アニメ化だと…。
いや楽しみなんですけど、まだ早いという気がしないでもない。
というのも、私は「僕らはみんな河合荘」は21世紀の「めぞん一刻」になると勝手に期待しているからなのですけど。
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「めぞん一刻」だって、本当に面白くなってきたのは7巻ぐらいからのラブコメ展開に舵を切ったあたりじゃないですか。それまではドタバタコメディをしてたし。
だから「僕らはみんな河合荘」も私はまだドタバタコメディでタメを作ってる時期なのではないかと踏んでいるのですけど。タイトル通り、「僕らはみんな可哀相」な話を。
とはいえ、なんのかんので牛歩のごとく律ちゃんと進展しているのは外せません。
はい、律ちゃんめがっさ可愛いですね。5巻ではその可愛さっぷりは並ではありません。
特盛です。ズバリ申して5巻のキモは林です(えー)。
火力抜群
理由は一点。
林のおかげで律ちゃんの可愛さが跳ね上がったからです。
林がやってくれました
「林さん、他の人が好きだって言ってたもん」(もんが高ポイントだね)
「それに宇佐くんも、そんなんじゃないって」
ド、ドキン…。
なんだこの可愛さは。
確かに今までも律ちゃんの可愛さも特筆すべき可愛さでありました。
宇佐とラブがコメる展開には頬を緩めてニヤニヤしまくったものです。
で、個人的に、5巻の律ちゃんの可愛さ力(戦闘力みたいなものです)は最高値を叩き出したと断言しよう。全て林のおかげである。なぜなら、律ちゃんが明らかにヤキモチを焼いたからに他ならない。
全て林のおかげです
5巻1話目で林が律ちゃんに「宇佐くんにスキがあったらいきますけどね!女ってそーゆーモンでしょ?」とか堂々と宣戦布告をするわけです。
それを聞いた律ちゃんの複雑そうな表情からはじまり、もやもやモードの律ちゃんの可愛さっぷりといったらね。最高と断じるのに些かの躊躇も持たぬわ!
年が明けた時。宇佐があけおめメールを送り、それを返信しようとした絶妙のタイミングで林から宇佐へあけおめメールが届くんですけど、その時の律ちゃんの仕草が私の心の琴線を鷲掴みにするというものです。
返信メールしようとして
素晴らしい。
実に素晴らしいです。
だってですよ、宇佐からあけおめメール貰った時の律ちゃんたら明らかに嬉しそうだったんだもん。
いつもの無表情モードなんだけど、嬉しそうなのが明らか。
ここが素晴らしいのは、律ちゃんの心情とか心の声一切なくて、全て表情だけで語ったところでしょうね。
返信しようとして、林からメール来た時の驚きっぷり、そして目を逸らしながら面白く無さそうな表情。「なによ…バカ」とか心の声を表情だけで語る律ちゃんの可愛さが半端じゃない。
「ヤキモチ」というものはめがっさ可愛い最愛の求愛パフォーマンス方法であることは何度でも述べてきました。が、「僕らはみんな河合荘」でポイントになるのは読者には律ちゃんのヤキモチっぷりが丸わかりなのに、肝心の宇佐はこれっぽっちも気づいてない点でしょう。そのせいで、じれったいと感じてしまう。そのじれったさがいいのであるが。
林が本当にいい仕事してくれる。
ロッテの岡田も裸足で逃げ出すファインプレーの連発ですよ。
一発キャラかと思いきや、再登場してこうまで見事にかき回してくれるとは思いもしませんでいしたね。GJ林!このまま消えるのは惜しい逸材ですね。どうせなら律ちゃんがビンタするぐらいひっかき回して欲しいものです。
違うという人もいるでしょうけど、私はやっぱり「僕らはみんな河合荘」は、「めぞん一刻」のオマージュだと思うんですよね。
立ち位置的にいえば、響子さんが律ちゃんで、林がこずえちゃん的なポジションで見事にひっかき回してくれます。何より、律ちゃんに響子さん像を見出すのはダメ人間な事でしょう。
ダメ人間っぷりよ
