漫画『王国へ続く道 奴隷剣士の成り上がり英雄譚』(伊藤寿規、湯水快、日陰影次)が面白い。
もともと「ノクターンノベルズ」というなろうのエッチなやつで連載していた作品です。2014年7月に連載開始され2019年10月に完結。原作ノベルが完結してるのでちゃんと着地するって安心感ありますね。
原作読破するのにまじで数ヶ月くらいかかったんだけどラストはボロボロ泣いてしまう大傑作でした。そんな『王国へ続く道』のコミカライズもまた最高なんです!
王国へ続く道 奴隷剣士の成り上がり英雄譚
奴隷剣士が成り上がって王国へ
俺が「ここ」に来たのは物心つかないことだと思われる。それまでどこにいたのかは知らないし、なぜ来たかもわからない(1話)
どんな作品かといえばタイトル通り。奴隷剣士の成り上がりです。奴隷として育ち、奴隷として闘技場で連戦連勝を続けるエイギル。自分の年齢も分からない少年です。
ある日、奴隷として購入されそうになった際、剣を持ったまま手枷を外される事になる。反乱してはじめて外に出たのでした。
で、盗賊団に入って暮らしてたものの、悪魔の森と言われるエルグ森で暮らす吸血鬼ルーシィに盗賊団は壊滅させらる。子供だったエイギルはルーシィに育てられることになります。
童貞を捨てさせてくれ、何も知らないエイギルに勉強と性行の素晴らしさを教えてくれた。そして2年一緒に暮らしてエイギルは旅立つことになる。ルーシィに一緒に来てくれと言えば条件を出されるのです。
出世して貴族になって王になって。この地を貴方のものにしたらおいでなさい。そのときは妻にでも愛人にでもあるいは母にもなりましょう(4話)
こうして元奴隷のエイギリの国王へ成り上がる物語がスタートするのです。ルーシィを迎えに行くため!これが壮大な物語なんです。
エイギルがナイスガイ
『王国へ続く道』は間違いなく人を選ぶ。エロとバイオレンスがてんこ盛りですからね。主人公エイギルにしてもオスの欲望に忠実で手当たり次第抱きまくります。途中から複数人のプレイが当たり前となる。
6話
とんでもないスケベ野郎である。ただ気持ちいいぐらいナイスガイなのも事実。見た目や身体の大きさや戦い方から『ベルセルク』のガッツを想像しますが、やってることはアリスソフトのランスそのものです。
ゴツく巨根のランスが手当たり次第女に手を出しまくって成り上がっていくのです。ランスと違って合意がなければセックスしない!レイプしない!という拘りもある。
しかも女性の守備範囲が広く…コミカライズ版ではそこまで行ってませんが40代後半とかも余裕で抱く。人間外も余裕で抱く!セックスの鬼神である。
- 欲望に忠実で女を抱きまくる
- 孕ませることはジャスティス
- 合意がなければ抱かない
- 巨根(これが半分ギャグネタでもある)
- 妻も妾も責任取る
なんのかんので気持ちいいぐらい痛快でナイスガイでもある。人は絶対選ぶけどね。
バトル・戦記物として面白い
しっかりバトルや戦記物として骨太なのがキモです。エロ部分無くしてなろうでやってても人気出たんじゃないかってぐらいきちんとした戦記物なんですよ。
48話
漫画版『王国へ続く道』は1~4巻まではエイギルが世界中を冒険して女を抱いていく(何人か持ち帰る)痛快バトルファンタジーで、5巻からはゴルドニア王国の貴族となり成り上がっていく貴族・戦争ものとなっていきます。
貴族となると軍を率いる立場で多数がぶつかる戦争バトルとしての面白さもある。ま、エイギルは脳筋なので軍を率いての戦略とかまるで出来ないんですが…。部隊長もろくにできない。内政もまったく…。それを補うように仲間・部下に恵まれるのもすっげー面白い。
