『ハンター×ハンター』No.391◆衝突② 感想・考察 「シュウ=ウ組」若頭ヒンリギの強者感出してからのイマイチっぷり

『ハンター×ハンター』No.391◆衝突②

 

しれっと先週も載ってたかのように何の説明もなく続きが掲載された。流石は『ハンター×ハンター』だぜ。読者への配慮ゼロである。せめて単行本は連載再会に合わせてくれよう。

 

冨樫先生いわく王位継承戦は挑戦であるとジャンプ流で語っておりました。何でも名前付きのキャラが一番多く登場したのは『キャプテン翼ワールドユース編』であり、それを超えるのが目標であると。冨樫先生は一体何と戦ってるんだ…という気もしますが、とにかく登場人物が多いのです。

 

読者が誰も覚えてないだろう脇役の話だけで連載再開した！そこに痺れる！憧れる！

 

ロリ化したリンチちゃん

391話

 

390話

 

リンチがロリ化してるー！！

 

たった1話（されど4年近い歳月）は、綺麗なお姉さん風だったリンチを可愛らしいリンチちゃんへと変貌を遂げたのである。

 

また、ヒンリギ＝ビガンダフノ（シュウ=ウ一家 若頭）がジャンプ掲載時で服装が縞模様になっててトーンまで貼られてる。今回の再開はこのまま単行本化してもおかしくないぐらい白が少なく背景もあって描き込みされてますね。

カキンのマフィアおさらい

王子たちの王位継承戦だけでも人数多いのに、カキンのヤクザ3組（3人の王子がケツモチしてる）まで登場するんだからキャラ数は膨れ上がっていきます。

 

 

王位継承権がない国王の子孫（二線者）が組長となってます。

 

 

「シュウ=ウ組」「シャ＝ア組」は幻影旅団が探してるヒソカを先に見つける…って捜査はじめたら、こんなクソみたいな世界滅んじゃえなモレナ「エイ＝イ組」が掟破り（組長同士で事前に連絡するのがカキンマフィアの抗争ルール）して組員が何人も殺されました。

 

今回スポットが当たってる「シュウ=ウ組」はヒソカを探しつつ、クソ舐め腐った「エイ＝イ組」を潰すために動いてます。

 

「エイ＝イ組」はモレナの能力「恋のエチュード」（キスする）で23人の能力者・これから能力者になる者達がいる。一般人を殺せばレベル1上がり、能力者殺せばレベル10上がり、王子を殺せばレベル50上がる。レベル21になると能力者になる。

 

エイ＝イ一家（378話）

 

中央左から2番目のやつと下段左から2番目のやつは既にやられてる（生死不明）。今回やられたのは中央左から3番目（パドイユ）。次に狩られそうなのが下段1番左（クオロール）、下段右から3番目（デヴェラレス）。

 

そんなわけでこんな感じで抗争が勃発してます。

 

ヒンリギの能力

391話

 

ヒンリギは具現化系で「てのひらを太陽に（バイオハザード）」の能力者です。触れた機械や武器を元の機能を持ったまま生物に変えられます。

 

カメラを猫に変えて「エイ＝イ組」の女が出入りしてた連絡通路（C8 31）にセットしたのは、カメラだと気付かれない為だとうは思うけど、録画するだけじゃあんま意味ないよね。普通に隠しカメラでも成り立つし。

 

組長（モレナ）の面は割れてるし纏うオーラで他の連中も堅気との区別はつきそうだが（391話）

 

この言葉から察するに「てのひらを太陽に（バイオハザード）」は元の機能を有したまま生き物に変えられる以上の能力がありそう。カメラ猫で録画したら、映った能力者のオーラも見れる様子。ただのカメラより高性能になってる。

 

※追記

ツェリードニヒ（第4王子）と切れてた「エイ＝イ組」

カキンマフィアは王子がケツモチで密接な関係を築いてました。

 

チョウライ（第3王子）は、オニオール組長（シュウ=ウ組）を「父さん」と呼んだり王位継承戦のアドバイスを求めたり。「シャ＝ア組」の組長補佐（タハオ）は第7王子ルズールス私設兵軍事顧問だったり。

 

カキンマフィアはケツモチの王子を勝たせたい事が伺えました。で、モレナの「エイ＝イ組」のケツモチはツェリードニヒ（第4王子）ですからね。どっちも頭おかしいのでどんな繋がりがあるのかと思ったら…。

 

ケツ持ちの第4王子が手を引いた今、制約がなくなりエイ＝イ組の動きはまったくの未知数…！一体何が目的だ…？二線者の反逆か…。それなら合点がいく…！日陰者が積年の恨みを晴らすには千載一遇の好機だ。大量虐殺も本番に向けての訓練と考えれば納得だ（391話）

 

あら。モレナのケツモチだったツェリードニヒは手を引いてたんだ。縁切れてるって事ね。「エイ＝イ組」のやつらがケツモチいるのに「シャ＝ア組」の上層部行く通路狙ってるって疑問も解消かな。

