『葬送のフリーレン』112話:信頼
しょぼーんのフリーレン様お可愛い!
格好からマハトに挑んで敗北~ヒンメルに勧誘されるまで引きこもり時代かな。フリーレン様の年齢は約1000歳です。エルフの寿命を考えると小娘っぽいし、ゼーリエのようなへたしたら万単位の異次元ロリババアでもない。紙ってそんな年数で腐るものなのかな…。知らんけど。
さて、ようやく連載再会した一発目が特に何も無いに等しいマッタリした日常漫画のような冒険譚だったので、今回はすごい山場かビックリする展開が来ると思いきや、今回も日常のようなエピソードでした。
とはいえ、けっこう「ん?これはどういう意味だ?」と深読みができそうなので、その辺を語っていきたいと思います。
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修道士と写本システム
修道士(≒僧侶)
修道士の一環として写本があるからです。古い書物を書き写して複製する作業のことです。そうして昔の文献や神話を現代へ伝えていくのです。(112話)
どうも「僧侶(教会)」と「修道士(修道院)」とは違う職業で組織(仕事?)も別ラインの様子が伺える。ハイターはご存知のように僧侶です。
しかし、今回の作中の写本を映してる過去ハイターや修道院の場所を聞いても「大丈夫ですよ」と元から場所を知ってるような描写から、ハイターは「昔は修道士」で今は「僧侶」となった可能性が微レ存。
生臭坊主のアレコレも清貧のための生活の反動なのかもしれんな。
写本システム
修道士には「古い書物を書き写して複製する作業」がある。昔の文献や神話を現代へ伝えてるそうな。
これは色々と腑に落ちる事がある。
例えば、女神様が君臨した「神話時代」です。
神話時代の「賢者エーヴィヒ」「水鏡の悪魔(シュピーゲル)」は今も一般的な常識として伝わってます。この時代に魔族(という名称は無かったが)をぶっ殺しまくったゼーリエは、今では50年前にいきなり歴史に登場し「大陸魔法協会」を作ったエルフとしか知られてません。
神話時代でも現代に伝わってるものと伝わってないものの差はこの写本システムによるものでしょう。
写本システムによる…後世に伝わってるものと伝わってないものの取捨選択はクラフトにも当てはまります。
今は心の底から女神様を信じている。いや、いてくれなきゃ困るんだよ。俺の成してきた偉業も正義も、知っている奴は皆死に絶えた。(24話)
クラフトは魔王が現れた人類の脅威となった約1000年前よりも昔のなにかしらやり遂げた英雄と推測される。魔王討伐パーティーのフリーレン様をまったく知らん上に、含みをもってもっと昔の出来事から生きてる風で英雄っぽい様子でした。
そんなモンク・クラフトは銅像として何かを成し遂げた人間とエルフ(銅像では戦士)として英雄の像が残ってるのみ。
何を成し遂げたかは知らんが、英雄としては後世に伝わってます。クラフトは女神がいるかいないか論をフリーレン様と語った上で、いてくれなきゃ困ると言ってました。女神様が存在した神話時代よりも後の時代に何かをしたのでしょう。ゼーリエクラスなら女神様と顔見知りかもしれんが…。
神話時代(女神様が現れた)よりも後世で、現代では何したか功績残ってないクラフトである。いくつかの神話時代の出来事が残ってて、それより後世のクラフトのやり遂げた事が伝わってないのは、この写本システムだからでしょう。
- 神話時代のいくつかは写本システムで現代でも伝わってる
- 神話時代のいくつか(ゼーリエ魔族殺しまくったこと)は伝わってない
- 神話時代より後世のクラフトの偉業は写本システムで今は忘れ去られたこと
なぜ神話時代で今も常識になってるものと忘れ去られたものがあるのか。その時代の後世なのに綺麗さっぱり(銅像はあるが何したかは伝わってない)忘れられたクラフトの差は写本システムです。
ヒンメルとハイターが同郷と聞いたフリーレン様
覚えてないんですか?同郷だって何度も言ったじゃないですか。
「昔から?」とヒンメルとハイターが同郷で幼なじみだったと初めて知った風の反応である。
このことは何度も言ったそうです。フリーレン様の反応がめちゃくちゃ引っかかる。ちょっと待ってくれよと。
『葬送のフリーレン』はフェルンとシュタルクと一緒に旅をしながら、旧パーティーである勇者ヒンメルたちとの冒険を思い出してリンクさせることで深みを出す作品です。なんでタイムリープしてはじめて知った事実のような反応なんだ?
