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【アイオワ】『愛してるゲームを終わらせたい』1巻レビュー!これぞ超ド級のニヤリング製造機の両片想い幼なじみラブコメである!

愛してるゲームを終わらせたい(1) (サンデーうぇぶりコミックス)

 

近づくほど好きになる。近づくほど言えなくなる。素直になれない二人を繋ぐのは…子供の頃から始めた『愛してるゲーム』。“照れたら負け”の子供じみたゲームに青い気持ちを精一杯詰め込んで、負けられない戦いが今、始まる。

 

『愛してるゲームを終わらせたい』(堂本裕貴)1巻読了。

略称【アイオワ】です(←呼んでるは私だけですが…)。

 

いやー、これはめっちゃニヤニヤできる良きラブコメ漫画です。幼なじみ2人が両片想いの状態で「愛してるゲーム」を繰り広げ無限に頬を緩ませてくれます。ドキドキさせれば(自己申告)勝ちって、ある種の恋愛頭脳戦である。

 

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『愛してるゲームを終わらせたい』1巻レビュー

「愛してるゲーム」をする幼なじみ

1話

 

小6で「愛してるゲーム」をはじめた浅葱優希也(あさぎゆきや)と桜みくちゃん。それから4年経過して高校生になってもゲームを継続しています。相手をドキッとさせたら勝ちである。

 

ガキの頃は意識してなかったけど、今はめちゃくちゃ相手を異性として認識してる。毎度「愛してるゲーム」でドキッとしています。でも勝敗は付きません。なぜならこれは自己申告なので、どんなにドギマギしても引き分けに持ち込めるのです。

 

しかも、厳密な「愛してるゲーム」で決着がつかないので、ルールを変更して相手をドキッとさせるためなら何をしてもOKなのです。バーリトゥード(何でも有り)の戦い。恋のUFCですよ!

 

つまり…無限にニヤニヤできる。登場人物の台詞を借りるなら「こじらせて悶えまくる様子を見守ろうじゃないか」ですよ!

みくちゃんが大天使

『愛してるゲームを終わらせたい』のキモはみくちゃんが可愛いことです。堂本裕貴先生の描く女の子は可愛い事に定評がありましたが、今作のヒロインは神々しいくらいに輝いてる。

 

1話

 

はい!可愛い!!

 

今どきのメインヒロインでおさげってのがいいよね。

「JKで黒髪おさげ」だと地味な子って印象が強いじゃないですか。

 

なのにシャレオツギャルを凌駕してる美少女なのです。読者の見た姿だけでなく、キャラの反応や設定でもモテモテな可愛い美少女です。記号的には地味子!なのに超ド美少女!ギャップを上手く使ってインパクト絶大である。

 

そんなみくちゃんがコマをところ狭しと暴れ回る…もとい可愛さを振りまくのが特徴です。

みくちゃんの魅力は大ゴマにあり!

5話

 

ふつくしい…。

 

みくちゃんの可愛さが大爆発するのは大ゴマにある。堂本裕貴先生の可愛い女の子を描く画力が絶妙にマッチして「ここぞ!」でバッチリ決めてくる。特に1話はバシバシ決まってます。

 

まさに『ワンピース』の「どん!」ロジックです。

 

バトル漫画やスポーツ漫画は見せ場で盛り上がるここが山場ってところで「どん!」と大ゴマ・1ページ・見開きを使って読者のテンションをMAXにさせてくれる。かわいさ倍率ドンです。

みくちゃんのモノローグが最高

1話

 

そしてみくちゃんの可愛さは見た目だけではない。内面である。もちろん良い子ちゃんって性格もあるけど、一番ぶっ刺さるのは恋する乙女であることが手に取るように分かることでしょう。

 

いわゆる「『ニセコイ』以前・以後」である。ひと昔前のラブコメヒロインってモノローグがなくて何を考えてるか本当のところは分かりませんでしたからね。そんなヒロインが主人公を好きかどうか分からんってモヤモヤしたものを取っ払った『ニセコイ』はやはりレジェンドです。

 

 