なろう系の主人公って軍師でもあり内政も出来たりと万能なのが多いですがエイギルに出来ることはセックスと個の戦闘のみ。あとは任せるので仲間・部下の活躍(苦労とも言う)が良い味だしてる。
バトルや戦争中の狂気がゾクゾクしちゃう。世界中を旅した時に知り合った男や女は中盤・終盤に再登場するのも長編物語としての旨味。
設定がしっかりしてる
22話
3話
領土の奪い合いの戦記物としてハマれるのは設定がしっかりしてることです。作中で随所に挟まる地図は何度も確認しながら趨勢を見るのもオツ。
この大陸は北の「オルガ連邦」と南の「ガーランド帝国」が超大国として君臨しており(この超大国は争ってる)、中央平原と呼ばれる場所は小国が乱立してる世界観です。
中央平原の小国家(と言っても結構な大きさと戦力持ってるので超大国「オルガ連邦」「ガーランド帝国」に比べると小さいだけ)は群雄割拠となってます。
- ゴルドニア王国
- アークランド王国
- (山の民の領域)
- トリエア王国
- ユレスト連合
- マグラート公国
- ストゥーラ共和国
- モルト王国
- リバティース民主国
- ヴァンドレア人民連邦
- アルテイル神国
- ポルポ王国
- 都市国郡
- 原生林・湿地帯(エルフが住んでる)
エイギルはゴルドニア王国の貴族となって駆けあがっていきます。漫画版『王国へ続く道』は今でも十分面白いけど、「うわー!超面白れー!」となるのは領地を持つようになってからです。「伯爵」に出世してからが本番なのでまだまだ助走のようなもの。
ド田舎からはじまる領地経営や隣国との戦争。どんどん増える妻・愛人・妾さん…と見どころ満載。夢いっぱい。新貴族と旧貴族の派閥。どんどん発展していく領地。戦記物としての熱さ。雑魚国の伸長。まだまだ面白くなる(断言)。
ヒロイン多すぎ
41話
『王国へ続く道』はとにかくヒロインが多い。恐ろしい数の女性を抱きます。漫画版もすでにその傾向で出てきており、「何人召し抱えんねん!」と思う人も多いでしょう。安心してください!もっともっと増えていきます。
そうなると空気と化すヒロインが多数出ます。これはもう仕方ない。男の野望を背負ったエイギルは前代未聞のヒロインとねんごろして原作者も処理できなくなるぐらい膨れ上がっていきます。
その中でも重要キャラなのは空気にならずメインヒロインとなってるので大丈夫。人類の枠を超越したおっぱいの持ち主ノンナが正妻。戦闘の相棒でエイギル信者のセリアが真ヒロインと覚えておけばオーケーです(ルーシィがメインヒロイン)。
特にセリアがめがっさ可愛く、ニヤニヤしまくって頬を緩ませること多数。悶絶すること無数です。
わ、私もそろそろエイギル様の女になりたいです!だ、抱いてもらえませんか…?(18話)
セリア可愛い!!
エイギルが旅をしてた頃に拾うことになった少女。出会った頃は幼い少女でしたが着々と成長していきます。また常に短パンなのがミソ。テキストではこの良さが分からなかったが漫画だと視覚的インパクトも絶大です。
セリアはエイギル大好きで早く抱かれたいって心の底から思ってますからね。ただエイギルのイチモツは巨大なので育ってないと壊れてしまうのです。その少女の成長がなかなかどうして。9巻にもなるとなかなかいい尻に育ってきてるのである(ニッコリ)。
「クラナドは人生」と言われることがあるが、『王国へ続く道』もまた人生なんです。奴隷だったエイギルがどんどん成長して年を重ねていきます。ヒロインも出会った頃は少女だったのが女になっていく。『王国へ続く道』は人生!はっきり分かんだよね!
気になるとこは完結までやるなら絶対100巻超えるだろ…って原作のボリュームでしょう。是非漫画でも完結まで見届けたいものです。まる。
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