『かぐや様は告らせたい』第126話:二つの告白(後編)
ウルトラロマンティック作戦!!
伝説を見た。すごいものを読んだ。
『かぐや様は告らせたい』はここにラブコメ史で伝説となったのだ。
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第126話:二つの告白(後編)
すごい神回だったと同時に集大成でもありました。最高の幸福感だけでなく、今までの『かぐや様は告らせたい』を読み返したくなるって読後感もありました。思わず「そうか…余はこの瞬間の為にかぐや様を読み続けてきたんだな…」って。
この文化祭はほぼかぐや様の視点で描かれてきました。3話に渡る「二つの告白」も前編と中編はかぐや様の乙女視点のみ。白銀は何を考えてるか分からなかった。それが「後編」で、ついに白銀の思いの丈が判明します。これがね。良いんだ…。
御行くんは告らせたい
だから俺は四宮に告白できない
ここにきて初めて白銀視点で描かれた物語。
めちゃくちゃ良かった。ハートをばら撒き「これが俺の気持ちだ」と奉心伝説に則り、ハートを送るのは永遠の愛がもたらせる(ほぼ告白だが)そうですからね。それでも「好きだ」とは口にしない。いや、できないのは理由がありました。
白銀はかぐや様と対等でないって負い目があったのでした。かぐや様は知らないだろうけど、白銀はかぐや様と並ぶ為に誰よりも努力してきた。もしかしたらかぐや様と対等になれるかも…と努力だけで追いかけてきた純情ボーイの独白には胸が熱くなる。
この辺は今までの白銀の行動でも描かれていました。
凡人では手が届かないはずの、月の姫に手を伸ばした凡人の物語である。
対等になりたかった
対等になれるのかも知れない
もしかしたら俺はお前と対等になれのかもしれない。そんな希望で胸が躍った。だからこそ付き合ってくれなんて言えない
白銀とかぐや様が立ってるステージが違う。段差があるってメタファーはこれまで随所にありました。あくまで白銀はかぐや様を見上げるだけであり、そこには階段だったり高度だったりと明確な差がありました。下にいたのはいつも白銀。上にいたのはいつもかぐや様。
白銀が自分から告白するのはイコールで頭上から手を与えられる行為であると。そりゃ井上陽水も「はいつくばってはいつくばっていったい何を探しているのか♪」って歌うっちゅーの!凡人がそれこそ這いつくばって見上げた先の光を求めて手を伸ばし続けたようなものだらね。
白銀にとってかぐや様は「女神」なんですね。私はヒロインを「天使」と「女神」で区別するんですけど、「女神」の定義は決して手に入らない…神々しい高値の花って意味合いです。白銀の手の届かないもと同じ段差になりたい!対等でありたい!って想いが泣きそうになってしまう。
おそるべき凡人の執念があった。
だから告白できない
俺は一生四宮と対等になれない気がする
前回のかぐや様は、タイトル「かぐや様は告らせたい」通り告白できず告白させたいのは恋愛頭脳戦なんてチャチなものでなく、恋する一人の乙女として「告らせたい」「告ってほしい」というモノローグがタイトル回収のようでした。
対して白銀もちゃんと告白できない理由が描かれる。遥か頭上にいる女神に自分から告白するのは手を伸ばした相手から手を差し伸べられる行為。これだけは絶対に譲れない最後のレッドライン。遥か頭上の女神から告(もとめ)られてこそ対等で並べると。
こういうメタファー的な描写が心の琴線に刺さる!
ただ隣に立って対等になりたかった地面から見上げ続けた物語である
かぐや様は遠かった。遥か頭上にいた。それでも…と。白銀のこれまでのモノローグを読めば納得。それが自分から好きって願うなら頭上の姫は振り返って手を差し伸べる行為そのもの。自力で対等になりたかった地を這って天へ手を伸ばした男にとってそれだけはノー!
