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『葬送のフリーレン』124話「影なる戦士」感想・考察 形骸化した任務を忠実に行うラダールと含みを持たせる裏事情を妄想する!

『葬送のフリーレン』124話:影なる戦士

 

このフリーレン様の表情可愛すぎる!ノリノリですよ!(挨拶)

 

帝国領アオフガーベ連邦の村へ行く道中。泥濘だらけの峠道を通過する道中の出来事である。足腰付かれたフェルンたちの泣き言をマウントしたこれである。

 

ただ、このおんぶ。フリーレン様を背負ってるのはフェルンです。シュタルクはフェルンを背負ってない。地に足つけてる。これではシュタルクはフェルンのお胸を「当ててんのよ!」されてるだけのうらやまシチュなのでは?

 

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暗殺者ラダール

お互い最後の一人か。平穏に余生を過ごすことすら俺には許されないんだな。(124話)

 

なんぞこれ!?

 

村の村長ラダール(歴戦の猛者)が実はフリーレン様暗殺計画の使命を受けていたってのがビックリですね。いわく「お互い最後の一人か」である。つまり影なる戦士も抹殺対象者も最後の1人同士でラダールとフリーレン様のみ。

 

そもそもフリーレン様って勇者一行の一人なので帝国内でも英雄の一人になっててしかるべきじゃないですか。それなのに暗殺計画が立てられてたってどういうことなんだろう。

 

アイゼンがリストに入ってない事から、魔王を倒した人物は危険すぎるって、よくあるファンタジー物語の王道設定では無さそう。帝国に貢献した人物も多数含まれてるそうな。なぜかフリーレン様のみ(ヒンメルやハイターがリストにあったかは不明だが)ターゲットになってる。

そもそもこの任務は形骸化してる

この峠道は南側から帝都に続く唯一の道だ。奴等に帝都の地を踏ませるな。(124話)

 

魔王討伐は80年以上前です。

 

ラダールの正確な年齢は分かりませんけど、さすがに100歳以上ってことはないでしょう。帝国「影の戦士」として任務を受けたのが20歳とかだとしても、ざっくり見積もって40~60年ぐらい前に任務受けたってところでしょうか。

 

魔王討伐後、人類を救った勇者一行なのにフリーレン様だけ始末する裏任務があった。帝都に入れない為ってのも含みある。現時点でフリーレン様が狙われる理由はまったく分かりません(作中でそこ掘り下げられるかも謎)。

 

ただもうこの任務は形骸化してます。

 

街道が出来たのは大体30年前ですな。(124話)

 

帝都へ続く唯一の道だった峠道。

その道中の村に潜伏した。

 

しかし、30年前に大きな街道ができてから、この通り道を通る人は滅多にいなくなってしまったのです。昔は冒険者で賑わってたそうな。つまり、30年前にして唯一の帝都へ行ける峠道でなくなり、ラダールの任務は実質無意味になってる。

 

30年前時点で帝都へ行ける道はこの峠道だけでなったので、潜伏終わりって司令が下ってしかるべき。なにかの事情があって通達が来なかったのでしょう。だって、フリーレン様だって街道知ってれば峠道も通らず村に立ち寄ることもなかったですしおすし。

 

既にオワコン化してる任務を忠実に守ってるラダールなのであった。終戦を知らずに潜伏続けた残留日本兵みたいなものですよ。

なぜフリーレン様がターゲット

これは帝都でも一部の者しか知りえない。極秘任務である。帝国に忠誠を誓いし影なる戦士達よ。お前達の使命は峠を通る者達を監視し、このリストに該当する人物をすべて始末することだ。(124話)

 

極秘任務は帝都でも一部の者しか知らないそうな。

しかも4人って少数精鋭(だからラダールが強いのも納得)。

 

おそらくメガネ司令官みたいなのは既に亡くなってるだろう。

一部の知ってる者(組織か派閥)も既に滅んでるか下っ端に伝えてないと思われる。

 

あくまでも帝国の一部のみ知る任務なので、皇帝が直々に勅令した任務(帝国の公式任務)かどうかも謎です。なんたってフリーレン様は勇者一行で世界を救った英雄。帝国でだって祭られててもおかしくない。

 

アイゼンがリストに無いから、ヒンメル一行ってわけじゃないでしょう。まじ謎。

 

ただの帝国内の派閥的なものなのか、当時の皇帝が直々に裏で命令したのか、それとももっと何かヤバイ含みがあるのか…。

 

80年以上前 ヒンメル一行が魔王討伐(帝国でも英雄)
ざっくり40~60年前 帝都の一部しか知らない極秘任務をラダールが受ける

 

 

ラダールが任務受けた時はフリーレン様は中央諸国放浪の旅を50年続けてた最中(もしくはその後)です。

 

50年間中央諸国を旅する(1話)

 

中央諸国を巡ると言ってたし北側諸国にも帝国にも一歩も踏み入れてない。フリーレン様が帝国領に入るの約80年振りですよ。その間にフリーレン様だけ抹殺命令が出るって…。

 

気になるのは以下の通り。

 

  • 帝国(皇帝)公式の命令だったのか?
  • 一部の帝都の人間による独断だったのか?
  • あくまでも帝国の人間によるものなのか?
  • 峠道で潜伏暗殺計画の黒幕はいるのか?
  • 何かとんでもない裏があるのか?

