昔の日本は格闘技ブームで、大晦日なんて民法3局で同時に格闘技中継をしていたものです。今や見る影もありませんが…。個人的にハマっていたのは「PRIDE」という総合格闘技団体なり。とにかく試合自体も盛り上がったのですが、試合までの「アングル」と「煽り映像」が芸術的だったのです。
このアングルと煽りのおかげで、しょっぱい塩試合になっても「ま、いっか」という気にさせてくれたものです。数々の名言も生まれてものです。煽り映像を手がけていたのは佐藤大輔氏。「PRIDE」の他にも「DREAM」や「将棋電王戦」や「モモクロのライブ」も有名ですね。佐藤映像は煽りアーティストです。
で、10月1日放送の『ワンピース』1時間スペシャルの煽り映像をご覧ください。これはまじで必見の出来ですわ。ブルブルと震える。
(視聴時、音楽注意!)
>海の数だけ友情と別離がある!
>やれんのか?
>ワンピース史上、最哀の闘い
>共に想う、故にぶつかる!
>やさしい嘘VSまっすぐな本音
うおおおおおお!
めがっさ格好いい!めがっさ盛り上がる。めがっさ名言盛りだくさん!思わず拳を突き上げて叫んでしまう出来!製作者のクレジットは書かれてませんが、分かる人は分かります。これ絶対に佐藤大輔氏が作ってる!間違いない(確信)。立木文彦さんの声もええな。
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格闘技好きや将棋好きでなくても、ジャンプ民なら『キン肉マン』のキン肉マニアの煽り制作でも知られてるね。まさか『ワンピース』の煽りまで作るとはビックリです。素晴らしい出来である。2人の今までの歩みをまとめつつ「ルフィVSサンジ」を完璧に哀愁漂わせて盛り上げています。
フジテレビなのか、担当さんなのか、尾田っちがリクエストしたのか分かりませんが、グッジョブ!『キン肉マン』のように凄く煽りが合うし映えますな。今後も原作や映画でも作って欲しいですね。なにより尾田っちは「PRIDE」好きだったからね(多分)。
尾田っちはPRIDEファンだった?
489話より
ブルックが正式に麦わらの一味に加わった489話「8人目」。
モリアさん撃破後、スリラーバークでブルックはルンバー海賊団の仲間を埋葬しました。沢山の遺骨をここに埋めたのである。フランキーとウソップの協力で立派なお墓も作りました。
その墓に刻まれた文字に注目ですよ!
てっきりルンバー海賊団の船員の名前かと思いきや…いや、実際にルンバー海賊団の船員なのかもしれませんが、リアルで格闘技好きなら思わずニヤリとしてしまう名前が書かれているのです(かなり文字が小さく電子書籍だと拡大しても見えんかも。紙の本でのみ確認できるかな)。
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ルンバー海賊団の墓
>ミルコクロコップ
>エミリヤエンコヒョードル
>アントニオ・ノゲイラ?
>ヌルヌル秋山 三崎
>火の玉ボーイ五味
もはや「PRIDE」ファンならばお馴染みの総合格闘家である。ルンバー海賊団は総合格闘家なのかよって名前です。特に「ヌルヌル秋山 三崎」の文字から、尾田っちはアンチFEG(K-1)でプライド好きだった事が分かります。当時は両団体がアレでコレで両方亡くなったしまったがな…(遠い目)。
まあ、しかし、尾田っちが当時の「PRIDE」を支持していたのは明らかでしょう。
今はライジン見てるのかUFC見てるかは知りませんが、誇り派だったのであろう。尾田っちがどこまで「PRIDE」の遺伝子を持ってるかは知りませんが、作中でも「おや?これは…」と個人的に思う描写はあります。
「明けない夜はないと言うだろう」(878話)
ペドロが述べた「明けない夜はないと言うだろう」って台詞に、滅んでしまったPRIDE魂を感じたのは私だけではないでしょう。これぞ、柔術マジシャン!アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの煽りでしょう!絶対王者として君臨してたのに、ヒョードルに敗れたノゲイラの煽りを覚えてるでしょうか。
「沈まぬ太陽など存在しない。しかし、再び、昇らぬ太陽もまた存在しない!」(男祭り2004より)
「沈まぬ太陽などない!再び昇らぬ太陽もない!」(PRIDE31より)
ミノタウロこと、ノゲイラは太陽に例えられており、王座から転げ落ちた後はひときわ太陽のように輝く例えられた名言煽り満載だったのである。「PRIDE」を通過した男子ならば、タイヨウの海賊団、そしてノックス海賊団にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの影を見たことでしょう。
沈まぬ太陽はなく、昇らぬ太陽もない!沈もうとも絶対に再び昇るのが太陽!ノゲイラの煽りは芸術的なほど震え、これは『ワンピース』のタイヨウの海賊団とノックス海賊団(ミンク族)の運命も震える程熱い!熱すぎる!
