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『ベアゲルター』がめちゃくちゃ面白い件!

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ベアゲルター

『ベアゲルター』(沙村広明)がめちゃんこ面白い。

いや、今更お勧めとか言うのもアレなんですが。とにかくめちゃんこ面白い

3匹の獣(めす)が牙を剥き合う、おんなの修羅場!! 『無限の住人』の沙村広明が贈る、背徳のエンタテインメント! ――中国の売春街で起きた謎の殺人。それはやがて、日本の某・広域暴力団内部での現金盗難事件と結びつき、とある辺境の孤島にて、予期せぬ火花となり炸裂する!! 情慾(エロス)と暴力(バイオレンス)の完璧な融合……これが“叛逆ずべ公アクション”だ!!

<試し読みできます>

ドイツ、中国、そして日本へーー! 中国の売春街で起きた謎の殺人&&。それはやがて、日本の某・広域暴力団内部での現金盗難事件と結びつき、とある辺境の孤島にて、予期せぬ火花となり炸裂する!! ネオ時代劇『無限の住人』大団円の余韻に浸る間もなく、沙村広明が渾身で描く&&背徳の活劇娯楽作品(エンタテインメント)!! 情慾(エロ...

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『ベアゲルター』

日本の石婚島という場所で、ヤクザや組織やそれに巻き込まれる人たちがドンパチしたり、すごいアクションをしたりする作品です。これでは何を言ってるのかよく分からないでしょうが、事実、なんかすごい陰謀とバトルの連続です。かなりグロいです。

『無限の住人』好きだったという方は『波よ聞いてくれ』よりも『ベアゲルター』のほうが刺さるでしょう。

アクションが凄まじい

1

6話

エロとバイオレンスを交えての作風でド派手なアクションや格闘。「叛逆ずべ公アクション」ってキャッチコピー通り、美しく格好良く危険な三匹(四匹?)のメス獣の痛快なシーンが熱いです。

分かりやすいコマ割りとスピード感溢れる戦闘描写には、アクション実写映画のような迫力があります。戦闘シーンは特筆すべきぐらいすごい。マジですごい。すごいとしか言いようのないぐらいすごい。語彙力が失われるすごさ。こんなすごい格闘バトル見たことないと感動ものです。

ちょっとエロい衣装を絶妙なカメラアングルでのアクションですからね。アドレナリン出まくる戦闘も相まって生唾ゴクリです。バトルの中で自然発生というか狙って描かれるチラチラ見える「脚」「太もも」がねいいんだ。

『ベアゲルター』はエロ&バイオレンスで、作者も1巻の後書で「わりと品のない漫画になる」と宣言してる通りお下品です(良い意味で)。舞台も色街で組織の狙いもあって、セッッッ有りどころかもっと生々しいのですが、獣(メス)が闘ってる姿のほうがエロスの神髄を味わえてすごいなと思いました(小並)。

古き良き異種格闘技

2

24話

「カポエラVSカンフー」。

なんだろね。このワクワク感。

『ベアゲルター』はメインである3匹の獣(めす)は、チャナイドレス姿のカンフー使い睫毛(まつげでなくジュマオ)、片目片手無しの銃使いのトレーネ、日本人の一般人字忍(戦闘能力はありません)。他に棒術使いと剛腕ボクサー(?)など多種多様のバックボーンを持ったバトル要因がいます。

『無限の住人』も異種格闘技的な側面がありましたけど、一応はチャンバラの範疇だったのに比べるとより一層異種格闘技の面白さが光ります。この辺については3巻の後書きで沙村先生が以下のように述べていました。

『ベアゲルター』を描くにあたって強く考えたことがります。それは「HUKAKの復権」です。HUKAKとは「派手な動きのある外連味のある格闘技」のことで作者の造語ですが

『ベアゲルター』をなぜ描くのか。

その理由を自身の造語「HUKAKの復権」…大げさなアクション格闘技で味わい深い格闘技を復活させると断言したのである。この意味分かりますか?(高田延彦風に)

沙村先生の熱い格闘技魂は以下のように述べられている。

UFCやK-1、プライドが興行として成功し、総合格闘技が広く認識されるにつれ、HUKAK…例えばカンフーやカポエラは「玄人同士の実践に向かないただの踊り」と、少なくとも寝技ありのルールで勝つための手段として疑問視されるようになりました(以下ノゲイラでなくアウレリオの登場を語る)。

この意味分かりますか?(高田延彦風に)

MMAという総合格闘技があり、まあ、ぶっちゃければ立ち技などド派手なアクションする格闘家は柔術家共の餌となりました。第1回UFC王者のホイス・グレシーから始まった柔術の有用性。

ここでMMAの流れを語ると、ボブサップやミルコのアレコレで終わらくなるので割愛するが、沙村先生は派手なアクションする立ち技が弱いのか(少なくともMMAルールにおいて)というのが納得できないそうな。

『ベアゲルター』はド派手な立ち技最強

3

カンフー強い

『ベアゲルター』の格闘技はカンフーを筆頭に、カポエラだって強い。実践で役に立つということが沙村先生の芸術的な絵のセンスでリアルに証明しているようでもある。読めば分かる通り、もの凄い説得力がある描写の数々です。

事実は小説より…いや!漫画より奇なりですよ。

沙村先生だからこそ証明できる圧倒的画力と迫力があってこそ。「アレ?ド派手な立ち技格闘技って実践でも強いんじゃね?」と本気で思わせてくれます。3巻後書きで、ド派手な格闘技こそ至高と断言していましたから。

あれだけ俺たちを夢中にさせたブルース・リーやジャッキーの技術が『空手バカ一代』であれだけ大山倍達を苦しめたカポエラが、実践では弱かったなんてことは全くあってはならない非現実なんですね。

故に『ベアゲルター』はカンフーやカポエラなどの「HUKAK」が気持ちよく敵をバッタバッタとなぎ倒していく作品だと宣言したのでした。沙村広明!お前…男だよ!男の中の男だよ!(高田延彦風に)

かっちょええ立ち技だって最強だ!

