『かくしごと』6巻!可久士と姫ちゃんが最高の父娘なのに意味深すぎる件

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かくしごと(6) (月刊少年マガジンコミックス)

 

『かくしごと』6巻が発売されました。

 

「サンタさんって信じてる?」「編集者って信じてる?」 漫画家・後藤先生は娘やアシさん相手に、クリスマスも仕事と家庭で大忙し!

 

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「漫画家マンガ」としても「父娘のホームドラマ」としても面白いのは当然ですが、単行本の見どころは7年後のお話でしょう。

 

コミックの描き下ろしで未来の姫ちゃんを描くことで、「可久士に何かあったのではないか?」と読者が考えてしまうように構成されており、本編の何気ないシーンすら意味深になっております。

『かくしごと』6巻

『かくしごと』本編は1話の中で週刊連載してるようなつくりなのも面白いところ。

6巻収録は以下の通り。

 

12号「BE FRILL!」、13号「花のズボラ名刺」、14号「確保のススメ」、15号「居るまるだしっ」、16号「先描け!!男軸」、17号「ストック!!日割り訓!」、18号「日あたり旅行!」、19号「お礼物語」、20号「追いしんぼ」、21号「おとめ誘拐じぐろ」、22号・23号「改竄フレーズ」、24号「かぐかうちかじか」、25号「もう出ませんから」、26号「テガミダチ」、27号「男一匹ハガキ代書」、28号「キャラ変え上手の高木さん」

 

それぞれ元ネタは「BE FREE!」「花のズボラ飯」「覚悟のススメ」「いぬまるだしっ」「魁!!男塾」「ストップ!! ひばりくん!」「陽当たり良好」「俺物語!!」「美味しんぼ」「おとめ妖怪ざくろ」「快感♥フレーズ」「かくかくしかじか」「もうしませんから」「テガミバチ」「男一匹ガキ大将」「からかい上手の高木さん」でしょう。

出版社の年末パーティー

4

BE FRILL!

 

5巻からの続きものとなる出版社の年末パーティー。

 

豪談社は一同に会するパーティーをやらず雑誌ごとになったため、昔描いてた古巣の翔学館のパーティーに参加する一同。めちゃくちゃリアリティあるのは久米田先生のリアルな体験からなのでしょう。実際に講談社は雑誌ごとで小学館は帝国ホテルでやってるそうです。

 

これはアシスタントさんへの労いの意味もあるんだとか。

「描く仕事の本当のとこ書く仕事」でも久米田先生自身がコメントしてます。そしてアシスタントが漫画家になって、連載を奪い取られ、王国から不要となり隣の国へ追放された意地悪な漫画家と声優と結婚したとある若者の話を童話調でダイナミックに語ったのはとても深いと思いました。はい。

 

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誰と誰を指してるか知りませんがそんなおとぎ話のようなことは「あってはならない」と力説する「描く仕事の本当のとこ書く仕事」である。

漫画家マンガとしての見どころ

1

「先描け!!男軸」

 

年内の校了は6号までだから、6号分までは終わらせないと

問題は何号分まで描いて年内の仕事を終えるか

 

あと、6巻は「先描け!!男軸」「ストック!!日割り訓!」で年末進行の話が興味深かったです。年内の校了は6号分まで終わらせないといけないが、裏を返せばストックできて長期休暇も可能だと。そして漫画家は年末年始に必ず風邪を引く

 

可久士は締め切り前でないとスイッチ入らないものの姫ちゃんのために7号分まで上げるようと頑張る心温まる(?)エピソード。

 

ストーリーが進む中で全方位に声を上げる久米田先生の本音が最高ですね。

いわく「まじめな漫画家に描きだめなんて出来るわけないだろ!」「年末年始に海外行ってる漫画家は全員クソだ!」と。

 

週刊漫画家の年末スケジュールの話しを面白おかしく描く漫画家マンガらしかったです。

『かくしごと』が漫画家マンガとしての面白いのは久米田先生独自の漫画家論に裏打ちされていることですね。

久米田先生独自の漫画家論

2

編集なんてまだ信じてるんだ(サンタなんて~のノリで)

 

「お礼物語」では、子供がサンタを信じる信じないを繰り広げる中、可久士はアシスタントへアドバイスをします。「編集なんてまだ信じてるんだ」とサンタを信じる子供の夢を壊すノリで言い放つのであった。

 

しかし、姫ちゃんの優しい言葉を聞いて一つの結論を出します。

それが「編集なんて信じてなくても、信じてるフリするのが良い新人だ」(サンタを信じる態度でいるのが良い子のノリ)である。さすが画業28年目の大ベテランだけあって素晴らしい言葉ですね。

 

久米田先生ならではの漫画家や業界に関するアレコレは必見でしょう。リアリティ満載です。特に最終回に関する言葉は深いです。

最終回は…!?

