>ネオスタンダートラブコメ!
>「私とあの子、どっちを選ぶの?」もう選べない!!
朗報である。マガジンさんまたまたラブコメを投入させました。それが『アホガール』のヒロユキ先生の新連載『カノジョも彼女』である。ほうギャグ漫画家のヒロユキ先生がラブコメを描くのか。こいつは期待大ですね。
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『カノジョも彼女』
ネオラブコメである
カノジョも彼女
どっちもカワイイ!どっちも好き!!
でも、どっちか選ばなきゃ…それホントに??
この作品は「ネオラブコメ」ということをやたらと強調しています。一体なにがネオなのでしょうか。ネオジオンみたいなものでしょうか。
ラブコメというものは構造上、ヒロイン複数存在します。
そしてそれぞれのヒロインには固定のファンが付いて人気を博していき派閥化します。各々の派閥はおのれが支持しているヒロインこそがメインヒロインであると信じて疑いません。それ以外のヒロインは負けヒロインに決まってる!と思ってるわけです。
こうして各派閥は日夜、SNSや掲示板やブログで激しく思いやりわかり合いといった博愛精神ゼロの主張を繰り広げていくのです。ただしこの争い。まだ決着ついてない段階ではなんとか平穏を保っております。
我々の推すヒロインのこそ正妻!と勝手に思っていれば自己満足できるからです。シュレディンガーの猫ならぬシュレティンガーの正ヒロインです。ワンピースでいえば三大戦力で均衡が保ってるような状態です。
しかし、終盤になって趨勢が決するとバランスが崩壊します。選ばれなかったヒロイン支持者たちは 「ふざけんな!」 と怒り狂うようになるからです。「ありえねー!」「納得いかねー!」 とネットの海を徘徊して愚痴を垂れ流すようになります。さまよう鎧ならぬ、さまよう負けヒロイン信者である。
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最近では『ぼく勉』『五等分の花嫁』が顕著ですね。選ばれなかったヒロイン推しがキレる。これはラブコメにおける永遠の課題といえます。どうやったって絶対に角が立つのです。
マガジンラブコメでいえばスクランの「おにぎり派」VS「旗派」の争いは凄まじい戦争の傷跡を残しましたからね(老兵は語る)。
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そこへ一石を投じたのが『カノジョも彼女』なのです。
三角関係の物語…?
1話「それが正しい道じゃなくても」
この漫画は「ラブ&ピース」のラブコメなり。
どういうことか具体的に説明しよう。
『カノジョも彼女』は既にラブラブなカップルが成立している。向井直也と佐木咲である。2人は幼なじみの間柄で、直也が小1の時から告白を続けて高校生になってオーケーを貰えて付き合うようになったのです。
ラブラブな2人ってわけで、言動で愛をストレートど真ん中に投げる直也と赤面しながらもまんざらでもない咲ちゃんのイチャイチャカップル劇場を繰り広げているわけですね。
そんな直也にひとりの少女が告ってくるのです。
彼女のナマは水瀬渚。
直也に振り向いてもらうため、一生懸命努力した一途な子です。
付き合ってもらえますか?
はてさて。すでに直也にはラブラブな可愛い彼女がいます。普通だったら、彼女いるので「ごめんなさい」となるところですが、この漫画は普通じゃありません(褒めてます)。
悩んだ直也は以下のように言い出すのです。
オレにはつきあってる彼女がいる!その子のことが好きで…一生大切にしたいと思っている!!でも水瀬さんを魅力的と思ったのも本心だ!そばで人生を歩みたい!振りたくなんか…ない!!
彼女いるけど告ってきた子も可愛いから振りたくない理論。
人は焼き肉を食べてる時に寿司を出されてどっちか選べるものだろうか?できない(断言)!
合言葉は「ラブ&ピース」
二股していいか…一緒に彼女に聞きに行かないか!?
男・向井直也くん。彼女も好きだけど告白してきた子も好きだ。どっちかなんて選べない。療法と付き合いたい!誠実なんで裏切れない。そうだ堂々と二股しよう!である。
これはラブコメの負の部分である、結ばれなかった可哀想なヒロインを救済する物語なのである。だって選ばれるヒロインが1人だけで後は失恋。悲しい思いさせるなんてあんまりじゃないですか。
敗者を出さないとても素敵な平和なラブコメなんだ。かの麦わらの一味が目指す「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」をも超える「ラブ&ピース(人でなしの大秘宝)」ですよ。
もっと端的にいえば主人公がクズってことです(褒め言葉)。
なぜどっちかを選ばなければならない?両正妻でいいじゃない。難しく考えるよりもさ。両方とも好きになった方がいいじゃない!両方とも可愛さの極み・乙女だよ!ゲスだよ!
愛と平和の三角関係です
二股して良かったっていつか必ず言わせてみせるから!!