(勉学ですら勝てなければ)彼女は遠く、ただ見上げるだけの存在と成るだろう。彼は勝たねばならいのである!対等の存在であるために!(30話)
「彼女の横に立てる人間ってのはどういう人間なんでしょうね」「僕は立てるよ?なんたってこの学園の生徒会長だし」「なるほど。生徒会長か…」(121話)
かぐや様の横に並びたい。対等でありたいってボーイのモノローグは沢山あったからね。テストでも1位になりたいでなく「四宮にだけは負けられない!」って対等になりたかっただけ。生徒会長を目指したのも、前会長にかぐや様の横に立てるのは生徒会長って聞いたから。
天から手を差し伸べられるでなく、遥か頭上のかぐや様に並びたかった少年の凄まじい2年半だったとわかりますね。泣ける。そして、ここはこの世界で一番高い場所(屋上)だ。見上げ続けたステージに並んで立ってる!熱すぎるぜ!
(続くぞい)
コメント
まさかのページ分割っっっ!
流石です
こんなに熱い神回なのに1つ前に乗ってたゴールデンカムイの再会の放尿が酷すぎて頭に入ってこなかった・・
掲載順もっと離しておいてくれよw
本当に好きなマンガは0時になったらヤンジャンアプリで課金して読む!
これ常識!
ヤマカムさんの更新が楽しみで仕方なかったww
というか次回かぐや様病院送りになってそうw(ドキドキしすぎて)
今週読んだ感想が、
ひゃあああああああああ
しか出てきませんでした
すげー尊い回だったけど「一緒に来てくれ」
の返事する直前の意味深な表情が気になる…
何はともあれ次回以降の関係性がどうなっていくのか早く見たい
言葉に出せば対等になれない
だから形にして伝える
白銀会長ホントにホントにかっこいい
かぐや様もホントにホントにかわいい
たまらんでしたね
ウルトラロマンティックウウウウウウウウウ!!!
筆走ってますねw
最高すぎました。いつも想像を超えてくるこの漫画はなんなんだ!!うおおお!!
読者の上がりすぎたハードルを更に更に超えてくる神ラブコメ……冗談抜きに今までで最高に好きな作品かも。。
そして安心と安定のゴールデンカムイであった…!
告白して付き合うのかとおもったら、ちゅーするとは、、予想を超えました!
ゴールデンカムイもかぐや様も凄まじい盛り上がりで今週はいったい何だったんだ
ヤマカムさんのこのテンションを見に来た!(とても満足です)
次回は二人して素に戻りのたうち回ると予想。
なんだろう…ヤンジャン読んだときは泣かなかったのに、
ヤマカムさんのレビュー読んでたら自然と涙が…熱いレビューやで!!
本当に、文句なしのウルトラロマンティック回だった!!
そんでホイットニーの歌、サビから再生ありがとう!w
かぐや様の物語で会長が一番好きなので、
きちんと彼を理解した上での特集…
ヤマカムさん、ありがとうございました
読みながらグッと来ちゃたよ
これスゲーわ
最高だわ
お互いに 二人とも
試合に負けて勝負に勝った
この言葉をラブコメで使うとは思わなかった。
この後はな、結婚して、野球チーム作れるくらい子供生んで、幸せな家庭築いて、子供たちを送り出した後に二人で幸せな老後を過ごさなかったら
許さねーぞコノヤロー!
と心底思ったキャラは初めてです。
そして物語は四宮家との全面戦争に突入する…!
かぐや様、第1話では「身も心も故郷すら捧げるというなら~」とか独白してたくせに、まさか自分が実家を捨てる羽目になるとはなあ・・・
うわ…ずいぶんチープな展開ですね
僕結構な読み手なんでもう先の展開読めちゃうんですよね
あからさまな泣き展開だと白けちゃうっていうか
ほらきた泣き展開 チープだなぁ だめだめここで泣いてください感が丸見え
丸見え…丸見えだったのに…ぐやぢい…
かぐや様とゴールデンカムイは神回でしたわ。
かぐや様の熟考シーンの不穏な表情の原因はやっぱり家の問題、父親との確執のことなんでしょうね。
前に脳内アホかぐやが言っていた父親に無策で逆らうわけじゃない。って言う台詞が今後の展開のキーになっていく気がします。
でもきっと会長とかぐや様ならお家事情も越えて最高のハッピーエンドに辿り着いてくれるでしょう。
何はともわれ白銀会長かぐや様本当におめでとう!
