ひどい漫画だったな…。(褒め言葉)
『ノブナガ先生の幼な妻』(紺野あずれ)5巻読了。
これが最終巻です。織田信長の生まれ変わりとしてノブナガのもとに信長関係の正室や側室やアナフンドなどが登場してきたハーレムもこれにして完結なり。
ついにご本人登場! ノブナガの中に現れたのは、織田信長!! ノブナガの身体を借りてまわりの人間を操り、現代でも天下統一を目論む。この信長の暴走は止められるのか!? 帰蝶たち戦国姫は、元の時代に戻れるのか!? ギャルゲ脳な教師と戦国脳な姫の異文化・年の差ラブコメ、ここに完結!!
『ノブナガ先生の幼な妻』5巻
慈徳院さん成仏する
24話
これでもう思い残すことはあらへん…ありがとう…!
星ヶ丘先生の中に入っていた地徳院さんが成仏されました。
なるほど思い残すことは信長に吸われることではなかったのか。
ここまで帰蝶、生駒吉乃、枇杷島万結(お鍋の方)、星ヶ丘先生(慈徳院)、蘭真くん(森蘭丸)、性転換した明智光秀ちゃん…。
6人のヒロインがいましたけど、ちゃんと解決して?(なぜか疑問形)成仏したの枇杷島さんの中に入ってたお鍋の方だけでしたからね。
ヒロインズの未練を晴らすって作品ではなかった
17話
3巻で最初に成仏したのはお鍋の方。
お鍋の方の未練というのが、信長と蘭丸のプレイ。
信長がタチ(攻)で蘭丸がネコ(受)だったので逆を見てみたい!それを絵に残したかった!ってアバンチュールな願望でした。頭おかしいですね(褒めてます)。
お鍋の方と地徳院さんが現世で思い残すことはないと成仏。
だから、この漫画はヒロインズの生前の未練をエロバカ展開で晴らして成仏させてあげる系作品なのかなって思ったものです。まったくそんな事は無かった(褒めてますよ)。
ポジティブに言えば型にハマらない!
後書きによると『ノブナガ先生の幼な妻』はもともと3巻完結予定でスタートしたらしいのですが、予想外のアニメ化(光り過ぎである)で4巻に伸びて5巻に伸びたそうです。
終盤の展開が最初から予定通りの畳み方なのかは定かではありませんが、生駒吉乃、蘭真くん(森蘭丸)、性転換した明智光秀ちゃんの3人は一気に片付けられましたね。まあ、それでいい。それがいい。
現代に蘇った織田信長
現世に出てきた信長
ここまで信長の正室だ側室だと、信長関係者のヒロインが現世に蘇って…っておバカえっちぃコメディを繰り返してきましたけど、ここに来て織田信長本人がノブナガ先生の体に現れたのでした。
いわく、子孫であるノブナガの野望を叶えてやる!それは先前に自信が果たせなかった天下統一にも合致する!現代社会で天下統一ってもう日の本の国は一つにまとまってる。どうするのかといえば、この世の若い女と少年を全て自分の者にする!である。それをもって天下統一とする!
アホである。
なぜこんな理論になったのかといえば、ノブナガがやってたエロゲに着想を得たそうな。催眠でハーレムを作り、男は労働させる展開はまさに天下布武!
現世に現れた織田信長は謎パワーで催眠術のような能力を持っている。学校中の若い男女が信長の手にかかりそうになり…というのが最終決戦のようなものでした。が、これ『ノブナガ先生の幼な妻』なのよね。
え?これで解決しちゃうの?
なんつーの?間とか友情だとかで解決ってわけでもなければ、誰もが感動する「めでたしめでたし」でもない。カタルシスもなんもないあっさり塩味で事件は終わります。人によっては「何じゃそりゃ!」「ずっこー」ってなるかもしれんけど、むしろそれでこそって感じでしたね。
普通なら友情だとか愛情だとかのパワーで信長を倒すとかそういう展開を予想するけど、そんな王道なんちゃらラインに乗る気がサラサラないところに潔さを感じました(褒め言葉)。
これも大団円なのである
其の終:さよなら現代
一足先に成仏してたお鍋の方と慈徳院に続いて一気に処理される面々。てっきりね、各キャラにそれぞれの未練とかあっておバカ展開をしながら未練を晴らすって決めつけてた自分は、フラガラック食らった気分ですわ。
逆に新鮮だった!
マジのガチで!
近年は最後に盛り上げようとして話を壮大にして着地失敗することもある中で、ひたすらあくまでおバカコメディを貫いて完結させたってのは安心の紺野あずれクオリティだったのかもしれません。
とにかくおバカ!
それがジャスティス!
なんのかんの、メインヒロインの帰蝶を見ると明らかに成長というか気持ちの変化がありましたからね。最初は古風的に家の事情などでノブナガと結婚して子供を生むことは仕方ないことだって認識だったのが、織田信長でなくノブナガに惹かれて…っていう。
ハッピーエンド(?)
帰蝶の変化?
同じじゃありません!
前は仕方なく子づくりを要求してました!
しかし今は心の底からノブナガ様の子が欲しいです!!
昔は女性というのは政略上の都合で結婚をしていたが、今の現代社会では女性の人権があって本人の自由意志で結婚できる。『ノブナガ先生の幼な妻』はそういう観点に立った女性の社会的作品だったと捉えることもでき…スマン。流石に無理があった。まったくそんな事は無い!
ひたすらおバカにアホに突き抜けて「これでいいのだ!」って感じで終わらさせた、えっちぃバカ漫画です。私はこういうの大好き!
エピローグのラブコメ作品としての決着としては、まあこれはこれで…。そもそも二大ヒロインのはずが一度も単行本の表紙になってないし、最終5巻の表紙を鑑みるとそういうことなのでしょう。孕んどるやんか!いやしかし「交代」制なので枇杷島さんもなのか…?
これはこれでエロゲーっぽくていいかもしれん!
昨今は、ドラマチックにラストを盛り上げようとしたり、ハーレムラブコメのフォーマットが決まってる中で、こんなアホバカ一辺倒で大団円(?)なのは素晴らしいと思います。頭を空っぽにして最後まで読むべき!頭空っぽの方が夢詰め込める!ですよ。
成年漫画で違う穴に魂をかけ、一般誌ではJKにエロゲ声優をさせたり、パンツはくの禁止学校だったり、信長の生まれ変わりのアホハーレムワールド…と、頭おかしい(褒め)紺野あずれ先生の次回作に期待してます!
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コメント
最近変な宣伝記事が入ったりしてるけど、中の人がアカウント売り飛ばしたの?