――わしは〝飛轍〟
刀鍛冶だ。わしもまた長く人を待っている。
912話で飛轍も誰かを待っているという台詞。
果たして誰なのでしょうか。結論から先に言えば、分かりません。情報不足すぎる。それでも簡単な予想を立ててみたいと思います。
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飛轍は誰を待ってるのか?
そもそも、飛轍の待ち人に飛轍自身が会った事があるのかどうか。
『ワンピース』ではクロッカスさん(ロジャー)がある海賊を「待ち望んで」いたり。ポセイドン・しらほし姫を「導く者」が現れる言い伝えがあったり。白ひげが「あいつら(D?)」の意志を継ぐ者が必ず現れると言ったり。まあ、これ全部ルフィだと思いますが…。
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そういう「一族」「宿命」としての待ち人なのか、お玉ちゃんがエースを待ってたように飛轍が再開の約束してたりする「個人」としての待ち人なのかも不明ですからね。
「個人」としての待ち人だったら
飛轍個人として誰かを待ってるケースだと何も分かりませんね。まだ作中に登場してないキャラなのか、既存のキャラなのかも分かりません。
海賊は基本的に好かんそうで、ルフィの麦わら帽子にも特に反応してないので元ロジャー海賊団の線は無さそうです。「長く」という言い方からして、この九里を治めてた光月家でもないでしょう。おでん様殺されたの数か月前ですから。
んで、少なくとも、飛轍が個人的な意味合いで待ってるということは、以前に会ったことがあるということなので、「ワノ国出身者」か「ワノ国に立ち寄ったことがある人」に限られます。
ワノ国出身者で既存キャラの中でパッと思いつくのは3人かなぁ。
イゾウ / コウシロウ / シキ(?)
白ひげ海賊団16番隊隊長イゾウは十中八九「ワノ国」出身でしょう。幼少期のイラストもいかにもでした。白ひげ海賊団もワノ国に上陸したことがあるそうですから。どういう経緯で白ひげ海賊団に加入したのか気になりますね。ただ飛轍の待ち人がイゾウかといえば答えようも無い。
コウシロウは名前と恰好からワノ国出身ぽいなぁと思われます。もちろん違うかもしれません。相当な剣士であることがゾロの回想から伺えるし、娘・くいなに和道一文字(大業物21工)を与えてるので、かなり良い武器も持ってたことが分かります。ただ飛轍の待ち人がコウシロウかといえば答えようも無い。
631話の扉絵、世界の甲板から「双子岬」でクロッカスさんと酒を飲みかわす謎の人物。私は後ろ姿含めシキだと思ってます。これが掲載された時期的にも、(ロジャーと白ひげとシキは)殺し合いしてた者同士なのに仲良く酒を飲んでましたから。敵対してたシキとクロッカスさんが再開して酒を飲むのは何の不思議もありません。
シキがワノ国出身か不明だけど、服装は和風でした。もちろん、シキじゃないかもしれません(カラー版でもシキと同じ金髪でしたけどね)。
笠を被る後ろ姿の人はシキでなくても、飛轍が個人として待ってる人として見ると一番可能性高そうかな。飛轍が住んでるのも、笠作りが盛んだった編笠村なので笠をかぶってる姿がいかにもですしおすし。
エースも編笠村で笠作りを習った
シキであろうとなかろうと、ロジャー海賊団もワノ国に立ち寄った(820話)そうなので、クロッカスさんと面識あるのは理解できます。謎の後ろ姿の人の笠はワノ国風だし、編笠村と関係ありそうでござるよ。
既存キャラで飛轍個人としての待ち人なら631話の扉絵の笠被ってた人(シキ?)かなぁと。「ワノ国に立ち寄った人」だと考えられる人多すぎるので割愛。本編未登場なキャラということも十分あり得ますがね。
「一族」「宿命」としての待ち人だったら
飛轍本人は会ったことがない人を待ってるというケース。
つまり、一族で先祖代々の使命のようなもの的な意味合いです。
まだ確定じゃないが、飛轍は「翼人」かもしれませんからね。同時に、こちらは確定事項として飛轍は「鍛冶屋」です。それもワノ国で先祖代々やってた「鬼徹一派」っぽい。
「翼人」としての使命的なもの?
301話
例えばシャンドラの翼人は800年も「歴史の本文(ポーネグリフ)」を守ってきました。もはや何て書かれてるかも知らんし古代文字読めんし、意味も目的も不明なのにずっとずっと守ってきたのでした。
何のために守ってるのか本人も分からなんのに、愚直に必死に先祖から言われたことを実行し続けてたという。こういう抽象的なものということもありますからね。
ま、これ飛轍に当てはまらなそうですけどね。「長く人を待っている」って、なんの目的か不明で守り続けてるよりは具体性ありますから。少なくとも待ち人が現れれば分からなきゃいけないからね。
代々の「鍛冶屋」として?
