押し掛け麦わら大船団物語Vol.9 バルトロメオ編
民衆の皆さんにはステッカー半額キャンペーンなのだが…！？
扉絵連載シリーズは「押し掛け麦わら大船団物語」シリーズをやっており、第一弾のキャベツに続き第二弾は「バルトロメオ編」。ある港街へやって来て、港一番の悪をシメまして、麦わら一味ステッカーとルフィセンパイバッジを特別価格で売っていました。
で、今回のバルトロメオ編。
民衆にもステッカーを半額キャンペーンで売ろうとしてら、あら不思議。見覚えのある海賊旗。どうやらこの港町は四皇の一角シャンクスのナワバリだったようです。
＜関連記事＞
いやー、ビックリですね。
ビッグマムやカイドウや黒ひげ（白ひげ）は作中本編で自分のナワバリを持っている事が描かれていましたけど、シャンクスのナワバリが描かれたのははじめてです。
シャンクス自身最近の登場は、扉絵連載「5億の男編」シリーズでした。幹部も一緒に結婚式に参加してました。街の背景を今回の扉絵と「ある荒廃した島での結婚式」を比べると大分違うので場所は異なってる模様。
四皇のシャンクス
12年前のシャンクス
まあ、四皇なんだからシャンクスがナワバリ持っているのは当たり前っちゃ当たり前の話でなんですけどね。
ただシャンクスがナワバリを持っていたという事は、ほぼイコールで12年前は四皇じゃなかったことにもなりそうです。12年前に「東の海」のフーシャ村に立ち寄っていたシャンクスは1年以上も留まり、次は北へ向かうと言ってました。
＜関連記事＞
これは四皇って地位ならばはほとんど有り得ない呑気さ。実際に新世界にナワバリを持ってるならば、新世界をそんなに長い事不在に出来ないでしょうし。ローいわく「巨大な犯罪シンジケート」の様に君臨するらしいですから。
ナワバリを持つ
“新世界”にいる大海賊達は大概、海のどこかに“ナワバリ”を持ち、無数の部下達を率いて巨大な犯罪シンジケートの様に君臨している（698話）
描写の円状のシンジケートってだけでなく、ナワバリはちょっと離れている場合も有り。
新世界ではその海賊のナワバリであることで、島を守護するという意味合いもあります。
実際に魚人島は元「白ひげ海賊団」のナワバリで、現在は「ビッグマム海賊団」のナワバリとなってます。未来はカイドウ陥落させて四皇になった「麦わら海賊団」のナワバリでしょうか…。
リュウグウ王国は世界政府加盟国なのに、四皇のナワバリでないと人間の海賊たちが群がって来て魚人＆人魚が攫われてしまう荒れに荒れる状態になるようですからね。四皇のナワバリってのは世界政府の名よりも新世界では強力なのである。
で、新世界にナワバリを持つシャンクスはやっぱ12年前の時点じゃ四皇でなかった可能性が非常に高いですね。じゃなきゃナワバリ守れないし。
新世界に皇帝のように君臨する「四皇」
四皇
偉大なる航路（ランドライン）の後半の海に、まるで“皇帝”の様に君臨するそやつらを、世に「四皇」と呼ぶ！！（432話）
そもそも「四皇」って名称が別に決められた組織でも人数でもなく、大海賊が超大規模になり勝手にそう呼ばれているようになっただけですからね。もしかしたら「三皇」だったり「五皇」なんて呼ばれてた時代があるのかもしれません。知らんけど。
もともと制度として「四皇」があるわけじゃ無い。新世界の皇帝・海賊の頂点に君臨するものたちはやはり移り変わりが激しいのかもね。現状分かってるだけの新世界に君臨した者は以下の通りである（スマフォだと見難いかも）。
| 年代 | 新世界に皇帝のように君臨した（と思われる）大海賊 |
| 24年前 | ロジャー（53歳）、白ひげ（50歳）、シキ、ビッグマム？（44歳） |
| 12年前 | 白ひげ（62歳）、ビッグマム（56歳）、カイドウ？、？？？ |
| 2年前 | 白ひげ（72歳）、ビッグマム（66歳）、カイドウ、シャンクス（37歳） |
| 現在 | ビッグマム（68歳）、カイドウ、シャンクス（39歳）、黒ひげ（40歳） |
…って、感じでしょうか。
そもそも24年前のロジャーはグランドライン制覇を成し遂げ、自首し処刑され、海賊団解散したので世界の均衡もクソもないかもしれませんけど。むしろロジャー後に「世界の均衡」を保つように睨み合いの三大勢力が出来上がったのかもしれん。七武海制度含めてその可能性の方が高い。
