『らんま1/2』のシャンプーを振り返る！「ムシャ（ムース×シャンプ）」は素晴らしい！

『らんま1/2』（高橋留美子）のシャンプーを振り返る。

 

自分は乱馬のヒロインたちの中ではあかねちゃん派なんですけどシャンプーも好きでした。

 

尽くしちゃう系ヒロインというか肉食系というか…。会えば即抱き付き好き好きアピールするシャンプーには何度もドキドキさせられたものです。

 

※サンデーうぇぶりなら基本無料で読めます。

 

女らんまを殺すためにやってきた

4巻4話（30チャプター）

 

シャンプーは女らんまを殺す為に日本へやってきました。中国の女傑族の女戦士には決まり事がありました。よそ者に負け場合、相手が女なら「死の接吻」を与えどこまでも追いかけて殺すべし。相手が男のだったら夫とすべしと。

 

中国でシャンプーを倒してしまい女らんまの状態では命を狙われてますが、男乱馬とは面識がありませんでした。で、男状態でも不可抗力でKO勝ちしてしまい求愛される事になるのでした。

 

んちゅ～

 

シャンプーのインパクトは絶大。会った瞬間に電光石火で抱きつくし、スリスリしてくるし…全身を使って「好き好き大好き」をアピールしていました。その言動が破壊力抜群。

 

すったもんだがあり、「女らんま＝男乱馬」とバラす…どころか本当は女で男は仮の姿とウソついてシャンプーを振ってしまう形を取るのでした。

 

4巻10話（36チャプター）

 

(´・ω・｀)シャンプー…

 

シャンプーは逆上して殺そうとするも寸前で止めて涙を流しながら「別了（ビエラ）」と言って去っていくのでした。中国語でさよならだそうです。

 

男が仮の姿で女らんまが真の姿なら、女傑族の掟なら殺さなきゃいけないはずなのですが…それをせずに泣いて去る。よっぽど男乱馬が好きだったんだなぁと想像できる。

帰ってきたシャンプー

5巻5話（41チャプター）

 

シャンプー再来日！！

 

なんとシャンプーも呪泉郷に落ちて水を被ると猫になる体質になってしまったのでした。しかし、おかげで気付いて確かめる事が出来た。いわく「乱馬、やっぱり男だった」「大歓喜（うれしい）」のお風呂で全裸で抱き付きである。

 

再登場して早々に全裸で抱き付いてくるとは恐れ入った。ちなみに女らんま以外では初の乳首を出したヒロインです。シャンプーは乳首要員としても貴重な仕事をするのであった。

 

 

どうでもいいけど、あかねちゃんは乱馬の着替えが脱衣所にあるはずなのに何で風呂のドア開けたし…。乱馬とあかねちゃんがキスしてお互いが赤面し合うもどかしいニヤニヤ状態から一気に修羅場になるのでした。

 

シャンプーはまさに嵐を呼ぶ女です。近所に引っ越してきてラーメン屋をやりレギュラー化するのでした。

シャンプーとムース

5巻7話（チャプター43）

 

また、シャンプーを追いかけて幼なじみのムースもやってくる。ムースはシャンプーに3歳の頃に負けており、一度負けると掟によって結婚できないらしい（女傑族は再戦システムは無い模様）。

 

ちなみに初期の頃のシャンプーはムースの事はどう見てもこれっぽっちも気にかけてる様子がない。それが後半になると変わるんだから面白いものである。

絶妙な三角関係

8巻2話（チャプター71）

 

シャンプーはあかねちゃんが素直になれないのと対照的なヒロインでした。また、あかねちゃんに「ヤキモチ」を発動させる仕事も素晴らしい。

 

好き好き光線出しまくるシャンプーが可愛い。シャンプーが抱き付く事であかねちゃんがヤキモチ焼いて可愛い。読者的に「WIN-WIN」なニヤニヤ展開だったわけですね。

 

何と言ってもシャンプーはオーブントースターとしても凄い。しょっちょう餅を焼くあかねちゃんであるが、対シャンプーには怒る以上の複雑な乙女心を随所に見せていました。

 

特にシャンプーが乱馬とキスしたと嘘ついた時のリアクションは絶品。

 

8巻4話（チャプター73）

 

ぼーっとして動けなくなってよっぽどショックを受けてました。ただ怒るでなく、こういった乙女心まで引き出せるのはシャンプーのみ。

 

小太刀やうっちゃん（右京）では引き出せない。あかね餅を一番上手く美味く焼くのはシャンプーオーブントースターなのである。

 

その後も絶妙な三角関係であかねちゃんと並ぶ二大ヒロインでしたけど、温泉アスレチック編で右京と知り合い、乱馬の許嫁がなびきに変わった事で小太刀と知り合い、すっかり3人組となっていきました（その他大勢ヒロインと化したともいえる）。

シャンプーと右京と小太刀の3人組

すっかり仲良し3人組である（25巻4話、チャプター260）

 

「初期～中期」はあかねちゃんとシャンプーの二大ヒロインだったのが、気付けば右京と小太刀とつるむようになって、「中期～後期」ではすっかりその他ヒロイン仲良し3人組となった。

 

シャンプーのヒロインとしてのピークは化け猫の花嫁になりそうになった時と、愛情と増悪が逆転するブローチをつけた時かなと。

 

ヒロインとして格落ちした感は否めないが、なんのかんので右京＆小太刀とはめちゃくちゃ仲良さそうなのもこれはこれでシャンプーの魅力です。

 