 

・エイ=イ一家もケツモチ（第4王子）のルートがあるがずだぞ。なんでわざわざオレ達の方から？

・襲名したばかりのモレナの事を第4王子の方も警戒してるのかも知れません（384話）

 

「エイ＝イ組」が「シャ＝ア組」の上層部へ行ける通路を狙ってるのはケツモチのツェリードニヒと切れてるからと。

 

それにしてもヒンリギの洞察力と考察力は凄い。モレナのエイ＝イ組の行動原理を「二線者の反逆か…それなら合点がいく…！日陰者が積年の恨みを晴らすには千載一遇の好機だ」とほぼ完ぺきに当ててる。

 

勝手に産み。疑い。恐れ忌み。傷付け。許す。ふふふ笑わせる。…でもこの傷は好き。この傷がなければ私はもっと死に寄ったはず…。この傷のおかげで私は釣り合っている。この糞溜めみたいな世界を壊すため。少しだけ頑張れる…（378話）

 

ヒンリギの強者感がどんどん増してくね。

 

また「エイ＝イ組」の奴らってみんな殺して壊すなら、やり遂げたら船沈んでお前らも死ぬのでは…？と思ったけど、スポット当たって1話で死んでしまったパドイユがきちんと掘り下げて動機になってる。

 

「オレは殺れれば何でもいいです」「生まれ変われるなら凶器になりたい」を叶えてくれたモレナの為ならやったるで！って思想。

 

漫画界最大の登場人物数に挑戦して、尚且つ掘り下げて人間性を出す。

冨樫先生流石！ってなりましたね。

ヒソカ最初に見つけるの「シュウ=ウ組」か？

現状、ヒソカがどこにいるのか分かりませんが「シュウ=ウ組」が一番先に見つけそう。

 

自分の血液を自在に操るザクロの能力「血いさな世界（ブラディメアリー）」って誰かを捜査するには反則級じゃないの。これヒソカを見つけるの時間の問題でしょう。

 

この一滴一滴がヒソカを探して懸命に動き回るんだ。健気だろ？（391話）

 

血液の一滴に目があって調査できる（寿命は30～40分）。何千…いや何万…いやいやもっと多くの目となる。これなら簡単に見つかりそうな気がする。

 

ヒソカを一番先に見つけるの「シュウ=ウ組」でしょうか。

そうなると今回活躍した若頭のヒンリギの出番。

 

「（ヒソカを）見つけ出せ。そこから先はオレがやる…！（378話）」「お前等もしヒソカを見つけてもオレと連絡が取れるまで待ってろよ（391話）」と言ってたヒンリギです。

 

「シュウ=ウ一家」能力者構成員でも天空闘技場フロアマスターのヒソカ相手は厳しい。しかし！若頭ヒンリギは自分なら何とか出来る感を出してましたからね。

 

「ヒソカVSヒンリギ」ってめっちゃ面白くなりそうなカードじゃない？

 

391話

 

って、ヒンリギさん！「コウ」が遅いよ！

 

「エイ＝イ組」のやつらってこの前まで非能力者ですからね。

モレナのキス「恋のエチュード」で能力授かったばかりですよ。

 

パドイユは「レベル29」でした。

どう見ても一般人28人殺しただけです。

 

能力者殺して10レベル上がったわけじゃ絶対無い（この前提がレベル21で能力に目覚めないと無理）。いくら「1対3」だろうが、最近までパンピーだった相手にコレは期待薄…。

 

そもそもカキンマフィアはヒソカを「天空闘技場のフロアマスター」の強者って戦力分析してる事が間違ってる説。ヒンリギはカストロぐらいには勝てるかも知れんが、ヒソカはそのレベルじゃないんだわ！

 

「天空闘技場のフロアマスター」は230階～250階の21名の闘士である。ギド・サダン・リールベルトの三バカがあと一歩で手が届いたマスターの地位（念能力覚えたてのゴンとキルアに一蹴された）。

 

ギド・サダン・リールベルト

 

カキンマフィアによるヒソカの見積もり「天空闘技場フロアマスター」って評価がめちゃくちゃ低いんだよなぁ…。

 

ヒソカは「天空闘技場フロアマスター」の強者なので、お前等じゃ無理だ！俺に任せとけ！って言うけどさ。ヒンリギさん！あんたも無理だわ！その辺のフロアマスターに勝てる自信あってもヒソカは無理ゲー。

 

いやまあ、パドイユの身体を武器にする攻撃が「コウ」を突き破るぐらいの破壊力だった可能性もあるが…。

 

うーむ？ヒンリギさん強者感出す洞察力を見せるも戦闘力はイマイチ感だった（ように見える）。ヒソカ見つけて勝てんの？そう見せかけて念能力は奥深いので良い勝負するかもしれんが…。