『イムリ』24巻 受け継がない意志!マジで世界で一番面白い漫画ではなかろうか…

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イムリ 24 (ビームコミックス)
『イムリ』(三宅乱丈)24巻読了しました。

はぁ~(感嘆)。現在進行形で世界で一番面白い漫画かもしれん…。

「ルーン」と「マージ」、二つの星に暮らす、三つの異なる種族。
支配民族「カーマ」、奴隷民族「イコル」、そして原住民族「イムリ」。
四千年の時を超えた三種族を巻き込んだ戦争、世界の「明日」を決める戦いは、ついに最終局面へ。

血塗られた「賢者の宮殿」に、カーマ軍の新兵器が迫る。
窮地に立たされたイムリ達の眼前に現れたのは……?

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最高傑作だ…。 言葉も無い。鳥肌と震えが止まらん(ぶるぶる)。『イムリ』(三宅乱丈)は超名作漫画です(断言)!面白いっ...

『イムリ』24巻

この漫画のキモは緻密に練られたストーリー展開ですけど、24巻は圧巻の伏線の回収っぷりに唸りましたね。後で、「これはそういうことだったのか」と以前のシーンが意味をなしたりと凄すぎる。

何よりもグッとクリスマスる名場面のオンパレードでした。何度も胸を熱くさせて打ち震えてしまいます。なんて漫画なんだと。全人類が読んで欲しい大傑作です。初期は設定や名称に慣れるまでがちと大変かもしれんが、確かな超ド級の名作なり。

どんでん返しこそ最高

タムニャド賢者

長かった戦争もいよいよ最終局面。最後にダマしてカーマの勝利で終わるかと思いきや、賢者が残っているたのはビックリ仰天です。一人で出てきたシーンとデュガロとの対面が言葉に言い表せない。その過程がすこぶる泣けます。震えます。

賢者さえ救出すればデュガロ諸共攻撃する命令をしていたのに、まさか賢者が一人残って来るとは…。その聖人っぷりに賢者さんマジ賢者と思ったものです。その理由もまた良い。

正しい決断のためには疑うことも必要だと、私はあなたの命令を疑い自分自身の決断でここへ来たのです

デュガロの意図せぬ行動を取った賢者ですがそれも含めて震えたね。そもそもこの賢者に疑うことは必要だと説いたのがデュガロ本人というのがなんつーか…深いです。

デュガロの教えである

あなた様を疑うのですか!?

140話「最終試験」でデュガロ自身が賢者になる前のタムニャドに自らの選択なのか今一度考えるよように促してました。いわく「妄信は正しい決断を邪魔するものです。時にはこの私でさえ疑わなくてはなりません」と。

自ら正しい決断をするためには疑うことも必要なんです。

本当に自分自身の考えなのか見極めろとタムニャドに教えていました。それはデュガロ自身の過去にも当てはまることでもある。先々代(先々々代?)賢者の実子でありながら子が作れないように施され、真相を聞かされ賢者に生かしてくれたことに感謝してたと述べてたが…。

89話「信用」

しかし、ガラナダは内心では疑問がありました。「デュガロ術大使はどうだったのか…」「はたして彼に感謝する以外の選択肢があったのだろうか…」と。89話のアンサーでもある。

選択肢など生まれた時から持たされていなかったのだ…

ガラナダの疑問はその通りであった。デュガロに選択肢など初めから無かった。だからこそ、「選択肢を与えられなければ…それは献身でなくただの服従なのです…」とタムニャドに教えてと思われる。

こんな事を教えなきゃ、タムニャドだってこの局面で来ることはなかったでしょう。ワンピの魚人島の言葉を借りるなら、受け継がない意志が確かにあった。デュガロはなぜ自分の言葉すら疑えと、自身で選択しろと説いたかは、己が出来なかった故でしょう。

デュガロとタムニャドに通じるのはラルドとデュルクだよなぁ…。

ラルドとデュルクの関係

2話

『イムリ』の凄いところは容赦の無さで、普通なら重要キャラはここで死なんだろってのを覆し情け容赦なくバンバン死にます。まさか主人公のデュルクすら廃人となって退場するなんて誰も予想できんわい…。

で、今は亡き主人公デュルクと師匠格だったラルドの関係ってデュガロ&タムニャドに似てるよなぁって24巻の感想なり。というのも、デュガロ自身は選択肢が無く選べなかったわけじゃないですか。それをタムニャドには選べるように導いたって感じでした。

