『五等分の花嫁』第72話:学級中の噂
なんだこの可愛さ…(驚愕)。
どうやら私は四葉のことを誤解していたようだ。てっきりね、この漫画におけるマスコット役だと思ってたんですよ。それ以上でも以下でもないと。ヒロインではないと。
しかし!そんなことはなかった!むしろとんでもない「可愛い力」を宿していたのでした。まさか72話まで気づかないとは、私の女の子を見る目もまだまだということか…。神々しいぐらいにヒロインでした。
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第72話:学級中の噂
『五等分の花嫁』の5姉妹には髪型とかアクセサリーとかでなく「明確な違い」があることをご存知でしょうか。本心出すかどうかです。一花や二乃や三玖は彼女たちの視点で描かれば恋する乙女っぷりがスケスケスルーじゃないですか。
「心の声」があるかどうかということです。四葉にはなかった。ゼロでは無い(どうでもいい心の声はある)が、肝心のフータローについてのモノローグは殆どありません。
モノローグが「ある」か「ない」か
69話
最近でも二乃と三玖は恋する乙女の心情が満載でした。
余談だが、「三玖VS二乃」は決したな(個人の意見です)。だって2人は同じような行動取って同じような事考えてるけどスタンスは全然違いますからね。
フータローに好きになってもらえる私になるんだ(三玖)
あいつを私のこと好きにさせてみせるわ(二乃)
天津飯の言葉を借りればこの勝負三玖ちゃんの勝ちだ!ですよ。
あくまでもフータローに振り向いてもらう為に自分を成長させようと頑張る三玖と、今の自分に振り向かせようとする二乃って立場。この辺は2人の性格の違いもあるんでしょうが、ラブコメの正道としては三玖ちゃんだよね。
人生とは成長で、成長することをやめたら死んだも同然って言ったのは合気道の開祖です。これはラブコメのヒロインにも言えるのである。可愛く成長することをやめたらヒロインとして死んだも同然!
…と話が逸れた。えっと何の話だっけ?そうだ、四葉には心情が無いということは本音の部分で何を考えてるか分からないのでした。他の姉妹と明確に違って描かれてますね。
四葉の本心は…?
みんなに悪いよ…
まあ、前からやりたくなかったであろう陸上部助っ人を断れなかったり、「私が欲しいものはなんでしょうか」とか言い出してましたからね。よく言えば優しい子。悪く言えば自分が無い押し殺す子でした。本心を出さないことが四葉の長所であり短所だった。
で、今回はわずかではあるがしかし確実に如実に着実に「四葉の本音」という部分が表に出ていました。例えばフータローと付き合ってるのではないかとクラスメイトに誤解されれば「みんなに悪いよ…」とポツリ。
四葉は心の声はないが、口に出す言葉がなかなか意味深だ。他の姉妹に遠慮してるのは明らかですね。何よりも、心情じゃ語ってないのに言葉や仕草や表情が雄弁に語っているんです。その一挙手一投足にドキドキしてしまった。
四葉は優しい子やからね…
私が上杉さんと、つ…つき…なんて恐れ多い!
クラスの子にフータローと付き合っているんじゃないと聞かれたこの超反応である。顔はゆでだこのように赤面してました。困ってるようでいてまんざらでもないこの感じに「ん?」と思った読者は多いでしょう。
というか読み返すと5巻のデートあたりでフータローにメスの顔してたけどね。欲しいものが分からないって言っといて、フータローとデートした後に(フータローの笑顔という見方もできる)「欲しいものはもう貰いました」ときたからね。
「四葉はひょっとして…?」と想像するに十分なシーンでした。
37話
忘れてはいけない!四葉も女の子なのである!すみません!忘れてました。ただのマスコットではない。れっきとした女の子でヒロインの一人。ただ自分の欲しいものよりも、優しすぎるから本音を出さないだけなのです。他の姉妹に譲ってしまう傾向があるのです。
その辺を踏まえて今回の、心の声は出さないが全てを語っていた四葉の破壊力は凄まじいものがありました。ハートを鷲掴みにされます。
表情と仕草で語られる四葉の本音
私は上杉さんが嫌いです。ほ、本当ですからね!
