『定時にあがれたら』、「尊い」の答えがあるかもしれない社会人百合!

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定時にあがれたら(1)【電子限定特典付】 (FC Jam)

『定時にあがれたら』(犬井あゆ)読了。

なにこのキュン度…。とても良い社会人百合でした。

「実るかわからない思いでも見届けてみたい」 別の部署で働く水城さんと、ふとしたきっかけでご飯を食べに行く仲になった湯川さん。連絡はいつもコートのポケットを介した付箋メモ交換だった。「暖かくなったら、もう終わっちゃうのかな……」ほんわか湯川さんとサバサバ美女・水城さんのふわ甘な恋の行方は……!?胸がキュッとなるオトナ百合。

<試し読みできます>

職場の気になる彼女との連絡は、いつもコートのポケットを介した付箋メモ交換。「暖かくなったら、もう終わっちゃうのかな……」おっとり可愛い湯川さんとサバサバ美人な水城さんの恋の行方は!?――胸がきゅっとなるOL百合。

『定時にあがれたら』1巻

同じ会社に勤める社会人2人の「きゅんきゅん」しまくる百合作品なり。ニヤニヤ頬緩めるのでなく、こう胸がきゅーっとなること多数。なぜか読みながら正拳突きすること無数。百合百合するというか少女漫画って感じですね。

実際、少女漫画だし。

これメインターゲットは女性なのかな。

男が読んでも尊さに悶えられます

丁寧に描かれる2人

湯川さんね!私は企画部の水城です。よろしくね!

湯川さん(31歳)と水城さん(26歳)は同じ会社で働く同僚。大きな会社の為、部署が違うので今まで面識がありませんでした。似てるコートだったことから鍵を間違えてポケットに入っており知り合いとなり一緒に食事する仲に。

その前に湯川さんが水城さんを会社で見かけてバニラの匂いがするとか、はじめて正面から見て見惚れたりと、惹かれるまでの過程が丁寧に繊細に描写されています。この丁寧な描写こそ『定時にあがれたら』のキモでもあります。

で、知り合って時々食事を一緒にする仲になるのですが、その誘い方がまたいいんです。水城さんがコートのポケットに付箋を入れて誘うってのがその方法。誘われて実は喜んでた湯川さんがまた可愛いのなんの。

心理描写が凄い

きゅん

会社ですれ違わなきゃ会わないし、たまにポケットに付箋でご飯誘われるだけって関係にもんもんとしたり。でも家では水城さんに食事誘われた付箋を大事に取っていたり。その表情も良い。ああー!なんか叫びたくなるこのもどかしさと切なさ。

湯川さん自身が自分の中に沸き立つ感情がよくわかっていない描写も好き。徐々に惹かれていく様子がよく分かります。そもそも友達かどうかも分からず「悶々」とする心理描写がめちゃくちゃグッとくる。

断られたら傷つくし

失敗したら恥ずかしいし

コートの中に付箋で食事を誘うって関係でしたが、季節の変わり目にコートがいらなくなり、この食事だけ行く関係も終わるかも…って寂しくなる湯川さんも「あぁー!」って感じですよ。連絡先聞けばいいだけなのに、聞けない!

「断られたらどうしよう…」ってネガティブな思考になってなかなか踏み出せない。分かります。分かりますよ。私も有給休暇の申請をする時にドキドキしてネガティブな思考回路になって緊張してしまいますもん。…って、これとは大分違いますね。

なんつーか、湯川さんのビクビクしちゃうってキャラもいいね。対して水城さんはサバサバしてグイグイ来るキャラ。「陰キャ」と「陽キャ」じゃないけど、それに近いものを感じます。まるで似てないが…実は芯では似てるようにも見えたり。

テンポも良い

ビッグイベント

湯川さんと水城さんが「出会う」「知り合う」「仲良くなる」「ビッグイベント×2」って関係のステップアップをじっくり丁寧に描いてるのに、テンポの良さがすごい。スピーディーです。もちろん、早すぎじゃねって感じることなく、それでいて繊細に描写されてる。

