前回の『左門くんはサモナー』
『左門くんはサモナー』では、てっしーと人気を二分するヒロインのアンリ(俺の中で)。でさ。最近のアンリちゃんの扱い悪すぎない?答えはYES!
一番活躍出来そうなバトル展開がはじまってもお話しに呼ばれない始末です。アンリちゃんは置いてきたである。ダメだろ!チャオズとヤムチャは置いてきていいけどアンリを置いてきちゃ。天津飯だって何しに来たか分かんないしな。でも、アンリは置いてくな!その後もボッチ回とか散々な扱いですよ。
しかし、しかしである。それも過去の話です。いよいよアンリが反撃の狼煙を上げたのですよ。ドキッ!アンリちゃんリア充旅行編!お風呂もあるよ!である。
<関連記事>
しかもである。前回のラストでは見開きでヒロインズのお風呂シーンでしたからね。はは~ん。作者の狙いが読めたぞ。アンリには一番活躍できる戦場を用意したあげたってわけか。アンリが投入されるのはバトルの戦場なんかじゃない。アンリが一番活躍できるのは風呂場です!
アンリの見せ場は風呂場だったのだ!
噂に聞く裸の付き合いというヤツか!!
『左門くんはサモナー』からかつてないほどの期待が湯煙のように沸き立ってきますね…。前回のラストが見開きで入浴シーンですからね。始まるんだよぉ!誰も見た事のねぇ噂に聞く裸の付き合いというヤツがな!
裸の付き合いといえば包み隠さず本音を言い合うことですから。その証拠にアリンたちは何も包んでいません。すっぽんぽんですから。麦わら海賊団よりも一足先に「服ひとつなきの大秘宝(ラブ&ピース)」を見つけてしまった。ラフテルと書いて「女湯」と読むのだ。そこに願望の全てを置いてきた!
やっべ。『左門くんはサモナー』はじまりすぎじゃん!前回の引きならば、今回の話は間違いないでしょう。壮大なスケールで描かれるお風呂ちゃぷちゃぷ回です!まさか『ゆらぎ荘の幽奈さん』すら未達成の1話丸々使ったお風呂ちゃぷちゃぷ回をやるのでは。
いよいよ一糸まとわぬ「裸の付き合い」の開幕か。すでに読む前から読者のテンションはクライマックスです。ドキドキしながら今週の『左門くんはサモナー』を読みます。ラフテル「女湯」へいざ行かん!
よぉ、お前らも上がったとこか
…え。
ちょ、ちょっと待ってくださいよ。
前回のラストは見開き入浴シーンだったじゃん。これから裸の付き合いがはじまるって引きだったじゃん。何でお風呂上げってるところから始まるんだよ!一週読み飛ばしたかと思ったけどガチで入浴回なんてなかった。なかったのだ。
第65話「左門くんはアンリさんが好き」
左門くんはアンリさんが好き
あれ、これガチ回じゃん。
お風呂ちゃぷちゃぷ回で裸の付き合いじゃないのかよ!と期待してたけどこれはこれでまた何とも…。想像以上に裸の付き合いをしてた。脱いだのは服でなく内面である。旅行といえば寝る前の恋話ですからね。アンリとてっしーが心の裸の付き合いするんだけど、てっしーの本音の部分が見えました。
いやしかしそれにしても。ギャグ漫画でラブコメとしても秘めた爆発力を持ってた『左門くんはサモナー』だけどさ、ガチンコで乙女の心の機微をやるとは恐れ入った…。そういうのは別に…と思いつつも、複雑な乙女心に胸がゾワゾワして面白くなってきたなと思ったのも事実です。はい。
てっしーは非常に意味深でしたね。アンリから左門を好きか尋ねられたら、「私の気持ちなんて関係あります?」ときたもんだ。答えてないよ!アンリは左門から(友達として)「好き」って言われる事に辛い時もあると相談すれば「『嫌い』って言われるよりいいでしょ」とポツリ。
スゴイ裸の付き合いだった。おっぱいポロリでなく本音をポロリですよ。しかも、てっしーはポーカーフェイスで「モナリザの桜」という小ネタを挟んだ後だっただけにポーカーフェイスが崩れた瞬間でもある。
さらに、アンリに対してはいつも敬語を使ってたのに「『嫌い』って言われるよりいいでしょ」ってタメ口なのもてっしーがいかに心の中を包み隠さず、意図せずついつい言ってしまったかが伺えます。
ほへー。なるほど。てっしーは左門くんに「嫌い」って言われることに少し思うところがあったのか…。これは自分の中のてっしー像が大きく変わりましたね。
てっしーは仏ではないのか
上図(天使ヶ原さんを指した)「知ってる」と下図(アンリを指した)「知ってる」のてっしーの表情の違いをあなたの意見を○○文字以内で述べなさい。…いけるやん! pic.twitter.com/T08rkbb55L
— 山田 (@yamakamu) 2016年8月21日
以前に左門くんから「大っ嫌いだよ天使ヶ原さん」と言われた時に「知ってる」と笑顔でこたえてたてっしー。これはてっしー的には「もう、しょうがないなぁ左門くんは」という意味合いだと受け取っていましたが、どうもそうではない無いようだ。
いや、当時は仏の心でそういう意味合いだったのかもしれません。が、いまのてっしー的には「嫌い」と言われた事は少なからずハートにダメージを受けている様子なのです。ゲロだって余裕で受け入れたあのてっしーが左門くんの「大っ嫌い」は受け入れない!