よくめぞんの響子さんを地上に舞い降りた完璧な理想のヒロインに言う人がいるけど、それは違うのではないか、と。
いや理想のヒロインですが、完璧ではない。
相当なダメ人間である。
そしてこの律ちゃんもまたどうしようもないダメダメ人間なのである。
他人に無頓着なようで、宇佐が気になって気になっている感じがすこぶるツボなのである。
ラブコメの恋愛で最も重要なポイントといえば「相手を必要とする気持ち」でしょう。
めぞんの「お願い一日でいいから、あたしより長生きして。もう一人じゃ生きていけそうにないから」がラブコメ漫画の伝説の名シーンとして君臨し続けるのは、この「相手を必要とする気持ち」をタメにタメて大スパークしたからだと僕は思ってるわけです。
でだ、ダメ人間の律ちゃんが宇佐を必要とする気持ちが描かれて読者も拍手喝采を上げるしかなかったのが、今回収録されているバレンタインなのだ。
バレンタイン
「私が、宇佐くんが喜ぶもの、あげたいからあげる」
ふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
(↑悶絶してゴロゴロ転げまわってる)
やべーよ、この破壊力は。圧倒的な悶絶力。
普段のラブコメっぷりとは一線を画す。
手が触れ合って赤面なんていう初歩の仕草じゃない。
明確に宇佐が必要である事を示したわけですよ。
だが、これは「僕らはみんな河合荘」なのである。じれったいのである。ここまで前進したのにあっさり後退しやがった。三歩進んで二歩戻るのである。読者もガックリくるというものです。
だがしかーし!
一旦読者をガックシさせての時間差攻撃を放ってきやがったのである。
めちゃ心のこもった宇佐専用の義理チョコかと問われて「え、そん…」「ちが…いや」「…違わない…?」ときたものだ。
なんという高度な時間差攻撃。読者の鼓動も跳ね上がるというものです。しかも、チョコを貰って喜ぶ宇佐を見た律ちゃんの反応がね。いいんだ。今、ラブコメ史上に残る名シーンが誕生した瞬間を見ました。
チョコ渡して
ふむ、やっぱり律ちゃんは可愛いな。
巻が進むにつれ、その可愛さをどんどん増していく。
「僕らはみんな河合荘」は、律ちゃんの可愛さ8割で出来ているのですが、残り2割の人情話もなかなかどうしてよ。
家族ってものを訴えかけてくれます。ちょっと胸を打ついい話なので、ラブコメ展開を主に期待して読んでる私でも、いい箸休めになる。ラブ時々ほっこりという絶妙な塩梅となる。
5巻を振り返ると林が本当に活躍してくれました。
影のMVPである。林だけでなく、幼女・千夏ちゃんもいい仕事してますねぇ。
林と千夏ちゃんのおかげで、律ちゃんの魅力がまた一つ判明しましたね。
というか、なぜ今まで気付かなかったのだろうか。
律ちゃん最大の魅力、そいつは、”いじられてこそ魅力が光るキャラ”であるという事である。
今まで、ただ可愛いと思ってましたが、弄られるとによってその魅力はさらに光るね。ゲレンデの女の子が可愛さ三割増しなのと同様に、律ちゃんはいじられると可愛さ三割増しです。
いじられる律ちゃん
幼女にいじられる律ちゃんが可愛いこと可愛いこと。
麻弓さんにいじられる律ちゃんが可愛いこと可愛いこと。
律ちゃんはどんどん人間味を増すだけでなく、スルー耐性が無くなっていってるよね。
いちいち反応してしまうところが個人的にツボである。
牛歩のごとくスローペースで進展する宇佐と律ちゃん。
5巻で年が明けるように少しずつ月日は経過していきます。
月日が経過すると共に、2人の距離も着々と、かつ確実に進行中な過程がすこぶる良いですね。ここで「僕らはみんな河合荘」読者が忘れてはならないことは、宇佐と律ちゃんが月日と共に進展するように、麻弓さんの年齢も悲しいほど着々と、かつ確実に進行中だということです。
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