…え、終わり?
僕の中ではNO1で笑うギャグ漫画の筆頭「ハルシオンランチ」2巻が発売されました。1巻の時にも軽く紹介しましたけど、もうね「くすっ」とか笑うレベルじゃない。
声を出して笑うので人前で読むのは危険。ゲラゲラ笑う。腹を抱えて笑う。腹筋が崩壊するんじゃないかってぐらい笑う。
「沙村広明のオート系SFコメディ、大爆笑にして宇宙スケールの大・団・円!!」と頭の悪そうな中二病的に凄そうなコメントのオビ。何を言ってるのか意味が分かりませんが、オビ通りの内容だった。
相変わらずギャグのキレがヤバイ。
アホである
ネタの幅が広すぎる。
オタクネタを筆頭にサブカル全開でいて、薬物からヒッピーから性癖など下ネタ…となんでもござれのカオス具合。混ぜるな危険を通り越して、なんか化学反応が起こって凄いものになってしまったでござるの巻きですよ。
人を間違いなく選びます。
たぶん、この漫画を面白いと思う人はダメな側の人間だと思います。
そもそも「ハルシオンランチ」は設定が凄い。
宇宙の果てから資源回収の為に生体デバイスがやってきて、人間の保護欲を掻き立て少女の外見に。そして食いまくるのである。たまに吐く。
…そんな感じで、大風呂敷なSF設定だったんだけど、もうそんなのどうでもいいって思えてしまう不思議。
センス・オブ・ワンダー満載すぎる。
いわゆる、SF読んで「なんかすげぇな!」と感じる感覚です。不思議、すばらしい、なんか違う、といった感動を覚えのが「ハルシオンランチ」。
なんかすげぇなって
また特筆すべきはその画力。
「無限の住人」によろしく、圧倒的な画力で唸らせてくれるのです。
センス溢れるキレキレのギャグで大笑いし、ダメ人間達の共演に共感を覚え、多彩で飽きない怒涛の濃さ展開、混沌としたカオスっぷりに頭のネジが飛び、画力で唸らせる。あとヒヨス可愛い。
ヒヨス
笑って、唸って、頭のネジ飛んで…やっぱり「なんかすげぇな!」とノリノリで読んでたわけですよ。そしてら終盤に一気に畳み掛けて、怒涛の展開がいきなり始まったのです。「アレ?」ってなりましたよ。おかしいな、と。
そして想像の斜め上をいく最後なのである。
頭が混乱し、最後に思った事は「なんかすげぃいい話だった」。マジで。
冷静に考えると、拍子抜けしたしどこがいい話なのかも分からないんです。で、もう一回読み返してみて、おいおいと思いつつも出た感想はやっぱり「なんかすげぃいい話だった」です。うん、感動した(結論)
講談社 (2011-09-07)
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