もとから付き合ってた咲ちゃんは直也の提案に大反対するのですが、結局折れてしまうのです。そのために男・直也がとった行動は誠意の二文字を出すこと。土下座です。
かつてこれほどの誠意を見せた土下座があっただろうか?ない(即答)。
同時にこれほどまで不誠実な土下座があっただろうか?ない(即答)。
最高にかっこよくかっこ悪い誠意の土下座ですね。三角関係でどっちも可愛いし好き。どっちかを選ぶなんてできない。だからこその結論です。最高であり最低のラブコメです(賛辞)。
そう、この作品は既存のラブコメへの壮大なカウンターにもなってるネオラブコメなのです。ラブコメは1人に絞るから人は苦みが生まれるのです。1人に絞るから人は悲しまなければならないのです。
『カノジョも彼女』は聖帝サウザーの境地をたどり着いた物語なんだよ。
結ばれるヒロインを一人に絞るから人は苦しみと悲しみが生まれる。
こんなに…こんなに悲しいのなら、苦しいのなら…。
ヒロイン単独エンドなどいらぬ!
三角関係の修羅場ラブコメはもう古い。推しヒロインだけを応援するスタイルは過去のもの。平成に置いてこい。令和時代は三人仲良く手を繋ぐ「ザクシャ・イン・ラブ」でなく「ヒロイン・みんな・ラブ」である。
悲しい思いをしないさせない。戦没者を出さない。人類はもう二度とあんな悲惨な戦争を繰り返しません。平和なラブコメです。ただ、このまま両者と付き合うって、ラブコメでなくギャグ漫画だよね!まる。
マガポケなら無料で読める
講談社公式アプリ「マガポケ」ならヒロユキ先生の『カノジョも彼女』『アホガール』が無料で読めます。その他マガジンなど講談社作品がわんさか無料で読めます。
- カノジョも彼女
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- はじめの一歩
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- 魔法先生ネギま!
- EDENS ZERO
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- 東京卍リベンジャーズ
- 炎炎ノ消防隊
- 彼女、お借りします
- 不滅のあなたへ
- ブルーロック
- シャングリラ・フロンティア
- カッコウの許嫁
- 黙示録の四騎士
- カノジョも彼女
- 女神のカフェテラス
- アルスラーン戦記
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コメント
サウザーw
大真面目に狂った価値観でツッコミを入れられていくタイプの漫画になるんだろうか
ネタが切れたらヒロインが増えそう
少なくとも2人追加されそう
ラブコメなのか?
恋愛を絡めたコメディと考えたら、ラブコメに分類されるかと…
ヤンジャンで100股やっているから2股ぐらい良いんじゃないかと思ってしまう
ヤンジャンの100股のとか、サンデーの嫁とラブラブしてる畑くんとか
ネオラブコメ(仮)に共通してるのは、泣くヒロインを出さない構造ですかね
ハーレムものでも最後には誰かしら泣くし…
描く作品なんだかんだアニメ化まで持っていくヒロユキ氏か
これもコミック出たら買ってみようかな
「選ばれなかったヒロイン推しがキレる」
ヤマカムさん、本当にコメントを読んでいますか?
この2作が叩かれているのは、誰が選ばれたという結果ではなく経緯(終盤の展開)でしょう
絶賛したり普通に納得してる人もいる以上、「一部がキレてる」であってるわな
両方とも経緯めっちゃ納得してるわ
そう言うとこだぞ!
「二股して良かったっていつか必ず言わせてみせるから!!」ってセリフ、「二股されてよかった」じゃね? って思って読んでた。
絵がうまくなったね
一夫多妻が認められている国では日本のラブコメってどのように読まれているのかな?これやヤンジャンの100人はギャグとして通用しないかも
前作では、体調を崩して週刊連載を断念されていましたが、健康になられて何よりです。
馬鹿に見えて、振られる側を真剣に考えた物語だと期待しましょう。
あと、不誠実な土下座なら、漫画「どげせん」で見られます。あの漫画の土下座の半分は詭弁ですから。
>ラブ&ピース(人でなしの大秘宝)
めっちゃ笑った
いいぞ、一話で主人公の印象が底辺から始まったからな。あとは上がるだけよ。
ヒロユキ先生の作品に出てくる登場人物の勢いというか押しの強さみたいなのすげー好き
これは去年の夏コミで出した本が元ですね、連載用に大分ブラッシュアップされてますが
前回は週刊だと体力的にきつくて月刊に移った経緯がありましたが再度週刊に戻れて何よりです
ヒロユキの主人公は欲望に誠実な変態だからね。しょうがないね。
あっくんみたいな杉田ボイスのガチギレ暴力キャラはもう二度と出さんといて欲しいわ
正味あっくんは不快でしかなかったわw