 

もはや妄想の領域ですが、魔王討伐後に中央諸国巡りしてる頃のフリーレン様のみ抹殺任務が出るなら、なーんか裏がありそうなんよね。

 

それこそ奇跡のグラオザームとか思い浮かぶよね。

あくまで妄想のグラオザームが絡んでる説

君の姿形が本当なのかすら誰にも分からない。顔を変え姿を変え人類の目を掻い潜りながら、いつの時代も生き残れるでしょうね。君は一度だって私達に素顔を見せてくれたことは無かった。それも長生きの秘訣なんでしょ?(117話)

 

 

勇者ヒンメルが討った「七崩賢」は不死なるベーゼと奇跡のグラオザームの2人です。ベーゼが討たれるシーンは過去回想でちゃんと描かれてるが、グラオザームは今のところ描写ない。

 

117話で「顔を変え姿を変え人類の目を掻い潜りながら、いつの時代も生き残れるでしょうね」とソリテールが指摘。グラオザームは変身して素顔を大衆に見せてない。また、記憶を消すなどの能力もある(記憶操作できる?)。

 

漫画の文法を踏まえると、本当にグラオザームは80年以上前にヒンメルたちに討たれたのだろうか?シレッと幻影なり記憶操作なりで、そういう風にして生き残ってる可能性が非常に高い。

 

また、グラオザームはフレンドだった?全知のシュラハトの意志を受け継いでる含みを持たせてます。

千年後の魔族のために…って意志

(南の勇者と相討ちの戦い)これは魔族の存亡を懸けた戦いであり、敗戦処理であり、千年後の魔族のための戦いだ。(89話)

 

未来が分かる全知のシュラハトは数えきれない未来予知をしたそうな。最終的に出した結論は南の勇者との相討ち。自分は死ぬの確定して分かって戦いに臨むも、それは千年護の魔族のためになるということでした。

 

何万何億回と未来を視た男が出した結論。

他の魔族にも詳細伝えていませんでした。

 

タイムリープしたフリーレン様と相対する大魔族たちも、これはシュラハトの計画なのか?こう動いていいのか?って半信半疑ながら千年後に魔族の繁栄があるって確信してました。

 

(シュラハトの崇高な考えは分からないけど)だから私達は今まで通り、好きなように踊ればいいだきょ。彼の掌の上で。それだけで千年後の魔族の繁栄まで、シュラハトの意志が導いてくれる。(117話)

 

シュラハトは仲間に具体的に何も教えてないけど千年後に魔族は生き残り繁栄してるって事だけは教えてた模様。

 

グラオザームも詳細まったく知りません。タイムリープしたフリーレン様と戦う事を「全知のシュラハトの計画の内だと思いますか?」なんてディスカッションしてるぐらいです。ただ、シュラハトの未来視だけは信じてる!千年後の魔族のために!

 

で、タイムリープしたフリーレン様&ヒンメルたちと相対した後も含みを持たせてました。

 

118話

 

タイムリープ・フリーレン様とヒンメルの愛の力(マジで)でやられたグラオザーム。戦闘という意味でもまだ底を見せてなく奥の手がある様子でしたし、ソリテールの計らいで冷静になった後も意味深でした。

 

なにか収穫があったようで、それは今後の布石に使うようなニュアンスがありました。めちゃくちゃ漫画の文脈で伏線出しまくるグラオザームです。こいつ本当に80年以上前にヒンメルたちに討たれるんかいな?と。

 

マクロで読むとグラオザームは生き残ってる可能性は非常に高く、ひょっとして帝国に変身して侵入しており、40~60年前ぐらいにフリーレン様含め帝国へ貢献した者の抹殺計画を手引きし、約30年前に街道できて任務が形骸化しても、末端のラダールは放置された。もしくは、これすらボンヤリ知ってる全知のシュラハトの計画の内って…なってると妄想するなど。

 

グラオザームが意味深すぎて、マクロな視点で漫画の文法踏まえると、生き残ってる可能性が非常に高く、全知のシュラハトの意志を詳細分かってなくても意志継いでるっぽいんよね。

 

今回、提示されたフリーレン抹殺計画は、帝国の公式な命令なのか、裏で誰かが蠢いたものなのか。グラオザームがめちゃくちゃ意味深って妄想捗るぜ!

 

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ヤマカム

コメント

  1. 匿名 より:

    「フリーレンを抹殺せよ!」 …東映まんが祭りかな? この夏公開?

    ふつうなら劇場版のアオリに使えそうなやつですけど、エルフの時間感覚にかかったらちょい切ない話ですね、いつも通り。

  2. 匿名 より:

  3. 匿名 より:

    もしかすると帝国は魔法の独占を目論んで、帝国に属さない魔法使いを暗殺しようとしたのかもしれません。だから戦士のアイゼンは暗殺対象に含まれていない。
    魔族との戦いが激しかった頃より魔法使いの数が激減しているのも、魔法学校がいまいち優秀な人材を輩出できていなさそうなのも、魔法の進歩が質量攻撃に偏っているのも、帝国が脅威となる魔法使いを生まないために色々暗躍してそう。
    ゼーリエは帝国から魔法使いを守る盾として、魔族との戦場に近く魔法使いが必要とされる北方の帝都でなく、中央諸国の聖都を本部に大陸魔法協会を作ったと考えると、暗殺命令と時期のつじつまが合う。

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