『葬送のフリーレン』第60話:旅立ちと別れ
(´・ω・`)←フリーレン様
( )˙ω˙( )←フェルン
『葬送のフリーレン』史上最長編となった第一級魔法試験もようやく完結。魔法都市オイサーストを旅立つわけですが、総括すればフリーレン様の「(´・ω・`)」(ショボーン)顔にはじまって終わってという感じです。はい。
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60話「旅立ちと別れ」感想・考察
味のある顔
37話
今やお馴染み(?)となったフリーレン様の(´・ω・`)顔。何かを達観したようでがっかりしてるようで構ってるようで実に素晴らしい表情ですよね。はじめて披露されたのはラヴィーネとカンネと出会った37話です。
以降はフリーレン様といえばコレ!って感じで馴染の顔芸となりました。見事な困り顔顔な表情すぎて好きすぎる。なんかもうこの漫画の顔芸も行き着くところまで行ったな(褒め言葉)。
最近の『葬送のフリーレン』は「間」とか「心象風景」と同じく顔芸も魅力の一つですから。可愛いというより妙に癖になる味わいです。
フリーレン様の「(´・ω・`)」と同じく定番となってるのはフェルンの「( )˙ω˙( )」(ぷくー顔)です。
ぷんすか
フェルンの頬を膨らませる顔芸はフリーレン様より前から使っていました。最近は出す頻度が高くなってます。沸点が低くなったというよりも実は丸くなったのを誤魔化してる説!いやマジで。
もともとぽっちゃりグラマーな体形だったけどさ。最近は胸と腹が同じくらい盛り上がってるといいますか丸みが半端ないです。ゆえにぷくー顔して丸くなってるのを自然に見せるというか誤魔化してるのではないかと。はっきり言いましょう!フェルンは太った!
( )˙ω˙( )←丸くなってるのを自然に見せようとしてる!?
聖杖の証
結局、「聖杖の証」の詳細は明かされないままでした。ただフェルンのほうが今の時代では自分より有名な魔法使いになるって言いながら「聖杖の証」を見つめているのは印象的。何かの偉業を成した証でもあるのでしょうか。私気になります。
それにしても染み渡る良さ味が存分に出てた。フリーレン様はフェルンの方が有名になることが嬉しいと言う。この辺の機微は相槌打ってるシュタルクには分からない機微だろうね。永遠とも言える長寿のエルフ特有の心象かなと。
ゼーリエが弟子・フランメが「人類の魔法の開祖にまで上り詰めた」とボロクソ言いながらめっちゃ嬉しそうだったのに通じるというか。クラフトの言葉を借りれば「自分の生きてきた軌跡」かな。誰にも覚えられていないのは酷だけど、それはエルフの願望だそうですしおすし。
フェルンはフリーレン様が生きてきた軌跡の一つやね。逆もまたしかり。
今回のテーマ(というかエルフのテーマ)は「生きた証」でしょう。
ゼーリエ様が生きた証
レルネンはゼーリエが「生きた証」を残したいそうな。それがどんな悪名であろうと。フリーレンよりも遥かに長生きしてるだろうゼーリエ。「生きた証」は歴史に名を遺したフランメしかいないかといえば答えはノーなのよね。
弟子大好きゼーリエ
もはや弟子大好きのツンデレロリババアなのは読者に丸分かりだったゼーリエ。やはり花畑はくだらんと言ってたフランメの魔法でした。本当にフランメ大好きすぎるんだよね。
何故か私は弟子を取って後悔した事は一度も無いんだ。たとえ歴史にその名を残せずとも。
ようやく本音を吐露して思わずニンマリです。フランメは歴史に名前を残した唯一の弟子ですけど、例え歴史に名前を残さずとも弟子を取って後悔した事が一度もないと。育てた子を忘れない。ただのツンデレな良い人ってだけでなく、深いのが『葬送のフリーレン』の凄さよ。
なんのかんので「ゼーリエが生きた証」ってめちゃくちゃ残ってるんですよ。
気まぐれで取ったはずの弟子
約1000年前のフランメ以降も気まぐれで沢山の弟子を取った様子。どの弟子もまったく歴史に名前を残すことなく、ゼーリエの足元にも及ばないまま殆どが先立った。その回想した弟子たちに1コマが実に興味深い。
- 水を操る魔法を使う弟子
- 鳥を捕まえる魔法の弟子
- ゴーレム使いの弟子(レルネン)
これって一級魔法使い試験で使われてた魔法だよね。水を操る魔法はカンネが使ってたし、鳥を捕まえる魔法は一次試験で使ってた。鳥を捕まえる魔法は狩猟一族が編み出したと説明されてました。
「鳥を捕まえる魔法」。今よりもずっと魔法使いが多くて魔法が一般的だった時代に、狩猟を生業とする一族が編み出した、民間魔法だよ。(39話)
今回のゼーリエの弟子回想見ると、この魔法って狩猟を生業とする一族にゼーリエの弟子がいて教わったのではないかと。「鳥を捕まえる魔法」使ってる男どう見ても狩猟を生業としてる出で立ちだし。
水を操る魔法のカンネも魔法学校で習得しただろう。人類の生活において水を操る魔法はめちゃくちゃ便利なのは想像に難しくない。これも普及してるポピュラー魔法だけど、人類が使うようになったのはゼーリエの弟子からでは…。
もともと人類はほとんど魔法を使って無かった事を踏まえると、かなりゼーリエの教えた弟子の魔法が広まってるような。
レルネンのゴーレム魔法は二次試験でその利便性は保証済み。レルネン自身は歴史に名前を残さないだろうけど、ゴーレム魔法はこれからも役立つ魔法として残るでしょう。
ゼーリエの弟子はフランメ以外は歴史に名を残してないが、ゼーリエの弟子が教わった魔法は確実に残ってる(ように見える)。これこそ「ゼーリエが生きた証」。
フランメ死後の約950年で何人弟子を取ったか知らんけど、全ての魔法が使えるゼーリエは、たくさんの魔法を弟子を通じて人類に残してるかもしれない。誰もが魔法を使える時代はフランメが望んだこと。ゼーリエは図らずもそれをやってる説。本当に不器用な人だ。まる。
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コメント
この1000年でもっとも有名なツンデレロリババア。
レルネンさん、たとえ不意討ちでもフリーレンに傷を負わせるのはほんと只者ではない
フェルンどころかデンケンさんよりも強いのは間違いなさそう
ほんと生まれてくる時代を間違えた人だなあ…
一級魔法使いはそれぞれ一つずつ、ファルンから授かった特別な魔法を持っている。
この設定、あとあとめっちゃ効いてきそうですよね。
今回、フリーレンがレルネンさんの魔法で傷つけられて、「まさか!」と思いましたけど、フェルンから授かった特別な魔法だったと考えれば、得心がいきます。
魔法を授けるのはフェルンじゃなくてゼーリエ。
人とエルフでは子をなせないのかな?
子供ができるならゼーリエを孕ませて生きた証を残してあげたい
デンケンの魔法でびくともしなかった罠の扉を破壊したり、ゼンゼの複製体の攻撃を防いで受験者を守り切ったり、治癒魔法まで使える(推定)一級魔法使いに匹敵するゴーレム。
おそらく製造コストとか稼働時間とか何らかの問題があっても、それを生み出したレルネンの名前が歴史に残らないなんてことがありえるんだろうか?
補助労働力として産業革命が起こせそうなんだが、それとも(仮称)クリエイト・ゴーレムは、レルネンにしか使えない固有魔法なんだろうか?