『よふかしのうた』185話:ナズナちゃんって子がいて
>恋をするための物語だ。
ナズナちゃんが恋する乙女覚醒したことで『よふかしのうた』がはじまりまくってる!ラブコメ的にも「うおおおおお!」で、物語が終幕に向かってるのも「うおおおお!」となってて目が離せません。
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「恋をするための物語だ」
これは、俺が、恋をするための物語だ(185話)
冒頭のモノローグなのかナレーションなのか判別できない含みのあるコウの言葉。これは聞き覚えがある。1話が掲載されたサンデー表紙や1巻発売時の公式の煽りでもあります。
「これは、僕が、七草ナズナに恋をするための物語だ」
「恋をするための物語だ」というのは1話掲載時も1巻発売時も煽り文で使われてました。ただ本編でこの言葉が出たのは今回がはじめて(だと思う)。当時は一人称が「僕」でしたが、今は「俺」になってる変化があるものの、ついに本編で使われたのは熱いものがありますな。
『よふかしのうた』はコウが「恋をするための物語だ」なのです。
1話・1巻を踏襲するような描写が光っており、それぞれの変化が見てとれます。
ナズナちゃんの吸血(1話との対比)
1話 / 184話
コウの血を吸う寸前のナズナちゃんである。どう見ても1話を対比させるような描写です。
食事(血)は我慢できないナズナちゃんが、コウの血はめちゃくちゃ美味いと知った上で、恋してる状態で血を吸っちゃいけない!(戒め)と我慢したのが実に意味深です。
コウが寝た(実際は寝てない)状況下で、1話と同じコマ割りで寝てる(とナズナちゃんが思い込んでる)コウの血を吸おうとする寸前のコマ割りも描写も完全踏襲です。
「はァ…」「はァ…」息を切らして「我慢できない」です。まったく同じコマ割り描写で血を吸おうとするも…食事(吸血)を止めた一連のシーンよ。
1話 / 184話
コウが寝た振りしてナズナちゃんが吸血しようとするところから数ページに渡って1話とまったく同じコマ割りで描く。2人の変化を如実に描く。あの時と同じ状況化で同じコマ割りで全く違うことを描く。なかなか味わい深いものがあります。
まったく同じシチュで同じコマ割りだからこそ…
もうどう見てもコトヤマ先生は同じコマ割りで同じシチュで1話のはじめてコウの血を吸ったナズナちゃんのシーンと対比させるように紡いでるんですよ。
同じシチュ&コマ割りでも、ナズナちゃんの葛藤と表情は正反対なんですよ。
で、184話ではコウの血を吸わず「だめだ…もう…コウくんとはいられない…」と去っていくのである。
1話のコウくんの血美味すぎ!もうコイツ離さない!の正反対で、去っていく描写はマヒル&キクさん消滅に並ぶ屈指の名シーンである。
恋愛ハルマゲドンは起きそうで起こらない
185話
北海道修学旅行編で、みっちゃん&さっちゃんもフラグを満了期を迎えたと「読み」ましたが、一気に時系列進んだところで、みっちゃんさんからはラブの波動を感じられませんね。メスの顔してたさっちゃんさんは相変わらずです。
ここで整理しとこう。今回のやり取りで、みっちゃんはさっちゃんの乙女心に気付いてる。そして浅倉さくらは今でもコウが好きで、親友のさっちゃんがコウが好きだとはじめて知ったリアクションである。で、本心明かして無いけど読者に丸わかりな幼なじみのアキラ…という構図です。
ラブコメ好きならグッとくる関係性を表現した日常風景です。つっても、もう物語は終幕に向かってる(と推測される)ので、彼女たちサブギロインズが本格的に恋愛最前線に絡んでくるかは微妙なところ。
しかし、ニヨニヨできる絶妙なラブコメ模様を示してて大満足です。はい。
「その人のことを他の人に話したくなるとか」
コウはナズナちゃんが急にピタッと血を吸わなくなったことに気付いて悩んだ。ナズナちゃんの独り言「だめだ…もう…コウくんとはいられない…」を寝たふりで聞いてた。
なんで?
ずっとグルグル悩みまくってたわけです。
でも答えは出ませんでした。
母親に相談してみました。
いわく「ひとを好きになるってどういうことすか。」である。
「一緒にいて楽しいとかなんでも話したとか空気が心地良いよか、その人のことを他の人に話したくなるとか…」
「それって友達とは違うの?」
「う~ん…違うって思えたら恋なんじゃない?」
超鈍感ド真ん中系を地でいく主人公コウは母に相談するわけです。恋愛とはなんぞと?ひとを好きになることってどういうことだ?と。
で、ママの「一緒にいて楽しい」「なんでも話せる」「空気が心地よい」「その人のことを他の人に話したくなる」と一般的な例を示すわけです。そしてコウはそれは友達とは違うものなのか尋ねて、違うっておもったら「恋」なんじゃないのかというアンサーです。
恋についてのやり取りがあって、ナズナちゃんを例題に出す。「一緒にいて楽しい」「なんでも話せる」「空気が心地よい」は1話から描写された通りです。友達と好きな人のラインを聞いて、なお言うのです。ナズナちゃんのことを!
「その人のことを他の人に話したくなる」
「(友達と)違うって思えたなら恋なんじゃない?」
「要は自覚するきっかけがあるかどうかよ」
「なにあんた気になる子いるの?」
ナズナちゃんって子がいて
あっ…(察し) 。
つまりそういうことです!
ウジウジ悩んで恋愛相談をママにしたらドンピシャの人物がいたでござるの巻きです。
一緒にいて楽しく空気感が心地良く友達とは違うって思って「その人のことを他の人に話したくなる」という人物は恋じゃないの?ですよ。ナズナちゃんです!
『よふかしのうた』はコウが眷属になるためにナズナちゃんに「恋をするための物語だ」です。では、コウが恋した後の物語は…?「to be continued」である。
夜守コウもはじまったな!!
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