『暗殺教室』最終話(180話) 殺しの時間
ついに『暗殺教室』が完結です。
最終回の率直な感想を述べれば、いい最終回だったの一言に尽きますね。はい。
しかし、前回の手つなぎは誰だったか不明のまま終わってしまったでござる。
7年後のE組の面々のそれからを描いた最終回でした。
成長した彼らの姿を見るだけで感無量です。
それだけで感動的になれたのは今までのE組の一人一人のエピソードを掘り下げて思い出があったからですね。
茅野が狂言回しとしてE組の思い出と殺せんせーのおかげでいかにみんな成長できたかを語ってくれました。
1年の中であの先生から色んな「命」を教わった
それらは今でも…私達の中に生きている
E組は1年で色んな「暗殺」を教わっていましたけど、その1年で「命」を教わったと述べる茅野。標的の殺せんせー暗殺を通して命を教わったというのがいいじゃないか。実に良い。
実際殺せんせーは逝く間際に「今から1つの命を刈り取る君達はきっと誰より命の価値を知っている」と生徒を評してましたし。まったくその通りでしたね。殺せんせーはみんなの心の中で生きている締めもグッド。殺せんせーとの絆を胸に未来へ向かって歩くE組は最高かよ。
殺せんせーに教わった「命」を、色とりどりの命のやり取りを繋いでいきたいという茅野のナレーションは感無量という他にない。
ずっと繋いでいけたらいいな
『ワンピース』でいうところの「受け継がれる意志」である。
茅野の願いは数ページ後に実現してるってんだから胸が熱くなるよ。
暗殺者としての才能があったけど自分の夢をみつけて宣言通り教師を目指す潮田渚くん。極楽高等学校というヤンキー丸出しの学校(リュウキ達がいた学校だろうか)へ教育実習に来ています。
1話のサブタイ「暗殺の時間」を踏襲するような最終回のサブタイ「殺しの時間」で、最終回はまさに「ずっと繋いでいけたらいいな」というエピソードでした。
ずっと繋いでいけてる
問題児の生徒に舐められて渚くんは生徒の「殺すぞ」という台詞でスイッチが入るのでした。
勇気をくれる魔法の言葉。
持ち前の暗殺スキルを駆使して問題児を一蹴。何食わぬ顔で「授業を始めます」と。笑顔で「殺せるといいね!卒業までに」と言って授業を開始する渚くんには殺せんせーがデジャブったぜよ。
1話とデジャブったで
渚くん、いや渚先生は殺せんせーから受け継いている。
「ずっと繋いでいけたらいいね」って茅野は思ってけど大丈夫!渚先生がしっかりとバトンを受け取っています。3年E組を担当したのが殺せんせーなら、3年5組を担当する渚先生。アルファベットの5番目がEだから。どう見てもE組と被せてます。新たなE組(5組)の生徒をまっすぐ正面を見て終わるのであった。良い最終回だった。
渚くんは2代目殺せんせーなんだよね。
いや違う。正確に言えば3代目だな。
雪村あぐりが初代だ。殺せんせーが2代目。渚先生は3代目の問題児をまっすぐ見る先生である。
と、同時に3代目死神でもあると思うの。
2代目死神は暗殺の才能があり殺せんせーにその才能を見出されたけど、それは渚くんも同じ。渚くんもどんどん暗殺の才能を開花させてたけど、2代目死神と決定的に違ったのは「殺し屋」にならなかった事である。もっと言えば殺せんせーがまっすぐ見てあげたから渚くんは堕ちずに済んだとすら思うね。
暗殺の才能があったけど…教師になった渚くん
かたや、渚くんと同じく殺せんせーに憧れて、殺せんせーみたいになりたくて殺し屋道を突き進んだ2代目死神。
「あんたみたいになりかたかった」という息絶える間際の台詞になんとも言えない気分になる。
2代目「あんたみたいに…なりたかった」
渚くんと2代目死神は殺せんせーが認める殺し屋の才能がありました。
そのまま突き進んでしまった2代目と守るために使いたいと教師を志した渚くん。殺せんせーが才能を認めるという意味でも、渚くんは3代目死神といえる。なったのは「殺し屋」でなく「教師」だけど。
渚先生は問題児を正面から見れる3代目教師であり3代目死神である。
もうね色んな意味でずっと繋いでいけたらいいを体現してますよ。E組(アルファベット5番目)と5組で、問題児たちをまっすぐ正面から見守り、授業開始始でまった『暗殺教室』が授業開始で幕を閉じる。ずっと繋がっていく。まる。
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