仲良し3人組

 

作中では描かれなかったけど、実は右京＆小太刀と遊んでたりしたのだろうか。それはそれでエモいと思います。

 

「二大ヒロイン→その他ヒロイン」となったシャンプーは、なんのかんのでムースとフラグが立ってる（ような気がする）。特に後半はムースとのイベントが多かった。まんざらでもなさそうだった（ように見える）。

シャンプーとムース

卑怯な手

シャンプーとムースといえば、ムースが「卑怯な手」ってのがフラグにもなってる。これは初期から描かれていました。

 

ムース、また卑怯な手を使う気あるな。さよなら（別了）（10巻7話、98チャプター）

 

シャンプーはムースが卑怯な手を使おうとすれば「また卑怯な手を使う気あるな」と指摘してました。また、最初に乱馬と別れた時と同じ「別了（さよなら）」とも。

 

シャンプーはムースが卑怯な手を使うのが大っ嫌いなようです。

 

乱馬との決闘で凄まじい執念を見せたムース。それを見て驚いた顔見せた後に「仕方ないなー」って感じのため息を吐いたシャンプーを見て「ムシャ（ムース×シャンプ）」のカップリングもありかなと思った程です。

 

バカな男あるな…

 

ムシャはじまったな！

 

まあオチはついたんですが、シャンプーも実はムースのことを…と妄想できそうなイベントでした。そして…一向にはじまらなかった。

 

シャンプーは乱馬一筋で本当にムースをぞんざいに扱うし、一ミリもラブコメセンサーに反応しませんでした。それがシャンプーが二大ヒロインからその他ヒロインになるにつれて…ムースとのフラグが立っていく。

シャンプーがムースを気にする

27巻5話（283チャプター）

 

特に女傑族の秘宝「無敵鏡」シリーズはシャンプーとムースを語る上で外せない重要イベントです。

 

「あんな男どうなろうが私の知ったことないね」と言ってたシャンプーが盗み聞ぎして、ムースからかちんと来るのであった。どうでもいいと言われて怒ってる。

 

あれれ～？おかしいぞ～？ムースの事がどうでもいいならカチンと怒るはずないんだけどな～（子供探偵の口調でニヤニヤしながら）。

 

また「無敵鏡」とは眼鏡をかけると相手な泣いて謝るというその名の通り無敵のメガネです。これを使って乱馬をボコボコにして泣いて謝らせたムースである。あまりにも卑怯であった。ちなみに、シャンプーはそれを気にしてるのもニヨニヨ要素です。

 

・ムース、それがどういうメガネかわかていて使てるか？

・そこまでわかていながら…

 

ムースを呼び出して「無敵鏡」を使う是非を問い詰めるのでした。やっぱりシャンプーはムースが卑怯な手を使うのが大っ嫌い。

シャンプーの対応が初来日時と同じ

見損なったある…（ポロ…）

 

シャンプーが泣いた！！

 

ムースがあまりに卑怯すぎて見損なったと涙を流すのであった。

 

作中でシャンプーがウソ泣きでなくマジ泣きしたのは2度のみ。はじめては初来日の乱馬が女だと言われて泣いた時。そしてムースが卑怯な手を止めなかった時である。

 

こうして考えるとシャンプーが初来日に乱馬にした「泣く」「別了（さよなら）」をコンプリートした形になったわけですよ。ムースが卑怯な手を使うとシャンプーは悲しむ。それも初期に乱馬とお別れしたレベルで！

 

シャンプーに泣かれたムースは考えを改め「無敵鏡」を使わず乱馬に敗北（というか乱馬がもっと卑怯な手を使った）。しかし、シャンプーの中ではそれでよかったのである。

 

ムース。明日の休み、デートしてやてもよいぞ。最低な男になり下がらななかたほうびある。（27巻5話、283チャプター）

 

ムシャはじまったな！

 

オチはついたけどシャンプーの中でムースがどうでもいい男というわけでない事が分かったエピソードである。

シャンプーとムースは…？

シャンプーのムースに対する対応は以下の通り。

 

 

これを踏まえると最終エピソードの鳥人編では良い。とても良い。

 

シャンプーがすりこみタマゴ（最初に見たものをご主人様と認識）に入って、ムースは千載一遇のチャンスを得たのですが悩んだ末にシャンプーを手に入れるのを放棄した。

 

38巻5話（403チャプター）

 

卑怯な手は使わない！

 

偽りの愛などいらんとカッコつけてたムースがマジでちょっと格好良かった。

 

これまでの「シャンプー×ムース」の紆余曲折の顛末としてあまりにも綺麗な起承転結である。シャンプーは卑怯な手を使うムースが嫌いだが正々堂々としてると…ほんのわずかなデレ部分があったから。

 

オチはついたいけどシャンプーを手に入れるのは卑怯な手を使わず正々堂々とするのは、オチがついたとはいえシャンプーの中の好感度爆上がりだったのでは…と想像しちゃうよね。

 

うぇぶりなら基本無料で読める

サンデー公式アプリ「サンデーうぇぶり」なら高橋留美子先生の『らんま1/2』『犬夜叉』『うる星やつら』『境界のRINNE』『MAO』が基本無料で読めます。

 

 

たくさんの新旧サンデー名作が読むことができます。

無料ですので通学や通勤のお供に是非アプリを入れてみてください。

 

 

さらに「マンガワン」では、高橋留美子先生の最高傑作『めぞん一刻』が無料で読めます。