『ワンピース』におけるルフィと戦った敵の身長について考察する。
これまで色んな相手と戦ってきたルフィですけど、如実に相手の身長が大きくなっております。敵の強さがインフレしていくのに比例して(るわけでないが全体的な傾向として)相手の身体も大きくなっていく。
ルフィの身長は2年前まで「172cm」、新世界編以降は「174cm」となっています。これは『ドラゴンボール』の孫悟空の「175cm」と近い。
『ルフィ』と対峙した敵の巨大化
歴代の対戦相手の身長
「東の海」編
ルフィと対峙した敵(東の海) | |
アルビダ | 198cm |
モーガン | 285cm |
バギー | 192cm |
キャプテン・クロ | 207cm |
首領・クリーク | 243cm |
アーロン | 263cm |
スモーカター | 209cm |
「東の海」では大体200cmクラスの相手と戦っておりました。モーガンとアーロンが300cm近い大きさ。外連味のある格闘が見所でもあった。
グランドライン前半
ルフィと対峙した敵(グランドライン前半) | |
Mr.3(ギャルディーノ) | 179cm |
ワポル | 207cm |
サー・クロコダイル | 253cm |
ベラミー | 240cm |
エネル | 266cm |
アーロン | 263cm |
フォクシー | 180cm |
ウソップ | 174cm |
ブルーノ | 258cm |
ルッチ | 212cm |
オーズ | 67m |
モリア | 692cm(+影吸収で巨大化) |
ここまで大きくても3メートル未満だった対戦相手。ルフィの体格(172cm)でも「格闘」として成立してましたが、オーズ戦とモリアさん戦は怪獣相手に戦っているようでした。
458話
巨大な肉壁相手にぶつかる感じが今までのバトルとはまるで違うテイストでしたね。
あまりにも敵がデカイと格闘技の攻防は無くなる。
新世界編
ルフィと対峙した敵(グランドライン前半) | |
ホーディ・ジョーンズ | 331cm |
シーザー・クラウン | 309cm |
ハイルディン | 22m |
チンジャオ | 520cm |
ドフラミンゴ | 305cm |
クラッカー | 307cm |
カタクリ | 509cm |
カタクリはドフラやシーザーやホーディのように3m超えぐらいにしか見えなかったが509cmです。「え?チンジャオよりちょっと低いくらいなの?」って気もしますけどね。
509cmのカタクリ(894話、895話)
新世界に入って174cmになったルフィの体格で格闘できるのはカタクリの509cm(かなり身長怪しいけど)がギリギリといったところ。
このように等身大より一回り大きいサイズまでなら、ルフィとの攻防が格闘となりハラハラドキドキが味わえる。
んで、現在の四皇2人はめちゃくちゃデカイのが特徴です。
大きなボス
1001話
でけぇぇぇぇー!!!!
この描写のすごさは2ページ前と同じ構図になってる点。台詞がそっくりそのままリボンを付けてお返しされる図です。「まるで怪物じゃねぇかコイツら(背を向けてたカイドウが宙に浮く最悪の世代を見上げて)」って、お前らのが怪物だったである。
で、サイズ。
- ビッグマム…880cm
- カイドウ…10mぐらい?(龍でさらに巨大)
カイドウの身長は不明ながら、人間時でも10mぐらいはありそう。その上、龍に変身してサイズは規格外ですからね。
巨人族もいるし、今までも巨大な相手は乱戦でもわんさか。「すごーい!でかーい!」こそワンピクオリティの真骨頂でもある。
これは明確に『ドラゴンボール』などジャンプイズムと異なる点でしょう。
『ドラゴンボール超史集(AA)』の中で二代目担当近藤裕氏のインタビューでも語られている
鳥嶋さんが担当の時から変わらない大前提が、敵を大きくしないということ。実は大猿になった時って原作でもアニメでも全然人気がないんです。要するに大きすぎるとリアリティがなくて、見ている側がピンとこないんです。それよりも相手が自分と同じくらいの方が怖い。
かの『ドラゴンボール』でも大猿化すると人気無かったそうな。敵のサイズは同じくらい。特に強敵だとその傾向が強いのがジャンプ漫画かなと。ジャンプバトル漫画の鉄則部分でもある(と思う)。
なんだかんだで、オーズ&モリア戦をのぞけば大きいといってもルフィの身長で格闘の攻防が出来てた範疇のボスでしたからね(ボス戦以外は沢山ある)。2~3メートルぐらいの相手だと体格差の迫力と相まって対峙する「どん!」が映えていました。
そこをあえて巨大サイズの超強敵。作中最強候補の2人。見てる側はピンとこないかもしれないしリアリティもないかもしれない。だからこそ逆にすごく楽しみ。
「すごーい!でかーい!」の極限にして最強候補。格闘とかできるバトルよりも「規格外の化け物」感を全面に出してる。果たしてどんなバトル展開で魅せてくれるのか。期待大です。
心が叫びたがってるんだ!
また、ワンピのバトルって例えるなら、デカイ声出した方が勝ちって側面がある(ような気がする)。
今までいただろうか。
「海賊王」を堂々と掲げて自分がなると断言した敵が。
海賊王におれはなる!!
