全俺が感動した…。
『ハイスコアガール』(押切蓮介)10巻読了。
これが最終巻です。大団円でした。
互いの想いがのしかかる心拍数。ソニックとスクリューの回転数。BPM最大バトルの果て、心に残る“青春”がエンディングを迎えたとき、彼らは決意で満たされる──。
※ハイスコアガールは「マンガUP!」で無料で読めます。
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『ハイスコアガール』10巻
いやー、本当に面白かった。小学校編、中学校編、高校編…とゲームしつつのラブコメ模様が最高でした。自分はハルオとほぼ同年代なので、やってるゲームも日常もノスタルジー満載でした。
最終巻のストⅡX大阪大会はぐう熱い!ハルオは大野さんに勝って告白するつもりで臨んだ大会でしたが、対して大野さんは色々と悩んでいることが明かされます。
大野さん1回戦敗退
58話
まさかの初戦敗退だった大野さん。心のザンギエフに注意されてしまいます。その敗北の理由とは「気の迷いに振りまわされるからスクリューもスカるのだ」とのこと。今回と同じようなシチュエーションがかつてあり、それが50話の日高さんとのバトルである。
あの試合って、斬空波動拳で逃げ戦法だった日高さんが、大野さんの圧倒的ザンギエフに捉えられて涙目になって終わっていました。てっきり大野さんの勝ちだったと思ったのに…。その続きが描かれ、大阪大会1回戦同様にザンギエフのスクリューをスカって敗北していたのでした。
あの試合負けてたのかよ!
スクリューをスカったのは、日高さんの涙を見てしまったから。そして自分が7月末に日本を離れることを思い出してしまい「スカッ」である。
大野さんは言葉も心も台詞がないので、どういう心境なのか描写されてるから察するしかありません。それなのに何を考えてるか手に取るように分かる。この辺が『ハイスコアガール』の凄いところで、大野さんの乙女心よね。
自分は日本から離れるから…と迷いが出てしまい、日高さん戦も大阪大会1回戦(岡山ケン)でもスクリューをスカす。アメリカへ行くことに悩んでる大野さんが切ない。大野さんは身を引こうとしてる。
復活する大野さん
しかし、そんな彼女が「いち格ゲーマーとして」ファイティングスピリッツに
ふたたび火を灯らせる!
お前は赤きサイクロン
日本を発つ前に―
未練も何もかもすべてを巻き込み
粉砕するのだ
ハルオを勇気づけるのがガイルなら、大野さんの心にはザンギエフがいる。アメリカへ行くことにウダウダ悩んでいた大野さんにもう迷いはない。敗者復活を勝ち抜く。小学生時代のようにハルオを汚物のように見てた殺気立ってた最強ゲーマーヒロインが復活だー!!
この大野さんこそハルオが倒したかった相手です。勝って告白するつもりのハルオを全力で迎え撃つ。熱いけど複雑だな。ラブコメヒロインとして見れば、大野さんは負ければハルオに告白されるわけだし、得なのに、それでもあえて叩き潰す。
54話
ハルオくんは勝って告白
昌は勝って決別…
大野さんが勝つことは「決別」ですからね。
だからこそ悩んだのに吹っ切った。ならばもうハルオとの決別を心に決めたのかといえばノーでしょう。むしろ「決別」すら粉砕しようと決めたようでもある。
「ハルオVS大野さん」最終決戦
60話
2人の決戦はどちゃくそ熱いものでした。あまりの熱量にハートが震えまくり。ただスト2で戦ってるだけなのに闘気まで出して、同作者の『狭い世界のアイデンティティー』みたいに物理的暴力が吹き荒れる。
ハルオと大野さんが「対」になって描かれる演出もいい。大野さんは喋れないので言葉によるモノローグは一切無いけど、思ってることはハルオとまったく同じ(はず)。
最初は憎くて忌々しくて、いけすかねぇ存在だった…
今となっては…死ぬほど愛してるぜ!!
つまんねぇ生活だったけどゲームだけが支えで、大野さんと出会えてもっとゲームが好きになれて楽しかった、大野さんが心の支えになったって青春100メガショックの想いで全力でぶつかる様は胸が熱くなります。ハルオの独白と大野さんが思ってることはきっと一緒。
この台詞は最初のお別れである1巻ラストでガイルさんに問われたアンアーである。
9話 / 59話
お前の気持ちはそれだけか!?