鍛冶屋
飛轍が鍛冶屋ってだけでなく、先祖の古轍も鍛冶屋で「二代鬼轍」を打ったそうな。この辺から、彼の先祖は代々ワノ国で鍛冶屋をやってた「鬼徹一派」で、先祖が「初代鬼轍」も「三代鬼轍」も作ったことが想像できます。
鍛冶屋として誰かを待ってるという線もあります。その場合、鍛冶屋が待つ相手なんて剣士以外いないと思いますがね。今97話「三代鬼轍」を読むと意味深だよなぁー。
鬼轍シリーズは優れてるがことごとく妖刀。名だたる剣豪達が鬼轍のせいで死んでしまった。ゾロが気に入ったものの絶対に売らん!やめておけ!と忠告するイッポンマツに運試しをしました。
三代鬼轍
じゃあこうしよう。おれの〝運〟と三代鬼轍の〝呪い〟…
どっちが強ぇか試してみようか…
こうして腕を差し出し三代鬼轍を投げて切り落とされずに呪いにうち勝ったゾロである。いわく「もらってく」。かっけー!イッポンマツいわく、「刀は持つ主を選ぶ」という。ゾロは呪いをものともしない、三代鬼轍に選ばれた剣士だったわけです。
鍛冶屋としての意味合いで待ち人がいるとしたらこの辺が関係ありそうな気がする。先祖が作った二代鬼轍を持ってる飛轍ですので、ひょっとしたら「二代鬼轍」に選ばれる剣士が現れるのを待ってた可能性が微粒子レベルで存在する。それなら、ゾロしかいねーな!
二代鬼轍に興味を示した
事実、今回の913話でゾロは二代鬼轍に興味をもってました。
自分が使いたいという表れでしょう。ゾロの新な武器になりそうにしか見えませんでしたからね。飛轍が鍛冶屋として剣士を待つならゾロだよなぁと。
初代鬼轍を…?
初代鬼轍(に見える)刀を持つ五老星
飛轍の先祖「〇轍さん」が代々と鬼轍シリーズを作成した「鬼徹一派」の一族だとするなら、当然「初代鬼轍」も氏の先祖が作ったということになる。
で、どういうわけか世界を牛耳る天竜人の最高位「五老星」のひとりが三代鬼轍と二代鬼轍とまったく同じ鍔と柄の刀を持っている。初代鬼轍としか考えられませんね。
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この五老星が初代鬼轍を持ってるとしたら、ワノ国出身だとしたら、先祖か本人が天竜人としてマリージョアに引っ越した。800年前のワノ国のトップとなるよね。ま、そこは置いといて、十中八九飛轍の先祖と関係してそうです。この辺が飛轍の待ち人と関係してる?
飛轍の先祖がどんな経緯で世界を牛耳る五老星に刀を渡したか知らんが、この妖刀はヤベーぞ!この五老星はあり得ないぞ!ゾロと関係ありそうだぞ!
なぜなら、イッポンマツが言ってたから。
97話
鬼轍シリーズを持つ剣士は「この世に」一人もいないと。
わざわざ意味深に圏点までつけてこの世にいるはずのない事を主張してました。
一本マツが「この世に鬼徹を使う剣士は一人もいない」って言ってましたね
五老星の一人が使ってたのだとしたら矛盾するような>コメントより
もし、和風五老星の持つ刀が初代鬼轍だとしたらイッポンマツが述べた「この世」にいないがウソになる。もちろん、五老星が初代鬼轍を持ってるなんてイッポンマツが知らんだけかもしれませんし五老星は「剣士」ではないという意見もあるでしょう。
あの意味深に圏点まで付けてこの世にいないことを印象付けてただけに、どういう真意なのか気になります。
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ただ、ゾロが亡くなった、くいなに立てた誓いは引っかかるところです。
5話
おれ、あいつのぶんも強くなるから!天国までおれの名前が届くように、世界一強い大剣豪になるからさ!!
世界一強い大剣豪は七武海のミホークを倒せば達成です。しかし、同時に「天国までおれの名前が届くように」と誓っている。この世最強の剣士はミホークで間違いない。「この世に鬼徹を使う剣士は一人もいない」のに初代鬼轍と思わしき刀を持つ五老星はなんなんだ…。
ゾロのことだからドラクエ4のライアン(勇者を見つける)やトルネコ(天空の剣を見つける)やミネア&マーニャ(父の仇を討つ)のように、途中で目的達成しても最後までルフィに律儀に付き合ってくれるでしょう。旅の途中で、ミホークを倒して世界一の大剣豪の称号を得ても付いてくると想像できる。…が!