25話
旅路で過去を思い出すのがこの漫画の味わい深いもので魅力です。
しかし、これめっちゃ矛盾してない?
25話でハイターと幼なじみであることを聞いた過去が描かれていました。とはいえ、あくまで思い出した範疇でなく夢で見ただけなので、記憶に無くマジのガチでタイムリープするまでヒンメルとハイターが同郷と知らなかった可能性もありますが…。
「…夢か。」は思い出した過去エピソードでなく、あくまで夢見ただけで、タイムリープしてヒンメルとハイターが同郷とナウで知ったのかもしれません。
ヒンメル&ハイターは幼なじみって事は井上陽水の名曲のように、探し物は何ですか?見つけにくいものですか?のように「夢の中」で描かれたことで、記憶として認識してないのかもしれん。
このれの延長戦でコナン君風に言えば「あれれ~?おかしいぞ~?」的な事柄がある。それがハイターが魔法討伐の動機です。
ハイターが魔法討伐パーティーに加わる意味
(魔王討伐が可能か?)どちらにせよ私はヒンメルに付いて行くつもりです。私は自分を信じることはできませんが、勇者ヒンメルのことは信じています。(112話)
ハイターは本心で、魔王討伐は不可能ではないかと思ってるそうなんです。ただ自分は無理だと思ってても、勇者ヒンメルなら不可能を可能にしてきた過去を知ってる幼なじみなので、コイツならやってのけると心底信じてると。
- ハイターは魔王を倒せるなんてこてっぽっちも思って無い
- でも幼なじみヒンメルは不可能をやりとげたのでこいつは信じられる
- 晩年ハイターは「フリーレン様が魔王倒す」と言ったから信じた ←???
ヒンメルとハイターが同郷で幼なじみと知ったのがタイムリープした今知ったのは過去メモリーはあくまで夢の中で…で納得できるが、今回の幼なじみで奇跡を何度もやったヒンメルが勇者なら魔王討伐が信じられるって発言は強烈な違和感を生む。
なぜなら、魔王討伐後に年老いた晩年のハイターの発言と矛盾するから。
遺言のようなハイターの言葉は勇者ヒンメルでなく、最後にパーティーに入ったフリーレン様の発言を最も重視したから魔王討伐という奇跡を成し遂げたというニュアンスで後世に伝わってます。
フリーレン様の発言>幼なじみの勇者ヒンメルの心意気
私は冒険者には、意志疎通も信頼関係も必要ないと思っています。特に私の仲間であったフリーレンはその点が拙かった。だから(←?)私は彼女の言葉を信じることにしました。彼女は〝魔王を必ず倒す〟と言いました。私はその言葉を信じたんですよ。(31話)
ザインが晩年のハイターに聞かされた話である。今読み返しても「?」と感じる要素満載です。フリーレン様とは意志疎通も信すごしてた。
以前に描写されたハイターの発言は意味深すぎる(深読みすれば)。
- フリーレン様とは意志疎通と信頼関係が築けなかった
- だから(←???)「私は彼女の言葉を信じることにしました」
- 彼女は〝魔王を必ず倒す〟と言いました。私はその言葉を信じた
ハイターの突っ込み処しかない過去の年老いた発言。魔王討伐後に過去を振り返り、フリーレン様とはパーティーの「意志疎通」「信頼関係」を構築できなかったが、フリーレン様の「魔王を必ず倒す」は信じたと。
なんかおかしくねーか?
