『八乙女×2』(氏家ト全)読了。
相変わらず氏家節全開でした(褒め言葉)。
小学6年生・八乙女カイ。彼のマンションの隣に引っ越してきたのは、少し変わった女の子!?小学生だから、給食食べたり、好き嫌いがあったり、忘れ物したり…だって小学生だもの。お隣さんだから、気軽に遊びに行ったり、親同士も仲良くなったり…だってお隣さんだから。『生徒会役員共』の氏家ト全、最新作!小学生隣人コメディ!!
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2人の八乙女
「八乙女カイです」
「八乙女ハルルです」
『八乙女×2』はタイトル通り2人の八乙女の4コマ(たまに通常コマ割りのショート漫画)です。
マンションに住む八乙女カイのお隣さんに引っ越してきた八乙女ハルは苗字が同じだけでなく色々と同じなのです。スマホの機種も色もやってるゲームも誕生日もマフラーも一緒。ま、性格は全然違うんですけどね。
そんな苗字が同じお隣同士の2人の学校生活や家庭の日常を良い感じに氏家節で描いた作品となってます。そもそも氏家節とは何か?そんなん下ネタに決まってんでしょーが!
氏家節(下ネタ)
八乙女ハルルが天然エロ耳年増なので、主に下ネタ方面へ突っ走っていくのが良い味出してる。「あー!これこれ!これこそ氏家漫画」と思うぐらいの安心感すらあります。
ハルルだけでなく、親もなかなかの変態っぷり(褒め言葉)を誇っておりクスリと笑えるものから腹筋クリティカルする爆笑ものの下ネタを炸裂させていきます。
ハルルは本当に良い。生粋のアホの子で、勘違い・聞き違いで場を引っかき回してくれる。しかもその勘違いは、主に性的な方面において炸裂します。
「ぐーぱー」を「くぱぁ」と聞き間違える図
JSにして耳年増で性知識についても天然で間違ったモノを持っているところがあります。それがいい。エロい方向に勘違いしてく天然っぷりが最高に笑えて楽しいのですよ。しかも下ネタ全開でも下品でないのもこの作者の芸風。
八乙女ハルルの系譜は城島カナミ、濱中アイ、天草シノ…と脈々と受け継がれてる氏家ヒロインのど真ん中ですな。
ほっこりできる青春
あとなんのかんのでラブコメ…というのはまだ早いけど、ほっこりできる2人の関係が絶妙の塩梅なのです。
6話
エロ方面で下ネタ暴走するハルルと常識人のカイってお隣さん同士の八乙女×2は良い夫婦漫才のように良いコンビ。オチはつくものの、見てて微笑ましくなるやり取りが青春って感じで素晴らしい。
泳げないハルルに泳ぎを教えて泳げるようになった(犬かきだけど)あとのやり取りや、体育祭で疲れたハルルをおんぶとか、自然とニヤリングしてしまう。
つーかね。氏家ト全先生の描くツインテールヒロインはビジュアルが普通に可愛いんだよね。ハートにクリティカルヒットする。
ぶっ刺さるサブヒロイン(泉ルイ)
泉ルイ
『八乙女×2』がメイン2人の夫婦漫才も面白いけど、もっともっと素晴らしくさせてるのは間違いなく泉ルイの存在です。なぜならカイに恋してるから。
男主人公に恋する乙女!
これこそ氏家ト全作品の鉄板にして読者のテンションを爆上げする最高のスパイスです。
はい!可愛い!
いやもうね。本当に氏家漫画の恋する片想いヒロイン大好物なんですよ。今作の泉ルイちゃんもツボすぎる。恋した経緯までしっかり描かれてて自然と頬を緩める効果があります。
ラブコメ展開も期待
初期から恋心丸分かりなルイちゃんは言うなればいきなり出されたメインディッシュです。全力で読者の心を盗みにきている、存在そのものが胸キュンの塊のような、破壊力抜群のヒロインです。
しかし!しかしである!