また、24年前のビッグマムが今の四皇並の地位だったかは分かりません。
ロジャーに「歴史の本文（ポーネグリフ）」の写しを盗られた模様ですけどね。少なくともシキやロジャーや白ひげたちが殺し殺されるような戦いを何度もやり合った末に、腹を割って酒を酌み交わしたりする親友を超えた仲では無い。
＜関連記事＞
カイドウが今のように「新世界の皇帝」に数えられた時期もよう分からんのう。
少なくとも、12年以上前はモリアさんと互角の死闘を繰り広げた末の勝利だったようなので（と世間では言い伝えられている上にモリアさん自身次は勝つ気満々だった）。
やっぱり、とても今の規模の大海賊団、四皇の一角だったとは思えないですねぇ。
ひょっとしたら、案外このモリアさんとの戦いで勝利して「新世界の皇帝」の地位を手に入れたのかもしれんな。
＜関連記事＞
12年前の「新世界の皇帝」ポジションは、カイドウが数えられていたかも不明な上に、シャンクスも居なかったのである。つまり、12年前の新世界は下手したら「二皇」だった可能性すらある。それとも他に「新世界の皇帝」と呼ばれるような大海賊がいたのかもしれん。
むしろそっちの方が可能性高いですね。
というのも「四皇」を食い止めるために海軍と七武海がいるからです。
「四皇」を抑えるための海軍＆七武海
三大戦力
この4人（四皇）を食い止める力として「海軍本部」そして「王下七武海」が並ぶ！！この“三大勢力”がバランスを失うと世界の平穏は崩れるという程の巨大な力（432話）
逆に世界を揺るがす「四皇」を押さえつけるため、均衡を保つために存在する他の三大勢力「海軍」「七武海」があります。三大勢力と言いつつ、その実態は海賊界のトップに君臨している「四皇」を抑えるための勢力。マクロで見ると「四皇」「政府」って二大勢力でもある。
三大勢力のバランスを失ってしまうと世界の平穏が崩れてしまうんだとか。これって逆に言えば、世界の均衡のためにも海賊のトップは4人！「四皇」じゃなきゃバランスを崩してしまうような気がしないでもない。まあ、押さえつけるためだけだからトップ海賊は三人でも二人でもええのか？
この辺りはまだちょっとよく分かりませんね。白ひげ陥落後もマルコたち残党が勢力維持しただろうし、1年前の「落とし前戦争」で黒ひげがとって変わっても白ひげのナワバリ勢力引き継いだので変わらぬ均衡は保っていそうな感じですしおすし。
で、四皇に対抗するシステムとして存在しているのが「王下七武海」です。
元含んで王下七武海は現状判明してる中で一番古株はクロコダイル。
七武海加盟最古参クロコダイル
78巻SBSより
76巻762話「白い町」で、ローがコラさんを刺すシーンで描かれていた新聞記事にクロコダイルが掲載されてたことを聞かれた尾田っちは16年前の世界であると以下のように。
クロコダイルは30歳の年齢です。若い頃は、ルフィ達の様に破竹の勢いで海にその名を轟かせましたが、割と早い20代前半で“七武海”に加盟し、その後、白ひげに戦いを挑み惨敗しています。
クロコダイルはジンベエと同じ46歳。
二十代前半で七武海に加盟したならば今から二十数年前ってことです。これは作中で明かされた七武海の中で最も古い（ハンコック13年前、ジンベエ11年前、ドフラミンゴ10年前に加入）。
七武海が対「四皇」のためならば、今から二十数年前にも現状と同じように四皇がいたと思われる。むしろ七武海制度自体がロジャー後の20年ちょい前に出来てクロコダイルは最初のメンバーだったのかも。
こうして見ると、システムとしてあるわけでなくても「四皇」は二十数年の歴史はありそうな気がします。シャンクス（カイドウもか？）は、ここ12年の間で、誰か他に四皇って呼ばれてた者からとって変わったのかなぁ。
今回の扉絵シリーズで少しぐらい赤髪海賊団について描かれないかとワクワクしてます。
そもそも、バルトロメオ自信はシャンクスとルフィの関係を知っているのだろうか？ルフィの大恩人で、象徴である「麦わら帽子」自体がシャンクスから預かったものですから。今後の「押し掛け麦わら大船団物語 バルトロメオ編」が非常に楽しみです。まる。