3

「改竄フレーズ」

 

初回文書である。

これは連載を始めるにあたり「初回に決めた最終回プロット」なり。なんでも最初から考えていたとう証で、先回りして最終回予想されても最初から考えてたという物的証拠なんだとか。

 

ちなみに見事な最期だった『さよなら絶望先生』は最初から考えていたそうです。

30集の後書きでは以下のようにコメントしてました。

 

よくみんなに聞かれます。「このオチは最初から考えていたのですか?」と。愚問です。この質問は愚問です。サッカー選手へのインタビューで、当り損ないやパスミスでたまたま入ってしまったゴールに対して「あのシュートは狙ってたんですか?」の質問に、ストライカーだったらこう答えるはずです。「最初から狙ってました!」と…。いや…これじゃ狙ってなかったみたいじゃないですか?一応本当に最初から考えていたんで。

 

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週刊連載で初志貫徹は無理だそうですが、今作『かくしごと』も最初から狙ったシュートを打つ気満々なのが伺えますね。

キャラをリサイクル

5

絶望少女

 

『かくしごと』では姫ちゃんのクラスメイトが絶望少女です(名前は違うけど)。

てっきりファンサービスの一環なのかと思ったけど、真相は違うようです。「描く仕事の本当のとこ書く仕事(26)」では以下のように…。

 

キャラを無駄遣いしすぎました。『きっちりさん』とかだけで一本描けたものを。『加害妄想愛ちゃん』とかだけで一本描けたものを。キャラ多産できる才能もなく引き出し少ないんだから一人ずつ小出しにして食つなぐべきでした。あの時は赤松健に対抗するあまり手持ちの弾を撃ち尽くしました。もう弾薬庫は空っぽです。竹槍で戦うしかありません。だから撃った弾拾って来て再利用するくらい許して欲しいのです。

 

『絶望先生』を描くのに、赤松健先生(当時ネギま!)に対抗するあまり手持ちの弾を撃ち尽くしてしまったのだった。なるほど。じゃあ、キャラの再利用も仕方ないね!

 

あいかわらず、漫画だけでなくテキストでもファンサービス満載で読み応えあるコミックです。「描く仕事の本当のとこ書く仕事」は自虐しつつめっちゃ笑えるから凄い。久米田先生は本当に多彩ですわ。

 

(続くぞい)

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コメント

  1. まさきの より:

    ・7年後の物語について
    これ、ホントに7年後の話なのでしょうか?
    姫ちゃんと、姫ちゃんの母親の外見ががそっくりだということを考えると
    未来の物語ではなく、過去の物語
    実は姫ちゃんの母親の物語だという可能性もあるのではないでしょうか?

  2. 名無し より:

    可久士と姫の母親が日本画の巨匠の実子で
    それぞれ結婚して娘Aと姫が生まれる
    可久士に息子が生まれたところで二人は離婚、親権は母親に
    その後姫の両親が事故死して、実家とすったもんだのあげく可久士が姫を引き取ることに

    というのはどうでしょう

  3. 匿名 より:

    あの男の子は中学生です、胸に中学の校章が付いています。
    そして姫と同じ中学出身です。
    3巻で中学の制服を着ている姫の校章と一致しています

  4. 匿名 より:

    初回文書ネタ、絶望先生のときは最終盤に扱ったネタだけど、かくしごとはどうなるだろうね。
    まだ作中で1年も経ってないけど…

  5. 匿名 より:

     初回文書が使い物にならない事は分かりましたよ。でも、初回文書を使う事にこだわりすぎて流れや読者から目を背け、結局失敗する人もいるんですね。

  6. 匿名 より:

    ニセコイ…とか?

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