天下の七武海ですら「この海を深く知る者程、そういう軽はずみな発言はしねぇ」「この海のレベルを知れば知る程、そんな夢は見れなくなる」「出る杭は打たれる」というレベルの言葉です。
実は目指してましたとか、本音では夢見てました…なんてチャチなもんじゃ断じてねぇ。堂々と言い切りでかい声で主張している。自分こそが海賊王になると。
以前のザンジの言葉を借りれば「簡単だろ?野望捨てるぐらい!」ですよ。簡単なんですよ。しかし!それを捨てなかった。
ゼフの言葉を借りれば「腹にくくった〝一本の槍〟にゃ敵わねぇこともある」「少なくともあの小僧にためらいはない。生きるための装備か、死を恐れぬ〝信念〟か…」ですよ。
実は「夢見てる」「目指してる」じゃなく堂々と「なる」と宣言する信念がある。
ルフィはそんなバカ野郎なんです(褒め言葉)。
バカ野郎どもの後奏曲
だからマクロな視点でいえばルフィは誰にも負けてない。ミクロな視点で戦いに敗れても「俺は海賊王になる男だ!」だけで生き延び、今や5人目の皇帝にまで上り詰めた。
208話
「おれは〝海賊王〟になる男だ!」…突き詰めればワンピの戦闘はこれをデカイ声で堂々と言えるか言えないかに尽きる。
ルフィは言ってきた。数多の強敵が、無理だと、舐めるな、軽はずみな発言だ、ずいぶん未来を見てやがる…と言って敗れてきた。自分で言えなかったわけです。
極論を言えば、ワンピのバトルはこれを堂々と言えるか言えないかが全てです。
「目指す」「夢見る」でなく、これを言い切ったからこそ今のルフィがある。これを言えたから、大きな声で主張したから…勝ってきたと断言できる。デカイ声出した方が勝てるロジックです。
ぶっちゃければアホである。
そんなアホだけがたどり着ける境地が間違いなくある。
505話
おれ達が通って来た航路じゃあ…そんな事口にすると大口開けて笑われたモンだ。その度におれは…笑った奴らを皆殺しにして来たがな…。だが、この先は…それを口にする度胸のねぇ奴が死ぬ海だ…!〝新世界〟で会おうぜ
ルフィ以外にもアホがいた!
ミクロな意味で何度敗北しようと関係ねぇ。諦めたらそこで試合終了…すなわち諦めなきゃ終わらない。「海賊王になる」…それだけを愚直に言い切れる者だけのステージです。
ルフィもローもキッドも「それを口にする度胸のねぇ奴が死ぬ海」を生き抜いて来た。相手も同じだ。この世界で最強に君臨する四皇はルフィが決め台詞「〝海賊王〟になる」を聞いて、これまでの強者とまるで意味合いの違う否定をする。
クロコダイルの台詞で例えれば「銀メダリスト」視点じゃないわけよ。ルフィは俺(銀メダリスト)にすら及ばないくせに海賊王なんて口にするなんて烏滸がましい!って意味じゃない。
正真正銘の金メダリストはもっともっと上のプラチナメダル目指す猛者だからね。海賊王になる?ちょっと待てと。自分が海賊王になるからお前(ルフィ)じゃねぇよ!だ。
1000話
ルフィが海賊王になると言って否定する者はそれこそゴマンといた。銀メダリスト以下の自分に勝てないのにふざけたこと言ってんじゃねーぞ的なね。しかし、カイドウとリンリンの否定の意味合いはまったく違いう。
先述したようにワンピのバトルはデカイ声出した方が勝ちって側面で見れば、カイドウ&リンリンは照射なのである。堂々とデカイ声で主張してる。「おれが海賊王だ」と。
勝った奴が大きく近づく!「海賊王」にな!!
「海賊王になる」という信念で叫んだからこそ勝ててたルフィの前に、同じ事を同じ大きさで叫ぶのが四皇なのです。銀メダリスト共の理屈とは次元が違う正真正銘の「海賊王におれはなる!」レースです。
- 物理的にもあまりに巨大な敵
- 声出す的な意味でも大きく言い切る敵
デカイ(物理的にも精神的にも)!!!
これが四皇だー!今までとは次元そのものが違うバトルなのです。まる。
コメント
今回の誤字はえげつねえ量だな!
それだけ筆が走ってたんだなとも思う
広告の量もえげつないけどな。
圧で大きく見える、っていう作用はあるとは思うけども、実際大きいんだよね。
そうそう、たいていの漫画だと圧で大きく見える演出なんだよね(男塾とか)
これももちろんそうだと思うんだけど、3mとか5mとか表記してるのが、まあ面白いよね
この理屈だとギアフォースの新フォームは互角の巨大さで来そう。実際修行の時も、島の獣たちのパワーをねじ伏せるためにはまだ足りてないって言ってたし。
カタクリの左の画像はルフィもスネイクマンになってでかくなってるので比較にはならないかと
海賊王を目指していることを公言しているといえばモリアさんもそうでしたね
…なのにどうにも小物っぽいんだよなあ…
あと自分の夢を自覚したはずの今のクロコダイルはちゃんと海賊王を目指してるのかな?
mはcm表記にしたほうがよくないか?空目するわ
今に始まったことではないけど、今回はどんなバトルになるのか一段と想像がつかないなあ
来週が待ち遠しい!
進撃の巨人は?
ここさけ好き。
「私の声」で成瀬順が体育館の後ろから登場するシーンは何度も泣いた。