原作はキスで、アニメはEDで(EDの作画が元京アニの人だと知って驚くと同時に納得) …
かぐや様ウィークと言っていい週でした!!
来週、この空気を全く読まないラブ探偵が何かやってくれると信じてるw
一筋縄ではいかないのがかぐや様クオリティ!
エグザクトマン(それな)
ラブ探偵ことアホ探偵がこの漫画の伝統である
「シリアス回の直後に余韻をぶち壊すギャグ回」を担当してくれる
って俺信じてる
いい最終回だった…
こっからどうやって続けるんやろ、楽しみや
ttps://www.youtube.com/watch?v=H9nPf7w7pDI&feature=youtu.be&t=192
動画のリンク、これにするとちょうどエンダアアアアアアアアアアアアアのとこから再生されるかと
何度もごめんなさい、最後に「&t=192」って追加するだけでいいみたいです
余計なことをしてしまいすいません、元のコメントを削除していただけるとありがたいです
文句なしの神回だったんだけど、ちょっと気になる部分があったなぁ……
いや、俺も重箱の隅をつつくような真似は野暮だからしたくはないんだが……
会長、石上がつばめ先輩の事好きって文化祭中に知った筈では?
それなのに、石上対策でつばめ先輩の劇を遅い時間にしてって部分おかしくない?
いつの場面だよ、これ
好きな(ライク)先輩の劇を見に行くのは普通だと思うの
人見知りなくせして、意外と真面目で気配りさんの彼は、付き合いのある人の出し物関係すべて網羅していると思う
そうだけど、それじゃ確実とは言えないと思ったんだよね、俺は
だから、ちょっと違和感というか、気になったというか……
まあ、重ねて言うけど俺もこんな神回に野暮なツッコミはどうかなとは思った
この部分に、ちょっと『ん?』となったけど、面白かったのは間違いない
体育祭で仲良くなったのを見てるから、知り合いとして見に行くだろうと考えたんじゃない?
それが告白するぐらい好きだってことを知らなかっただけで
それに一世一代の大告白をするにあたって念には念を入れて計画するのは何の違和感もないかと
漫画の続きがこんなに待ち遠しいなんていつ以来だろう。
一週間長かった…
「神回だったと同時に集大成」に凄く同意です。
これまでの積み重ねがあったからこそ
白銀は一緒にアメリカに来いとまで言えたしかぐや様はキスまでもっていけた。
そして読者も二人を祝福してやまないのです。
でも自分は白銀が文化祭私物化してた事は全然気づきませんでしたけどね!
ミコちゃんと石上派遣も策の内とは…
なんて汚い…あなたとかぐや副会長、本当にお似合いですよ!とミコちゃんなら言いかねない。
いつもはある、かぐや視点のモノローグがないのは思い切った演出ですよね。
おかげでかぐや様の心理動向が気になるったら。
色々推測はしてみるのですが、いつか本編で正解を教えてほしいところです。
1ページ目の最後、2年半ではなく1年半ではないかと…
ウルトラロマンティック!!!
コミック収録では、最終ページの編集の煽りがなくなってしまうのがもったいないような、それが余韻になるのが楽しみなような……!
前が見えねェ
マンガ読んで鳥肌が立つ経験を久しぶりにした。リアルタイムで読めてよかったわ。
I Will Always Love You は失恋の別れ歌なので実は縁起が悪いw
かぐやと白銀の間にはやっぱり四条帝が入ってくるんでしょうねぇ、これからがすごい楽しみです!