『ゴールデンカムイ』第188話:生きる
今週のヤンジャン(9号)で、かぐや様が神回で集大成であったように、『ゴルデンカムイ』もまた神回で集大成のようなエピソードでしたね。まあ、それを全て台無しにしてしまうのが金カムクオリティなのですが…(褒めてます)。
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最近の『ゴールデンカムイ』
離れ離れになってしまった杉元とアシリパさん。元は敵対してたメンバーでパーティーを組んだり、鶴見中尉の若かりし頃の過去、刺青人皮の秘密(?)に気付いたアシリパさん、アシリパさんが気付いたことに気づいた尾形…と見どころ満載でもありました。
ウイルクはオオカミという意味
183話
183話ではアシリパさんの父・ウイルクの過去が描かれていました。名前の由来はポーランド語で「オオカミ」という意味だったこと。アイヌ語では「ホロケウオシコニ」という名前であることが判明。刺青人皮には「ホロケウオシコニ」に当てはまる漢字「迂(ウ)」「弐(ニ)」「歯(シ)」などがあるので、それらが金塊に繋がりそうです。
ここで注目すべきは、金塊のヒント云々でなく、最初はアシリパさんは漢字が読めなかった事と、オオカミになりたかったウイルクの本心でしょうか。ウイルクは死に際で娘のアシリパさんに金塊の何を伝えたかったは定かでないが、確実なのはアシリパさん単独では気づけなかった点。
アシリパさん漢字読めなかった
刺青人皮に書かれた漢字が「ホロケウオシコニ」当て字になるとして、そこに気づけたアシリパさん。でも、彼女は最初は漢字が読めなかった。杉元と出会って漢字を習わなければ解読不可能だったのです。
ウイルクは娘のアシリパさんに色々となことを教えて金塊のヒントまで唯一伝えていましたが、漢字の読み方を教えていなかった。シサム(和人)と仲良くならなきゃ絶対にたどり着けないよなぁ。「未来を託すため」の真意とは…?
裏切った尾形とキロランケ
…俺もそんなウイルクを心から信頼して愛していたよ
尾形とキロランケは2人で結託して裏切りウイルクを銃殺した畜生でした。そんな裏切ってぶっ殺しておいてアシリパさんを連れまわしてる片割れのキロランケは、ウイルクを信頼して愛していたとか抜かすのでした。
尾形の真意はまでイマイチよう分らんが、キロランケは本当に金塊欲しさだけで行動していたかは「?」となったのも事実。この言葉に嘘や偽りは無いのではないかと。
アシリパさんの父はオオカミになりたかったそうな。「ウイルク」「ホロケウオシコニ」はオオカミを意味する。オオカミに追いつく。ウイルクがオオカミのようになりたかった理由は、群れから逸れた弱ったオオカミが仲間に殺されたことからでした。
弱ったオオカミを殺したことに憧れた
やがて群れが彼(弱った狼)を迎えに来た…。しかし群れは彼を殺した。群れの中では役目がないと判断したのだ。狼は合理的で自分たちが生き残るための余分な優しさがそぎ落とされている。無駄のない機能的な美しさを狼たちの生き様に感じた。あんな生き物になりたくて
ウイルクは狼の生き様(弱った足手まといを切り捨てること)に憧れた。青年期では弱って足手まといになった仲間を躊躇なく葬っている。これを踏まえると、キロランケはウイルクを裏切ったのでなくオオカミとして友の意志を汲んでやったという見方もできる。慈悲深い(かもしれない)。
一番引っかかるのは、尾形の目的だけどね。こいつは何なんだろ。
金塊が欲しい理由もよく分からず、何のために動いてるのか。
それでも前回と今回で一つ彼の真相に触れられたのは、「不殺」の誓いを立ててる杉元&アシリパさんに対して「…お前らのような奴らがいて良いはずがない」と俺を殺してみろよ!って挑発して、毒矢を撃たれて最高の笑顔を見せてたことかなぁ。どういう意味だったのかはまだ分らん。汚したかった?