これじゃ気になる男子の言動にショックを受けるただの年相応の女の子じゃないですか。つまりだ。今回のてっしーは天使ヶ原桜人間宣言いうべきものなんです。何でも許容してた仏でも天使でもない。左門くんに対しては普通の女の子なんです。
天使じゃなくなったけど大天使やで!
じっ…
はい!可愛い!
「じっ…」と見つめて目を逸らして「別に」のコンボ。これはあれですね。淡い恋心が目覚めつつありますね。S級ラブコメハンターの目は誤魔化せんぞ!てっしーめ…左門くんが気になる男の子という認識に変わっているな。
ふふふふ。気になっておる。気になっておる。てっしーは恋の病を患いつつある!初期症状「気になる」が顕著に現れはじめていますな。こうなると、この病気はやっかいで、その症状を止める術は無い。ただ悪化の一途を辿るしかないのです!(ニヤニヤしながら)
いやはやそれにしても。あの「欲」がナッシングだった仏のてっしーがね…。「無私無欲人畜無害」「2-Bの天使」と評されてたのに。完全に欲が出つつあるじゃん!
なんの「欲」も無いてっしーが「大っ嫌い」と言ったのは左門くんである。欲深い人が好きとも言ってた(1話)。欲が無い人間は偽善者であると。だ・け・ど!今のてっしーには7つの大罪でいえば「色欲」が出つつある。さらに嫉妬(羨望)もかな。
自分の「欲」に素直になれる悪魔としてブーやんとベヒモス先輩で「怠惰(堕落)」「暴食(大食)」を掘り出そうとした左門くんは。図らずも自身のによって、てっしーの恋心を掘り起こしつつあるなんてね!
これは私が地獄に堕ちるまでの物語である!
地獄とは「地の底」
マステマ編は今考えるとめっちゃ味わい深いね。『左門くんはサモナー』という物語はてっしーが「地獄に堕ちるまでの物語」ですからね。
てっしーは天ではなく地獄に行くと言った左門くんにマステマは嬉しそうに「君が彼女に試練と誘惑を与えてくれるんだろ。俺の代わりに」「君も天使ヶ原に対するマステマ(敵意)なんだ左門くん」と意味不明な供述をして消えました。地獄と天界は真逆なのに同じであると。
当時は何言ってんだコイツ…と思ったものですが、今ならマステマの言ってた真意が分かるってもの。地獄を「地の底」と言った左門くん。へぇ~地獄は「地の底」か。で、マステマも55話で「地の底」については語ってました。
天使ヶ原は“グリゴリ”の伝説を知ってるかい?遥か昔、グリゴリという天使の一団が地に降り立ち人間の妻をめとった(中略)
その後、神の怒りを買った堕天使達も地底深くに幽閉された。恋する堕天使集団“グリゴリ”の末路だ。そうして彼らは今まで地の底で耐えてきたのさ。己の恋を悔いながら。(55話冒頭より)
恋した天使には天罰が下ってしまい、地の底で己の恋を悔いていると力説したマステマさん。つまりそういうことです。「地の底」が地獄ならば、恋した天使はてっしーである。
恋する天使は地の底(地獄)に堕ちるのである。てっしーが左門くんに恋することの比喩でしょう。「これは私が地獄に堕ちるまでの物語である」とはてっしーが恋する物語でしょう。何だ…、約束された勝利の地獄やんか!
コメント
アンリは味方も巻き込むマップ兵器だから…
確かにw
ま、アンリちゃんいたら速攻で終わってた気もしますし
笑顔で「知ってる」言えてた頃はまだ左門が「好きだ」と語る存在を知らなかったからね(アンリ登場回だった)。
左門の「好き」を知った以降は「嫌い」を今まで以上に重く受け止めるようになっちゃった感あるね。
てっしーの中で何か変化が…。これぞラブがコメる!
真面目に重くてさもてし好きでも心がざわざわしました
胸がきゅーってしますよね
俺は少将を応援してるで
少将はまあ…その…うん…
これは私が地獄(こい)に墜ちるまでの物語である
だったらいいなって(願望
好きか嫌いかと言われれば嫌いと言えないのがてっしー
かといって好きとも言えないから話を逸らしてお茶を濁すしかないのかな
あそこで別に恋愛感情無いとウソでも言えないのがてっしーすな
今週の温泉回でてっしーが自分の気持ちを言わずに話を逸らした(反転させた)のは、
左門とネビ少将の「二人」についてだったのが巧みで良いな
片方に反応を偏らせずにバランスが取れてる描き方
作者は読者を踊らせるのが上手いな
てっしーは本当に読者のハートを躍らせる。ハートダンサーですよ!
自分はギャグ漫画として好きなのですが、どんどんシリアスに向かっていて、そのうち着いていけなくなりそうで。
ていうか、ジャンプって連載続くとみんなそうなっちゃうんですよねぇ。