もともと「PRIDE」は、プロレス的なアングルの系譜があった格闘技団体でしたが、『ワンピース』もまたアングルとして客が盛り上げるところを見事に抑えている。誰か尾田っちにプロレスや格闘技について聞くべきである。絶対好きだったよ!ワンピは新日本プロレスの系譜だ。間違いない!
そんな系譜があるからこそ、ルフィ「VS〇〇〇」は必然的に盛り上にがるように描くのである。そこまでの描かれ方含めてアングルが燃える構造なんです。前のドレスローザ編のドフラミンゴとの対峙は熱量MAXでしたからね!
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新世界で最も盛り上げた対決は「ルフィVSドフィ」でしょう。自由VS支配、ゴムと糸、Dと始祖の王、悪魔の子(D)と神の子(天竜人)…という運命としか言いようのない2人の対決を盛り上げ駆り立てました。
プロレス用語で「アングル」とは、試合展開やリング外の抗争などの仕掛けや段取りや筋書きです。この対決がいかに「宿命の闘い」なのかと盛り上げること。これが『ワンピース』では新世界に入ってからベラボウに上手い。「VSドフラミンゴ」もそうですが、今回の「VSカタクリ」もそういうアングルの持って行き方でした。
ルフィVSカタクリ
ルフィVSカタクリ
ヒュー!
燃えるじゃないの!熱いじゃないの!魂が揺さぶれるじゃないの!
本当に尾田っちはアングルのもっていき方が天才的だと思うの。ルフィの「ゴムゴムの実」に対して、「モチモチの実」のカタクリを877話で「あいつの能力、ルフィみたい!」とキャロットに言わせたり、いかに宿命で戦うべきだったのかという持って行き方が素晴らしい。
それまでに至る過程も、四皇ビッグマム海賊団のNO2、カタクリがルフィを認める発現を何度もしていましたからね。カタクリはルフィを認めて、いずれママの脅威に成長するだろうと睨んでました。
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ここまでのアングルの付け方が最高すぎる。ルフィがカタクリとの対決に持って行った流れも含めて「うおおおおお!」ですよ。なにこの盛り上がりっぷり。熱すぎる展開に読者のテンションもMAX!さすが尾田っち!盛り上げ方を熟知している。
ワンピはやっぱりこれよ。少年の心を(少年の心を持つおっさんも含む)燃え上がらせる熱さですわ。いま、サンジ奪還編最高潮の熱量が「ルフィVSカタクリ」にある。あえてPRIDE風に言えば、例えこの地球上のどの場所で生まれていたとしても、きっと彼らならこの場所で、巡り合っていたはず!(立木ボイスで聞きてぇ)
モンキー・D・ルフィVSシャーロット・カタクリ
ONE PIECE モノクロ版 86 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2017-09-04)
コメント
まあ実際、尾田っちは鈴木軍の一員ですからねw
この煽り?映像すげー
他にもあるんですか?
立木さんは赤犬とドン・クリークを演じられてるから、ルフィとサンジに因縁があるっちゃありますね
ルフィVSカタクリをやった後にサンジVSカタクリをやって決着つけることで、ルフィVSサンジの決着とするのかな。
こんだけルフィvsサンジで煽ってるけど、実際の試合は、そんなにバウトしてない。この煽りはナルトとサスケの戦いレベルじゃないと回収できない…笑
アニメしか見てない人の心中やいかに。
ストーカーとメンヘラテロリストの決闘より、直ぐ終わる
ビッグマム陣営の中で最も武闘派なカタクリとのバトルは胸熱。
どうでもいいけどカタクリの声が杉田で再生されるんだが・・・
体に穴開けられても平気なモチモチ、
伸びたりくっついたりする性質だからできるわけで、
特殊な超人系とは最早なんでもありだな。
モチモチはロギアじゃなかったか?
特殊な超人系です
単行本で修正されたんや
まじか…長いこと単行本は読んでないから知らなかったわ
餅は乾燥させるか焼くかしてカチカチにするしかない
UFCとかSENGOKUとかの文字も見えるから、総合格闘技は一通り見てそう。
ヌルヌル秋山はHERO’Sでの出来事だし。
UWF絶対に好きだわおだっち