氏家ラブコメの絶妙なところは、初手で恋する乙女全開の子だけでなく、後手で胸がキュンキュンするようなヒロインに育っていく子にもある。
- 『妹は思春期』の叶ミホだけでなく黒田マナカ
- 『女子大生家庭教師濱中アイ』の天野ミサキだけでなく若田部アヤナ
- 『生徒会役員共』の三葉ムツミだけでなく天草シノ&萩村スズ
即席で胸キュン出来るヒロインも良いが、話が進むと実は男主人公に恋してたとか好きになってたと分かるようなヒロイン。初期から出てて恋愛対象じゃないとみせて実は…というね。後発型乙女の恋心が絶品なんです。
『八乙女×2』にもその傾向のヒロインが育つ気配満々です。
7話
立った!立った!フラグが立った!
まるでクララが立った時のようにグッときます。
彼女の名前は本木アユミちゃん。まだ乙女覚醒はしてませんが、近い将来絶対にマナカ・ミサキ・アヤナ・シノ・スズのようにほのかな恋心を出してくるでしょう(確信)。
初っ端からご馳走の泉ルイはもちろん美味ですけど、本木アユミは後から隠し味のように美味しくなるぜ。氏家ファンなら分かります。もちろんメインヒロインのハルルにも期待したい。
この作品は小学生漫画でなく2巻から中学生に進学するのも面白いところ。多感な思春期を迎えるので下ネタ前面に出しつつも、ラブコメ模様も楽しみです。
最終回(パンツ)の伏線が半端ない
あっ…(察し)
実は氏家ト全先生って巧妙に伏線を立てる作家なんですよね。最後の最後の最終回で見事に伏線回収して読者の胸を熱くさせるんです。まるで溜めてたものをラストに放出するような。それはパンツです。
それこそ初連載の『妹は思春期』の頃から徹底されてた美学でもあります。
『妹は思春期』最終回のパンツ雨あられ
それまで何度もパンツネタをやりまくるもパンツ描写がない。パンチラをしない。パンツを描かない作家なのか?と思わせておいてから最終回でパンツを描くのです。
その威力はぷよぷよの12連鎖、テトリスで長い棒で一気にブロックを消すようなものです。
これが一種の様式美となりその後の『女子大生家庭教師濱中アイ』ではミサキちゃんが何度もスカートめくれるのに読者からは絶対にパンツが見えないように描き…最後に卍解してみせたのであった。
『女子大生家庭教師濱中アイ』最終回のパンツ卍解
下ネタもパンツネタも沢山だったのにパンチラひとつしなかったのに最後に神風が吹いてスカートがめくれパンツを出す。
「最終回の卒業おめでとうパンツ」である。
氏家先生の必殺技といって過言でない芸風となったのです。
そして『生徒会役員共』の最終回も当然のように「最終回の卒業おめでとうパンツ」で締めるわけです。
『生徒会役員共』最終回のパンツ
まあ、ちょっと変化してスカートがめくれてパンツ披露したのは横島ナルコ先生だけでしたけど。それでも過去作をセルフパロディして様式美を貫く「最終回の卒業おめでとうパンツ」写真をパシャリで終わらせた。
パンツネタを出しても描写されない。読者はパンツ見えない。パンツ見たい願望がムクムク育って焦らしに焦らして最終回で最高のパンツを出す。ファイナルファンタジーを超えるファイナルパンツです。ここまでくれば、もはや職人芸ですよ。
今作『八乙女×2』も1巻の段階でパンツネタの仕込みはバッチリです。
5話
あぁ、見える。見えるよララァ…。彼女たちが中学か高校を卒業する時に写真撮りスカートめくれ「卒業おめでとうパンツ」が炸裂して大団円になる姿が…。
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- 八乙女×2
- 生徒会役員共
- カッコウの許嫁
- はじめの一歩
- UQホルダー
- 魔法先生ネギま!
- EDENS ZERO
- 化物語
- 東京卍リベンジャーズ
- 炎炎ノ消防隊
- 彼女、お借りします
- 不滅のあなたへ
- ブルーロック
- シャングリラ・フロンティア
- 黙示録の四騎士
- カノジョも彼女
- 女神のカフェテラス
- アルスラーン戦記
- トモダチゲーム
- あせとせっけん
- コウノトリ
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