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『背すじをピン!と』、リオ先輩に胸が熱くなったんだ…

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

『背すじをピン!と』8巻読了。

素晴らしい!これぞきらめく青春の1ページ。まだまだ大会の途中だけど熱量が上がりまくるね。ジンと胸も熱くなっちゃうね。ジャンプで掲載されていた時に読んでいましたけど、改めてコミックで読むと味わい深さもひとしおよ。リオ先輩最高なんじゃ!

 

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夏の全国大会、スタンダード部門がいよいよ準決勝に突入した。二次予選の最中に、勝利への執念から新たなスタイルを編み出した土井垣&綾辻ペア。果たして王者・咲本&永島ペアを追い詰めることができるか!?

 

7巻に続いて3怪獣の土井垣ペア、金龍院ペア、咲本ペアによる頂上決戦。

もちろん、王者咲本ペアを狙うのは他にもおり、さながらバトル漫画のような様相を呈してきています。踊りながら炎とか出すし。これは熱血バトル漫画でもある。ボルテージ最高潮に燃えるで!

 

8巻のキモは7巻に続いてリオ先輩です。

完全に物語の主人公でありヒロインでもありました。

ヒーローでありヒロインの綾辻理央

7

控え目でいこう…なんて言わないでね?真澄くん

 

 

どうやら僕はリオ先輩のキャラクターを舐めていたようだ。最初は競技ダンス部のお母さんのような、みんなを見守る存在でパンチが弱いなって。良くも悪くもキャラ重視のジャンプではワタリさんと違ったベクトルで地味でした。リオ先輩の胸には埋もれたいけど、キャラとして埋まってしまってるなって。

 

ところがどっこい!

ここに来てリオ先輩は一番ヒーローでありヒロインでもあるじゃないですか。おっとり系の優しいお姉さんなんてとんでもない。内に秘めた闘志とガッツよ。一度勝負から降りてしまったのに、再点火して頂点を目指すリオ先輩はぐうの音も出ないかっこよさですよ。

 

疲れているリオ先輩を心配する土井垣にも「控え目でいこう…なんて言わないでね?真澄くん」と顔見ただけで土井垣が何を言おうとしてるか察して制して、全てを出し切ろうとするのは熱いね。

STEP65「私の憧れの先輩」

8

リオ先輩と秋子先輩

 

個人的に一番グッときたのはSTEP65「私の憧れの先輩」で決まりだね。前から秋子先輩に対しては紗羅と同じ臭いを感じていました。自分とはちがう持ってる側の「天才」の分類であると。さらに秋子先輩が憧れてるのは咲本&紗羅ペアだと思っていました。

 

秋子先輩に対しては苦手まではいかないまでも紗羅に似ているから指導する時に腰が引けてしまうとも述べていました。そんな秋子先輩に「リオ先輩みたいになりたかったから、あたしダンス部入ろうって決めたんです」と言われて優しく抱き着くのは控え目に言って最高でしたね。

 

一度も勝てない天才・紗羅に似てて、紗羅のように天才だと感じていて、紗羅に憧れてると思ってた後輩が自分に憧れてダンス部に入ったと言われて感極まってしまう名シーンである。普通に良い話だし、2巻のワタリさん抱きしめを思い返すとさらに味わい深いです。

 

9

ワタリさん抱きしめ

 

ワタリちゃんにとってはリオ先輩も秋子先輩も優しい先輩で試合で泣き出しちゃったワタリさんを抱きしめてくれました。とても良いパイセンですね。で、おそらく秋子先輩はリオ先輩に抱きしめられた事が無かったと思われますし。2人はワタリちゃんにとってのリオ先輩&秋子先輩と同じような「先輩&後輩」の間柄になったとも言える。

 