ラルドもドレイ民族イコルの血があって、自分では選べない奴隷みたいなものでしたからね。この生き様がデュガロとデジャブする。それでいてデュルクに「嫌だとも思えないか?」と。服従するだけでなく自身の選択肢があることも説いていました。

・服従しか選べないデュガロが選択肢があるとタムニャドに教える

・服従しか選べないラルドが選択肢があるとデュルクに教える

この関係がデジャブしてまた泣きそうになった…。

そじゃねーだろ!って行動されたが…

37話 / 140話

やっぱデジャブる。結果的にデュガロもラルドもそーじゃねーだろ!って行動を教え子に取られてしまいました。でも、そもそもの発端は2人共、教え子にただ服従するだけの生き方ではいけないって説いていました。

デュガロはタムニャドの取った行動に「なんということをしているのかおわかりなのですか…!?」、ラルドはデュルクの取った行動に「どうしてだデュルク…!!」って。その選択肢は違うだろって言うも、そうなったのはお前らが教えたことだろと。

これが深いし考えさせられる。デュガロとラルドは服従するしか選べなかった自分の人生にノーと真相で思ってたし、だからこそ教え子に説いたと。ミクロで見れば教え子に裏切られたけど、マクロで見れば「そう!それだよ!」みたいな。選択肢をくれた。

だからこそ、賢者の言葉は今は亡きラルド&デュルクを言ってるようでもあり、なんか救われましたね

「選択肢」は財産

選択肢

選択肢が与えられなければそれはただの服従。選択肢は財産である。それを賢者に教えてくれたのが、自身には何の選択肢もなかったのがデュガロです。

賢者の発言は、選択に至るまでの過程と要因を語りすこぶる泣けます。無情に、それでいながら優しく。単純に、それでいながら斬新に。簡易に、それでいながら克明に。ディガロに述べるのです。

デュガロは口では「そんな選択をさせるために、私はお前さんを教育したわけではないのだぞ…!」と言いつつも、そんな選択させるために教育もしていた。これはラルド&デュルクにも当てはまって打ち震えたね。鳥肌立ちまくり。

何もできずに、カーマに服従して奴隷のように死んでしまったラルドであったが、本当にそうだったのかと。

「嫌だ」と思っていいんですよ

29話

ラルド覚者が気づかせてくれたんじゃないですかっ!私はもう「嫌だ」と思ってしまうんです!自分の本当の心が動いてしまうんです!本当の心が「間違ってる」と思ってしまんです!

心に意味がないのなら奴隷のほうが楽じゃんと本当の心をデュルクに教えたラルド。悲しいがラルド自身が奴隷でしたが、その示したことは今でも通じてる。同じ奴隷だったデュガロから教えられたタムニャドにも。

選択肢があると気づいて、服従を「嫌だ」と述べる勇気。それが拡散されてたのが24巻の見どころであり醍醐味。その魅せ方も上手すぎて読みながら「うおおおおお!」と拳を握りしめながら吠えたぞい。まじで凄まじい漫画だ…。超ド級の傑作です(断言)

イムリ 24 (ビームコミックス)

KADOKAWA / エンターブレイン (2019-02-12)

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コメント

  1. 匿名 より:

    ヤマカムにここまで言わせるってすごい
    5巻までブクオフで買ったけどなんかめんどくさくて放置してたけど、そろそろ読み始めようかな

  2. 匿名 より:

    Kindleで75%offだったから先週全巻買って読んだらとても面白かった

  3. ゾリラバ より:

    ヤマカムさんのオススメ読んで24巻まで一気読みしました。。確かにこれは凄い漫画ですね。頼りになる味方かと思えば黒幕だったり、適役かと思ったら意外に良いヤツだったり、ジェットコースター感半端ない。良質tの長編推理小説を読了した気分です!

  4. 匿名 より:

    イムリ偶然読んでハマりまくって検索してこちらの記事に行き着きました。完全同意です!こんな面白い漫画他にないです!なんでこんな凄い作品が知られていないのか謎でたまりません。
    守り人シリーズで有名な上橋菜穂子さんの作品とかなり似ている気がします。上橋さんは海外でも大きな賞を取られたりメディア化もかなりされてるのでイムリも絶対評価されていいはずなのに!

  5. NNS より:

    本日発生した台風の名前が「レンレン」だったので「三宅乱丈」で検索するうちにここに来ました。
    (ちなみにレンレンは三宅乱丈著「ペット」の人物名)

    俺的に世界最強漫画はペットなんでヤマカム殿とは意見が対立してますねw
    いや、完結までに追い越す可能性も否定できないww

    イムリ25巻待ち遠しい!