10年振りの新刊!『冒険王ビィト』13巻が発売されました。
稲田浩司先生が体調を崩してほとんど音沙汰なかったので、未完も仕方がないと諦めていたので復活は喜びしかない。無理しないペースで描いて欲しいものです。10年振りの復活を果たした稲田浩司先生は13巻では以下のようにコメント。
中途半端な連載中断から幾年月…再び続きを描け、こうして13巻として発刊出来た事に、関係者の皆様及び読者の皆々様に、心よりの感謝と御礼を申し上げます。今後、ドッカ~ン!!とストーリーは展開していくのですが予定は未定…長いブランクにより衰えた漫筋(※漫画を描くにあたり必要な諸々)を鍛え直し、さらに強化、進化させつつ、暗黒の世紀を終わらせたいと思っています。
うおおおおおお!稲田先生が帰ってきたー!
ぼくは『ダイの大冒険』世代なので喜びもひとしお。『冒険王ビィト』は設定こそドラクエの世界だった『ダイの大冒険』とは違いますが、少年漫画のファンタジーとして王道な世界設定と面白い試み満載ですからね。
魔人(ヴァンデル)に世界が蹂躙されている暗黒世紀とベタベタの王道で魔人を倒す人間側はバスターが規則に従って戦います。括目するのは、一方の魔人側にもルールや通貨が適用されてその範囲内で人間を倒します。バスターは魔人を倒し「レベル」を上げ、魔人はバスターを倒して「星」を集めます。
RPGゲームを漫画に落とし込んだようでいて、人間側も魔人側にもルールが適用されてるなん完全に駒みたいなのも気になるところ。魔人は星を8つ集めれば「八輝星」と呼ばれる魔人の支配者になれる。これってさ誰が決めたんだろうね?なんで魔人までこんな面倒なルールが…。せっせ星集める魔人さんにまで謎のルールに従わせている「魔賓館」こそキナ臭すぎる。まあ、いつか明かされるんでしょう。
『冒険王ビィト』はド王道
『冒険王ビィト』は清々しいぐらいに王道で、これって『ダイの大冒険』じゃんとすら思うような展開やシーンが多々あります。13巻では過去のトラウマから脱したキッスが往年のポップのようでした。
キッスに足りなかったのは勇気!
ビビって逃走→勇気がなかった→戻って来たー!!
と一連の流れがはポップそのもの。ポップ同様に恐るべき天才である。勇気を出したキッスこそ世界一の天撃使いなのかもしれない。天空王バロンと1人でやり合ってしまう実力。ここぞで目覚めるビィト!いいね、このストレートな王道展開。
途中で休載を挟んだ長かったバロン編もついに決着。
なんのかんのでバロンは誇り高い騎士でした。卿(サー)と呼ばれるのも納得です。魔人なのに正々堂々と戦うどころか、普通に勝ってたのにトドメを刺さず「お前にはまだ見ぬ力を感じる。それを出さずに死ぬのはつまらかろう…」と典型的なやられる強敵のテンプレを披露までしてくれたし。
バロン△□有りすぎ(さんかっけー死角だらけや…)
そもそも、ビィトとキッスは2人掛かりでバロンさんに挑むという構図なので2対1の段階で正々堂々もクソも無い気もしますが、2人相手に真摯に戦うバロンさん。それでも勝てそうだったのにトドメも刺さず、お前の力はそんなもんじゃないだろと塩を送るバロンさんはかっこ良かった。死角しかなかったが…。
90年代のノリのような、臭い甘さ全開な敵キャラテンプレなバロンさんを見てると少年の心を思い出しますね(褒めてます)。甘すぎるボーイはザンガによって意識を強制退場させられ、ザンガが天空王の身体を乗っ取りビィトと戦うも敗北…。アウチ!
しっかし、ビィトが覚醒した展開はやっぱ「うおおおお!」と燃えざるを得ないっすわ。
自分のナイガで技を繰り出す姿がね…おっさんは反応するしかないのだ。
どー見てもアバンストラッシュです。本当にありがとうございました。
完全におっさん殺しやで。
こんなアバンストラッシュみたいなポーズで技を繰り出されちゃね。おっさんは少年に戻って「うおおおおお!」ってなるよ。卒業アルバムにかめはめ派のポーズをするやつは黒歴史になったものですけど、アバンストラッシュのポーズ決めてた奴も黒歴史確実だからね。
どう考えても『冒険王ビィト』は『ダイの大冒険』を読んで育ったおっさん共の心の琴線に触れてしまう仕様である。清々しいぐらいに「努力」「友情」「勝利」をギュギュっと詰め込みすぎなストレート王道少年漫画。おっさんを少年に戻す!
途中の展開はちょっと臭すぎるだろとか斜めに構えてもきっちりジンと胸に響かせるとこは響かせて、泣かせるってんだからすごい。バロンさんとザンガの親子のような関係はグッときてしまった。敵ながらアッパレ!でも、バロンさんはどうするのか…?