何よりも見ててドキドキしてしまう絵面でした。

相手がワタリさんだと抱きしめてもお姉ちゃんと妹のような雰囲気なんだけど、リオ先輩と秋子先輩だと百合百合しさにドキドキしちゃいます(←)。

はじめてのケンカ

8巻では、STEP55~57「綾辻理央①~③」紗羅には勝てないな…で描かれた伏線というかリオ先輩のモヤモヤが一気に解消していくカタルシスが半端じゃない。

 

「秋子先輩は紗羅に憧れてる → 実はリオ先輩に憧れてました」に続いて、もう一つの懸念事項がありました。それが土井垣と喧嘩したことがない事である。

 

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STEP56「綾辻理央②」

 

今になって思えば…紗羅がよく咲本くんと喧嘩してたのは…

リーダーに主張できるだけの「確固たる自分」があったからなのかも…

八巻くんと秋子ちゃんだって、まだ始めたばかりだけど、もうすでに自分の中に主張できるものがあるんだ

私は一度も真澄くんとケンカしたことがない

10年以上もやってきて…私には…

 

ダンスを組む相手とケンカした事が無いのは自己主張…、「確固たる自分」が無いからだと結論付けたリオ先輩である。

 

そして、迎えた決勝戦。

ダンスの直前で優勝したらパートナー解消の件を考え直してくれ、「オーケーなら手を握って頂戴」(決勝戦のダンス開始寸前に)。有無を言わせぬ土井垣である。手を握ったらオーケーって、手を握んなきゃ決勝戦踊れないじゃん。ドラクエの選択肢無限ループもビックリの「YES」しか無い質問である。

 

これに怒ってしまったリオ先輩である。

売り言葉に買い言葉で土井垣も言い返し、いや実際にはダンス中なので喋って無い(と思う)んだけど、長年のパートナーだけあってツーカーで理解して言い合いまくるのであった。

 

11

はじめてのケンカ

 

ダンスを踊りながら完全にケンカをしてしまうのであった。

いやいや、これはとても良いことですよ。だってリオ先輩は今まで一回も喧嘩したことなかったなぁと悩んで、ケンカをしなかったことを「確固たる自分」を持っていないと結論付けていたんだからね。つまり裏を返せば、今のリオ先輩は「確固たる自分」が有るってことですよ!

 

なのこの「綾辻理央①~③」で描かれた紗羅と自分は違う。勝てないなぁ…がどんどん解決していく気持ち良さは!爽快感パねぇ。秋子先輩の憧れは自分でケンカもしちゃったし。紗羅?もう何も怖くない!

ラストダンスに思いを乗せて

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つちわたブースト

 

うおおおおお!

リオ先輩たちは後輩のようなダンスを踊るのか集大成感あります。ケンカをしたのは2年の八巻&秋子先輩ペアみたいなだけでなく、1年のつっちー&ワタリさんペアの「つちわたブースト」を炸裂させるのであった。

 

1年&2年の後輩を思い浮かべてしまうような2人のダンスよ。最年長の3年生が引っぱるだけでなく、後輩たちのおかげで…って感じでもあって実に素晴らしい。これは土井垣&リオ先輩だけのダンスではなく鹿高ダンス部全ての想いが乗っかってるんじゃ!というね。

 

8巻のサブタイトルにもなってるSTEP70「ラストダンスに想いを乗せて」通りですよ。色んな思いが乗ってる。後輩の熱い思いが乗ってる。そりゃ熱いですわ。燃えますわ。

 

とはいえ、対する王者・咲本ペアも「つちわたブースト」で被ってくるという展開ですからね。ひゅー。最高潮に燃え上がったまま次巻決着である。

 

ふひー。息を付かせぬ名勝負すぎるんだってばよ。物語もヒートアップするね。

ひとつの集大成感満載な対決に心も燃え上がるぜ。まる。

 

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ヤマカム

コメント

  1. 匿名 より:

    つちわたブーストの使い方ホント好き
    いい感じに読者が忘れた頃にドカンとやるよね
    意表を突くって狙いど真ん中だし作中のギャラリーともシンクロできて熱い

  2. 匿名 より:

    単行本で一気に見た方が面白いマンガですよね。

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