どう見てもウソです。
本当にありがとうございました。
四葉は心の声を出さないからこその面白さが表情にギュギュっと濃縮されてるよね。付き合ってるって噂を聞いて赤面したり、実はフータローは満更でもないんじゃないのって聞いた反応とそれを反芻する顔と一旦「間」を置く赤面。体育で優しくされての真顔や至近距離で目が合った瞬間。
もちろん心の声は無い。だ・け・ど!そのまんざらでもない表情と反応は何なんだよって問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。で、意を決して本人に確認ですよ。「上杉さんは私のことをどう思ってますか?」と。
私は嫌いですよ?って他の姉妹に対する免罪符をつけつつね。その面がグッとくる。まるで好きな人に告白したようにも見えるから不思議だ。目が完全にメダパニ状態だから。なけなしの勇気を振り絞って神風特攻してるようにも「読め」てしまう。
解釈は多様
(四葉と付き合うとか)あり得ないだろ
四葉視点のフータローはモノローグが描かれない。だから見える部分しか分かりません。彼女の心が見えないからこそ、全ては読者の解釈に委ねられてしまうな。だから、四葉だけは砂糖盛りだくさんのラブコメワールドで、一人だけ純愛小説してる子(のようにも見える)。
秘すれば花とはよく言ったもの。最も大切なところ、四葉の本心を書かないからある意味文学なんだな。見せずに魅せるの四葉クオリティ。故に、四葉に関する解釈は多様で、すべて読者が「どう感じるか」なのです。
ただ他の姉妹に遠慮してるからフータローと噂されて困るってのも「有り」だし、実はとっくにフータローに恋してたから今回のやり取りは告白に近いっても「有り」です。もしも国語ので「漫画」って項目があれば、今回の四葉は入試問題にしてもいいレベルです。「この時の四葉の心情を300文字以内で記述せよ」って。
なぜ笑うんだい?
四葉はフータローと付き合ってるんじゃか、フータローは満更でもないかもって噂を聞きました。で、真意を確かめようとするも一花と三玖の前では聞けません。あれれ~?ただ気になっただけなら2人の前でも聞けると思うけどな~(ニヤニヤ)。
そして2人きりの時に聞きました「上杉さんは私のことをどう思ってますか?」と。得られた回答は四葉と付き合うとか「あり得ない」、恋は勉学から離れた愚かな行為のはずだったのにそうとは一概に言えないってアンサー。
それを聞いて笑顔でフータローを応援する宣言です。
なのに…友人に冒頭と同じ質問されて笑ってない四葉がそこにいたのであった。
四葉…(´・ω・`)
ありえません(もの悲しそうな表情)
繰り返しますが四葉にはモノローグがほぼ存在しません。何を考えてるかは読者が想像するしかない。そして、今回の四葉は冒頭で「フータローと付き合ってるんじゃないの?」って聞かれハワハワした後、紆余曲折して、同じ質問に「ありえません」ときっぱり否定して切ない表情してたのです。
あぁ…(´・ω・`)。
モチのロンで四葉は心情が書かれないので本当のところは分かりません。彼女の気持ちを書かないからこそ一つの純文学のようでもあったね。解釈はそれぞれだけど、なんとなーく表情だけで読めてしまう。
フータローと付き合ってるの?と最初に聞かれ
付き合うなんて恐れ多いって言いつつまんざらでもない反応の数々。それでも他の姉妹に悪いってところが随所に見えてるも、ひょっとしてフータローが自分を好きかもって噂には嬉しそうにしていた(ように見える)。
この笑顔は仮面か!?
四葉と付き合うなんて「あり得ない」。恋なんてしないって聞いてたのにそうとも言い切れない宣言でワンテンポ「間」を置いて真顔から笑顔になります。その笑顔で味方をする応援するって言ってるが、この笑顔は仮面?
見方によっては遠回しに告白して降られたヒロインみたいだ。
だって、その後に冒頭と同じ質問に答える四葉は切なさ全開だったもん。もう泣きそうになってたもん。フータローに付き合うのはあり得んって言われちゃったもん。恋愛否定してたのに、(おそらく自分以外の子と)悪くないって言ってんだもん。もしずっと秘めたる想いがあったなら、そりゃ泣くわって…。
なにこの今にも泣きそうな顔
甘さしかない砂糖じゃんじゃん入れられるラブコメワールドにおいて、「苦味」を出す四葉にあっぱれやってください。四葉の語れぬ表情が「胸キュン」と「胸イタ」がいい感じにブレンドされたコクを出してるよ。
フータローと付き合って無いよってクラスメイトに否定するだけの話なのに、四葉は心情を出さないのがいい意味で効いて甘味と苦味のバランスが絶妙なコクのある味わいになってる。なんて燻製術!