晩年のハイターはフリーレン様との信頼関係は最後まで築けなかったと言った。にも拘わらずフリーレン様が「魔王を必ず倒す」という言葉は100%信じたから今があというニュアンンスで語っていた。
タイムリープしたフリーレン様とハイターのやり取りと、晩年で言い残したハイターの言葉はまったく違ってる。
- 自分を信じることはできませんが、勇者ヒンメルのことは信じています(112話)
- 彼女は〝魔王を必ず倒す〟と言いました。私はその言葉を信じたんですよ。(35話)
タイムリープしたフリーレン様とハイターのやり取りは「魔王倒すなんて無理ゲーだろうけど、幼なじみのヒンメルは無理をやってのけたのでもしかして…?」というポジションでヒンメルに付いて行ってる。
そして魔王討伐後の年老いたハイターはフリーレン様が仲間意識もまったくない奴だったが「魔王を必ず倒す」という言葉を信じたと後述してます。
タイムスリップした状態のフリーレン様がハイターから「魔法討伐なんて不可能って分かってるけど、軌跡を目の当たりにしたヒンメルなら…」という心構えから、魔王討伐して晩年では「彼女は〝魔王を必ず倒す〟と言いました。私はその言葉を信じたんですよ。」と残してる。
つまり、魔王倒すなんて絶対無理だけど奇跡の伝道師のヒンメルならワンチャンあるかもしれん…ってタイムリープした時代のハイターが、成し遂げた後のフリーレン様の「魔王を必ず倒す」って、意志疎通と信頼関係フリーレン様の言葉を信じたから…と言ってました。
これらを素直解釈すれば、フリーレン様は魔王倒す!倒せる!とハイターにだけ打ち明け、ハイターは「勇者ヒンメルなら奇跡起こせるかも…?(疑問形)」から、未来知ってるタイムリープしたフリーレン様から「魔王を必ず倒す」と歴史介入な事実を聞いたしたら…すべてが線になる(かもしれない)。
自分は信じれないが勇者ヒンメルは信じられる
一切信頼関係は築けなかった
「だから」彼女の言葉〝魔王を必ず倒す〟は信じれた
すっごう矛盾してるしてるようで腑に落ちた(と感じた)。
幼なじみのヒンメルは信じてるよ!(でも魔王倒せるの?って半信半疑)から、晩年では最後まで親鸞関係築けなかったフリーレン様が言った「魔王を必ず倒す」という発言を信じた。そして成し遂げたと。
めっちゃ矛盾して支離滅裂なようで、事実はタイムリープして未来を知ってるフリーレン様がハイタ-に「魔王を必ず倒す」を言ってのけたなら…点と点が線になる(ような気がする)。
年老いた晩年のハイターは魔王討伐って大偉業をフリーレン様が言った「魔王を必ず倒す」を信じたからこそだと。
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コメント
エルフにとっては昔じゃないっていうエルフ長生きネタかと思いました。
すでに記憶を消せるグラオザームの手の上にいると考えたら、矛盾もなんでもありな気がします。
そうなるとフリーレン様は帰還する前にハイターに魔王を倒すと言っちゃうわけか
未来関連の事はあまり言わないと言ってるはずなのにどういう心境の変化があるのか楽しみ
現実世界において修道士は僧侶の中でも俗世と断絶してひたすら祈りに励む人たちのことですね。職業の違いというより役割、スタンスの違い
ハイターヒンメル幼馴染の件は、ハイターが何度も話してるのか自分がそれを忘れてた=過去の自分が仲間に関心が薄かった事を実感してショックを受けた、、、って表情と解釈してたんだけど、フリーレンの回想(夢だけど)に出てきてるんですね!これは確かにもやもやする、、、
ハイター晩年の発言も確かに謎
「だから」の前後から繋がってないんですね、、
はよ来週!!