＜こちらもどうぞ＞
ONE PIECE モノクロ版 86 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2017-09-04)
コメント
シャンクスが四皇になった原因とミホークが七武海に入った理由が知りたいなー
ミホークって七武海よりは四皇寄りだと思うんだけど、四皇はあくまでも略奪(ナワバリ等)をしないといけないってことなのかな？
以前記事に書いてましたがシャンクのティーチにつけられた傷が海賊旗に使われていることが気になります。
ロックスターが出てきたらおもしろそう。
16年前の記事だとクロコダイルは30歳。20代前半で七武海に加盟なので、
仮に22歳で加盟だと、24年前ということで、大海賊時代幕開けの年には
すでに七武海制度が存在していることになるんですね。
実際、この制度がいつ導入されたのか、ちょっと気になります。ロジャー
処刑にともなう大海賊時代幕開けによって、新規旗揚げの雑魚海賊が大量
発生し、四皇と呼ばれるようになる大海賊たちがそれらを傘下にして大規模化
していったために、王下七武海制度が必要になったんでしょうか。
だとしたら”王”とは誰を指すのでしょうか。天竜人なら”竜”下七武海でもよさそう
なのに。
自分も大海賊時代によって海軍だけで対処できずに七武海制度を作ったんじゃないかなって踏んでます。最長で24年の歴史かなと。
シャンクスが麦わら帽子をかぶって東の海を回ってる間は何か伏線的なことしてたんですかね？
赤髪と呼ばれて海賊旗にも帽子はないから、独立した海賊として名を挙げたのはこの後
でも鷹の目と決闘してたのはその前と
七武海か…
ミホーク登場した時はワクワクしましたが、個人的にマシなのはミホークとクロコダイルくらいでしたね。
そのミホークもゾロ鍛えたりしちゃたからなあ…
四皇もシャンクスと黒ひげくらいしか楽しみが無い…。
いつも思うけど三大勢力ってほんとにバランス取れてんのかね。
七武海は海軍の補強戦力みたいな感じになってるし。
海軍+七武海vs白ひげ海賊団+脱獄組で互角くらいの戦いしてたから、四皇が一斉に暴れだしたら止められなそう。
まぁでも四皇が手を組んだり、同時に動くこともないって前提なら、一番規模の大きそうな白ひげ海賊団と互角以上の力を持っていれば問題ないのかな。
実際頂上戦争で「これを機に白ひげを討ち取ろうというカイドウを赤髪が止めた」とか言われてましたし。隙あれば他の四皇に討たれるので安易に攻められないのではないかと。
四皇同士と海軍・七武海で五すくみなのかなと。
バルトロメオがやっちゃた 悪ってシャンクスはどう思う？
他の四皇ならケンカ売った事になってしまうぞ？
シャンクスが悪を飼ってるとはちょっと思えないので
苦笑いながらも褒められるのかな？
今から17,8年前くらいにヨサクが説明した七武海のシルエットに
麦わら帽子っぽいのを被った男がいるからシャンクスは七武海だという噂がありました
今となっては誰一人あのシルエットに該当する人物がいないですね
ワンピースを目指して海に出ても新世界で四皇勢力にぶつかる。４皇も他の４皇に牽制を続けてるから戦争にはならず、新規戦力を吸収してどんどん組織が肥大化する。これを20年も続けてたら七武海や海軍とは差がついて当り前だよな。昔は強い海賊が7人も政府についていれば均衡保てたのかもしれないけど今は無理ゲーだよね。
あと懸賞金の額も時代によってインフラしてんのかな。巨人海賊団の1億とか昔はすげーだったけど今は億越えなんていっぱいいるし、クロコの8000万ってのも今だともっと高くつくのかも。
「昔はモリアさんとカイドウがほぼ互角」ってのはモリアさんが盛って喧伝してるだけの気がすんだよなぁ。初登場から小物臭プンプンで四皇クラスとはとても思えなかった。
事実の一部だけを報道されて(＋モリアさんが主張し続け)、それが通説になった的な。
アーロンとジンベエが肩を並べてたって話とすごくデジャブる。
押し掛け大船団たちが知らず識らずのうちに、ルフィたちに関係あるところ引っかき回して大事件に繋がったりして…