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『げんしけん』、伝説がはじまった件


アフタヌーン 2016年1月号 [2015年11月25日発売] [雑誌]
 

『げんしけん』は今が一番面白いと思う(断言)。

斑目ハーレム王国編になってからその勢いは留まる事を知りません。

 

ニヤニヤも留まる事を知りません。

頬の筋肉が痙攣するレベルです。

4人の子に好意を寄せられるてますが、自分は当然スー派です!

可愛いんです。可愛すぎるんです。

 

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げんしけんはじまったな!

 

いやまあとっくにはじまってたんだけどさ。

斑目ハーレム展開の時点で約束された勝利のニヤリングだったんだけど。それでも言わせて下さい!はじまったのだ。伝説が!そして伝説へ…ですよ。スーが伝説を作ったのです。

スーは可愛い

今の『げんしけん』は完全にラブコメ漫画のコードで描かれてるからね。

 

例えるならラブコメってのは黄金聖闘士同士の戦いのようなものだ。

 

最強の聖闘士である黄金聖闘士同士がぶつかりあえば、双方のあまりの強力さ故、長時間の膠着状態になる。千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)と言う。決着が付かないのだ。これはラブコメ漫画でも当てはまる

 

そういったわけで、『げんしけん』もズルズルと先に進まない状況をやる…と思ってたそこの君!(自分を指差しながら)118話「彼女がフラグを自演乙」は僕らの想像を遥かに超えた。アテナエクスクラメーションをぶっ放したー!

 

 

ここからコミック派ネタバレ注意


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のっけから最高かよ!

 

スーといえばアニメや漫画の台詞を唐突に喋り出す事はお約束。

 

斑目と2人で歩けば、いきなり『ラピュタ』の台詞を喋り出し、ネタに気づいた斑目も合わせるように追従。そして、次は映画『けいおん』をやり出すわけですが…。これが実に素晴らしい。大変素晴らしい。

 

「私モ…スゴク手ガ冷タイノー!」とムギの手が温かい設定を、映画の冒頭でも「ムギちゃんの手が温かい」とやった末に、緊張でムギの手が冷たくなる「私も…すごく手が冷たいの」は感動の名場面である。

 

当然、斑目もネタに気づき追従しようとします。

が、しかし!斑目は恥ずかしくなりました。

スーも自分でやってて大赤面である。2人揃って「…」と沈黙。

 

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2人の脳内にはこのシーンが過ぎった事だろう。

つまり、スーは手を握って欲しかったんだ。

 

でも途中で恥ずかしくなってしまった。手袋を取らなかった。

 

この辺りが実にスーのスーたる所以だよ。ヘタレである。もちろん斑目もヘタレです(常に)。ネタに気付いたのに追従しなかった。そこは澪みたいに手を握って冷たいか確認するところだろーが!ヘタレが2人揃って…初々しいな、おい!

 

また、学祭の頬チューを思い出し実行しようとするなど、今回のスーからは小宇宙が感じられる。あと一歩の所で波戸くんが現れるなどお約束である。未遂で終わる。千日戦争か、膠着か…と思ってたら、波戸くんが爆弾を落としおった。スーの小宇宙が高まって爆発させたのだ。

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斑目に伝えたい事があるんじゃないの?言ったほうがいいよ?って、アドバイス。

 

アニメの台詞を駆使するのではなくて「自分の言葉で」とスーに発破をかける。

そのままスーに宣戦布告。この流れが芸術的ですらあるね。「(告白すんの)次、私の番だから…」なんて言われちゃね。ヘタレに定評のあるスーでも、やるしかない。いくしかない。波戸くんは良い仕事した。

 

眠れる獅子を起こしちゃったんです。

本気になったスーは止まりません。

 

斑目を拉致って、最後の大勝負を仕掛ける。

その間一言も喋らないで、色々と独自のスーの心情を解説する斑目。

で、(学祭のチューを)イタズラで流そうとするんだけど…ここで今回はじめてスーは「自分の言葉で」語り出す

 

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イタズラノツモリ
イタズラノ――ハズ
イタズラノ――振リ
アンナイタズラデキタ事自体ガ
私ニトッテ特別
斑目ハ怖クナイカラ特別

 

スーって今までほとんど内面も本音も出さなかったから、意味不明な言動をする娘だったんだけど、ここで斑目を好きな理由を独白。ちょっと引っかかるのは「斑目ハ怖クナイカラ特別」ってどういう意味だろうか。

 

「怖くない」って過去に何かあったの?

すっげぇ意味深で気になるね。そういえば、無印の頃に荻上さんの家に泊まった時、けっこう意味深な反応をしていました。荻上さんが「しょせんオタクなんて…」と愚痴ってた時の事である。


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スーってば、オタクの劣等感とか自分がオタクで恥ずかしいって思った事あるのかな。

 

日本に来れば電波キャラ一辺倒でしたが、アメリカじゃ自分をさらけ出せない…というか怖い目にあったのかにゃ。「怖くないから特別」の台詞が気になって気になって仕方ない。

 

スーが特別だった人といえば荻上さんですが。

一時期は背後霊のように後ろをついていました。

 

山王のゾーンプレス並にベタベタまとわりついてた。怖くないから特別なのでしょうか。あと薮崎とか。「スーヤブー好キー」とか言ってたし。まあ、荻上さんも薮崎も女でしたからね。これが、男だったら!斑目だったら!恋になるのか。いや知らんけど。

 

んで、スーの独白は続くのです。

波戸くんに言われた「伝えたい事があったらちゃんと自分の言葉で」を頭によぎりながら、一世一代の告白をするのです。その告白は今までよりも高く美しい表情を描いた。静かにしろい!この可愛さが、俺を悶絶させる。何度でもよ。

 

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斑目好キ

 

 

 

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言った―!奇跡の逆転サヨナラ大告白である。

やったね!スーちゃん大勝利!あまりの可愛さに、ほぼ逝きかけましたね(天に)。死ぬほど可愛い。死ぬほどニヤける。死ぬほど悶絶したね。ラブコメ史に残る伝説を見ました。名シーンである。
思い返せば、はじめて斑目と喋った台詞ってエヴァのアスカの「アンタバカァ?」だらね。

 

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「あんたバカァ」が紆余曲折の果てに「好き」ですよ。

 

最高と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!本当にスーは良くやったよ。感動した。

スーのヒロインとしての成長力は目を見張るものがあるよね。

 

もう最高すぎる。

物凄い勢いで魅力を開花させました。

ついに花が咲いたのです。まる。

 

これで結ばれなかった泣く。絶望にくれる。

そうだ!もし、結ばれなかったら「if」のスピンオフをやろう。将来、スーと斑目が結婚してイチャコラする『spotted sue』とかやればいいと思う。

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