『シブヤニアファミリー』3巻 ママさんの設定がガチ盛りすぎる！懐かしキャラも出て久米田ワールド全開！

 

『シブヤニアファミリー』（久米田康治）3巻読了。

 

一度は触れたい「天才の視点」
ママやパパの秘密もどんどん分かって目が離せない都加家!!ズレてて、スレてて、愛らしい渋谷の小学生！約30年ぶりの登場、ファン感涙キャラがご来訪したり、相変わらず天才クメタ御大の視点は予測不可能で面白い。

 

※サンデーうぇぶりなら基本無料で読めます。

 

ん、通常通り

ギャグはまさに「ん、通常通り」といういつもの久米田節です。ドッカンドッカン笑い取るタイプでなくクスリと笑えるギャグのオンパレード。ボクシングで言えばジャブの名手なんですよ。ジャブだけで試合を制するみたいな。

 

43話「イッコ漬物を教室に持ちこむ」

 

中国では独身の日（11/11）ネタで、独身は辱められるとパートナーを探そうとするイッコちゃんは、美桜ロスチャイルドが許嫁を作ればいいとアドバイスされ壮絶に勘違いするの図である（ロスちゃん許嫁いたのか…）。

 

「許嫁」→「いいな漬け」で漬物作り出す流れが絶妙。

 

こういう言葉遊びや連想ゲームの小ネタが非常にリズミカルに展開されていき思わず「ふふ…」と小笑いを連発させるのが久米田作品の正しい楽しみ方です。

 

他にも「見える忍者は三流」→「有名な伊賀と甲賀って三流じゃね？」、「フードロス」→「ムードロス」など絶妙。なんでこういう発想が出てくるんだ？という流れとネタが満載です。

 

それこそ『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』『かくしごと』と同じ芸風なんですが、長年愛されるお菓子みたいな味わいです。久米田作品とはカールやトンガリコーンみたいなものです。

ママさんの設定ガチで盛りまくり

ママ自身…箱入り娘だったくせに。（39話）

 

3巻ではイッコちゃんがママさん（都加祷）を忍者でありアンドロイドでありバンパイアでありマジシャンと壮大な勘違いしてブレブレでどんどん設定増えてくダメ漫画みたいって形容してます。これガチなんだな（シブヤニアファミリーはダメ漫画でなく素晴らしい漫画です）。

 

ママさんのどんどん設定増えていくのはガチでマジなんだぜ！

 

いわゆるお嬢様である「箱入り娘」らしいけど、それでは説明できない戦闘能力の高さを見せてきましたからね。いわく「伝説のドラゴン刺繍の女」だし、目撃者ゼロで人を記憶ごと消し去る根底が垣間見れた。

 

私もガールスカウトやってたから。もう少し学び直したいけど、両手縛られて海に放り込まれた時対策の、シンキング＆バウンシング法とか。ジャングルにあるものでの、スカウトスーツの作り方とか。拉致されて車のトランクから、脱出する方法とか。（42話）

 

ガールスカウトってレベルじゃねぇ…。

 

ママさんの戦闘能力の高さは、幼い頃にやってた（ガールスカウト）の賜物だったんですねぇ。って、絶対普通の箱庭娘でないことを仕込まれてるやんけ！

 

拉致されたケースも想定してる当たり、実家が金持ちのお嬢様なのは間違い無さそうですが…（パパさんニートでも渋谷で暮らせるあたりママさんの実家太いのは間違い無さそう）。

 

そんなわけで、話が進むにつれてどんどん設定盛られまくるママさんである。

 

 

もはや『ソウナンです？』のほまれさんレベルで鍛えられてます。どんな箱入り娘なんだよ！って感じだし、学生時代はヤマンバ（黒ギャル）だし…ママさんの過去はとんでもなく設定盛られてるな…。

 

懐かしキャラ

三択老師

三択老師 約30年ぶり多分4回目の登場（47話）

 

三択老師キター！

 

『行け!!南国アイスホッケー部』ではクリスチャンでもないのにクリスマスにいちゃつく不届きなカップルに三択問題（絶対不正解）を出して制裁を加える非モテの中の非モテです。

 

よく月斗とコンビを組んで毎年クリスマスにのみ登場してました。『こち亀』のオリンピックの時だけ登場する日暮みたいなものです。クリスマスに三択老師がやってくるである。

 

『行け!!南国アイスホッケー部』8巻6話

 

ちなみに登場したのは南国で4回です。

 

 

つまり、『シブヤニアファミリー』は「多分4回目の登場」でなく5回目の登場です。ちなみにメガネなんてかけてませんでしたので約30年の年月で老眼が進んだんでしょう。知らんけど。

冬将軍は来なかった

いよいよ、冬将軍が来るかもね（49話）

 

本格的に寒くなってきて「冬将軍」がやって来るかもしれないと呟くイッコちゃんであった。ただ、残念ながら冬将軍はやって来ませんでした。

 