『ニセコイ』はヒロイン視点でモノローグを詳細に描いたのが少年誌ラブコメで斬新で以降のスタンダートにした。ようするに、最初から両想いだって分かる状態にしてくれました。

 

「ヒロインは主人公のこと好きなのかな…?」ってドキドキハラハラを、ヒロインの心の声を見せることでヒロインも主人公が好きって分かってる状況下にさせて安心安定でストレス無く読ませてくれる。「はやく告れよ!」「もどかしい!」って甘味果汁100%を楽しめた。

 

そこを存分に発揮してるのがゆきやとみくちゃんのモノローグです。毎話、両者視点で描かれて「もどうかしいのう…(ニヤニヤ)」となる。最高の二やリングやで!

ベタだからこそ

 

ほー、いいじゃないかこういうのでいいんだよ。こういうので!

 

ベッタベタである。それがいい。それでこそである。ラブコメ的なニヤニヤポイントは王道を外さないのが実に素晴らしい。

 

僕らが求めてるベタな展開がたまらないわけ。

人それを王道と呼ぶ。

 

例えば、クラスメイトの隣の席の美少女と両想いだったとしよう。授業中に消しゴム落としちゃった。拾おうとしたら隣に席の美少女も拾ってくれようとしてた。自然と互いの手が触れてしまう。思わず動揺して飛び跳ねちゃう。そして互いに照れて赤面。

 

そんなベッタベタすぎるシチュが青春の1ページがあるわけです。そりゃ自然と頬が緩んでしまうというものでしょう。

健康的なエロス

1話の女を感じてしまったところ

 

健康的でありつつエロスを感じる描写。

 

ちょっと扇情的で小宇宙(コスモ)が爆発してしまいます。これまた「『ニセコイ』以前・以後」に分類されるんですけど、『ニセコイ』は直接的なエロスをあえて避けたと古味先生も述べてました(ソースは『トクレポ』)。

 

現在のラブコメはお色気を全面に出すものが主流ですが、そのアンチテーゼを狙ったところはありますね。そこが他の作品との差別化にも繋がりますし、読者もかつて自分が経験した気恥ずかしさみたいなのを感じなくてすむのかなと。エロ禁止。パンチラ禁止のラブコメをジャンプでやることで、ラブコメというジャンルにも一石を投じたいという思いもありました。(トクレポ146P)

 

ヒロインのモノローグを詳細に描いてスポットを当てるお話作りに続く『ニセコイ』がレジェンドたる所以でしょう。エロ禁止である。

 

これを踏襲したのが平成末期~令和で当てたラブコメじゃないでしょうか。それでいてほのかなエロスは大事。古味先生も「サービスシーンはありますけど(笑)」と述べてました。

 

直接的なエロスは禁止!でも滾らせるサービスはある!

 

これをが令和ラブコメといえる。『愛してるゲームを終わらせたい』も踏襲してます。健康的で直接のエロスはないけど、よくみるとコスモがある。

 

まったくもって健康的なラブコメでありながら、よくよくみると扇情的じゃね?っていう。この辺の機微はええぞい。

「もどかしさ」こそ尊い

1話

 

圧倒的な尊さである!

 

なんのかんの言っても『愛してるゲームを終わらせたい』は2人の尊さこそです。「もどかしい」「不器用」「お前らは一体何と戦ってんだ」ってツッコミを入れつつも、両片想いによる極上のラブがコメってる姿をニヨニヨ見守ることに尽きる。

 

破壊力がヤバイです。悶絶してその辺をゴロゴロ転げ回ってしまうレベル。ラブコメ読んで自然とニヤニヤしたい人。威力ヤバイ「尊い」を食らいたい人。『愛してるゲームを終わらせたい』はまさにそんなラブコメです。おすすめ。

 

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・湯神くんには友達がいない

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・ゴーストスイーパー美神

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ヤマカム

コメント

  1. 匿名 より:

    アイオワ1話の、密度の高い作画や様々な伏線から、作者は相当入念に準備しているのがわかります。二人のイチャイチャぶりだけでなく、伏線がどのように回収されるか期待しております。

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