4

24話

カンフー△□×(さんかっけー死角無し)。

映画「マトリックス」っぽい描写も合わさって、めちゃんこ立ち技…それもド派手なアクションは強いんだってスケールの大きさは圧倒的である。気持ち良すぎるぐらいの爽快感と懐かしさ。

そもそも、今のMMA(総合格闘技)は「何でも有り」ではない!「何でも出来る」である。ボクサー崩れとか空手崩れとか柔道崩れがそれぞれの長所をぶつけ合って強さを競ってた時代とは完全に別。今の格闘家はトータルファイターなんですよ。

UFCとか見てて特に感じるんですけど、高校時代の全米レスリングチャンピオンって肩書であろうとも、フットワークと打撃が完璧なボクサーであり、柔術の黒帯まで持ってる格闘家大杉内。「打・投・極」それぞれが80点以上って感じなんすわ

MMAってこうだっけ?昔は「打・投・極」のどれかが突き抜けた者同士で戦ったのに、今では「総合格闘技」って競技で勝敗決まるのです。「打・投・極」はそつなくこなして、その中で突き抜けた長所や流れで勝負が決まる。

空手のチャンピオンですとか、レスリングのチャンピオンですとか、柔術のチャンピオンですとかまったく何の意味もない。全員がパンチ&フットワーク有るボクサーで、全員がタックルできるし切れるし、寝技も出来てしまってる。お前ら何なんだよ!?

「競技レベル」「強さ」は今のMMAのが上なんでしょうけど、これ見てて面白いかっつーとまた別問題なんですわ。

古き良き時代は、打撃だけは誰にも負けんって奴、投げ技や抑え込みだけは誰にも負けんって奴、下になろうと極めてしまう寝技は誰にも負けんって奴らが鎬を削ったんじゃよ(おじいちゃんその話はその辺で)。

格闘技愛半端ねぇ

5

30話

格闘技ってこうだろ?自分の特異なもの同士をぶつけ合うものじゃん?そんな沙村先生のおっさん臭い古き良き格闘技愛が溢れてるのが『ベアゲルター』なんですよ。

仮に今の洗練されまくった「何でも有り」でなく「何でも出来る」が主流の格闘技事情で、初期『バキ』の地下格闘技トーナメントが現代で成立するかといえば否でしょう。90年代だったからこそギリギリのリアリティを保ててたのである。今やれば、ボクサーがレスリング技術と柔術技術まで持っちゃてるのが普通ですしおすし。

時代は進んで「何でも出来る」系ファイターが闊歩する、現代において何か一つのバックボーンを突き詰めて最強幻想を抱かせる。懐かしいあの匂いが感じられるバトルが『ベアゲルター』です。それも圧倒的な画力とコマ割りアクションで超リアルで説得力を持たせる。沙村先生にしか描けませんわ。最高です!

シナリオも凄い

7

31話

ここまでアクションシーンが凄いとしか語ってなかったし、自分自身も最初は難解な人物&組織構成でなにがなんやらでバトル描写だけを楽しんでました。しかし、沙村先生はやっぱ天才だなと唸らせる見事なストーリー展開を見せてるのが3巻から4巻でしょう。

特に4巻で、いままでなんとなくボンヤリしてたそれぞれの獣(メス)や脇役たちがパズルを当てはめるようにカチカチと線に繋がっていく様は震えましたね。よく分からないけどスゴイから、ガチのマジで全てがスゴイと。

後でこれはそういう意味だったのかとか分かる仕組み。こいつらはそういう繋がりや過去があったのかと。伏線だらけのミステリーとしても面白さもあったのである。シナリオもどんどん頭に入ってくるようになって面白さがうなぎ上りの天井知らずです。容赦の無さも凄まじい。けっこう重要人物も普通に死ぬ。キャー!

1巻表紙を飾ってた中国娘の睫毛。3巻までの印象だと、お前は悪の組織だろ?なんでトレーネや忍さん差し置いて栄えある主人公格の1巻表紙やねん!?と思ったけど、そっかー。そういう事情が…となり、なんとなく納得できる。

同時に深いなって思いました。はい。

『ベアゲルター』は深い

6

睫毛語る

なんか悪の組織が色々とヤベーことやってんな。ここまでトレーネと忍さんは善玉で睫毛は悪玉だな…という感想でしたが、そんな単純なものでないのがキモよね。

例えば『無限の住人』は復讐劇からはじまって、色んな復讐がぶつかり合って、最後に出された回答は「復讐とか恨みを次に継承するでなく終わらせないとね!」っていうテーマがありました。

んで、今作『ベアゲルター』はもっと複雑怪奇です。3匹の獣(めす)ならば、1匹は単純に復讐に燃えてるし、1匹は巻き込まれた形だが故郷を憂いてるし、もう1匹はお腹一杯になるのが何が悪いんだ…って。単純な善悪でいえば、それぞれ正義がある。

やっぱ沙村先生も漫画は面白いし全てホームラン級なんだと改めて思い知らされた次第です。『ベアゲルター』はめっちゃ面白いです。まる。

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コメント

  1. 匿名 より:

    ネメシス廃刊でシリウス移籍する奴だっけ
    細胞やスライムと調子いい感じなのでもっと伸びてほしいですねぇ