『キャプテン翼MEMORIES』が発売されました。
日本サッカー界を大きく変えた大空翼と若林源三、2人の初対決試合となった対抗戦の裏側にあった真実。さらに天才GK(ゴールキーパー)若林の代名詞「SGGK(スーパーグレートゴールキーパー)」の誕生秘話。そして翼が南葛市に引っ越してくる前の空白の少年時代。これまで誰も知らなかった驚きの新事実の数々が今、ノスタルジックなスピンオフ読切で明らかに…!!
これは素晴らしい!
『キャプテン翼』ファンなら必見と言える。今のシリーズは離れちゃってるけど昔読んでた方にも超絶おすすめしたい。なぜならコレは過去エピソードの補完計画であり、原作では謎だったかゆいところに手が届くような話だから。良いスピンオフだ。
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『キャプテン翼MEMORIES』
本編の裏側をフォーカス
今作『キャプテン翼MEMORIES』は本編の裏側にスポットを当てたスピンオフ作品。翼が静岡県南葛市に引っ越して来る前や若林源三と修哲カルテットの5年生時代の話などファンなら見たかったエピソードが満載。
特に若林の5年生時代を描いた「おれが若林源三だ!!~SGGKの誕生~」は最高と断ずるに些かの躊躇もない。
若林源三5年生
「おれが若林源三だ!!~SGGKの誕生~前編」
小学5年生にして名門修哲小のレギュラーとなった若林は同級生の5年生たちにこれからは「若林さん」とさん付けしろと言い出すのであった。
いわく「レギュラーと補欠の間にはそれだけの差があるんだよ」とのこと。6年生の先輩を呼ぶようにしろ。それが嫌なら5年生の内にレギュラー取れ。レギュラーになったら呼び捨てで構わんと言い出すのです。
そういえば若林、昔は性格悪いクソ野郎でしたね。少なくとも6年生の修哲と南葛の対抗戦まではかなり酷いヤツだった。
これに大激怒したのは後に「修哲トリオ+1」…修哲カルテットと呼ばれるようになる来生、滝、井沢、高杉の4人である。
若林をため口で呼び捨てだった修哲カルテット
怒る修哲カルテット
来生も井沢も滝も高杉も5年生の時は若林を呼び捨てにしていたのです。「生意気なんだ」「若林のやろう」「若林のやつ」と今では信じられない若林DISりをしていました。
修哲カルテットの4人は修哲を卒業して中学時代もユース時代もプロになっても忠実なる若林の下僕のようなポジションだっただけに呼び捨てもタメ口もDISりも衝撃的です。彼らは最初は普通の同級生と同じだったんですね。
また若林が修哲カルテットに強く当たるのは6年生よりもポテンシャルが高いと見抜き、5年生の内にレギュラーを取って欲しい愛のムチでもあった。
この辺はJr.ユース時代の全日本に強く当たってあえて悪役を演じたのに通じる部分がありますね。まあでも、やっぱ修哲小時代の若林が性悪だったと思うけどね。
そんな悪者を演じて同級生にハッパかける若林に最初から忠犬のように懐くものがひとり…。
長年の謎が明かされる森崎
修哲小5年生
森崎有三
ゲーッ!!森崎くん修哲出身だったのかよ!!!!
原作でも長年の謎となっていた森崎の出身校問題がスピンオフ『キャプテン翼MEMORIES』で明かされるのであった。森崎は修哲出身!若林の控えゴールキーパーだったのです。驚愕の新事実すぎる。
いやちょっと待ってくださいよ。そうなると選抜チームの南葛FCはレギュラーでない、所属チームで殆ど試合出てないキーパーを選んだってことですよね。補欠のくせに選抜チームに入る森崎のアピ力すごい。
というかそうなると元祖で若林不在時の1試合だけ出てたキーパーが森崎という事になるよな…。
元祖『キャプテン翼』3話
森崎有三!修哲カルテットと同時に初登場してた!?
