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『ワンピース』「エルバフの槍」を踏まえると「神々の国」「血に染まるヘビ」に挑んだ英雄が見える件!

 

『ワンピース』で次に麦わらの一味が訪れる島はエルバフ(ウォーランド島)でしょう。エッグヘッドの隣に位置するワノ国から東(真ん中)に進んだ場所にあります。

 

今回はエルバフの巨人族に伝わる「槍」を掘り下げてみたいと思います。

 

エルバフの槍「覇国」「威国」「覇海」

ドリー&ブロギーが使う「覇国」。エルバフに住んでたから教わったのか見てコピーしたのか「威国」「覇海(カイドウとの合体技)」を使うビッグマム。

 

これらの大技は「エルバフの槍」と言われています。

 

ドギーにしてもブロギーにしてもリンリンにしても武器は槍ではありません。

剣や斧を使用して放つ必殺技が「エルバフの槍」なのです。

 

またハイルディンの必殺技も素手でも「槍」なのです。

 

770話「エルバフの槍」

 

「英雄の槍(グングニル)」というぶん殴るパンチである。グングニルというのは北欧神話に登場するオーディンの槍です。

 

気になるはエルバフの戦士は槍使いがいない(いるかもしれんが)、みんな必殺技が「槍」というきこと。770話のサブタイトルは「エルバフの槍」です。「覇国」と同じ意味合いなのです。

 

また、ハイルディンは「英雄の槍(グングニル)」を繰り出した後のモノローグも印象的です。

 

飛べ…神々の国まで!!!(770話)

 

これを素直に解釈すれば「エルバフの槍」を向けるのは「神々の国」ということになる。もっと言えば、自然とポロッと出た言葉で「神々の国」という普通なら言わないワードを当たり前に出てるのもミソかな。

 

そういえばドリー&ブロギーがはじめて「覇国」を披露した時も、とても興味深いことを述べてました。

「エルバフの槍」が貫けぬもの

我らに突き通せぬものは〝血に染まるヘビ〟のみよエルバフに伝わる巨人族最強の〝槍〟を見よ…!!(129話)

 

エルバフの槍でも唯一突き通せないものがあるらしい。それが「血に染まるヘビ」です。まあ、普通に考えれば「血に染まる→赤い大地」「ヘビ→細長い大陸」を踏まえればレッドラインを指してると思われる。

 

気になるのはドリー&ブロギーは普通に「レッドライン」と呼べばいいのに「血に染まるヘビ」と詩的な例えをしてることか。これってさ、エルバフ特有の呼び方で神話のようなものがあるって推測できるよね。その呼称が一般的というか。

 

リアルで言えばマクドナルドを関東人は自然に「マック」と呼ぶけど、関西人は「マクド」と言うみたいな。

 

  • 神々の国→聖地マリージョア
  • 血に染まるヘビ→レッドライン

 

そもそも「レッドポート」の規模や2年前までの海軍本部(現「G-1」)の場所を考慮すれば、ドリーとブロギーがガチでレッドラインに「覇国」をぶっ放してみた…という事ではないでしょう(こいつらなら1回ぐらい挑戦しそうだし100年前なので何ともだが)。

 

「エルバフの槍」でも「血に染まるヘビ」を突き通せなかったという言葉は、単純にマリージョアを崩せなかったというおとぎ話のような例えでは無かろうか。

 

  • エルバフの戦士は槍など使わないのに技名「エルバフの槍」を使う
  • 「エルバフの槍」を向けるのは「神々の国(マリージョア)」
  • 「エルバフの槍」でも突き通せぬ「血に染まるヘビ(レッドライン)」
  • レッドラインの頂きには聖地マリージョア

 

槍なんか使ってないのにみんな「エルバフの槍」という独特な表現。「血に染まるヘビ」「神々の国」ってワード。槍を向けるも突破できなかったかのような言い伝えみたいなものが見えませんか…?

