『すべそれ』こと『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』(原作:伊瀬勝良、漫画:横田卓馬)4巻読了しました。ラブコメの波動がすごい!
表紙がええね。ぶっ刺さる。90年代に限らんけど、2000年代もヒロインがこっちに向かって手を差し伸ばすすパッケージのエロゲが大量にありました。懐かしすぎる(感動)。
季節は冬、クリスマス。90年代青春グラフィティ第4巻! 恋人たちが心を通わす中、とあるイベントで二人の仲は過去最悪に…!?
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『すべそれ』4巻
親友・来島とのあれこれ
13話「俺たちの大混乱(後編)」
来島と佐渡さんを巡ってのカードバトル。
戦い自体はルールをまったく知らなくても楽しめる熱いものでした。
しかし、私はラブコメ脳に凝り固まってるので恋のライバル男に「うへー」となってしまうのである。「来島いらねぇ」って3巻の感想書いたものですが、来島は恋のライバルでなく彼女いました。ただ神納と本気でぶつかりたかっただけだったと。
雑誌連載でこの話を読んでた時は私もライバル男は心底で要らねーと思いましたね。まあネタバレになりますが次号では無事決着して、単なる主人公のケツを叩く親友ポジションということが判明するので、大丈夫ですよ
ヤマカムさん同様にラブコメでのストレス耐性が無くなってるのは感じますわ
>コメントより
今月で来島くんは現在は彼女持ちで、今回バトルしたのは、主人公の神納がヒロインをはっきりと好きだと自覚させるためだったことが判明するからねー。そういう意味ではライバルですらない舞台装置キャラなので、令和のラブコメではあるわなあ。昔のラブコメだと何度もヒロインを巡って争うライバルキャラだっただろうから
>コメントより
正直、4巻買うか迷ったけどコメントで指摘された言葉を信じてよかった。
どうせなら13話まで3巻収録にしてほしかったのう。
また、FF7リメイクの時期を見越してかFF7ネタはやっぱりリアタイ世代の琴線に触れまくりですね。90年代の懐かしネタが相変わらず素晴らしい。
「約束の地」を決めた
約束の地
神納「…なぁ、ここにしねぇか?」
佐渡「?」「なんのこと?」
神納「前に言ってたろ。世界が滅びるその時は…ってやつ」
神納「恐怖の大王がやってきやがったらさ二人でまたここに来ようぜ」
2話の「世界が滅びるその時は私と一緒にいてくれる?」って約束。
その場所は沢渡さんの思い出の地と決めました。ここが「約束の地」だ!
FF7のクラウドが言った「約束の地」は具体的にどこなのか作中で明かされることなかったけので、延々と「あそこだ」「きっとここだ」なんて議論が延々と続いておりますが、『すべそれ』のクラウドこ神納は「約束の地」を具体的に明示したのである。
あぁ…見えるよララァ。こっちのクラウドは意味深に含みだけ持たせて「約束の地は結局どこだよ!」ってプレイヤーを混乱させることなく、ちゃんと「約束の地」に現れるクラウドの姿が…。
エンディングが見えた(気がする)!