テンポが速いのにじっくり丁寧って印象を受ける。心理描写や惹かれていく過程が丁寧に丁寧にじっくり何日間も煮込んだかの味わいなのに、実際はスピードがあったって両立。だって、恋愛漫画で「出会う」「惹かれる」「ビッグイベント」なんて普通はコミック数巻費やすもんじゃん。それを1巻だけで消化してるのに深いコクで丁寧になってる。すごい。

また、2人はキャラだけでなく、普通に見たら水城さん(26歳)が年上のお姉さんっぽい先輩で、湯川さん(31歳)が年下の後輩っぽい言動ってのもいい意味でギャップが映えるね。実は5つも湯川さんの方が上という…。

湯川さん可愛い

可愛い湯川さん

とにかく湯川さんの可愛さ

これが最高です。

ウジウジ悩んだものの勇気出して連絡先聞こうとしてたら、水城さんの方から連絡先を教えてと言われて、「友達なのに」とも。水城さんから友達と呼ばれて天にも昇る(ように見える)姿がぐうかわ。

この時の湯川さんの可愛さレベルは半端じゃなかったね。白馬に乗った王子様が迎えに来てくれたような乙女の顔してました。なんだかんだで湯川さんの一挙手一投足が見てて微笑ましくて「きゅんきゅん」しまくるしリアルです。友達以上の感情があって戸惑ってしまってる湯川さんが破壊力抜群です。

そんなわけで、湯川さんを主人公にしたおっとり&おとなしい子の恋の行方を応援するものかな…って思ってたんですよ。でも、『定時にあがれたら』が「うおおおおお!」と叫びたくなるのは、水城さん視点が挟まることでもある。

ヒロインは2人共だった

なんであたしこんなにもやもやしてるんだろう?

序盤は湯川さんから見た水城さんとしてストーリーが進展していくので、ナヨナヨした湯川さんがいわゆる「お姫様」でグイグイ来る水城さんが「王子様」って配役なのかな…と読んでたんですよ。挙動不審になってる湯川さんとそれを不思議がってる水城さんって。

そして、途中から水城さんの視点で描かれる湯川さんにもなっている。この構成が上手いし威力を増幅させてます。胸がきゅんきゅんしまくってヤベーっすわ。

水城さんもまた、自分の感情に戸惑ってしまうヒロインであった。ヒロイン2人じゃん!尊すぎるんじゃー!って叫んでしまったわ。というもの、『定時にあがれたら』で一番心の琴線に触れるのは「理性」だけでは制しきれない行動な点なんですよ。

心では「〇〇」と思ってても、実際の行動は…って。

この描写が湯川さんにも水城さんにもあって、もうむずかゆくて見てられないんですわ。なんなんだよお前ら!って何度思ったことか。その叩き出す破壊力はプライスレス!

両者の心の声があることで、「そうじゃないだろ!」「うむ!そうだ!」って手に汗握るようなの勘違いとかすれ違いって演出あるだけでなく、思ってることと違うことを自然と行動しちゃうってのが旨味だよ。

いや、その行動理由はなんだよ!…説明できない。人を好きになるってのはこういう面倒なアレコレなのかもしれんな。ラブコメ特有のついつい自然と裾を掴んじゃう悶えイベントみたいな。そんなファインプレーを連発します。感情に戸惑って挙動不審っぽい感じがダブルで凄まじい。

そんな紆余曲折からのホームラン。これからどうなんだー!ってハラハラドキドキすぎる2人の行く末が楽しみすぎる。「尊い」とは何かって一つの解答のようでもある。おすすめ!

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コメント

  1. 匿名 より:

    これ名作ですね…水族館で湯川さんがふらふら歩いてるのが可愛かったです

  2. 匿名 より:

    紹介よりがっつり百合でしたね