これからの道を探すバロンさん
バロンさんは死なずに星集めもリタイアしたので…今後は『ダイの大冒険』におけるクロコダインやヒュンケルのようなここぞって時に助太刀してくれる元強敵のポジションになる可能性が強いですけど。
これで、ガロニュートに続きバロンさんと2人目の七ツ星の魔人を撃破しました。
ビィトさん着実にどんどん撃破していきますね。ここでちょっと七ツ星の魔人たちのビィトと戦う順番を確認しておきましょう。律儀にビィトと戦う順番をゲームで決めてましたし。
一番手は“不動巨人”ガロニュート→撃破
二番手は“天空王”バロン→撃破
三番手は“狂刃”ヒスタリオ
四番手は“惨劇の王者”ベルトーゼ
五番手は“小悪魔”ロディーナ
(“博士”ノアは棄権)
次はバロンさんどころかザンガにボコボコにされた凶刃ギスタリオ(笑)の順番です。えー?あいつかよ。バロンさんに何度もちょっかい出していたけどさ…。不死の身体という設定らしいけどバロンさんより遥かに弱いことが作中で描かれてしまってるのでいまいち燃えないゾ…。
ザンガにすら半殺しにされたヒスタリオ(笑)
七ツ星の星取りゲームの順番でいけば、次にビィトと戦うのはヒスタリオです。
いまさらコイツとやるの?盛り上がんねーだろどう考えても。まあ、こういうやつがザボエラみたいに終盤まで生き残りそうな気もするんですが、同じ七ツ星の魔人でも「格」が下すぎるだろ。一番弱そうだし(間違いなく)。
※追記、コメントで以下のような指摘をいただきました。
・深緑の智将(自称)を忘れるなんて、なんと罪深い。
・七ツ星…。深緑の智将・グリニデさんも忘れないであげてください(´∀`*)
深緑の智将・グリニデを忘れるなと。はい。すっかり忘れていました!
さすがにヒスタリオ相手に稲田先生がコメンした「今後、ドッカ~ン!!とストーリーは展開していく」はあり得ないでしょう。コイツは飛ばされるか、あっさり片づけられそうな予感しかしない。そうすっと、次の次はいよいよ因縁の相手ですね。
いつか…必ず…!!
『ダイの大冒険』で例えればハドラーのポジションのやつだよ!
アバン先生ポジの5人が命を賭けて戦った、ビィトを生かした…魔人の中でも最強っぽい、宿命の相手!四番手は惨劇の王者”ベルトーゼです!くぅ~。ついに来るのか。宿命の魔人「VSベルトーゼ」とか脳汁でるぜよ。盛り上がるしかないたん。
先への期待感がヤバイですね。王道の王道ですわ。
それはそうと13巻ではキッスとミルファにニヤニヤしまくりでしたね。反則だろ!最後に魅せたミルファの恋する乙女っぷりは!こっちの鼓動が「トクントクン」ですよ。
…やばい…こっちがハマった…かも…
やばいのは読者の頬だっつーの!
もう本当に王道少年漫画の旨味を存分に引き出すね。パンツ見せ要員だったミルファの恋する乙女への覚醒はビィトの覚醒以上に熱い展開だったともいえる。
ミルファの赤面っぷりにはニヤニヤするしかない。久々のコミックでしたけど、早くも13巻に対する期待値が跳ね上がる。うおー!おれは『冒険王ビィト』を読める喜びで一杯だ!無理しない範囲で頑張って欲しいものです。続きが読めることに感謝しかない。ありがとうそしてあるがとう。
[まとめ買い] 冒険王ビィト(ジャンプコミックスDIGITAL)
コメント
おっさんは仲間になったら弱体化の影響が強すぎて元強敵といわれても
?ってなるんだけど
クロコダインはバーン戦のおっさんとチウは問題外のせいで過小評価されてるような気がするんですよね。オリハルコンひん曲げる実力があったのに…。
七ツ星…。深緑の智将・グリニデさんも忘れないであげてください(´∀`*)
深緑の智将(自称)を忘れるなんて、なんと罪深い。
それにしても、まさか本当に続きを読める日がくるとは・・、
同じくダイ大世代としてはマジで「うおぉぉぉ」って感じっすわ。
ヒスタリオ(笑)は、復活の12巻で表紙からハブられた彼が
アバン先生vsキルバーンよろしく、闇夜で一騎打ちとかしそう。
ヒスタリオ、最新話でもう完全復活しただけでなく、
そいつのせいでハブられた彼がとんでもない展開になってる。
てっきり次はベルトーゼと思ってた
俺らの創造を軽く超えてくる展開はやはり黄金コンビだったということ。
そして他のコメントでもあるけど、やっぱりヒスタリオ活躍フラグが立ってたねw
結構七ツ星が登場したけどいまだに最初のグリニデを超えるような相手が出ないな
バロンが食らったらやばいとかいう攻撃を筋肉だけで受け止めてたとかでさらに株が上がるし
さすがにヒスタリオ相手に稲田先生がコメンした「今後、ドッカ~ン!!とストーリーは展開していく」はあり得ないでしょう。コイツは飛ばされるか、あっさり片づけられそうな予感しかしない。
フラグですね、わかります。w
グリニデのインパクトが強すぎてそれ以降が蛇足になりかけてる。
ナイガってナンダ
コンビニで13巻見つけて衝動買いしたわ。
しかし、12巻から10年越しの最新刊かぁ~、そら俺もおっさんになるわな。
とりあえず、全巻そろってるから、1巻からゆっくり読みなおそ。(´・ω・`)