「この世に鬼徹を使う剣士」は存在しないはずで、くいなに「天国」まで名前が届く剣士になると誓ってるだけに、ミホーク撃破したとして約束は果たせるのだろうかと思ったり思わなかったり。『Fate Heaven's Feel』最終決戦風に言えばこうだ…。
世界一の大剣豪になった。
もう誰も邪魔をするヤツはいない。
―――だと言うのに。―立っている。
生きているモノのいない世界で、その男は、宿命のようにゾロの前に立ちはだかった。
BGMは当然「この世全ての悪」である。
飛轍の先祖が作ったと思われる初代鬼轍。この世にいるはずのない所有者。あの世まで名声を届けなきゃいけないゾロ。恐ろしいほどに運命を感じる。刀鍛冶屋としてなら、飛轍の待ち人ってやっぱゾロだろーなって思いました。まる。
コメント
五老星は「持っている」だけで「使っている」わけではないのでは。
見た目的に戦いそうなキャラでもなさそうですし。
面白い!素敵な考察
ゾロは既にミホークを倒してるのかもと最近思うようになった
鬼徹一派の刀は優れているがことごとく妖刀で、使用者は悲運の死を遂げている。
でも後継者である飛徹は、名刀と言っている。
もちろん自分とこの流派を悪くは言わないだろうし、大業物に分類されているから間違いなく名刀なんだけど…本当に鬼徹一派の刀はことごとく妖刀なんでしょうか?
陥れられた可能性も考えてしまいます、深読みかもしれませんが。
あとは、三代鬼徹を打ったのが飛徹で、持った者が現れるのを待っていたとかも考えられますね。
天竜人の住むところはこの世、下界に入っていないのかも
海軍の人は殆ど和の国出身ぽい感じがする。
特にサカヅキは和の国じゃないかな?
私も素直に、妖刀を名刀たらしめる(使いこなしてくれる)剣士を待っているんじゃないかと思います。ワノ国で、なぜ鬼徹が妖刀になったのかも明かしてくれそうですね。
ところで、ルフィは妖刀待ってますが、呪い大丈夫でしょうか。
この考察読んで思ったんですが、ゾロも鬼徹の呪い受けてる気がしてる。方向音痴として。
ローグタウンまではそんな癖なかったですし、鬼徹を下げてから方向音痴がヒドくなってるので。
それ面白いね
ウソップの村で方向音痴してなかったっけ?うろ覚えだけど
ウソップの村で迷子になったのはルフィですね。ゾロが迷子になってる描写はないのですが、今のゾロだったら確実にたどり着けない感じかと。
37話でゾロがウソップを担いだまま森の中に走って行くとき、
「東って言ってるだろ!」
「わかるかよ! 右とか左で言ってくれ!」
「じゃあ回れ右!」
「逆なのか!?」
という会話が。
まぁ初めて訪れた土地で方角がわからないのはそうおかしなことでもないので、これを「方向音痴」にカウントするかどうかは微妙なところですが。
訂正。36話でした。
鬼徹の悲運の死って、ツキがない終わり方なのかなー。描写としては怪物に食べられるような表現っぽいけど、「剣士として不本意な最期」ってことなんでしょうか。
ゾロは初登場時点で既に迷子で育った村に帰れなくなってたんですけど
五老星って一般人に知られてる存在だっけ
パーソナル(名前と出で立ちくらい)は知られてる有名人なのかな
クローバーとコブラは知ってたね
オハラと王族なんで一般人といえないかも
イッポンマツが言っているのは、「三代鬼轍」限定じゃないですかね。
「二代」は飛轍が、「初代」は山田さんの推察通りだと五老星の一人が
長年所有しており、市中には出回っていないわけですから。
でも二代鬼徹はルフィを選んだんだよな
読んでてめっちゃ面白かったです、少ない情報で流石…
三代鬼轍がイーストブルーにあったのもよく分からんな
いや分かるっちゃ分かるけど大分遠いし…
ヤマカムさん俺つば好きだなぁw
ホーキンスについての記事はどうやって読めばいいのでしょうか?
続きは~の部分をタップしても
“『ワンピース』、読売新聞の尾田っちインタビューで見えた物語の最終回!”の記事に飛んでしまって読めないのですが・・・
どの記事さしてるか分かりませんが、以下のリンクをタップして探してみてください。
タイトルの元ネタが俺翼だとわかる奴はもうこの世にいない…
天国までか
天竜人、イム様までその名が届いて歴史から消去する候補までいけばグッと天国に近付くことにもなるな
ルフィとゾロが一か月後に死亡してる伏線が呪いの影響では…
最後のでまた久々にFateやりたくなったじゃないか
ホントだよ全く!
おい!ヤマカム!!(さん)
何してくれんだコノヤロー(アリガトー)
どう責任とるんだ?!(感謝)
来週はfateウイークだよもう!(頑張る)
ま、この世にいないってのの
圏点は恐らく下界のことやろね
天界、つまりレッドラインの上の天竜人の国マリージョア
ミホーク倒す → 五老星と戦う → 鬼徹3本持ちになる(初代鬼轍・二代鬼徹・三代鬼徹) → あの世まで届く名声 : ゾロゴール
……でしょうか?
「あの世」と書いて「黄泉の国」から(魂が)帰ってきたブルックさんを思い出しました。
「黄泉の国」までゾロの名声が届く未来が来る??
(こちらにも足跡的に書き込みしておきます)