1巻ラストの9話で「憎くて忌々しくて、いけすかねぇ存在だった…」という大野さんゲーマーとして尊敬したと供述した後にガイルさんに尋ねられます。お前の気持ちはそれだけなのか?と。その質問に小学生時代は答えられなかった。アンサーを5年超しに回答したハルオにアッパレや!死ぬほど好きだったんだよ!
死ぬほど愛してるぜ!
5年超しにガイルの問いかけに答えたか。で、お互いに惚れたやつとともに夢中に真剣になれたことが最高だったからこそ全力でぶつかる。そりゃ名勝負にならんないわけがない。
スカさず掴んだスクリュー
やっと決まったスクリュー
ハルオとの試合でスクリューを決めた大野さん(ザンギエフ)。日高さんとの試合と大阪大会1回戦でここぞでザンギエフのスクリューをスカしてしてきました。
心の中にいるザンギエフからは「気の迷いがあるからスクリューをスカるんだ」と怒られたのに、ここで芸術的なスクリューを決める。悩みはもう無い!演出が素晴らしい。画面からザンギエフの手がハルオに飛び出てきてハルオを掴んでんだもん。
日高さんの涙を見たことで、引き下がろうとして悩みの象徴だった大野さん(ザンギエフ)のスクリューをスカしてしまうミス。これがハルオに決まるのはいいね。実にいい。まるでハルオを掴んだようであり、アメリカ行くけど決別じゃないって意志がありました。
最初に読んだ時は「これでハルオの告白パーじゃん!」って決別ルートを考えたけど、後で大野さんの本心を日高さんが汲んで説明した後に読み返すと、「なるほどなぁ」と唸ったスクリュー外しとハルオへのスクリューでした。
(続くんじゃ)
コメント
いろいろあってちょっとグダったかと思ったけど最終回が最高すぎた
ゲームのキャラが喜んでる場面で号泣
最近だと珍しいぐらい直球のラストでしたね よかった
日高さんはラブコメの歴史に残るサブヒロインになった
見送り行くから行かないかでうじうじして、最後は超常現象で解決って、かなり残念だった
でも、普通に機体トラブルのため空港に引き返しましたが理由だったら漫画的に面白くないって言うんだろ?漫画なんだから超常現象ネタじゃなくて漫画的演出だと受け取る方が、精神的にも良いと思うけどね。
想いに気付いて頑張ったら空港に間に合いましたじゃ、それこそ1巻の焼き直しでしかないからな。
最後のこの後を読みたいと
思わせるような余韻が最高でした
アニメ2期も楽しみではあるけど
そのグダった部分が半分なんですよね・・・
単行本に1ページでいいからその後の二人の姿を描いて欲しかったなあ、と。
最終巻良かったすね…
上の人も言ってますけど、その後も読みたいと思わせるのが
すげぇなぁと思います。
そしてレビューですら泣けました。
ヤマカムさんお疲れ様でしたw
結構間が空いてから最終巻読んでるから前のお話の繋がりを忘れていたのもあって、こういうサイトが前後の伏線や対比を分かりやすく載っけてもらって本当にありがたい
「昌」て・・・
この作品、ヒロインサブヒロインが可愛すぎて、主人公もまっすぐですごく好感が持てた
次回作は『ハイスコアガール~元大野さん~』ですね
大野VSハルオ、アニメでどう表現するんだろうなぁ
ザンギの両手で掴まれる描写はCGで大丈夫かな
あと二日で始まるのか・・・
2年ほど前、羽田→NY最終便の飛行機で出張に行った時、機体トラブルで15分遅れるアナウンス→45分→2時間→翌日朝の成田出発に変更で空港で夜明かししたことがあった。また、離陸した飛行機がトラブルで戻った事や別の空港に降りたこともこの10年で国内で3回経験ある。海外だと結構多くて離陸直前に減速→乗り換えの経験は10回近くある。これは年間100回近く飛行機に乗る自分の場合ですが、実際あり得ないことではないです。
この人めちゃくそ文章が下手で読んでて萎える