「キングダムオブヒーローズ」(通称キンヒロ)はじめました。いやー、前から名前は知ってましたけど実際にプレイしてるとめちゃくちゃ面白いですね。シミュレーションRPGというかタクティクスRPGです。
バトルが面白い!そのための育成が面白い!「キングダムオブヒーローズ」は間違いなく良作です。
「キングダムオブヒーローズ」レビュー
マス目上のバトルシステム
『キンヒロ』の面白さはタクティクスバトルというのが第一に上げられます。直訳すれば戦略ですが、ゲームにおいての「タクティクス」はマス目上を移動して敵と戦う立体的なチェスのような感覚でよく使われるワードです。
おそらく「タクティクス」をマス目上を動いて戦う戦略性のあるシミュレーションっぽいRPGとしての意味をもたらしたのは「タクティクスオウガ」かと思われる(多分)。
昔のファミ通は読者投票で名作ゲームのランキングを載せてたんですよ。基本的に新作ゲームが上位を占めるのがデフォ。しかし、タクティクスオウガはスーファミソフトなのに半永久的に10位以内に入ってたんです。
いつまでも後世に残したくなるようなカルト的な人気を誇るヤベー大傑作だったといえる。売上的にもミリオンセラーの大ヒットに比べれば知名度は低いのにである。
そして、この手のマス目上のバトルシステムRPGを「タクティクス」「タクティカル」と呼ぶようになったんじゃ(1995年は「フロントミッション」もあり、こちらも同じくマス目を動かして攻撃する系だし、こっちのが先行ではある)。
1995年は「ドラゴンボール」が終わった年であると同時に少年たちにマス目上を動かして攻撃する戦略RPGが面白すぎるって衝撃を与えた年でもある。
単純で奥深い戦略
いやまあ、それこそ(事実上の)移動範囲のマス目を移動して攻撃するゲームなんて「ファミコンジャンプ2」の頃からありましたけどね。
ただやっぱファミコンジャンプ2を「タクティカル」「タクティクス」RPGとは今でも言わんよ。根本は同じでもね。これはやはり戦略性があるかないかかもしれんな。
「キンヒロ」は動く順番と攻撃手段3つから選んでマス目上で戦闘を繰り広げる単純でいて奥深いバトルシステムがめちゃくちゃ面白い。これがなかなかどうして。好き過ぎる。戦略練ってバトルするって点でぶっ刺さるんですよ。
「タクティクスオウガ」「FFタクティクス」「フロントミッション」「ファイアーエムブレム」「ランス9」…etcが好きだった人はほぼ確実に琴線に触れることでしょう。それこそ「ファミコンジャンプ2」のバトルシステムが好きだった人だって正射必中です。
つーか、「ファミコンジャンプ」をクソゲーに分類するのはいいけど、「ファミコンジャンプ2」を一緒にされるのはちょっとおもしろくないですね。「2」は名作といって過言でないバトル&ストーリーだった。
今からはじめれば手厚い介護付き
ぶっちゃけ、今から「キンヒロ」はじめるのは後発組に優しいイージーモードではある。
今からプレイすれば優しいモード
- 星5英雄が必ず貰える
- 希少な闇属性フレイヤもらえる!
後発組でもメインストーリーをクリアしやすい手厚い保護がわんさかです。
星5と闇属性フレイヤをGETできるところから1章をプレイできるのでめっちゃ楽ちんモード。
楽勝すぎる
ま、かなり楽に進めるというサクサククリアできるといえる。強キャラだけでなくすぐにレベル上げられる素材もばっちりくれる。スタミナの天井っぷりもすごい。
ストーリー面白いのでクリアするだけならそれでも全然楽しめます。
「タクティクスRPG」といえど戦略性を取って攻略するだけでなくRPGなんですから、強いキャラならレベル上げれば攻略可能ですからね。今なら幽遊白書の仙水忍が好むRPGのプレイスタイルが約束されている。オート機能も充実してますし…。
しかし!
しかしである!
