『ニジとクロ』（武梨えり）1巻読了。
「不思議な動物＋女子大生」の日常ものかな。感想をズバリ言うならトニカクカイイ！です。ニジもかわいいしクロもかわいい。
白黒はっきりしないと気がすまない女子大生・白星クロエが保護したのは、ニジイロテンゴクオウムのニジ。飼い主が現れるまでの1週間、世話をするうちにすっかり懐かれたクロ。そんなクロにニジは謎のダンスを見せるのだが、なんとそれは求愛行動だった!! ハッピーマウスと呼ばれる鳥（？）との不思議な出会いが、クロの日常を七色に彩り始める――。『かんなぎ』の武梨えりが描く、ヘンな生き物と女の子のちょっぴりおかしな日常譚開幕!!
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『ニジとクロ』
『かんなぎ』の武梨えり先生の新作です。
前作とはまったく違うテイストでほのぼの癒し系なのかな。
クロエがニジを拾う
私は正当防衛だ！
まず主人公の女子大生の白星クロエ（18）がめがっさ可愛い。
『かんなぎ』ヒロインズにはいなかったタイプの見た目と中身です。普通にクロの日常を観察してるだけでも満足できるぐらい。開始早々にペロペロできる確信がありました。この子は間違いなくナギ様級の逸材だ。
で、彼女は何事も白黒はっきりさせないと気がすまない性格です。その性格が災いしてバイトをクビになってしまいます。「白黒つけることの何が悪いんだー！！」と叫んで疲れてドンヨリした気分で帰宅すると途中で謎の生物を見つけます。
なんだコレ
喋る謎の動物である。
はじめは謎生物の生態漫画なのかなって思ったけど、この作品世界ではこの動物「ニジイロテンゴクオウム（ハッピーマウス）」は珍しい動物なもののきちんと実在しており、生態や飼育方法などをネットや動物園の飼育員に聞いたりしながら飼うことになる…というストーリー。
ニジの生態についての生態もきちんと細かいことまで作られており、架空の動物でもリアリティがあります。何よりクロとニジのやり取りがとにかくほんわか癒されます。
動物っていいな！
ほんわか心温まる
何事も白黒つけなきゃ気がすまないってクロがニジを飼うことで中和されていく物語になるかと思います。なんでもハッキリさせたい子と存在自体があやふやな生物のおかしも楽しいほのぼの日常作品。
クロがニジを見守って心を癒されてる様子が実にいいね。めちゃくちゃ共感できます。これは動物を飼ったことがある人なら誰もが「分かるわー！」って感じでしょう。
例えるならば、人生に疲れた人間が動物を飼って癒されてちょっとだけ人生救われるみたいなものですからね。見守るクロも変な行動してるニジの一挙手一投足もポカポカ心が温かくなる要素が満載です。
大きなドラマが起こるってわけでないけど、それがいい。小動物のかわいさは半端じゃありません。ニジの変な動きや言葉がクスリとさせ癒してくれる。同じ動物を飼ってるナナ（関西弁美人）という子と知り合ってどうなるかってのも楽しみです。
かわいい×2
2話「水浴び」
赤ちゃんや小動物にはガード不可能で見るものを「かわいい」と思わせてくれる癒し効果があるそうな。それを「ベビーシェマ」と言います。ニジのへんてこな動物でいちいち読者までかわいいって思うのは「ベビーシェマ」そのものでしょう。
これはなにも動物だけではありません。アニメや漫画などで可愛いヒロインを見てるだけで疲れた心が癒される現象ってあるじゃん？これを「ヒロインシェマ」と私は呼んでいます。『ニジとクロ』はこれもある。
動物のニジだけでなく、主人公のクロも愛でる系ヒロインとして最高なのです。ブヒブヒできるように、じっくり鑑賞して心を温めてくださいって感じで、随所にクロの着替えと入浴シーンがあります。隙あらば脱いでくれます。それが最高なんです。まうまう（ありがとう）。
ひょっとしたら何事も白黒つけるクロが動物ニジと触れ合っていくことで変わっていくだけでなく、黒い下着のクロが白い下着になる物語なのかもしれんな（※違います）。
そんなわけで小動物としての「癒し」と可愛い女の子を見てる「癒し」をダブルで提供してくれる『ニジとクロ』です。かわいいなぁって癒され、かわいいなぁってヨダレを垂らす。人生に疲れてる時に効きます。まる。
無料で読めます
ちなみに「ebookjapan」なら『かんなぎ』がチケットで無料で読めます。
他にも色んなジャンルの作品が無料です。
【無料で読める作品】
・小森さんは断れない
・黒森さんの好きなこと
・原作版左利きのエレン
・ゆるきゃん△
・神様のバレー
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