『葬送のフリーレン』第57話:第三次試験
良さ味がすごい。フリーレンの花を出す魔法。師匠フランメから教えて貰った(作中で教えられたって追求されたの初だよね?)この魔法がより味わい深いものになりました。過去エピソードや設定に厚みを出すのが本当に上手いっすねぇ。
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第57話「第三次試験」感想・考察
ゼーリエの面接試験
あと2話で試験編終了とアナウンスされたので全員合格するかと思いきや、ゼーリエの直感で合否を決める面接となりました。フリーレンいわく「ゼーリエの直感はいつも正しい」と。
じゃあ、最初っからゼーリエが面接して決めればよくね?と思ったり思わなかったり。戦闘力が微妙っぽい受験者はどんどん落とされたので、誰が合格するのかってのも見どころです。
しかし本来予定してた三次試験は、今のメンバーでやれば死人がたくさん出るってどんな試験内容だったんだろ。
幼少期にフリーレンと会ってたヒンメル
勇者ヒンメルが少年時代にフリーレンに会ってたというのは驚きですね。しかも、花畑を出す魔法を見せていたとは。こうなってくるとフリーレンを誘った事も実はヒンメルがフリーレン好きだったことも「なるほどなぁ」と深みを出す。
3話「蒼月草」もよさ味をより引き立てるってものです。花畑を褒めたり、花冠をフリーレンに被せたり。子供の頃に出来なかったお礼的な意味もあったのかな。
少年時代に出会ったフリーレン(おそらく一目惚れしたと思われる)を魔法使いとしてパーティに加えると拘ってたと。
この盛りに長く生きた魔法使いがいると聞いた。それは君か?(22話)
22話で描かれた出会いも深読み(という名の妄想)できる。ヒンメルはフリーレンをずっと探し回ってたのかな。「それは君か?」とか言いながら、内心は子供の時に花畑出してくれたお姉さんだ!と再会にめちゃくちゃルンルン気分だったのでしょうか。
ゼーリエとフリーレンの魔力
「聖杖の証」を見てフリーレンに試験受けさせてくれた者の名はレルネン。驚いた表情してましたけど、あれは「聖杖の証」に驚いたのではなくフリーレンが魔力を制限してて秘めた魔力はゼーリエ並の膨大なもので驚愕してたのか。
一級魔法使いの誰もが見破れなかったフリーレンの制限してた魔力をひと目で見破ったレルネンは凄い。そのレルネンをもってしても見破れないゼーリエの魔力制限はもっと凄い。そのゼーリエの揺らぎを見破ったフェルンも凄い。
そんな凄さの不等号みたいな描写で気になるのはゼーリエの底力でしょう。魔力制限しててフリーレン並だそうです。フリーレン様よりも遥かに魔力高そう。どんだけ魔力あんだよ!
まあ、これもゼーリエの魔力を見誤ってるレルネンの見立てなので、フリーレンの魔力も見誤ってるかもしれませんけどね。
ゼーリエはなんで知ってる?
あと気になったのはゼーリエの指摘。フリーレンの魔力制限はレルネンの前にひと目で見破った者がいました。それが魔王。
私の知る限り、それをたった一目で見破ったのは魔王だけだ。
なんでゼーリエが知ってんねん!!
ゼーリエとフリーレンは約950年振りなので、ヒンメル達が魔王倒した時には間違いなくその場にいない。にも関わらずまるで見てきたように、フリーレンの魔力制限は魔王に見破られたと語るのです。
それにしてもゼーリエはフリーレンよりも凄い魔力を持ってるだろうに、魔王を倒せなかった(戦ったかも不明)のは気になるね。
含みのあるゼーリエさん
やはり人間の弟子は取るものではないと言いつつ、一級魔法使いを増やすゼーリエさん。その真意が引っかかる。というのもレルネンに対してめっちゃ含みある言い方してますからね。
フリーレンと戦うことはこの先一生無いだろう。それがたとえ勝てる戦いであっても。
なんでフリーレンと戦うことを想定してるんだろ。53話で「お前を殺す者がいるとすれば、それは魔王か人間の魔法使いだ」と言ってた事が意味深に思えてくる。
影でめっちゃ魔力制限鍛錬してたゼーリエさん
揺らぎを見せない魔力制限は途方も無い時間が必要である。とても実用的ではなく、しかも対魔族にしか真価を発揮できない。
だからゼーリエも「正に時間の無駄」「その時間を別の鍛錬に使えば何倍も強くなれる」「非効率極まりない」とボロクソ述べてます。
極限までの魔力制限はゼーリエの弟子フランメが編み出した戦法ということか。これを忠実にやってるのがフリーレン。否定するゼーリエであるが実は魔力制限してたってのがツンデレの極みですよ。
途方も無い時間を費やして、別の鍛錬すれば何倍も強くなれると自分で言っといてフリーレンと同様、あるいはそれ以上に魔力制限の鍛錬やり続けてたって事ですからね。あんたフランメ好きすぎるだろ!
花畑出す魔法大好き説
この分では花畑を出す魔法も「くだらん」と言いつつ大好きな可能性が微粒子レベルで存在する。
フリーレンが花畑を出す魔法と聞いた時に一級魔法使い主城庭園の花畑を見てるのが、実はこれゼーリエが出した魔法の花畑なのではと思ったり思わなかったり。知らんけど。
ただ花畑を出す魔法を950年前から「何の役にも立たん」「くだらない魔法」と言い放ち虫唾が走るともまで超否定だったのに、最終試験はずーっと花畑見つめながら面接してるゼーリエさんであった。実は好きやろあんた!
- 魔力制限をボロクソ→本当はめっちゃ鍛錬してた
- 花畑を出す魔法はくだらん→じーっと花畑見つめてる
ゼーリエのフランメ大好きオーラは隠しきれてない。魔力の揺らぎよりもフランメ大好きの揺らぎが偽れず読者に見え見えです!ツンデレエルフやで!
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コメント
ヒンメル、幼少期に魔法使いのおねえさんへの恋心を刷り込まれて、それを死ぬまで表に出さず墓まで持っていったかと思うとせつないな
魔力を制限するくらいなら普通の鍛錬をしたほうが何倍も強くなるってのを見て思ったんだけど、魔王に一目で見破られたんなら普通に訓練してたほうが良かったのでは?
もちろん道中で魔王軍と戦ったときには役に立ったんだろうけど、肝心の魔王戦で意味がないのはちょっと・・・
とにかくヒンメルが好すぎる
レルネンはゼーリエが魔力を制限しているのに気づいてそうだけどね、そのうえでフリーレンがゼーリエに匹敵する魔力を持っていると見抜いてるんじゃないかと予想。
もしそうだとしたら、ゼーリエは「大物ぶってる癖にレルネンに自分の魔力を見抜かれてることにも気づかず『こいつも無理だった』と思い込んでいるだけ」でかなり格が落ちるし、「レルネンすら見抜けないものを見抜いたことが評価されたはずなのに実際はそうでもなかった」という意味では同時にフェルンの価値まで下がるな。そんな演出はしないと思うけど。
>>本来予定してた三次試験
少年誌的にはタイマンかバトルロイヤルかな。
ジャンプだったら面接で決まるなんて展開はあり得ないだろうね。
まずい、ゼーリエちゃんが可愛く見えてきた。
やってみなければ無駄かどうかは分からないこともあるから、まずは魔力制限の修行をして会得した結果、通常の鍛錬で得られた効果と比較して労力と時間の無駄であると判断したんでしょう。
それはそれで、注ぎ込んだ労力と時間を完全に無駄にしないために、既に得た魔力制限の技能は維持して有効活用しているんでしょう。