やはり「タクティクスRPG」のキモは自分で戦略立てる事に尽きるかもしれませんな。ギリギリの戦いで勝利する。これ至高なり。
タクティクスRPGの面白さとは
敵つぇぇぇぇぇ自軍弱ぇぇぇぇぇ!
そんな状況下でこそ面白さがスルメのように味わい深くなるのがタクティクスRPGでもある。
星5キャラやその他強キャラをくれてアイテムもくれる。これは今からはじめる新規ユーザーには恵みです。貰った強キャラを駆使して攻略するも良しです。一方であえて厳しい戦いに身を投じるのも有りなんだ。
これがタクティクスRPGの戦略を練るに直結するゲーム制でもあります。古くは、1999年にネットで一世を風靡した「指輪世界」さんのいちコンテンツ「5人タクティクスオウガ」があげられる。
※インターネットアーカイブです
スーファミ版「タクティクスオウガ」はシミュレーションRPGとしてかなり難易度高かったのです。トレーニングしてレベル上げれば余裕でクリアできるものの、それをあえてトレーニング無しで5人でクリアしたプレイ日記を上げたityou氏は、当時のTOファンに電撃を走らせたのであった。
後に続いたプレイヤーはタクティクスオウガは5人でクリアするのがデフォというスタンダードになったのです。「プラスアルファでさらに縛り」を入れてクリアする謎の競争が発展したのじゃ。弓無し、リザレクション無し、4人でクリア…といった感じで。
かくいう私も、この「5人タクティクスオウガ」に影響されてもう一つ縛りをしてクリアしたのは、ジオではじめて作ったホームページであった上に青春でもある。
てか、原初の「5人タクティクスオウガ」という縛りプレイを世のTOファンに広め、後にこれを境界線のラインとしてもっとヤバイ縛りプレイじゃなきゃ…としたityou氏は今なお現役管理人(ブロガー)だった。ビックリ!
ぼくら世代のゲーマーは「ヴォルテール」といえば神聖ローマ帝国を「神聖でも」「ローマでも」「帝国でもない」と評した哲学者でなく、炎エレメントではじめて仲間になったナイトでくっそ雑魚でスナップドラゴンで剣にする半ユークキャラだからな!
「キンヒロ」も縛るとより楽しいかも
戦力及んでない状況のバトル。
すごーい!たのしーい!である。
この辺はプレイスタイルによるので普通に攻略したい人でもあえて星3以下でプレイするのも自由です。
まあ、あえて縛らずとも一度クリアしたステージは何度も挑めて「Normal」「Hard」「Conquest」の難易度を選択可能なんですけどね。
後発組に優しい手ほどきもってしても「Hard」すらキツイ。
こいつはガチのマジでやっても戦略練ったり育成して臨んでなお厳しい難易度用意されてるわ。
普通に面白いタクティクスRPGです。あえて縛っても楽しめるし、全力育成モードでも苦戦する難易度用意されており、どんな立ち位置でプレイしようとも「やりがい」は満載です。
「タクティクスオウガ」でいえば、カード拾いまくって強化しようとなお苦戦するみたいな難易度とステージが用意されてます。「FFT」でいえばシドいる状態でも歯ごたえあるみたいな。
シナリオもグッド
ストーリーはノベル形式で進んでいきます。しかもみんな大好き「アーサー王物語」を下地にして、各部分は物語を踏襲してオリジナリティもある中二心くすぐる王道ファンタジーです。アヴァロンの円卓の騎士は突き進むのです。
また、キャラクターもいい。男はかっこいい。女の子は可愛い。これ基本にして超大事だからね。ノベル形式で織りなされるシナリオを楽しむだけでも全然楽しめる。プラス、美少女キャラを愛でるのもいける。
育成はレベル上げとルーンを鍛えて装備させるというRPG要素。ま、いまなら超強いルーンセットで貰えるので「使う」「使わない」はプレイヤー次第でしょう。
アーサー王物語を下地としたストーリーも、タクティクスRPGとしても楽しめる仕様。女の子キャラはめっっちゃ可愛いです。ペロペロです。