 

クローバー博士風に言えば…、つまりエルバフに昔は「英雄」と明らかに「敵」がいたという証拠じゃ!その英雄が敵に敗れたと仮定するなら槍を向けるべきは「神々の国」。突き通せなかった「血に染まるヘビ」。…というおとぎ話が残ってることが浮かび上がる。

 

エルバフには「レッドライン」「マリージョア」に挑んだ槍使い?の英雄がいた!

 

それがおとぎ話や神話のように今も伝えられてるのではなかろうか。

 

んま、800年以上昔だと現世界政府の天竜人でなくルナーリア族が住んでたそうなので、これらは対ルナーリア族相手も当てはまるが。漫画の分法を踏めれば、現世界背負と見てよいでしょう。

 

モデルである北欧神話

ハイルディンの凄いパンチ「グングニル)」。グングニルというのは北欧神話のオーディンの槍であることは前述した通り。エルバフはどう見てもモデルはヴァイキングです。北欧神話をモチーフにするのも当然でしょう。

 

エルバフの巨人がレッドラインを「血に染まるヘビ」と呼ぶと仮定しても、めちゃくちゃネガティブですよね。赤い土を「血に染まる」(んま実際血に染まってそうな歴史有りまくるが)、「ヘビ」も一般的には忌み嫌う動物です。

 

レッドラインを「血に染まるヘビ」という呼称・名称だけでエルバフの戦士にとってどんだけDIS的な意味合いがあるかが伺える。その上でエルバフにモチーフであるヴァイキング・北欧神話を踏まえると興味深いものが浮かび上がる。

 

超ざっくりな北欧神話

・神々の住む「アスガルド」と人間の住む「ミッドガルド」がある

・人間の住む「ミッドガルド」一本の帯みたいに取り巻いてたのがヘビ(大地の帯f)

・雷神トールは自らの命と控えにヘビを倒す(ラグナロク)

・世界は滅んでしまった

 

これがめっちゃ簡易的でざっくりなエルバフのモチーフにしてるであろう北欧神話です。

 

 

見えるんだよね。雷神トール(槍でなくハンマーが武器ですけど)のようなポジションの英雄がいた事が。勝てなかったがエルバフの戦士に今も言い伝えられてるぐらいの凄い傑物で槍使いで「神々の国(マリージョア)」「血に染まるヘビ(レッドライン)」が名称になる英雄譚がさ…。

 

この前の考察で述べたように、血縁絶ったのにポッと出てきた「D」だったかもしれない。なにより、『ワンピース』における「槍」の意味合いは重くて思い!

 

 

…全身に何百の武器を仕込んでも、腹にくくった〝一本の槍〟にゃ敵わねェこともある…(65話)

 

生きるための装備を完璧にしてたドンクリークと、死をも恐れない「信念」「覚悟」を持ったルフィの激戦を見守ったサンジとゼフの解説。「槍」とは死を恐れぬ「信念」「覚悟」の比喩である。ちなみにこの戦いの裏テーマは「戦争」です。

 

インフレして近未来に訪れるだろう世界を二部する戦いの前哨戦という意味合いでも見れるけど、「槍」って武器は『ワンピ』世界では「信念」「覚悟」って意味合いがほぼイコールなのです。

 

エルバフの戦士は剣でも斧でも素手でも「エルバフの槍」を使用する。「信念」「覚悟」は今でも受け継がれてるように見えるよなぁ。

 

ルフィたちが次に行くところはエルバフだろう。これらのアンサーが描かれる(ような気がする)。世界背負にレッドラインにマリージョアに戦いを挑んだ英雄の姿が見えませんか?それを今もおとぎ話や神話みたいに伝承すてる重厚な浪漫が!私には見えるんだなぁ…。

 

 

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ヤマカム

コメント

  1. 匿名 より:

    めちゃくちゃ見えます!!

  2. 匿名 より:

    ただエルバルには今のところシャンクスがいるので、
    このタイミングで会うのかな? といのはあります

  3. 匿名 より:

    北欧神話的にヘビって言ったらやっぱミドガルズオルム(世界を飲み込むほど大きい)だよね
    ワンピース世界の地球をぐるっと一周してるレッドラインとも類似性を感じる

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