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『あさひなぐ』、宿命の「二ツ坂高校VS國陵高校」がぐう燃える件

あさひなぐ(20) (ビッグコミックス)

うおおおおおおお!

これが燃えってやつですよ。手に汗握るってやつですよ。「うおおおおお!」ですよ。

アングルが完全に王道にして正道なんだもん。そりゃ、ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!ってなるわ。ど真ん中に熱血王道やられちゃ最高以外に言いようがない。

『あさひなぐ』はキャラを丁寧に掘り下げるのが良いよね。全員が全員主人公でもある。インハイ前は、國陵の三須なんてお前誰だよ状態だったの個人戦でスポット当てて真春に秒殺されなかったエピソードで感情移入させちゃうとかさ。そうかお前も3年間頑張ってきたんだな…。

全員が全員キラキラ輝いている。

全員が全員絶対に負けられない戦いである。

インターハイ東京都予選団体戦決勝戦!テレ朝のサッカー中継の言葉を借りるならば、絶対に負けられない戦いがそこにはある!

1

二ツ坂高校VS國陵高校

これぞ宿命の対戦!

1年前の決勝の相手。先代3年の全国行きを打ち砕いた因縁の学校。そして國陵の面々とは様々なエピソードがありました。ここに全てが収束する。今までの『あさひなぐ』はこの対戦の為の布石だったとすら思えるぐらい「ありったけ」です。もうコレ最終回なんじゃねって勢いですわ。

組み合わせもニクイ。先鋒「大倉文乃VS三須英子」、次鋒「八十村将子VS的林つぐみ」、中堅「野上えりVS寒河江純」、副将「愛知薙VS安藤真琴」、そして大将「東島旭VS一堂寧々」!特に次鋒、中堅、大将は運命の相手って感じですしおすし。ぐう熱い!

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団体決勝「二ツ坂高校VS國陵高校」

正直に言えば、大将戦以外はオマケだろなんて侮っていました。

とんでもない!蓋を開けて見れば、試合は全試合が名試合でありました。完全燃焼とは「二ツ坂VS國陵」のためにあった言葉なのかと錯覚するぐらいみんな燃焼している。全速力で駆け抜ける青春ですよ。

2

青春すぎる

この漫画、試合中のモノローグがウリなんだけど、それが「二ツ坂VS國陵」でこれでもかって「想い」を乗せて描かれてるわけです。過去を振り返って今の試合に収束するのが凄まじいの一言。都大会予選は、「過去の呪縛から克服する」がテーマになっているね。見事に成長している姿が感動的であります。思わずぶるっとする。

「過去は荷物と同じ」とは好きなラノベの言葉なんですが、そんな感じっすわ。ないと人生の旅は出来ないけど、ありすぎても邪魔になる!過去の失敗、後悔、挫折、ミス、蹉跌…を乗り越えていく様が眩しすぎる。若いってええなぁ。クワトロ大尉も「これが若さか…」と感心するレベルですよ。

野上えりという雑魚

個人的にベストを上げるとすれば、中堅戦の「野上えりVS寒河江純」で決まりかな。

野上先輩といえば「根性無し、諦める、逃げ出す」の三拍子揃ったチキンで以前に「うわぁ…」とドン引きしたことあんだけど、全てがこの試合の為の布石だったのかとすら思える。

3

野上えり

試合中に折れた薙刀を交換する。

たったそれだけなんですけどぶるっと震えて感動します

薙刀を交換して試合に戻る野上先輩と見送るさくら。試合中のモノローグがウリなのに、「逃げちゃダメ」とかそういった台詞は一切無い。静かに悠然と立ち向かっていく姿と、逃げたがっている野上先輩の心情を理解したのか辛そうな表情のさくら。2人にしか分からんツーカーやね。モノローグ一切無いのに2人の溢れる感情の波がドカーンと強く打ち付けてくる。

