『よふかしのうた』人が恋に気づく瞬間をはじめて見てしまった。まいったな…

 

最近の『よふかしのうた』は私の心の琴線を鷲掴みにしっぱなしである。

 

もちろん前から面白かったし、コトヤマ先生の癖をダイレクトに狙い撃ちする描写の数々は素晴らしかった。それでも今がまじで一番面白いまである。本格的にラブコメ展開になって毎回「うおおおおお！」と盛り上がる次第です。神回が続く！

 

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おこなナズナちゃん

174話

 

ナズナちゃんが恋する乙女覚醒したというのに肝心のコウが「ナズナちゃんが俺を好きになるなんてないもんな」というKY発言。ナズナちゃんは怒ってしまった。その怒る様子もいちいち面白可愛い。

 

何よりも煽り文がキレキレである。

 

ふたりきりの放課後。コウ、ど真ん中ストレート。不意の投球（はつげん）にナズナのリアクションは—

バッター、怒りを露わにしています。

 

なんだこの無駄に上手い野球例えは…。

ちょっと吹いちゃったじゃねーか！

 

あくまで嫌味でもなんでもなく、マヒルとキクさんの事を踏まえてナズナちゃんを心配しての発言だと頭では分かってるけど、「ヒトの気も知らんで…」と怒りMAXになる恋するナズナちゃん面倒可愛い。

 

あたしも友達なんだけどな～って言ったら、どんな顔するかな（174話）

 

はい！可愛い！

 

ナズナちゃんはモノローグでも魅せるねぇ…。

 

アキラを不安にさせない為に、安心するまで学校へ通うと言うコウくん。その理由は「友達だから」。それを聞いたナズナちゃんの「あたしも友達なんだけどな～」ってちょっと切なげな表情も良き。

 

で、予定があるからと別れる2人。ナズナちゃんの予定はメイドライブだったわけで、お別れしてすぐ劇的な（？）再会をする。

 

舞台はメイドカフェ「ヴァンプ」である。

メイドさんライブ

175話

 

やっぱナズナちゃんのメイド服姿はいいな！！

 

とくに「ヴァンプ」のメイド服は大きく無くてもお胸が強調されるデザインでナズナちゃんの小ぶりなおっぱいも良い感じになる。なによりぶかぶかニーソがいいよね。普通、ニーソって絶対領域を引き立てるピチピチで肉が食い込むのと真逆をいく。コトヤマ先生の癖がギュギュっと濃縮してる。

 

で、さっき別れたばかりで、用事があると言ってたナズナちゃんは、「ヴァンプ」でメイドライブする予定だったと。それなのにコウに会いたいが為に学校の制服着替えてちょっとだけ会いに行ったとか乙女がすぎるな！

 

で、ナズナちゃんのメイドさんライブはとても良かった。

 

 

ふつくしい…。

 

メイド姿で踊って歌うナズナちゃんに萌え萌えキュンです。一挙手一投足に「可愛い力（ぢから）」が詰まってました。こんなん読者のハートをアイアンクローですよ。圧倒的な「可愛さ」と「癖」のナズナちゃんライブ。

 

そして読者だけでなくコウもハートを鷲掴みにされるのです。

いや正確には気付いてしまった（と思われる）。

 

もう、目を離せない（煽り文）

 

あっ…（察し）。

人が恋に気づく瞬間をはじめて見てしまった。まいったな…

「人が恋に落ちる瞬間をはじめてみてしまった。まいったな…」とは名作少女漫画『ハチミツとクローバー』の名言である。『よふかしのうた』の場合、人が恋に落ちる瞬間ではなく、人が恋に気付く瞬間というのがミソよ。

 

ナズナちゃんにしてもとっくに恋してたけど自覚症状が無かっただけで、ふとした瞬間に「あ…」って気付いてましたからね。

 

169話

 

 

コウもどうやら同じケースだった事が伺える描写です。メイドライブするナズナちゃんの姿に驚いたのもつかの間、あとはずっと真顔で目で追ってるのみ。これはもうそういうことでしょう。

 

実は前からコウもナズナちゃんに惚れてた。それに気付いてなかっただけ！萌え萌えキュンなナズナちゃんの姿を見て、ついに自覚してしまったというところでしょうか（多分）。

 

『よふかしのうた』はじまったな！！

 

2人がどこで恋したか具体的なところは分からない。まあ、なんとなく察せられるのは単行本5巻に収録されてるエピソードの数々かなぁ。一番ラブがコメってた。

 

41話

なんでなりたいんだっけ？ナズナちゃんがいるから…違う。吸血鬼になりたいからナズナちゃんといるんだ。好きになりたくて…いや、それだって順番が逆だ。吸血鬼になるために好きになろうとしてるんだ

ナズナちゃん、ナズナちゃん、教えてくれ。今、俺は何を考えてる？

 

コウがそもそも何で吸血鬼になりたいのか自問自答した話。結局、答えは出ませんでした。本人も分かってませんでした。そのアンサー（のような気がする）。

 

はじめは単純に夜への憧れみたいなもので吸血鬼になりたい宣言してた。で、ナズナちゃんと一緒に過ごす内に惹かれてたと。だから、あの時は吸血鬼になりたい理由が分からなくなった。吸血鬼になってナズナちゃんとずっと一緒にいたいが答えかなぁ（多分）。

 

ナズナちゃん、俺はナズナちゃんを好きになる。だから退屈なんてさせない。俺といよう！

 

コウ君、あたしもコウ君が、コウ君が惚れるような吸血鬼になるから

 

「うるさいな！俺が会いたいんだよ！」にはじまるコウのナズナちゃんへのムーブと、そのイケメンっぷりに押されるナズナちゃんがキスする神ったエピソードだった46話こそ2人が両想いになったかなって読み返して思いますね。

 

コウはこれから絶対ナズナちゃん好きになる！と宣言して、ナズナちゃんは惚れられる吸血鬼になる！宣言。しかし、客観的にもうこの瞬間こそ「人が恋に落ちる瞬間をはじめてみてしまった。まいったな…」ですよ。

 

どっちも気付いてなかった。そこから紆余曲折得て、今に至って自分の気持ちに気付いてしまったというところ。すごいドラマチックじゃん！もうとっくに惚れてたけど自覚症状無かったとかさ。

 

気持ちに気付き、血を吸ったら人間になってしまうナズナちゃん（ススキぴっぴの惚れた人間の血を吸うと殺してしまう説もまだ並行してる）。生まれた時から吸血鬼のナズナちゃんにこのルールが当てはまるかは分かりませんけどね。

 

一方のコウは今回で恋してたと自覚したと仮定すれば、血を吸われたら吸血鬼になれるので「血を吸って！血を吸って！」と迫るのだろうか。

 

血を吸わない絶対のナズナちゃんと血を吸ってくれのコウのじれったくもニッコニコできるやり取りの幕開けでしょうか。『よふかしのうた』はじまったな！！

 

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