もはや四葉に勝機はほぼ無い(ように見える)とはいえ、彼女の存在で甘ったるいMAXコーヒーだけでなく作品としての味わい深さが増してるよね。ほろにがビタースイートのちょっぴり大人味。君の本心は?四葉…ええやん!まる。
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コメント
もう、重婚EDでいいんじゃないかな。
花婿を五等分すればいいよ。
その可能性は十分ある
お色直しで入れ替わりやるつもりっぽいし
四葉の悲しい顔が泣けた
自分だけ追試で赤点だったせいで、姉妹の転校が決まってしまい、
他の子に負い目をもっていて、そんな自分が嫌いなのが今の四葉ですね
うーん、四葉派だけど勝利が見えない
四葉の内面を描かないのは、やっぱり、あの子だからだよね。この間のキスのくだりでハーレムエンドもなくなったし、面白いけど最後まで見たくない。
なくなってないぞ
キスのくだりはあくまで、今風太郎の目の前にいる花嫁の事を示すものでしかない
マジか、あのとき目の前にいたのが、キスしたやつだったってだけで、結婚式の間みんなで入れ替わるのか。それはそれでありだな。
幾つも伏線があるんだよ
まず、お色直しのドレスの数が一人分にしては明らかに多すぎる
そして、何故か飛ばされる指輪交換
指輪はらいはが持ってきたのに
さらに、他の姉妹達が式に参列せずに何故か別室で話し込んでる
林間学校の伝説も全員やってるしね
その辺はハーレムと思わせるための罠で、段々一人に絞って行くのかと思ってた。キスは明らかに一人しか該当しないし。皆が幸せになる最後を祈ろう。
まあいろんな可能性におわせてるのはそうなんだろうが
結婚式中に他の姉妹が全員別室は明らかにおかしいんだよね……
結婚式の異様さがある限り
ハーレムエンドの可能性は消えてないぞ
ヤマカムさんが勝利を確信したってことは三玖負けそう……
キョトン顔からの満面の笑みは自分を押し殺した時の癖、みたいに前に描かれてるはず
もうあんたが四葉もらってあげてよ(´;ω;`)
残念ながら三玖の勝利はない。この間キスしたのは一花だったし。愛があれば分かるでしょ。旅館で最後に三玖だって分かったのも、一花じゃないって気付いただけだよ。
ハーレムエンドと解釈できないこともない要素はあるんだし
個人的にはハーレムエンドにいってほしい
一花も二乃も三玖も四葉も、どの恋心もまっすぐで誰も泣かせたくないっすわ……
二乃と三玖の解釈が自分とは逆の感想なので興味深いなと思いました
バイト回で二乃は仕事で一人前になって風太郎にちゃんと近づく
三玖は風太郎に好きになってもらうために仕事がんばる
女の子の自立成長という視点から見てこの優先度の違いは二乃が正解かなと私は感じたんですよね
個人的には、フータローは恋愛そのものを拒絶してるところがあったから
二乃の選択のほうが正しいと思った
フータローと恋愛する上で、どうやっても「フータローの意識を変える」ってのは避けられないから
たとえ三玖が勝つエンドになったとしても
「二乃がフータローを変えていたから勝った」って終わり方になると思う
現状、恋愛的に風太郎に意識されてるのは告白した二乃だけなんだよな
正解かどうかは置いといて、自分の成長とかよりもまず告白しないといけないと思う
一花と三玖には残酷な事言ってると思うけど、それが最低ラインな気がする
なぜ四葉ちゃんは「ないよ」と言った後、わざわざ敬語で「ありえません」と言い直したんだろう?
五月が敬語で話すのは母親の代わりを演じているためと判明しているけど
四葉ちゃんが姉妹以外の人に対して敬語で話す理由はまだはっきりしてないんだよね
前にいた高校で1人だけ落第したせいで劣等感を感じるようになり
人と距離を置くようになってしまったんだろうか?
頭が悪くたって他に長所がいっぱいあるから自信を持っていいと思うんだけど…
もし、5年前の写真の子が四葉ちゃんなら
正体を明かさない理由もこの辺りが関わっている気がする
うーん、明るい四葉ちゃんに垣間見える闇…
四葉は勝利しなくても、最後には報われそう
5人全員ウェディングドレス着て出てきて間違えずに選んでね、みたいな演出をするだけじゃない?
当時の考察がしっかり示されていたんだなあ
そらヤマカムの覚悟も完了してたわけだ