども、僕は片時も忘れたことはない。（119話）

 

これまちゃくちゃ人類史に残る偉業だよねぇ。女神様の聖典は女神様の魔法の暗号文にもなっており、1500年の年月かけて研究しても全体の3％しか発見されてません。

 

通常は1つの魔法に20～30年、長いものだと何世紀もかけて解読する必要があります。さらに超やっかいなのは「時巡りの鳥の章」は空白の章と呼ばれており、1500年で一つも魔法は解読されていない。

 

これをヒンメルはやってのけたわけですよ。

 

だから今そうすると決めた。（116話）

 

専門職の僧侶でもないのに、人類の誰も解読できなかった空白の章「時巡りの鳥の章」解読成功！

 

 

ヒンメル△□×（さんかっけー死角無し）

 

しかし、タイムリープしたフリーレン様と約束を守るために、魔王討伐後に50年近くも費やした事が浮き彫りになりますね。ヒンメルの人生ぇ…となるよ。

 

勇者ヒンメル魔王討伐後
26歳	魔王討伐して王都へ凱旋 パーティーでエーラ流星見る
	「時巡りの鳥の章」解読に人生費やす
7？歳	解明したので石碑に書き込みに行く
76歳（31年前）	再びみんなでエーラ流星を見る 天寿をまっとうする

 

ヒンメルの人生フリーレン様に捧げすぎである。

 

元祖『Fate』遠坂凛の言葉を借りれば「（あんた）…報われないじゃない！」ですよ。「頑張っている人が報われないなんて許せない」そのものですよ。

「最後には必ず会いに来てくれる」

それに最後には必ず会いに来てくれる。そんな気がするんだ。（119話）

 

フリーレン様って薄情じゃね（実際この頃はそう言われても仕方ない）って言われても「ほんとそれね。」と認めてる。

 

それも含めて「いい」とかドMかよ！と思うかもしれませんが（一目惚れした少年時代のカルマぇ）、タイムリープしたフリーレン様には「君らしくないね。とてもいい」と変化したフリーレン様のがもっともっと惹かれるものがあったのは間違い無い。

 

 

タイムリープしたフリーレン様の変わりようを知ってるからこそという一面もあるよなぁと。

 

んで、「最後には必ず会いに来てくれる」という気がしてるヒンメルなのだった。

この言葉は含みが増し増しです。

 

実際、ヒンメルが亡くなる前にフリーレン様が会いに来てくれた。50年前の約束通り、エーラ流星をみんなで見るために訪れたのでした。

 

1話

 

 

まさに「最後には必ず会いに来てくれる」が実現したわけです。

ヒンメルの人生の「最後」に会いに来てくれた。

 

一方でこういう深読みもできる。

 

フリーレン。オレオール（魂の眠る地）を探してヒンメルと話すんだ。（8話）

 

もともとあてのない旅だったがアイゼンからオレオール（魂の眠る地）でヒンメルと話せと言われ、旅の目的とゴールができました。

 

フリーレン様の師匠フランメはオレオールで戦友たちと対話してます。魂が実在してた。それを踏まえると、「最後には必ず会いに来てくれる」気がしたのは死後すら指してるのではないか…と思ったり思わなかったり。

 

最後には必ず会いに来てくれる！

 

今のフリーレン様はハイター同様のヒンメル教信者（ヒンメルならそうした）に染まってますからね。

 

ヒンメル教信者（勇者ヒンメルならそうした）

 

不可能や奇跡をやってのけるの目の当たりにしまくって、フリーレン様はフェルン＆シュタルクとの旅で時間差で大切なものが沢山できて、死後約30年でヒンメル教信者になりました。

 

ならばこそ、ヒンメルがそうした事をラーニングしてるのは深い！

 

君にとっては軽い気持ちで預けた物かもしれないけど、僕にとっては大切な仲間から預かった大事な物なんだ。いつか君にこうして返すべき物だったんだ。（1話）

 

大切（大好き）な仲間から預かった物は大事。いつか返すべき物。これは物理的な意味だけでなく、ヒンメル死後にフェルンとシュタルクとの冒険を通じて「大切の物」を理解したフリーレン様って角度で見ると…ねぇ。

 

もはやハーレムラブコメの鈍感男主人公ですら状況証拠揃ってること踏まえ、それを死後の色々と知っているローテーションクールビューティーなフリーレン様の胸の内が気になるところです。少なくとも、現状のフリーレン様は「現実と見紛う程の美しい幻影の中」でお嫁さんになってましたからね。

 

エルフって種族自体は13話で本人の口から説明されてますからね。

 

私達エルフは長くは生きてるけど、恋愛感情や生殖本能みたいなものが軒並み欠落しているからね。緩やかに絶滅していってるんだよ。（13話）

 

これはもうその通りでしょう。それこそ神話時代から生きてるゼーリエはめっちゃ感情表現豊かなのと比べると、たかが1000年以上生きてるフリーレン様は表情筋も感情吐露も希薄になってる。

 

長寿エルフは代を重ねるごとに…感情が欠落してる！

 

人間の尺で見れば1000歳以上のフリーレン様でも、エルフ的な視点では小娘そのものの若輩者なのです。ゼーリエやクラフトに比べて感情表現少ないのは当然。だからこそ、深く裏読みのようなラブコメ視点が可能なんじゃぞい！

 

 

1000年以上生きてる程度でない超長寿なエルフはゼーリエみたいに神話時代から生きてるものもいるわけで…。若輩者の…どんどん恋愛感情や生殖本能が無くなってるわけよ。

 

だからこそ、エルフ的視点で若輩のフリーレン様の感情の欠如は納得出し、フェルンみたいに分かりやすいチョロイン反応しないのも納得できる。流石に鈍感主人公でも状況証拠が揃ってきてるけど、「え？ヒンメル私のこと好きだったんだ！（赤面）」はしません（できません）。

 

高度な悠久ラブコメなのかもしれんな。少なくとも、グラオザームの「楽園へと導く魔法（アンシレーシエラ）」で決して叶わない夢でヒンメルのお嫁さんになることを共有してキス寸前まで行ってた。

 

変わったフリーレン様と死後ヒンメルの再開が待たれる（それ最終回とかその直前や！）。

 

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