必然的に3話で「修哲小のキーパーがちがう!!」と指摘されてたキーパーが森崎だったわけですよね。
若林を手本に日本で二番目に上手いキーパーになるなんて5年生で言ってるけど南葛FCで見せたヘタレのザルっぷりを考えると何とも言えない気分になりますね。
1年後の森崎くん
どさくさで修哲1軍にいるけど、小学生時代のお前は断じてすごくなかったぞ…。
小学生時代からハブられてた森崎
森崎だけ翼の結婚式に呼ばれてなかったのはファンの中でも伝説ですけど、修哲出身と判明したことでハブられてたのは昔からだった事が明白になる。
元祖で若林の家のチャイムを鳴らすのを筆頭にいつもつるんでた修哲小の来生、滝、井沢、高杉の4人。森崎なんて1回も一緒にいたことがありません。
元祖49話
修哲中でなく南葛中へ進学する提案をする若林。その中にも森崎の姿はありません。森崎くんは若林に言われる事もなく、なんか自分だけ南葛中進学アドバイスを受けなかったけど来生たちに付いて行ったのでしょうか。
そして、若林が西ドイツへ旅立つ前の最後の翼との勝負。南葛小と修哲小のみんなが見守る中で、森崎くんだけはいませんでした。
森崎くんが修哲小だったと判明したことで、翼の結婚式にひとりだけハブられただけでなく、修哲メンバーの大事なイベントで尽くハブられていた事が補完されるのであった。お呼ばれしない事に定評のある森崎有三!
めちゃくちゃ良い仕事する森崎
そんな若林の忠犬である森崎は5年生ではめちゃくちゃ良い仕事をしています。同じ年なのにムカツク態度で「さん」付けしろと抜かす若林に激おこぷんぷん丸な来生、滝、井沢、高杉の4人。
若林の家で特訓の提案にも誰が参加するかと反発しまくりであったが彼らに若林の真の意図を説明するなど仲を取り持つ。
森崎くんに言いくるめられるの図
本当は若林は4人に期待してること。5年生の内にレギュラーを取れる実力があること。6年生のレギュラーよりポテンシャルが高いこと。修哲小が全国制覇するためには彼らがレギュラーになればチーム力が格段に向上すること。
森崎がとつとつ話して、生意気な若林の家で夜の練習に参加することになる。
若林の家での秘密特訓でメキメキ実力をつけた修哲カルテットは5年生ながらもAチームに昇格し、ベンチ入りしてポツポツ試合に出るようになってついにはレギュラーを奪取する。
名門修哲小のレギュラーに5年生が5人も!
これまで「若林…さん」と不本意でぎこちなくさん付けしてたものの、同級生なのに尊敬する相手として自然と「若林さん」と呼ぶようになってるのが実に良いね。若林教信者の完成である。
いつまでも若林さん
もともとは修哲の同級生で呼び捨てタメ口だった来生、滝、井沢、高杉の4人が大人になっても若林にさん付けし続けて敬語を使ってるのはこんなディープな裏エピソードがあったのですねぇ。
若林のお陰で実力が伸びて5年生で名門修哲小のレギュラーとなった彼らは若林をいつまでも「さん」付けするのであった…。
若林は最初の約束のような宣言通り、もうレギュラーになったから呼び捨てでいいと言うのですけど、もう「若林さん」と呼ぶのに慣れちゃったのでこのままでいいと。心から若林を尊敬して崇拝してる事が伺えますね。
この辺は小学生時代は同じように「日向さん」「キャプテン」と呼んでた元明和FCのメンバーが中学別になって呼び捨てするようになったのと明白な違いがありますね。
中学別で呼び捨てするようになった元明和FCの皆さん
修哲メンバーはいつまでも「若林さん」であるが、元明和FCの明和東中メンバーはゲンキンなもので中学時代は「日向」と呼び捨てするのであった(たまに「さん」付けもある)。
若林がいかに尊敬されていたかが分かるかゆいところに手が届くエピソードですよ。
なお、永遠の謎であった5年生の修哲小で日向の明和などにどうやって勝ったは一切不明のままであった。静岡制したら全国まで制しちゃった。
志水FCの川上
川上くん(小5)
本当にくっそどうでもいい話だけど、静岡県大会決勝戦の清水FCとの死闘はファンならたまらない。6年生の長峰くん(誰やねん)とかは元祖で一切登場しない。志水FCのゴールキーパーの川上くんは5年生でレギュラーであったのか。驚きですよ。
彼はけっこう凄いキーパーとして登場して大量得点奪われた微妙なキャラであるが、5年生で名門志水のレギュラーだったのはビックリですね。
だってですよ!5年生からレギュラーで修哲相手に死闘を繰り広げたのに、若林に微塵も存在を認識されていなかったんですから。
元祖14話
6年生時「あのキーパーなかなかできるぞ」と感想を述べる若林くんの図である。裏を返せば、はじめて見たって感じですした。つまり川上は若林にまったく覚えられていなかった。アウトオブ眼中の存在だったわけですね。
川上くんが切なくなる若林5年生編であった。
本編の裏エピソード満載
5年生時代の若林の修哲だけでなく他にも裏エピソードが満載です。
翼くんの両親が結婚した経緯とか、祖父母とか、東京で暮らしてた時代の翼くんの話とか、翼くんと弥生ちゃんとか、校内一のモテ男・三杉淳とかおもしろ&ツッコミな話がたまらん。
てか、翼くん父は息子を思ってサッカー王国静岡県に引っ越すし、名門修哲小に入れようとしてたんかい。石崎は罪なやつやで!