冬将軍といえば『さよなら絶望先生』でもお馴染みですね（キャラデザ違ってますが三択老師に変わってるのでそこはご愛敬で）。

 

『シブヤニアファミリー』冬将軍が来ないのは渋谷だからでなくすでに引退したから説！それとも皇帝になったか… pic.twitter.com/FLSc8eXJRZ

— 山田 (@yamakamu) January 11, 2023

 

渋谷だからやって来なかったのでく引退してしまった可能性が微レ存。

館古舞

立ち振る舞いが気になる…館古舞です。（3巻おまけ）

 

加賀愛そっくりさんのイッコちゃんのクラスメイトの名前が判明しました。立ち振る舞いが気になる館古舞という久米田漫画らしいネーミングです。

 

彼女はそれこそ『さよなら絶望先生』から登場し、手塚治虫並にスターシステムで色んな作品で見た目同じで何度でも登場するキャラであります。久米田作品のレギュラーですよ。

 

絶望先生	加賀愛
かくしごと	相賀加代
スタジオパルプ	映画製作会社のクレーム処理
シブヤニアファミリー	館古舞

 

 

加賀愛（CV…後藤沙緒里）、相賀加代（CV…大野柚布子）…と来たら、館古舞の中の人は…？って妄想するのも楽しき。声優業界は移り変わりあっても、元祖の加賀愛フォーマットは永久に不滅です。可愛い子やで！絶対美少女！

 

3巻は他に、瞳士里奈、ギャルビッシュ、アパレル君がピックアップされてました。個人的に要チェックなのでは瞳士里奈です（3巻本編には出番がありません）。

 

彼女が3巻のおまけでフィーチャーされるってことは、1話単発のゲストでもないし、今後は準レギュラーみたいなクラスメイトとして存在感出すのは間違い無いでしょう。

 

故にイッコちゃんの記憶が意味深すぎる。それは2巻で誰も知らなかった瞳士里奈ちゃんが去年同級生で2学期に転校しちゃった子でしたからね。

瞳士里奈

瞳士里奈（3巻おまけ）

 

3巻本編では登場しておらず一発ネタキャラかと思いきや、レギュラー・準レギュラー掘り下げである（と思われる単行本おまけ）でしっかり取り上げられた瞳士里奈ちゃんです。

 

今後はサラッとクラスメイトキャラとして準レギュラーになる可能性は高い。

 

彼女は3学期に転入してきて2学期に転校する（イッコちゃんの記憶ではね）。1～3巻まで読めば明らかなように、2度目のクリスマスや正月を迎えてます。いわゆるサザエさん時空になってます。イッコちゃんは変わらず小学3年生を「もうちっとだけ続くじゃぞ」エンドレスに入ってる。

 

 

ちと単行本未収録で連載ネタバレになるけどイッコちゃんはサザエさん時空に入って「小学3年生」続けるも、クラスは「3-X組」から「3-果汁組」になってるんよね。

 

超適当のクラスである。連載続けば続く程、「3-○○」と延々の3年生でありながら、クラスが変わっていく可能性が微粒子レベルで存在する！？

イッコちゃんの記憶にないもの

52話

 

3巻でも自然とシレッと「イッコちゃんと他のキャラの記憶の齟齬」が描かれてます。イッコちゃんが自分ルールでIQ200宣言して、他の人がアイドルみたいに崇拝して真似る。ただ、イッコちゃんがやってない（記憶に無い）ことまで真似されてるのであった。

 

これは2巻で、ウエット彩とはじめて会ったはずなのにイッコちゃんだけ再会のテイで謎記憶メモリーに通じてる（ような気がする）。

 

訓練された久米田ファンは「何か」があるって深読みしちゃうよね。現状では何とも言えませんが、イッコちゃんだけの記憶と他者の記憶の齟齬が如実になってる。で、永遠の3年生をしてるサザエさん時空ながら「3-X」「3-果汁」みたいにクラス名ぇ…となる。

 

一個ちゃんは永遠の小学3年生。まわりはどうなんじゃろ…？ちゃぶ台返し兼畳職人である久米田先生なので、深読み・裏読みしちゃうよね。

 

イッコちゃんは他者と違う記憶・メモリー保持者で永遠の小学3年生である。

 

これが畳職人に定評ある久米田先生のラストでどう繋がっていくのか！私気になります。

 

サンデーうぇぶりで無料で読める

ちなみにサンデー公式アプリ「サンデーうぇぶり」なら久米田康治先生の『シブヤニアファミリー』が2話、『かってに改蔵』『育ってダーリン！！』『太陽の戦士 ポカポカ』が基本無料で全話読めます。

 

 

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またマガポケなら『かくしごと』『さよなら絶望先生』『なんくる姉さん』『じょしらく』が無料で読めます。