ああ。ネタつぶしって事か。
FF7のクラウドすらたどり着けなかった
この作品、神納が「クラウド」を名乗るなど完全に『FF7』が根っこにあるからね。
クラウドが含みを持たせて語った「約束の地」はゲーム内では具体的に明かされなかった。セフィロスも目指し、そこにエアリスがいるはずだ…というものでした。EDでぼんやりと「約束の地」の場所を把握したのであった。
クラウド「わかったような気がする…」
ティファ「えっ?」
クラウド「星からの答え…約束の地…」
クラウド「そこで…会えると思うんだ」
ティファ「うん、会いに行こう」
FF7のエンディングは、セフィロス倒して崖が崩れる落ちるクラウドは幻想(夢?)で誰かに手を伸ばされて掴もうとしていました。そして現実では、落下するクラウドに手を伸ばしてるのは生きてるティファでした。
そこでクラウドは「約束の地」が分かった気がすると言い出す。クラウド(とティファ)がエアリスに会えたかどうかは知らん。果たして「約束の地」へたどり着けたのだろうか?なんかすっきりしないラストで終わったFF7である。
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』はそのラストを踏襲して具体的に分かりやすいハッピーエンドにするんじゃないかとここまで読んで感じましたね。
つまり、主要3人の関係は以下のようになる(と思う)。
『すべそれ』≒『FF7』
・クラウド=神納はじめ
・エアリス=沢渡慧美
・ティファ=諏訪原八雲
FF7で意味深に含みだけ持たせて明かさなかった「約束の地」での再会。それを描きたいんじゃないかなって。『すべそれ』のクラウドがエアリス(佐渡さん)のいる「約束の地」で再会してみせよう!と。
こう考えうと「約束の地」を具体的にし、手をのばす佐渡さんの4巻表紙がめちゃくそ意味深にも見えるんだな。3巻の遊園地イベントも膝を打つってもの。
2012年…二度目の世界が滅びる日に…
俺こいつのことが好きなんだ
世界が滅びる時は一緒にいようって約束した。
その瞬間が訪れる場所は町が展望できる丘が「約束の地」。
神納が沢渡さんに恋していると自覚した場所でもある。
で、来年…99年に2人がこの「約束の地」で一緒に過ごしていたかといえば答えはノーでしょう。
具体的に描かれてはいませんが、絶対に99年に「約束の地」で2人は一緒じゃなかったと断言できるのが未来描写の佐渡さんです。ちょくちょく挟まる未来…それも社会人になってるっぽい佐渡さんはずっと中学時代の魔法が解けずにいるモノローグがある。
9話
8話と9話で描かれた社会人になった佐渡さんである。カレンダーを見れば「20××年」。金が6日、7日が土曜…という描写を推測すると、当てはまる年代は2012年4月です。社会人となった佐渡さんが見える。
また、この描シーンでは「マヤ文明の予言をご存知でしょうか?」「2012年―…」「大規模な地殻変動によって地球は―…」という動画が再生されてました。1999年の次にあった2012年の人類滅亡説でしょう。
人類滅亡説
・1999年…ノストラダムスの予言で滅ぶ
・2012年…マヤ文明の暦による人類滅亡説
ここまで、未来の佐渡さん描写で分かることは、おそらくであるが1999年に神納と一緒に過ごせなかったことが想像できる(引っ越した?)。
そして、2度目の…2012年に社会人となった佐渡さんが「世界が滅びるその時は私と一緒にいてくれる?」が実現するハッピーエンドが僕にも見えるんだ…。魔法にかかったまま大人になった少女が月九ドラマのような運命的な再会を果たすラストじゃねーの!
1999年の人類滅亡の日…佐渡さんと神納
2012年の人類滅亡の日…13年越しに中学時代の約束を果たす
エンディングが見えたぞい!
クラウドは「約束の地」で再会するハッピーエンドや。
これだな!『すべそれ』のクラウドはたどり着いて見せましょう「約束の地」へ…である(全然違うかもしれんけど)。
佐渡さんぐうかわ
これ大事にするから…
私のことも、もう少し大事にしてよ…
はい!可愛い!
ま、なんだかんだ言いつつも、この作品の醍醐味はラブのコメりっぷりに尽きます。4巻の佐渡さんは控えめに言って大天使でした。かわいい。ついに次巻から1999年になりそうなので、ますます目が話せないね。まる。
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コメント
過去の伊瀬作品には2度も終盤でガッカリさせられたので、このブログで最後まで見届けから買おうか判断しようと思います
合コンで会った藤宮彩夏さんがめちゃくちゃ好み
加納くんのつまらないトークに笑顔で付き合ってくれて、最後の「行ってあげたら?」とか聖人かよぉ
再登場してほしいな
いやー、これは良い作品ですよね