いやー、野上先輩良いね。

「過去の呪縛を克服する」を一番体現している。

4

キャプテンだったのに雑魚でヘタレで素人だった後輩にも追い抜かれ、凡才が…いや凡人以下が足掻く。悲しいが彼女は「才能、センス、闘争心」は無く壁を突破出来ない側だしそれが分かってる。それでも行く。弱者の視点で狂気すら孕んだ感動がありました。

『あさひなぐ』って少女達の「弱さ」が超共感できるというかリアルなんですよ。世界で一番弱者のメンタリティがすごい漫画かもしれん。で、作者のこざき亜衣先生のインタビューとか見る感じ自分を卑下するというか凡人と思ってるというか豆腐メンタルの匂いがするんですよね(いや知らんけど)。だからこそかなって。

これは天才(と思ってる人)が俯瞰して人の心情を上から汲み取ったのとは完全に違う。下から上を見上げた者にしか分からん上へ上へ光を求めて地を這いつくばって手を伸ばすような凄まじい情熱のエネルギーがあります。だから泥臭くものすごく共感してグッとくる。

その中でも野上先輩は格別に「弱い」のですっげー泣ける。野上先輩あんま好きなキャラじゃなかったけど、今なら全力で涙をペロペロしたいです。はい。

東島旭VS一堂寧々

「二ツ坂VS國陵」は全試合が名勝負だったけど、それでもメインは旭VS寧々でしょう。

ぶっちゃければ大将戦までカタルシスが無かった。もっと言えば「ヒロイズム」が無かったんですよ。あえて抑えて宿命の大将戦にしたのでしょう。

ド素人だった時に「一堂寧々なんて来年私が、ブチのめしてやりますから!」と調子こいて、本人に聞かれ「楽しみにしとるけん」と返されてから1年経過した。あれから1年…この時が来たのである。しかもインハイ行きを賭けた大将戦という最高のシチュエーション。これ至高なり。

『あさひなぐ』、辿り着いた場所
早いもので『あさひなぐ』も15巻である。 小学館漫画賞を獲得したようです。納得の選出ですね。 やれば...
うむ。やはり「東島旭VS一堂寧々」は名勝負にしかならん。

以前の試合も凄かったが塗りかえる勢いで、この試合こそベストバウト更新だな。努力と根性と感情がコートで燃え上がる

5

旭VS寧々

世紀の一戦と呼べる戦いっすわ。個人的に薙刀の試合以上に熱いのが感情のぶつけ合いなんですよ。旭と寧々の場合は凄まじいものがある。感情むき出しで本音で「I LOVE YOU」って愛の告白をしているようでもある。特に寧々が半端ない。

以前から旭の真っ直ぐの視線が嫌いで苦手だったのに、見なきゃ見ないで「私を見ろ」ですからね。本当にめんどくさい子だよ!だがそれが魅力である。この超めんどくさい子に応えられるのは旭しかいないわけで。以前の試合で「二つの孤独」ってサブタイついて目を合わせれば「私と私」ですから。表裏一体の2人。

また、薙刀の試合を会話と比喩してるも実に良いね。孤独な少女・寧々と、それを助ける主人公・旭のボーイミーツガールとも言える。いや旭は女の子なんでガールミーツガールか。感情をぶつけ合うからこその名試合。旭と寧々にしか出来ない試合でもあり、おそらく今後「東島旭VS一堂寧々」を超える試合は無いんじゃないかと思う。可能性があるとすれば「VS真春」か。

いいとこで21巻へ続くのだがこれだけは言える。

この世紀の一戦を目に焼きつけろ!!

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コメント

  1. マンジ より:

    個人的には合同合宿あたりまでかなぁ面白かったのは
    それ以降は旭の持ち上げっぷりが尋常じゃないというか……
    中学時代にろくにスポーツをしておらず縄跳びもできなかったやつが、たった一年で、「そこらの実力者を蹴散らすレベルの秀才」に勝つなんて
    他の部員も同じくらいレベルアップしてるならまだしも、強くなってるの旭だけですからねぇ……
    いったいどんなドーピングしたんだっていう
    そのくせ、将子とかえりにはリアリティを押し付けてるんですよねぇ

  2. 匿名 より:

    主人公だし才能あったんでしょう