尊さの極み
そんな尾形をアシリパさんが殺させないって杉元の行動は胸熱!
何よりも久々に再会した2人に大感動ですわ。思い返せば、杉元とアシリパさんが離れ離れになったのは「手を握らなかった」ことに尽きますからね。
ヤンジャン / コミック
ヤンジャン掲載時とコミック収録時の130話を比べると、描きなおされてることに気づく。ヤンジャン掲載時ではまあ普通に離れ離れになってしまってるんですよね。しかし、コミックでは加筆修正されてよりドラマチックに2人の別れがフィーチャーされてます。
具体的に何が変わってるかといえば、アシリパさんが手を伸ばして杉元がそれを跳ねのけてしまうってシーンが追加されています。この修正の意味が今回のキモでもあよね。あの時伸ばされた手を掴まなかったって点です。
2人が離れた最期で、アシリパさんは杉元へ手を伸ばす。それを拒否してしまう杉元。で、撃ち殺されたとウソを言われたアシリパさんと、樺太まで追いかけてくる杉元の紆余曲折がありました。超久々の再会ではコミック版のアシリパさんの「手を伸ばす」って130話が、これでもかと効いていました。
コミック130話
あの日、伸ばされた手を掴まなかった杉元。
あえて伸ばされた手を取らなかった杉元。
「杉元」に答えなかった手。
そんなコミックの加筆があるからこそ、とんでもない意味があったからこそ、今回の手をついに握りった2人はぐうの根も出ないぐらい感動しました。
握った
ものすごく感動的です。
伸ばした手を確かに掴んだ2人。あまりにもドラマチックである。泣けました。離れ離れになった杉元とアシリパさんが再会して、ようやく手を掴んだって描写には感無量の一言でしょう。
思い返せば2人が出会ったのも手を掴んだことだったよなぁ。
2人のはじまりは手を繋いだことなんだ
杉元とアシリパさんは手を繋ぐことでスタートして、手を掴まなかったことで離れ離れになり、感動の再会はやっぱり出会いと同じ手を繋ぐのであった。まさに2人を象徴していた。なんて綺麗な構成だと思ったものです。その後におしっこで台無しになった気がするけど、きっと気のせいでしょう。
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コメント
もしここで二人がキスしていたらゴールデンカムイがゴールデンカムイじゃ無くなってしまうところだった。オシッコでああゴールデンカムイはやっぱりゴールデンカムイだったと安心してしまった。
今週号のアンケート かぐや様とゴールデンカムイどっちが1位なんだろう?
再会が全て再開になっていて、金カムは安泰だけどヤマカムは心配に感じた記事でした。
アシリパさんに放尿プレイなんて羨ましい
絶対飲尿もしてますよね
熱い白いものも出ちゃいそうですね
眼に入ると危ないのでは?と思いました
最高でしたよ。最高の顔面シャワーでした。
キロちゃんも尾形も好きなんだけどなー
どうあれヒロインの顔にションベンぶっかけるのはゴールデンカムイだけ
あれそんな話だっけ
杉元尾形とかいろいろドラマチックな展開とかあった気がするけど
今はもうおしっこしか思い出せない
今回は白石の多様は許される 許されるぞー!
今週の並び順が、本当に何とかならなかったのかな~と
かぐや様の極上の告白決着回の直前にこれがあって、例えるとニンニクましましの旨いラーメン食べ終えたあと、直後に豪華なケーキを提供された気分
余韻ってもんがあるんだよー
何か1作品クッションになって欲しかった
放尿・ロマンティック!!!
今週号の掲載順で一番かわいそうなのは杉戸アキラ先生
離れない!
杉本の胸に飛び込むアシリパさんの見開きで感動したすぐ後におしっこの見開きでなんだか安心しました
やっぱりゴールデンカムイって
何かこういう共通点や重なっているところがあるからいいですよね。
このアシリパと杉元の握手とか…