『葬送のフリーレン』第30話「鏡蓮華」感想 フリーレンさんが愛を知るロマンティックな物語なのかもな…

『葬送のフリーレン』第30話：鏡蓮華

 

ほー！いいじゃないか！

こういうのでいいんだよこういうので！

 

正直に言えば『葬送のフリーレン』の最初、フリーレンとフェルンの2人旅がスタートすれば百合百合しいものであるべきだと思ってた。シュタルクが加入した時なんか、男なんていらねぇよ！と憤慨した。ザインに至っては白目ですよ。

 

女の子だけの「キャキャウフフ」を期待してただけでに、「なんで野郎が入ってくんねん！」とキレてたのは事実です。だ・け・ど！その意見をひっくり返るだけのエモーショナルなイベントでしたわ…。

 

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30話「鏡蓮華」感想

ボーイミーツガール

 

フェルンとシュタルクはタメの今年18歳と判明したわけですけど、ここでフェルンの誕生日に送ったブレスレットを掘り下げてキター！！！

 

なんと、フェルン母さんに送ったブレスレットの柄には意味があったのです。

ザイン曰く…？

 

あの意匠は鏡蓮華。花言葉は久遠の愛情だ。あれは恋人に贈る物だぜ。

 

シュタルクがフェルン母さんに送ったブレスレットには「久遠の愛」「恋人に贈る物」だったのです。当然、知らずに贈ったわけですけど、エモエモなのは意味合いを知った後のリアクションですよ。

 

買い替えそうか？ってシュタルクの提案を一蹴するフェルンがエモすぎるんだ。裏を返せばまんざらでもないってことですからね。

 

 

前回までなら「は？」案件でしたが、今回を読むと有りか無しかでいえば大いに「有り」ですよ。

 

だって、「久遠の愛」「恋人に贈る物」の意味を知った上でこれでいいって意思表示見せちゃってるもんね。

 

お父さん（←）はフェルンの深層心理を肯定する！

ボーイミーツガールがあった。

 

フォーリンラブ

今回のエピソードは29話で大人は見守る的なオチでボカされていた、シュタルクからフェルンへ贈ったプレゼントがロマンスの神様なものだったと明かされたわけですね。

 

フェルンが直感で選んだものは「久遠の愛」「恋人に贈る物」って意味があった鏡蓮華。

 

逆に、フェルンからシュタルクへ贈ったものの意味は気になってくる。

ブレスレットでしたけど予算オーバーだったので違うブレスレットの誕プレとなりました。

 

26話

 

 

26話でシュタルクが18歳の誕生日を迎えた時、フェルンも本人に選ばせて腕輪を贈ってます。最初に選んだのは高いのでダメと一つ上の「黒光り」「ほぼ無地」の腕輪をプレゼントしました。

 

フェルンやフリーレンと違って、26話で買って貰ったシュタルクの腕は以降の話でも常に装備してるデフォなアクセとなってます。

 

おそらく、この腕輪にも何かの意味合いがあるのは100％間違いないでしょう。無地の黒光り腕輪はどんな意味があるのか…。私気になります。

 

また、プレゼントを一緒に選ぶ行為自体も昇華させており、ザインがフェルン母にプレゼント買ってあげる時に「好きなのを選ばせる」を断ってるのもミソよね。

 

いいえ。結構です。

 

ザインが好きにプレゼント選んでいいぞと言っても断って、あんたが自分で決めろ的な返事をするフェルン母さんである。

 

あくまでザインのロジックであるが、『葬送のフリーレン』世界において、プレゼントを相手に決めさせる行為自体が特別なものなのです。「それが大切な思い出」と思ってるからであると。ザインがフェルンに選ばせようとして、提案をキッパリ断ったことからも明らかです。

 

 

まとめると、フェルンからシュタルクへ贈ったブレスレットも特別なもの。シュタルクからフェルンへ贈ったブレスレットも特別なもの。何人も侵せない神聖なプレゼント儀式だったわけです。

ヒンメルとフリーレン

ま、そんなこんなで「プレゼントを相手に選ばせる行為自体が特別」「鏡蓮華の模様は愛や恋人へ贈るもの」というのが分かった上での過去回想よ。

 

なんだこの儚くもロマンス感じるものは！

ロマンスの神様どうもありがとう

 

はえー…。

 

約80～90年前の勇者ヒンメルの真な「気持ち」が分かった。フリーレンに選ばせ（直感で拒否することなく特別な相手と一緒に決める行為をした）、選んだプレゼントは「鏡蓮華」の指輪ですよ。

 

ヒンメルは100％その意味合いが分かった上でフリーレンに贈った。しかも、シチェーションだけ切り取れば花嫁へ贈るかのように…。

 

 

えんもー☆

 

今回の描写によって、寿命が違うエルフのフリーレンに恋慕だったというヒンメルが明かされたわけですよ。悲しげな表情は種族としての寿命を理解した上かと。わざわざ意味深に花言葉を知ってる表情を踏まえて、結婚指輪を贈るかのようにプレゼントしたわけですからね。

 

『葬送のフリーレン』って作品がもうワンステージ上げた証左である。「ヒンメル→フリーレン」ってラブロマンスを読者に想像させ、現魔王城の死者と話せる天国のステージをより上げた。

 

もし、「愛」だって感情理解したフリーレンが、が再会したら…というアレコレへの含み満載ですよ。どう見ても事実上の結婚指輪です！本当にありがとうございました！

意味合いが違ってくるんだな

1話

 

1話で生涯のお別れしたヒンメルとフリーレンの意味合いも違った味になってくる。フリーレンが泣いた意味も変わってくる。性欲・恋愛感情が希薄なエルフが号泣したのは唯一無二の出来事ですからね。

 

 

タイトルになってる「葬送」のフリーレン。

たくさん大切な人を見送るも泣いたのはヒンメルだけです。

 

あの涙の意味は何なのか…。

きっとこれが一番大切なものなんじゃろう。

 

アイゼンはフリーレンに「オレオールを探してヒンメルと話すんだ」「百分の一がお前を変えた」と含みを盛って言い切ってた。そういった機微を踏まえた元仲間だったからでしょうか。

 

※追記

 

はい。

 

 

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