元祖では描ききれなかったエピソードを上手く補完する高橋陽一先生自ら描く素晴らしいスピンオフとなってる。1巻となってるので他の補完もあるのでしょう。特に小学生時代の日向小次郎が見たい!
日向小次郎の謎
日向くんといえば家が貧乏で小学生の頃からバイトして家庭を助ける苦労人。なのに、静岡の南葛を偵察したり東京の武蔵を偵察したり日本中を駆け回る男でもあった。
そんな金銭的余裕あったんかい!?
バイトは家庭でなく交通費を稼いでた説。
最大の謎は南葛を偵察に来た時だろう。
元祖10話
静岡の選抜メンバーで組まれた南葛FCを偵察に来ていた日向くん。
余談であるが、誰でにも「くん」付けする岬くんが元チームメイトの日向を「小次郎」、ふらの小の松山を「松山」と、2人だけ呼び捨てるエピソードの補完も欲しいのう。
話を元に戻そう。日向の謎は、わざわざ埼玉から静岡まで偵察に来ていた(明和FCアピールに余念がない)エピソードですよ。南葛FCの練習をフィールドの外のベンチで寝転がりながら高みの見物してたわけじゃないですか。
で、肝心の南葛の実力を査定する時に一声かけてるんです。
声をかける日向くん
お分かり頂けるだろうか?
南葛FCの偵察に来た日向くんは、フィールド外のベンチで見てたはずがいつの間にかゴールの上にいたのである。
つまり、若林に隠れ音を立てないように一生懸命ゴールポストよじ登り、若林に気づかれないよう気配を消して「ここぞ!」のタイミングを見計らって声をかけたのである。
- ベンチで寝ながら見てた
- ひそりひそりと近づいた
- 音を立てずにゴールポストを登った
- 若林に気づかれないように上にいた
- ゴール上でスタンバってた
- 絶妙なタイミングで声をかけ決めポーズ
これを絵面が決まるようにやってのけたのである。日向くんすっげー!!
この一連の流れ。今風に言えば中ニ病全開の日向小次郎登場シーンの補完が見たい。若林に気づかれずにゴールの上にのぼるのは凄まじい労力があったはずである。日向小次郎がかっこつける前フリの努力は想像を絶するぞ。
日向くんの補完がめちゃくちゃ見てぇ。白鳥の湖のごとく必死にゴールポスト登ってはず。
『キャプテン翼MEMORIES』まとめ
そんなこんなで『キャプテン翼MEMORIES』は原作ファンにとって永遠の謎であった部分を描く最高のスピンオフです。ファンだけでなく、以前読んでた人も要チェックやで!
小5でこんだけカッコイイ森崎くんも、小6の醜態を踏まえると笑いが止まらないなど、補完だけでなく新たなツッコミも提供してくれるのです。
ちなみに小学生編の南葛FCはもっと凄まじい謎があるんだけどね。機会があったら
キャプテン翼補完計画は色んな意味で面白いんですよ!
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コメント
キャプ翼はとんでもみたいに言われるけど
環境が大事ってのは一貫してるのが静岡に引っ越した事情で再認識したわ
(バルガス監督のディアスと翼の進路のやりとりとか)
修哲翼は若林との相乗効果で更にとんでもない事になった可能性があるけど
ゴールデンコンビの結成が無くなるんだよな
最初のアニメだと、日向がゴールポストの上にいるのは確かジャンプして乗っていたと思った。
放映当時は見事な補完と感心したなあ(感覚麻痺)